• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成19年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 洋佑 議員
質疑・質問日:12/13/2007
会派名:自由民主党県議団


○鈴木(洋)委員
 それでは、3点ないし4点お聞きしたいと思っております。
 まず議案第166号関係でございますけれども、議案説明書によりますと、初任給を中心に若年層に限定して給料月額を引き上げるということでありますが、ここで若年層に限定した理由といいますか、その辺はどんなところでしょうか。そしてまた、若年層というその表現なんですけれども、実際には何歳ぐらいまでを見込んでいるのですか。それと、職員の採用をやってるんですけれども、年齢の違う職員が入ってきてるわけですよね。だから、その採用年次によってまたその辺も勘案していくのかどうなのかということ。
 もう1点、この一番下にあります特定幹部職員の支給割合、これはちょっとわからない。大変申しわけないんですけれども、特定幹部職員というものを認識していないもんですから、その辺のところをお教えいただきたいなと思っています。

 それから2点目は、暴力団抗争と言いますか、ついこの間も九州でいろんな住民運動が起きたり、あるいは入院している人を暴力団員と間違えて殺してしまったりと。
 私は、各時期の委員会で暴力団のことも取り上げさせてもらっているんですけれども、非常に大変な思いをされていると思うんです。実は浜松でもかつてブラックビルにおいて、住民運動で事務所を撤去しようと、こういうことの中で弁護士まで刺されてしまうというような大変なことも経験してきているんですけれども、現在、静岡県でそういった運動があるのかないのか、そしてまたあるとすれば、県警はどんな形でそういったことを支援をする、支援をするというのはおかしいですが、やっておられるのかということをお聞きしたいと思っております。

 それから1点、防災上のことにも関係してくると思うんですけれども、静岡県の政策としていろんな形で防災対策──耐震化でありますとか、その他もろもろの対応をされてきておりますけれども、そこの手のうちから漏れるというところに、外国人の問題があると思うんですね。
 私は浜松でございますけれども、浜松にも非常に定住外国人がおりますが、この人たちに対する啓蒙といいますか、一たん、災害が起きたときの外国人対応について、警察としてどんな考え方、取り組みを行っておられますかお聞きをしたいと思います。

 それから、ちょっと聞き及んだんですけれども、沼津署の交通安全指導員が高齢者向けに交通安全川柳集というのをつくったと、こういうことが出ているんですけれども、これ新聞報道なんですけれども。
 先ほど本部長さんの御報告の中にもありましたように、交通事故対策というのは非常に大事なことではないかなと、こんなふうに思いますけれども、こういった職員からの盛り上げでこういうことができるということは、もちろん署内のいいコミュニケーションがなければできないだろうし、そういったところで非常に有効に活用できるんではないかなと、こんな思いがあります。こういった職員の運動といいますか、活動といいますか、そういうことも大切なんでしょうけれども、この川柳でなるほどねというようなことを県民の皆さんに啓蒙できれば、これが一番いいわけでございまして、その辺のところでこれは秀逸だねというような川柳がありましたら、いい機会ですので御報告できればなと、こんなことでございます。以上、4点よろしくお願いいたします。

○山本警務部長
 それでは、お尋ねのうち166号議案の関係について御説明いたします。
 まず、若年層に限定して引き上げをすることの理由ということでございますけれども、これは人事委員会の勧告に沿ったものでございまして、県職員全般に同様でございますけれども、本年の民間の初任給の伸びが大きいということで、そういった民間との間に差を生じている初任給を中心に改定するというものでございます。
 それで、何歳ぐらいでということなんですけれども、これは年齢で上げる、上げないを決めてるわけじゃありませんで、初任給をもらう人、それから比較的経験年数の浅い人が対象になります。給料表でいきますと1級から4級の職員が引き上げの対象になるということでございまして、適用されている人でみますと、おおむね30代の前半ぐらいまでの人がこの給料表に該当していると思われます。
 あと、特定幹部職員ということでございますけれども、特定幹部職員といいますのは、管理職手当を受けている職員でございます。例えば警察署ですと、警察署長ですとか、大きな署の次長ですとか、あと本部ですと課長、室長ですとか警視の階級にある者と、それから同様の職階にあります一般職員が該当しております。

○杉山刑事部組織犯罪対策局長
 九州の事例を持ち出していただきまして、福岡では住民が暴力追放の運動をやっておりますけれども、こういった暴力追放、暴力団排除活動への支援についてお答えします。
 県民の生活を守り、安全で安心な社会を実現することを責務とする警察にとりましては、暴力団犯罪の取り締まりと同様に、暴力団排除活動への支援は重要な任務であります。
 これまでの主な暴力団排除活動の支援につきましては、委員からお話がありましたように、昭和60年から約3年間継続した浜松市海老塚地区における山口組國領屋一力一家組事務所追放運動や、平成13年7月に発生しました対立抗争を契機に約4年間継続した静岡市本通地区における稲川会森田一家組事務所追放運動等があります。
 これらの活動に対して、警察としましては対象暴力団に打撃を与えるための徹底した取り締まりとともに、市民参加の暴力団追放大会等の開催、臨時交番の設置、関係者に対する身辺警戒、県弁護士会、県暴力団追放センターと連携した組事務所撤去活動に対する民事訴訟の支援等を行ってきたところであります。
 最近の事例としまして、県内では御承知のとおり、静岡市清水区に本拠を置く6代目山口組、2代目美尾組が清水一家を継承したことにより、清水地区を中心に名称使用阻止活動が起こったことから、警察としましてはその活動を全面的に支援すべく、ことしの2月28日に清水警察署に6代目清水一家壊滅対策本部を設置するとともに、同一家への徹底した取り締まりを行っております。10月末までに、暴力団幹部、組員等118人を検挙をしております。
 また、本年7月には、地域住民、行政、警察が一体となって静岡市暴力追放総決起大会を開催するとともに、清水港祭りでの警戒警備の実施や、暴力団追放チラシを全世帯に配布する活動を行ったのであります。
 今後、暴力団に対して住民等から民事訴訟等の提起がなされた場合には、この11月に県弁護士会、県暴追センター、県警の3者で締結した民事介入暴力事案等に対する連携についての三者協定に基づいて積極的な支援を行ってまいりたいと思っております。以上であります。

○橋警備部長
 外国人のための防災対策についてお答えいたします。
 外国人に対する防災意識の啓発につきましては、県警察といたしましても、被害を軽減するため非常に重要だと考えております。
 これまでに、外国人に対する防災意識の高揚を図るための諸対策として、15警察署におきまして、36項目にわたる対応を実施しております。この中で主なものを挙げますと、例えば細江警察署では9月にインドネシア人向けの防災資料を作成いたしまして、配布説明したということでございます。
 それから藤枝警察署では、7月と8月に中国人33人を対象に、外国人を多く雇用する企業におきまして防災講座を開催しましたほか、天竜警察署では6月に日系ブラジル人60人に対しまして、同じく防災講習を実施したということでございます。蒲原警察署においても同じでございます。静岡中央警察署では、12月に外国人留学生等60人に対しまして、日本語学校の生徒に対する防災教育の実施をいたしております。
 それから、新居警察署では、7月1日の津波訓練で、日系ブラジル人、インドネシア人約20人を含めた外国人に対して避難誘導訓練を実施したほか、8月に行われた湖西市の祭典におきまして、警察コーナーを設けましてポルトガル語版の災害対策ビデオを活用した啓発活動を行ったということでございます。
 それから、掛川警察署では、11月に防犯協会と警察署の共催による防犯・防災フェアというものを開催いたしまして、入場者3,500人に対しましてこのコーナーを利用していただいたということでございます。
 なお、この外国人に対して問題点がございまして、自治会あるいは自治防災組織に加入してない外国人が多いため、通常の9・1防災あるいは12月2日に行われた地域防災訓練、これに多く参加していただければ非常にその意識というものが高まるということでございますけれども、残念ながらそういうことに参加されない方が多いようでございます。
 このため、警察といたしましては、引き続き機会あるごとに外国人が居住する地域の自治会等を初めといたしまして、市町あるいは外国人を雇用する企業等に働きかけまして、防災意識の高揚を図ることを着実に行ってまいりたいと考えているところでございます。以上です。

○岡村交通部参事官兼交通企画課長
 沼津署での交通安全川柳についてお答えいたします。
 交通安全川柳は、沼津警察署の交通安全指導員が、高齢者に交通安全を呼びかけるために独自に作成したものであります。内容は交通安全に関するものが多くなっておりますが、悪徳商法や自転車盗などに注意を呼びかけるものもあり、全部で47句収録されております。
 交通安全を呼びかけたものから3点を紹介させていただきますと、1つ目といたしまして、「反射材つけずにたんすにコレクション」とあります。これは、反射材は身につけていただかなければ意味がありませんということで、高齢者の方に呼びかけるものであります。
 2つ目としましては、「服の色若く見えるとおだてられ」というのがありまして、これは運転者からよく見えるような派手な服を着てくださいよということを高齢者にお願いするようなものであります。
 3つ目としまして、「つい待てず渡ってびっくり赤信号」というのがあります。これは押しボタン式信号機がございますけれども、高齢者の方で押しボタンを押さないで渡ってしまうような方もおられるものですから、必ず押しボタンを押して渡ってくださいということを呼びかけるものであります。
 このほかに、中にはオレオレ詐欺の電話を受けている最中に飼い犬がほえたため、飼い犬の名前を太郎と呼んだところ、オレオレ詐欺の相手が、「俺、太郎だよ」というふうに答えたことから詐欺を見破ったという実話をもとにつくられた川柳もございまして、これは「おれおれと名乗らぬ相手に犬の名を」というような川柳でございます。
 沼津警察署では、交通安全協会沼津地区支部、沼津地区安全運転管理協会、沼津警察署管内防犯協会の協力を得て、この川柳の冊子を2,000部作成しまして、署で行う交通安全教育に使用しているほか、管内の医療施設あるいは福祉施設、金融機関、事業所等にも配布して、そういうところを訪れる高齢者の方に見ていただいて交通安全を呼びかけております。以上でございます。

○鈴木(洋)委員
 最後に楽しい川柳まで披露していただきまして、ありがとうございました。
 まず、166号議案なんですけれども、これは個人的な話になるかもわかりませんけれども、警察官の信望をお金といいますか、そういうものに換算するというのは、非常に不見識だというのは十分承知しているわけですけれども、何らかの形で、警察官の皆さんの仕事に見合うような形のことをやっぱり対応していかなきゃならんじゃないかなという思いがあります。
 一面では、これも物議を醸すかもわかりませんけれども、自衛官との比較で見ても、どこが安全でどこが安全でないかということが俺にわかるのかということを、我々の党派の親分が言ったこともあるんですけれども、警察官というのはいつ安全じゃなくなるのかというのは、だれも判断できない。今の日本の中では、突然命を的に働かなきゃならないということに遭遇することが一番多い職種じゃないかなと思っております。だからそういうところも含めて、ぜひ手厚いことをやっていきたいなという思いが実はあるんです。
 そういった点で、今度のこの初任給を中心に若年層に限定してというようなこういう表現も当然必要なんでしょうけれども、先ほどの報告書にもありましたけれども、優秀な人たちに警察官になってもらうというのは、表現はおかしいんですけれども、不見識だと思いますけれども、それに対応できるだけのやっぱり対価といいますか、そういうこともやっぱり、私は必要ではないかなと思っておりますので、166号議案については、これでできるだけのことが対応できるようになればなと、こんなふうに思っているところでございます。

 それから、暴力団追放運動の住民との関係なんですけれども、そういう住民運動をやるという一面では、住民の皆さんというのは非常に不安を抱えてるんですよね。不安を抱えていながら、これはもうどうしようもないという気持ちの発露として住民運動に出てくる。この辺のところを十分御認識いただいて、ぜひそういう人たちの不安を幾ばくかでも解消をできるような支援活動といいますか、警察活動といいますか、そういうものをぜひお願いしたいなと、こんなふうに思っております。

 それから、外国人のための災害対策、これは1つだけ質問をしたいんですけれども、自治会に入ってない、あるいはいろんな地域の活動にも、地域の住民の皆さんと行動をともにするような活動がなかなかとられないというのも、今、お話をいただきましたけれども、これは大いに言語の問題があると思うんですけれども、この言葉の問題をどうされているのかなと。それと、案内標識みたいなものも、公安委員会とはちょっと別になるのかもわかりませんけれども、それらについても、他の部局とも相談をかけながらやっておられるのかどうか、再質問ですが、そういうことをお聞きしておきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○橋警備部長
 鈴木委員の再質問についてお答えいたします。
 言語の問題につきましては、この取り組みの中にちょっと資料等がございませんでしたが、各防災関係の翻訳版というのがございます。ポルトガル語などに翻訳したものをそこでお分けしているというのが現状でございます。
 それから、9・1防災等において、浜松の方面では語学に達者な者がおりますので、そういう者も過去には配置していたということは承知しておりますけれども、具体的に何人をどういうふうにやったかというのは、今のところは把握しておりませんで、今後ともこの言葉の問題につきましては、他の部とも調整しながら対応していきたいと考えております。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp