本会議会議録
質問文書
令和7年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 坪内 秀樹 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 02/18/2025 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○坪内委員
一括質問方式でお願いいたします。
まず、災害激甚化対策事業費で今回導入を検討しているスターリンクについて具体的にどのような活用方法を想定しているのか伺います。
次に、災害時での運用となるとライフラインが途絶していることが想定されますが、スターリンク運用時の電源確保についてどのように考えているのか伺います。
3つ目は、スターリンクは既に配備されているものもあると聞いておりますが、スターリンクを活用した訓練状況と訓練から得られた課題、それに対する対策について伺います。
4つ目は、災害現場でのドローンの活用に当たり、操縦士育成の観点を含め課題をどのように捉え、県警察としてどのように取り組んでいくのか伺います。
○竹下緊急事態対策課長
まず、スターリンクの具体的な活用方法については、大規模災害時に孤立するおそれがある警察庁舎にスターリンクを導入することで、一般商業回線が不通でも警察本部に被害状況を送信することが可能となり、迅速な応援派遣が可能になります。
また、その被害情報は県対策本部にも共有され、住民の孤立状況、避難状況、不足する物資等のニーズなどを把握できるものと考えております。
2つ目の災害時の電源確保については、本部庁舎を含む警察施設では72時間対応の非常用電源設備の整備を進めております。今回スターリンクを導入する警察本部、下田警察署、伊豆中央警察署、熱海警察署、伊東警察署の5か所は既に非常用電源設備が整備されております。
3つ目のスターリンクの訓練状況及び課題と対策のうち訓練状況は、昨年8月の県警総合防災訓練や本年1月の松崎分庁舎での訓練などでスターリンクを利用した映像配信及び通話訓練を行っております。
課題としましては、スターリンクを導入することによって警察庁舎付近での通信途絶は解消されますが、各市町対策本部の通信が途絶した場合には相互通信が不可能であり災害対策を実施する上で支障となり得ます。
今後は、各対策本部との情報共有方法について検討を重ねてまいります。
4つ目のドローン活用の課題と対策ですが、ドローンは災害現場において被災状況の確認や要救助者の捜索、二次被害の危険性等の確認で活用します。人が立ち入ることができない危険地域での広域的な捜索も安全に行えることになるため有効なツールの1つとなります。
ドローンの操縦には資格が必要になり、県警察では県職員の異動を考慮しながら県費で操縦士を養成しております。
課題としましては、令和4年度から育成を始めたばかりであり量、質ともに操縦士が不足していることです。
今後、計画的に職員に資格を取得させるとともに、ドローンシミュレーターを利用して訓練を重ねて技術の向上に努めてまいります。
○坪内委員
私もドローンは大変有効であると思っています。国産のドローンはまだまだ開発がいまいちだと聞いておりますが、発生が予想されている南海トラフ地震などの対策の推進に当たってスターリンクやドローンを今後も引き続き計画的に整備していただき、同時に人材育成も進めていただきたいと思います。
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