本会議会議録


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令和5年6月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:牧野 正史 議員
質疑・質問日:07/05/2023
会派名:公明党静岡県議団


○牧野委員
 分割質問方式で4問質問させていただきます。
 まず、総務委員会説明資料16ページの逢初川土石流災害検証について伺います。
 午前中は6番委員、午後は5番委員からも質問があったんですが、第三者委員会を設けずにまず内部でしっかりやっていく、特に徹底的にと決意が見えた答弁をしていただいたんですけれども、検証していく中でもし県にとって不利な事実が出てきたとしてもやはりすべてを洗い出す方向で行くのかが1点。

 また場合によっては裁判に影響してしまう事実が明らかになるケースも出てくると思いますが、そういった場合の対応について伺います。

 あともう1点ですが、午前中に6番委員から質問があり、会議の模様は個人情報や企業秘密という観点から非公開とのことでした。会議の議事録については公開すると説明資料にも載っているんですけど、会議の議事録は全文公開するのか、また要約して公開するのかを伺います。

○清水総務局参事
 まず、県に不利な事実が明らかになった場合どうするのかですけれども、そもそも今回の検証の目的が行政対応の妥当性と再発防止ですので、県に有利、不利ではなく、仮に不利な事実があったとしても当然に明らかにしていくべきと考えております。不利な事実も含めて公表する形になろうかと考えております。

 次に、裁判に影響のある事実が出てきた場合どうするかですが、現時点で再検証の対象としている法令は今現在継続中の訴訟の中で論点にはなっていないものを予定しておりまして、その中で裁判に影響があるものが出てくることは今のところ想定していません。仮に出てきた場合には出てきた事実について訴訟を所管する部署や議会の御意見等も伺いながら、取扱いを検討することになろうかなと考えております。
 ただ、不利な事実だからと隠すのではなく、あくまでも裁判の影響でどのように取り扱うのが適切なのか検討する趣旨でございます。

 最後に、議事録をどのように作成するかですけれども、一字一句を全文で起こすとなかなか意味が通りにくいと思われるものですから、発言の趣旨を損なわない形で発言要旨で作成すると想定しております。
 ただ、あくまでも発言の趣旨を損なわない発言要旨ということで、誰かの発言を飛ばすとかではなくて、どのような議論がされたかを見てぱっと分かるような議事録としてまとめることを想定しております。

○牧野委員
 議事録の公開については今説明あったんですけれども、やはり全文公開されたほうが県民や市民もより信頼性が高いものになると思います。
 またこれから検証していただくわけですけれども、2年前に伊豆山のことが起こりその後9月定例会や12月定例会でも川勝知事がもう全庁挙げて隠さずに全て公表し不利益なことも全部報告させるという強い決意のもと出発したにもかかわらず、特に熱海市民、被災者からは本当に行政に対しての不信感しかない状態ですのでしっかりとやっていただきたいと思います。

 次の質問ですけども、これも午前中に7番委員、8番委員から専門的に出た静岡県生成AI利用ガイドラインの策定についてです。
 まず、策定する前に職員へのアンケートをされたんですけれども、その結果を見ると生成AIに関しては認知度は非常に高く、しかも業務に利用すべきという回答も非常に高い結果となっております。
 しかし反面、実際に利用している割合は少ない結果が出ておりますけれども、正直私の感覚としては職員もどの程度利用していけばよいか戸惑っている状況が本音じゃないかなと思います。
 そこで、県としてガイドラインを作成して6月末には幹部職員に研修を実施しているとのことですけれども、幹部職員もこういうのに強い人と正直弱い人がいて、これは我々議員も同じことが言えると思います。そういった意味でもしっかりと隅々までガイドラインや使用方法、使用範囲を具体的に徹底して研修する必要があると思います。そうしないことには、静岡県でチャットGPTを使ったことによって事故が起こったと取り上げられることにもなりかねない。そういった意味でも職員が全員研修を受けるのか、また実施時期についてお伺いいたします。

○曽根デジタル戦略課長
 研修は、生成AIを利用する職員、さらには生成AIを利用する職員を管理する職員全ての職員を対象に行います。
 今後の利用拡大に向けては、まず管理職の理解が必要だろうということで先月27日に管理職向けの研修を実施させていただいたところでございます。
 また、当然利用者側の研修も必要だと思っています。利用する上で目的に沿った結果がちゃんと得られるか、どういう入力の仕方をすれば回答が得られるかについての研修も必要と思っておりますので、利用者向けの研修を今準備し、今月中の開催を目指して準備を進めているところでございます。
 そういった技術面の向上も図り業務の効率化、住民サービスの向上を目指す利用を進めていきたいと思っております。

○牧野委員
 ありがとうございます。
 しっかり研修をしていただきたいのと、先ほど8番委員がチャットGPTを行政が使った場合のメリット、デメリットを聞きましたが、デメリットで依存性が高いと聞いて確かにそうだなと納得しました。物すごい便利なものですので、うまく使えればいいんですけど、だんだん依存してくると自分で考えることがなくなっていくのはこれからの若い世代にとっても非常にマイナスだと思いますので、そういったところもコントロールできたらなと考えております。

 続きまして3問目です。
 職員の採用試験について、午前中に6番委員が技術職について突っ込んで聞いてくださったんですけれども、今回土木や薬剤師、建築に関しての職員採用試験を行いもう既に合格発表までされてるんですが、今年度から早期実施が始まったこに対しての評価はどう考えているのかお伺いいたします。

○村上職員課長
 これまで大学卒業程度を対象とした採用試験は、5月に募集を行い6月以降に試験を実施しておりました。報告しましたとおり民間企業との人材獲得競争が厳しくなっております土木、建築、薬剤師の3職種については、3月に募集を開始し4月から5月にかけて試験を実施する早期試験を本年度から開始したところでございます。早期試験における3職種の申込みの人数は、昨年度の通常の時期に行いました試験における申込みの人数を大きく超えており、一定の成果があったものと考えてございます。
 しかしながら、先行して早期試験を実施していた他の自治体においては、合格者の辞退率が高くなる傾向があると聞いております。これは早期試験においては受験生が並行して民間企業への就職活動を行っていたり他の自治体との併願が可能となることなどが理由であると考えられます。
 人事委員会といたしましては、最終合格者の今後の辞退の動向等を確認し、定期試験の実施状況も踏まえて早期試験の成果を検証してまいりたいと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございました。
 最後の質問に行かせていただきます。次世代県庁の検討について伺います。
 次世代県庁検討プロジェクトチームも立ち上がって、本館はこれから考えていくんですけれども、それ以外の県庁舎の現状を見ても老朽化が進んでおり、先ほど説明がありましたけれども今後10年間で使用年数の目安に達する庁舎もあります。現実的に今県庁舎の老朽化の実態はどうなのかということが1点と、また今年度からプロジェクトチームを設置して検討に入っていくんですけれども、具体的にどのような検討を行っていくのか伺います。

○竹田資産経営課長
 説明資料にもございますとおり、現在の県庁舎の現状は、令和元年に作成しました県有施設の個別施設計画に基づいて建物の保全状態から使用年数を数式により算出した目安であります想定使用年数を把握しているところです。
 県庁舎におきましては、耐震性は確保されておりますけれど、今後建物の機械や電気、配管等の設備の老朽化状況をもっと詳細に確認していく必要があると考えております。
 次に、今年度設置しますプロジェクトチームについてでございます。
 社会全体が大きく変化する中で県民サービスの充実が重要であるため、今年度から将来を見据えた庁舎機能やDXの推進、環境共生等の新技術の導入、職員の働く場と働き方について諸条件の課題や整理を進め方向性の策定につなげていきたいと考えております。

○牧野委員
 ありがとうございました。
 最後に要望になるんですけれども、これから建て替え等を検討されると思うんですけれども今県庁でも働き方改革や男性職員の育児休業の促進、また社会的にも男性も育児に参加する中で、もし建て替えるところは男性用のトイレにも乳児のおむつ交換台を置くなど新しい取組――もう民間では当たり前になっているんですけれども――の導入を要望して質問を終わります。

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