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委員会会議録

質問文書

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令和3年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:12/14/2021
会派名:自民改革会議


○中田委員
 それでは、一問一答方式でお伺いします。
 まず、天竜高校の福祉科の設置について既存の高校に新しい学科を新設するということで、地域からの期待感やニーズもあると思います。大きな考え方としてお示し頂きたいんですが、既存高校に新しい学科を設置する意義、例えば特色を持った教育をやるとか、地域が求めればこういった例を幾つも増やしていく考え方についてどう思っているのかが1点。
 それに関連して、ほかの地域の既存県立高校から、うちの地域ではこういう需要があってこういう生徒たちがたくさんいる、したがって新しい学科をこうやって新設してほしいという要求が来たときにどういう対応をしていく考えかお伺いしたい。

○花ア高校教育課指導監兼学校づくり推進室長
 まず、天竜高校の福祉科の設置についてです。
 1つは、人口が減少している中山間地域の魅力の1つと捉えて今回天竜高校に設置する予定になっております。
 というのも、実は天竜高校を開校する際の学科を検討する過程において福祉科設置の地元要望がございました。平成26年の開校当時は総合学科にしましたが、いつでも転科できる形で諸室を全部そろえている状況ですので今回天竜高校に設置を考えております。
 2つ目の質問になりますが、いろんな地元から要望を頂いている中で、まず施設がそろっている条件を基に今回は天竜高校に福祉科を設置した経緯になります。
 全体的な考え方につきましては、ふじのくに魅力ある学校づくり推進計画が平成30年3月に策定され、その中で今後10年間の高校の在り方を示しております。特に先ほど申し上げました中山間地についてはその事情を鑑みながら、学校の存続なり魅力を図っていく形で高校づくりを進めてまいりたいと思います。

○中田委員
 天竜高校の件は理解しました。
 別に反対しているわけでも何でもなくて、むしろこういった例がたくさん生まれてくるほうが望ましいと思っているので、例えば事情を勘案してほかの地域の別の高校で県教育委員会としてそういう決断をする場面がまた出てくるかもしれませんよね。そういったときに、ぜひ前向きに検討してもらいたいと要望したいと思います。

 それと、先ほど7番委員からも伊東地区新構想高校に関し御質問頂いていますけれども、前回の議会で合併についてその後の協議を進めていく中で、地域と県教育委員会との温度差があるんじゃないかと私個人の感想を申し上げたことがございます。その後花ア高校教育課指導監さんなどたくさん地元に入っていろんな調整をしていただいているのも聞いています。また今新高校名も募集して検討されている中だと思いますが、私が御指摘させていただいて3、4か月たっております。その後、地域との関わりを持ってやっていこうという、私が不安に思っていた部分はどのように解消されてきているのかお伺いできればなと思います。

○花ア高校教育課指導監兼学校づくり推進室長
 5番委員から御指摘ございましたが、現段階で校名の選考を行っており、地元のみならず県内全部に募集をかけ校名案につきまして362案そろってまいりました。
 それから、地域や市教育委員会との連携ですが、やっと新しい学校の浮き彫りが現れるようになりましたので、伊東市教育委員会、学校、我々県教育委員会で会議を開きながら11月に4回説明会を開かせていただきました。10月30日の伊東市観光会館の別館で行われた説明会につきましては、小中学校の保護者や中学生、市民の方もお見えになっていますので具体的に説明させていただきました。
 今後は、伊東市の小中学校の校長会、PTAの連合会にも足を運び新しい学校のアピールも継続的に行っていきたいと考えております。

○中田委員
 引き続きの御尽力をお願いしたいと思います。
 それと、先ほど7番委員に御指摘頂いた点と併せてお伺いしますが、合併に伴って地域からの要望、特に施設の面、学校のカリキュラムの面で幾つか要望が出ていますよね。城ヶ崎分校は美術部が全国でいろんな賞を取られていることもあって美術コース20名のクラスがあります。新設校には併せてスポーツコース20名のクラスも設置され普通学科や商業学科とは違った特色を持った学科が含まれることになるわけですね。
 そういう中で、新しい高校についてさっき体育館の話がございましたが実はプールの話もあって、長澤教育部長さんたちもずっと会合に出ているから知っていると思いますが、伊豆半島や伊東の東部地区には中高生で水泳の将来有望な選手が非常にたくさんいる現状の中で冬季も水泳ができる屋内プールを造ってほしいと要望がありました。ところがコストの関係などいろいろあって、すぐに屋内プールはできないけれども、後から屋内にできる造りの屋外プールにしておくことで軟着陸、妥協案で進んできた経過があります。
 一方で、令和5年4月開校時にはスポーツコースで、例えば水泳を頑張ってやりたい子が飛び込んでくる。まさにその学校に来てもらうための特色をつくっているわけです。そうなったときにさっきの体育館の話とも重なりますが、後で屋内プールにしようと思っている屋外プールが、いつの段階で屋内になるんだと。最初はコスト面でなかなか難しかったけれども、いつの段階で屋内にしていくというビジョンをしっかり示していく必要性や責任があると思っています。要は後から屋内にできる造りの屋外プールにしておく妥協案を見出して決着して進んだ。屋内プールにする形は取っているけれども、いつまでたっても屋内プールができないこともあり得るのは、生徒にとって非常に不幸だなと思っているんですよ。
 新構想高校の場合は新しいから開校時特別教室にエアコンをつけていくのであれば、先ほどの体育館にエアコンを設置することも、伊東市と話をして防災の拠点に指定されればという話ではなくて、もちろん伊東市は協力をしてくれると思いますので造られる施設をより有効に地域の皆さんに活用していただく流れを教育委員会にしっかりつくってもらいたい。今すぐ、開校のときに全部そろえろとは言いませんがビジョンを示していくことが大事だと思っていますので、その辺の考え方についてきちんと御答弁頂きたいなと思います。

○花ア高校教育課指導監兼学校づくり推進室長
 2年前、伊東市それから3校の同窓会から要望がございました室内温水プールについて、現段階では5委員御指摘のとおり今ある施設を想定した教育課程、学習内容、部活等を考えている状況です。そういったところを検討の視野に入れておりますので、室内プールが現段階でできるイメージはなく、それ以外のところで検討している最中です。
 したがって、現段階では屋内プールを造る造らないとは答弁できないんですが、新しい学校の校長先生がこれから学校の経営方針を決めてまいります。その中で強化部活動や体育の内容を決めていきますし、5番委員が御指摘したとおり伊東市の声は教育委員会を通して聞いていきたいと考えています。

○中田委員
 ここは大事なところだからはっきりしておきます。そのときの話では開校のときにはすぐにできないけれども、そういう選手がいたり要望があるので後からつけられる構造のプールにしておきますということでした。今言うように室内プールを全然前提としていないカリキュラムだったら、そんな構造のプールを造っておく必要はないんです。最初から屋内プールは無理ですよでいいんだから。でもそうじゃなくて、屋外に低コストでほろをかぶせて雨風をしのげるだけで子供たちが冬場も使える可能性があるとしておきましょうと。最初は間に合いませんけれどもということで始まったんだよね。
 だから、今花ア高校教育課指導監がおっしゃっているのが、私の理解とちょっと違うと思っているんですよ。やっぱりどこかのタイミングでそうしなければいけない認識が教育委員会にあったからそういう構造にする約束としたんじゃないですか。大事なことなんで確認しておきますよ。

○花ア高校教育課指導監兼学校づくり推進室長
 令和2年4月8日に説明会を行っており、そのときに教育課程上の視点からプールを使用する期間が大体6月から9月で10月の使用も可能となるように、まず1つ目としては暖の取れる部屋を造ること、2つ目は温水シャワーを設置する形で同窓会の方に御理解頂いたと認識しております。
 5番委員御指摘のとおり、後づけにものについては設計可能な形で残すことは我々の記録にも残っておりますので、そこは承知しています。

○中田委員
 承知しているということは、どこかのタイミングでそのものを造るわけでしょう。これから子供がその学校に行くか行かないか、もちろん学科の内容や設備の問題、立地とかいろんなことを親や子供たちは考えますよ。魅力ある高校をつくるために一生懸命伊東地区新構想高校に皆さんの力を入れていただいて、せっかくそういう形の施設ができる可能性があるなら、きちんとビジョンを持って多くの生徒を呼ぶ1つの材料にすればいいと思うんですよ。
 でも、今の話は答弁を聞いてもそうするのかしないのか、したいのかしたくないのか、どちらかというとしたくないと聞こえるわけよ。それはもったいないじゃないですかと私は言いたいんです。長澤教育部長さんもずっと現場の会合に出ていたので、それについて答弁を求めたいと思います。

○長澤教育部長
 先ほど花ア高校教育課指導監から答弁しましたように、私も説明会に何度か伺いお話を直接させてもらいました。私どもが答弁しているのは、将来的に屋内型プールになるようにきちんと周りも余裕を持った形で新しいプールを設置していきましょうということです。屋内型プールにするには当然その利用率等も考えていかなければならないので、そこには学校の利用に加えて地域の方の利用も出てきますよねと当時話をさせてもらったと思います。そうしますと県だけの負担じゃなくて伊東市さんの負担も考えていかなければいけないので、そこはよく伊東市教育委員会とも話をしていかなきゃいけませんねと当時話した記憶がございます。
 そういったことで、まずは屋外プールでスタートするけれどもプールだけが新構想高校の売りではありません。教育のカリキュラムあるいは体育館についても県立学校で最大規模の面積になるものを今整備しており、そこからまずスタートし、5番委員がおっしゃったように本当に水泳を売りにしてもっとより幅広い人材を育成していきたいという地域の声が高まってくれば、そこは我々としても考えていきます。今の段階でいつまでに整備しますとまではお答えできないんですけれども、当然余地を残しているということは全く最初から考えていないわけではないと御理解頂きたいと思います。

○中田委員
 体育館のことから始まって、施設のことを今私は議題にしているわけですが、要はせっかく新しく造る高校に対して、最初の段階できちんと計画を持って取り組んでも最終的には県民の税金を使って造るわけです。後から追い足すように設備の充実をしていくコストを考えると、今長澤教育部長がおっしゃった基本的な考え方が教育委員会にあるならば、体育館やグラウンド、プールの問題などいろんな問題があるかもしれませんが、後手後手にならないように地域の中にそれをさらけ出してきちんと受け止め、伊東市教育委員会の協力も必要なら当然求めていただきたいと強く要望させていただき終わります。

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