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委員会会議録

質問文書

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平成24年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:07/05/2012
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○曳田委員
 2点ほど大きく。
 まず、厚生委員会資料1の19ページ、4介護人材の確保対策ということできのう議論になったんですが、僕はきのうの議論でやっぱり気になった点は一体いつのころからいわゆる介護の現場が3Kなどと呼ばれるようになったのか、非常にこれは気になるところで、私自身もかれこれ数年前にヘルパーの資格をとるときに、テキストの一番最初にやっぱり人としての尊厳を守るというのが出てるわけです。その人の尊厳を守る現場に、3Kという言葉はいかがなものかと。ですから今後当局においても、やっぱりこういう言葉が出ないようなことを考えていただけたらと思うんですが、お考えをお伺いします。

 その点につきまして、19ページにあるように、介護人材確保にこれだけいろんな施策を今当局のほうでは考えておられるようなんですけれども、現在ヘルパーと言われる方々というのは大体2級ヘルパーなんですね。この資格というのは大体2カ月間ぐらいの講習を受けて実習をやりますと自動的に資格をくれるもんですから、割と主婦層だとか、非常に希望者が多かったんですね。ところが、最近の情報で、厚生労働省がこれを見直して少しハードルを高くするような検討をされていると聞いてるんです。もうかれこれ七、八年前かな、厚生労働省とのヒアリングで、私は意見を述べなかったんですが、現場のヘルパーさんたちが非常に厚生労働省の若い役人に食ってかかったんですね。あんたたちは現場を知ってるのかと。そんなことを知らないで、その資格のことだけぎゃあぎゃあ言うのはとんでもないという議論があったもんですから、この辺のところを当局のほうがどのように把握をしているのかと。
 それからそれについては、今度19ページのこういう確保対策に今はどんなふうな影響があるのかちょっと伺いたいなというふうに思います。

 それから大きな意味で2点目なんですが、厚生委員会資料1の59ページですね。ふじのくに健康長寿プロジェクトの推進の件でございますけれども、先ほど来出てまして日本一ということは我々も非常に誇るところなんでございますけれども、その次の60ページですね。(3)本県の課題として脳血管疾患等の生活習慣病が死亡原因の6割を占めるという文言があるんですが、実は死亡ばかりではなくて、死亡しなくても、結局こういう脳血管疾患が原因で介護状態になる割合って物すごく多いんですよ。そうしますと、これが今度は少し戻りますけれども、厚生委員会資料1、10ページの予算を見ていきますと、例えば42国民健康保険静岡県調整交付金190億円、43後期高齢者医療制度関連事業費63億円、さらに12ページの62、介護給付費県負担金346億円と、これ全部合わせると約600億円近くになるんですよ。この辺の議論というのは、皆さん医療だからしょうがない、介護だからしょうがないんじゃないんだけれども、全く議論なしなんですよね。これ待ったなしにどんどん出ていくわけです。だけども、せっかくそこでこの先ほどの介護のところに、60ページの(4)プロジェクトの概要というところでもって、ふじのくに健康長寿プロジェクトというふうに4本柱で書いてあるんですけれども、この辺の予算措置がちょっとわかりにくい、見えてこないもんですから、この辺の中身をお聞きしたい。
 というのは、1つの例を挙げますと私、沼津の市会議員のころにマッサージ券というのがあったんですね。沼津市の場合年間5枚ほどその無料券を配ったんです。そうしたら、たまたまそこでその無料券を使ってマッサージをしたら、いや、このこり方はちょっと違うなと。心臓に問題があるって言われて、すぐ心臓の関係の病院に照会したんですね。そしたら心筋梗塞の一歩手前だった。ここで大事なのは、こういうこと1つとってみても心筋梗塞の手術をすると医療費にして100万円なんですね。つまり、そこで進行をとめることによってある意味で先ほど2番委員さんもおっしゃったように、予防ということがいかにその医療支出を減らすかということにまたつながると思うんです。そういう意味では先ほどの話に戻りますけれども、プロジェクトの中で先ほど言った500億円、600億円近いいろんな医療関連の支出が全く議論なしで出ちゃう。議論なしじゃないんですが我々は認めちゃうと。だけども、予防ということに関して全く見えてこない部分、予算措置が見えてこないもんですからその辺のところをお聞きしたい。

 最後に、これはちょっと少し時間が長くなっちゃうので今回はあんまり深く言いませんけれども、厚生委員会資料1の11ページの59介護保険関連施設整備事業費助成費31億円と。当然これは国の流れですから、この事業に県がどういうふうにかかわるかということはちょっと別にしまして、助成金というのは非常に私は無駄が多いと思う。
 なぜかというと、ちょっとさかのぼりますけれども、平成8年に当時の厚生省の岡光さんという事務次官が逮捕されました。彼が発案した高齢者保健施設推進10カ年戦略、いわゆるゴールドプランの中身が非常にずさんだったなと。つまり、例えば3億円で建てられる施設が、当時補助金を受けて10億円でいってるわけです。これが今この時点において介護の世界に尾を引いてるわけです。ですから、そういうことを含めてこういうもののお金のあり方、先ほど来、きのうも出ましたように、ちょっと話は戻りますけれども、介護の世界のいわゆる職員の待遇の向上ということに関してこういう金も見直しながらやっぱり使われるべきじゃないかなというふうに思います。このことについては、きょうはもう時間がないもんですから触れませんけれども、そのことだけお話をさせていただいて質問としたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○村松介護保険課長
 まず3Kという言葉ですけれども、言葉自体は1980年代バブルの真っ盛りのころに、きつい、汚い、危険ということを言われたと。もうその時期から労働条件が悪くて嫌われる職場という悪い意味で初めから使われていたと思います。介護に関しては、多分平成18年の介護報酬が下がったということの中で、危険ではないが給料が安いということで取り上げたマスコミの報道を見た人が、何か世間一般のほうで介護職場は新3K職場という悪いイメージを持たれてしまったと。それがひとり歩きして、介護人材の確保で相当阻害があると。委員おっしゃるとおりで、現場からもそういう声を聞いています。したがいまして、今回の代表質問に部長が答えたとおり、県としては何としても払拭していかなければいかんということでいろんな対策を考えています。

 それから介護人材の資格の関係で、国家資格としては介護福祉士だけですけれども、実際にはヘルパーの1級、2級とか、基礎研修とかいう形で実際に動いてまして、この辺がどうもわかりにくいと。介護の人材についての全体像をつくったほうがいいという話で、厚生労働省が平成23年の1月に検討会報告を出しまして全体像を示しました。その一歩として、委員が言われたヘルパーの資格がなくなっちゃうじゃないかという話ですけれども、これが平成26年の4月からヘルパーじゃなくて初任者研修という形になります。内容はヘルパーの2級相当ということで、それに関しまして県のほうで今年度後半から手続をしていくと、今ヘルパー2級の人は当然経過措置としてそれに相当するものということになると思います。細かい話はこれからやると。平成26年からですからまだ間に合うということで考えております。

 あと、介護給付費県負担金のうち327億円は法定の決まりきった予算で、なおかつ市町のサービス計画に基づいてやっているということで、大事なものと思っています。
 あと、心配されました86億円の事業でも、当然我々は無駄じゃないと思っていますし、委員が一番心配された3億円の事業が10億円になるという事例ですが、これは大変な事件だったんですけれども、県としましてはその調達に関してはさらに一層厳しくやっていくという形で今は指導していますし、職員等もそれに従ってやってもらってるということです。以上です。

○柳本健康増進課長
 私のほうからは、ふじのくに健康長寿プロジェクトの4本柱に対する予算措置について説明いたします。
 お手元の厚生委員会資料1、9ページをごらんください。
 この40番目の事業名、ふじのくに健康増進計画推進事業費24年当初予算7800万円の中に、予算額として1000万円を計上しております。この1000万円は4本柱の中心となるふじ33プログラムの開発と普及にその多くを充てることとしております。実際、実践教室を計9回開催するための経費、プログラム検討委員会を4回行う経費、そして実践参加者から提供いただくデータを使ってプログラムの有効性を検証し高めていくための経費により開発を行い、普及のためとしてプログラムの実践マニュアルや企業向けリーフレットを印刷する経費となっております。
 次に、4本柱のもう1つである健康長寿のための研究に関する経費もこの1000万円に含まれております。そして、企業との連携及び市町の健康づくり事業への支援を来年度以降推進していくために、どのような経費が必要となるか、検討してまいりたいと考えております。以上です。

○曳田委員
 3Kのことにつきましては、ぜひ、本当に皆さん方に意識を持っていただきたいなというふうに思います。

 先ほどの後期高齢者に向けた介護給付の話ですか。これは、実際各市町の介護保険料は上がってるんですよね。当初2,000円、3,000円だったのが、4,000円、5,000円になってるでしょう。どうしてもここに行きつくもんですから、質問の趣旨というのは、きょう決するという話じゃありませんけれどもトータルで600億円に近い金が出ている。ところが、残念ながら予算が1000万円じゃないですか。これは本当に焼け石に水だと思うんですよ。もっと本気で予防ということを考えるならば、せめて1%で6億円。そのぐらいの予算措置を講ずれば、例えば私たちにすれば600億円は500億円にもなるんですよ。そういう費用対効果というのもぜひ今後、課内、部内でぜひ検討してもらいたい。このことについては強くお願いをしていただきたいと思います。

 それから先ほどの老人施設の問題ですが、これも今後また次の機会にちょっと議論を深めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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