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委員会会議録

質問文書

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令和2年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野田 治久 議員
質疑・質問日:03/10/2020
会派名:自民改革会議


○野田委員
 8番委員、9番委員に続きましてニホンジカの問題について質問いたします。
 確かに、伊豆市のゴルフ場は禁猟区になるとシカがもううじゃうじゃ避難しています。安全なのをもう彼らは知っているのでゴルフ場に逃げて居座っているんですが、よく見るとほとんど雌かもしれない。雌のほうがそういった本能がもしかしたらきいているのかもしれないなとお話を聞いていて思いました。
 先ほどの8番委員の質問に対しての答弁で保護管理検討会という名前が出たんですが、これはどういう人たちで組織されている検討会でしょうか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 ニホンジカの保護管理検討会は、ニホンジカの専門家の方や県の森林組合連合会、農協の関係者、また富士や伊豆の自然保護団体の方で構成されております。

○野田委員
 わかりました。
 そうしますとメスジカ重点捕獲の具体的な施策も、そういった検討会が中心になって、アドバイスやお考えを参考にして施策を決められているんでしょうか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 メスジカ重点捕獲や実行性などに関しましてはそういう専門の先生方に相談をかけながら、今回考えたところでございます。

○野田委員
 ありがとうございます。
 来年度予算も大幅にアップしまして、当局がこのシカ問題に大変力を入れているのはわかります。私もこれはずっと質問してまいりました。新しい捕獲の方法や銃やわなの規制緩和を取り入れなければ、なかなか適正生息頭数まで目標達成できないんじゃないかという質問をずっとしてきました。
 一方で、生息頭数や個体数を地域ごとにもう少し正確に知るような、例えばデータをしっかりつくったり中山間地域の集落をもう少し鳥獣害に強くするような指導をするとか、技術的ないろいろな支援、それから他県の成功事例の研究などあらゆる視点から総合的な施策を打たないと、この問題はなかなか解決しないと思っておりますが、その点についてはいかがでしょうか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 今、本当に御指摘のあったとおりだと感じております。
 ことしの2月に入りまして、先ほどの保護管理検討会のうち学識経験者との専門委員会を開いた中で、伊豆につきましてはここ2年捕獲目標以上の頭数を捕獲しているにもかかわらず、生息実態調査でなかなか成果が見えてこない現実があるものですから、専門家の先生の御意見を伺いました。
 その結果、先生方も今年度やっている調査結果や最新のデータなどをそろえる、あるいはまだほかにもそろえてほしいデータがあると言っておりましたが。そういったデータを持って来年度は年度変わって早い時期から、具体的に今やっている捕獲事業をもう一度専門家の先生の目からも見直していただき取り組んでいきたいと思います。
 そうした中で改善すべきポイントがあれば、積極的に改善していけるように取り組んでいきたいと考えております。

○野田委員
 ありがとうございます。
 1月に当委員会で視察に行き、これが大変参考になりました。兵庫県の丹波市に朝行きまして、神戸からバスで1時間半くらい乗りましたかね。かなり山の中で向こうで余り時間がとれなかったのが非常に残念なんですが、兵庫県の森林動物研究センターに視察に行きました。
 ここの内容が非常に充実しておりました。何点か御紹介しますと、県の出先機関としてのセンターの機能と兵庫県立大学の自然環境科学研究所が合同で入っています。ですから学術的に本当に科学的なエビデンスと、今はやりの言葉ですけれど、本当にそういったものをしっかりとつかんだ中で行政に対して管理計画や施策の提案、予算要求の資料をつくったりされているようであります。
 私も皆さんが頑張っていらっしゃるのはよくわかっているけれども、ただ防護柵などの支援は経済産業部で、くらし・環境部では管理捕獲というわかれ方をしています。
 もう少し県として研究所、これは特に新しくできる農林業専門職大学などにそういった有害鳥獣とかを研究する学科があるかどうかは知りませんが、静岡大学の農学部やそういった大学、研究機関と県が一緒になって本当に総合的な対策をとらないと、この問題はなかなか解決しないと思っておりますが、私の考えについて御意見いただきたいと思います。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 兵庫県の森林動物研究センターにつきましては、自然保護課でも数年前だと聞いていますが一度視察に行っております。先ほどお話がありましたけれど、大学の調査研究部門と実践活動を支援する行政が1つの建物に入ることによって、連携して農作物などの被害管理やシカの個体数管理、あるいは生息環境をどう整えていくのかまで本当にしっかり指導しながらやっていると聞いております。
 そうした中、本県におきましても森林・林業研究センターでは行政ニーズなどを踏まえながら野生鳥獣に関するいろいろな調査研究をやっております。成果として、足くくりわなの静岡仕様、あるいは誘引式の首くくりわななどを開発しております。現在管理捕獲で捕獲頭数が飛躍的に伸びているのは、こうした研究成果である足くくりわななどが実践の場でかなり普及してきたことが、成果につながっているとも考えております。
 そうしたところでしっかり研究機関と連携していくこともございますし、また県では平成23年度から静岡県鳥獣被害対策推進本部で部局間連携して被害対策にしっかり取り組もうということで、会議を設置しながら情報共有して取り組んでおり
会議などをしっかり利用して産業、環境部門も一緒になって取り組んでいかないとこの問題はなかなか解決しないと思っています。この兵庫県のセンターの事例などもしっかり参考にしながら野生動物の対策について進めていきたいと考えております。

○野田委員
 その兵庫県森林動物研究センターですが、県職員の常勤が9名、非常勤が11名、そして県立大学の教員が8名、協力研究員が5名。これだけの体制で研究して、そして裏のバックヤードが全部研究所のフィールドなんですね。ここでわななどのいろんな研究もしている。本当に研究と実践がうまく取り入れられています。ぜひ静岡県にもこのような研究センターを持ちたいと思いますが、いかがでしょうか。

○鈴木くらし・環境部長
 いろいろ御参考になるお話しをいただきましてありがとうございます。
 今、担当室長からお答えしたとおり意欲を持ってこのシカ対策に臨んでいるところで、とにかくやれることからやっていこう、それで来年度の予算をつくるときには他県の事例で参考になるところはないか一生懸命調べた上で、来年度のメスジカ重点捕獲にたどり着いた次第でございます。
 予算も前年度よりも1億円多く計上させていただいています。目標頭数としては、先ほどから話がありますようにかなり高目の目標を設定しております。一つ一つやっていく中で、またそういう総合的、研究的なものにたどり着いていく場面もあろうかと思います。

○野田委員
 ありがとうございます。
 ぜひ前向きに県としても検討いただきたいと思います。どうしても私たちは、このニホンジカ対策にしてもアナログ的にしか見えてこないんです。失礼な言い方で済みません。もっと科学的な根拠をしっかり持って、本当に適正生息頭数を勝ち取れるように前向きに考えていただきたいと思います。意見で終わらせていただきます。

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