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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年2月企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:深澤 陽一 議員
質疑・質問日:03/02/2015
会派名:自民改革会議


○深澤委員
 それでは、鳥獣被害対策について、一問一答方式で質問いたします。
 まず、県の猟友会で、鳥獣捕獲に関しては、わなと鉄砲があると思いますけれども、特に鉄砲で山に入ってやっていらっしゃる方々が、最近、特に県や市町が委託で捕獲する業務に関しては、電波法の関係で、今所持されている無線機を使わないようにということで問題が発生していると認識しております。その無線機の関係で県でも検討していただいていると伺っておりますけれども、まずは無線機について、どう考えていらっしゃるのか。
 あわせて、犬の発信器と山の中でのGPSの機械をそれぞれ各自で購入すると数万円ですので、非常に問題になっていると思いますけども、その2点をお答えいただければ思います。お願いします。

○河合鳥獣捕獲管理室長
 これまで、狩猟者の皆さんが相互連絡に使用しておりましたアマチュア無線機ですけれども、これは趣味として利用するのが前提でございますので、業務と考えられます管理捕獲であるとか、有害鳥獣捕獲での使用は、電波法違反のおそれがあるという指摘がございます。
 県が業務委託しております管理捕獲の従事者が使用される捕獲に必要な道具は、基本的に自己所有が原則であると考えておりまして、来年度は管理捕獲の事業の中で、電波法に適合しております簡易デジタル無線機がございますので、それを使用していただくことを想定しまして、予算には、その無線機の使用料を計上しております。
 次に、犬の発信機です。
 猟犬の首につけて、その位置を把握するためのドッグマーカーという発信器がございまして、電波法違反のものがあると言われております。
 ただ、来年度の捕獲の事業の中では、無線機の使用料を計上したと申しましたけれども、このドッグマーカーの使用の実態等を把握した上で、必要に応じて今後予算要求をしていきたいと考えております。
 さらに、山の中の位置を把握するGPS等の機械のお話もございましたが、いずれの用具も経済産業部の鳥獣被害防止緊急捕獲等対策事業の補助金の対象でございますので、その補助金の活用を検討していただいているところでございます。以上です。

○深澤委員
 経済産業部でということなのでわかりました。また恐らく要望に上がってくると思いますので、そちらで御対応いただけるよう御助言をお願いいたします。

 それと、ニホンジカ対策でちょっと質問させていただきます。
 午前中に7番委員からも質問があって、そのときには鹿肉等々の有効活用で無駄にしないようにという趣旨で質問があったと思います。そういった意味でも、毎年ニホンジカ対策として先ほどの御答弁でも1万頭以上が捕獲されているということですけれども、1万頭以上も捕獲している意味をもう少し県民に対して丁寧に説明していくことも必要だと考えますけれども、その点に関してはいかがでしょうか。

 もう1つ、あわせて捕獲の対策に関し、先日報道で、農林技術研究所森林業研究センターが硝酸塩を使ってニホンジカを捕獲する新技術を発表されていて少し期待が持たれたわけなのですけれど、一方で少し残酷ではないかという反響もあるように聞いております。このことについて検討して、捕獲の方法として取り入れていくお考えがあるのかどうか、あわせてお考えをお伺いいたします。

○大内くらし・環境部理事(自然共生担当)
 ニホンジカ対策で、県内で1万頭以上捕獲していることの意味についてなのですけれども、ニホンジカは、1990年以降の新しい課題でありまして、ニホンジカの急激な増加が自然生態系のバランスを大きく崩していまして、貴重な自然植生が壊滅的な打撃を受けているのは、自然愛好家の方々では周知のことでありまして、特に南アルプスでは非常にひどい状況となっています。
 そういうことに対して、県としましては、鹿の行動とか生態について詳しく調査しまして、その科学的知見に基づいて、管理捕獲計画の中で捕獲を進めているわけです。そういうことにつきまして、県民に対して丁寧な説明をしていく必要があると考えております。
 そのためには、捕獲した個体については地域資源として有効な限り、午前中にお話ししたように食肉として利用していく、あるいは皮や骨についても有効に活用していく取り組みもあわせて進めていきながら、捕獲への県民の理解を深めてもらうことが重要だと考えております。

 それから、硝酸塩によるニホンジカの捕獲についてですが、ニホンジカは冬季の餌のないときに、餌をまいて鹿を吸引します。硝酸塩というのは、肥料分なのです。窒素肥料の肥料分を鹿の餌にまぜて、それを鹿が食べることで、鹿が中毒死します。その硝酸塩が鹿の体の中で、体内の血液のヘモグロビンと結合しまして酸欠状態になって、一酸化中毒と同じような状況で死ぬということです。
 現在の状況は、1つのアイデアとしていろいろ取り組んでいて、昨年の冬季に東伊豆の別荘地域で実際に7頭の捕獲ができたことで、何とか実用化できるのではないかというのが現状です。ただこの捕獲方法自体が、現在の狩猟の銃猟あるいはわなのカテゴリーに入っていないものですから、それをどうやって位置づけるかも含めまして、また技術的な課題も含めまして、新技術の研究はまだ道半ばというところで、すぐにというわけにはいかないと考えております。
 それから、なかなか残酷だと。これは常に我々がやっている鹿対策についてもある話なのですけれども、殺生を伴う話ですから、どうしてもそれに対する反応があります。
 今回の報道につきましては、朝日デジタルがネットで配信しまして、それにつきまして、ネット上ですぐその日にヤフーニュースが硝酸塩で鹿駆除をするのが残酷かというタイトルでアンケートをとりました。
 その結果、約8万票の投票がありまして、実用すべきだというのが54%で、実用すべきではないというのが32%、よくわからないというのが13%ぐらいあったのですけれども、私としましては、鹿被害の深刻さが全国的に理解されていてかなり浸透している印象を持っています。これからも、県民に対しては、丁寧な説明を続けていきたいと思います。以上です。

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