• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:藪田 宏行 議員
質疑・質問日:03/10/2020
会派名:自民改革会議


○藪田委員
 一問一答方式でお願いします。いただいた産業委員会説明資料の56ページ、57ページに企業立地の動向あるいは促進に向けた取り組みが記載されております。この資料を見ても、また以前からいろいろな報告をいただいている中でも、本当に静岡県は企業立地件数あるいは面積も大変長い間優秀な成績で来ております。これも職員初め関係者の皆さんが御苦労されているのがよくわかるわけであります。そこで私も一般質問でもそういう中でも現在の東北の震災以来沿岸部あるいは山間部では非常に少ない傾向にあると質問させていただいたわけですが、この件数の中に恐らく県の皆さんが57ページにあるさまざまな事業を通して、そういうきっかけで成立していった案件もあるだろうし、あるいはそれぞれの市町で上げてきたこともあるのかと思います。
 また、県内の立地の中には民間から県へ、あるいは市や町へ相談に来るケースもあると思うんですが、この件数は県が開拓したものなのか、市や町あるいはそのほか相手側からなのか、おおよそで結構ですので種別で言うと何%ぐらいの比率になっているか。全て県の事業で皆さんや相手側から来てくれて成立したのだけ上げているわけじゃないような気もするんですが、その点はどうですか。

○餅原企業立地推進課長
 3番委員御指摘のとおり県、市町、企業それぞれアプローチがあり、その比率についてはなかなか幾つとは把握しづらいものがあります。けれどもやはり立地したい企業はその地理的なものを重視しておりますので、大きなマーケットである首都圏や中京圏、関西圏、その間にある静岡県は非常に優位な位置にあります。
 アプローチは県にもありますし、市町にもありますし、逆に県から企業が相談していることや金融機関、ゼネコンへの私どもへのアプローチから生まれる場合もあります。
 県は基本的には市町と一体となって企業誘致活動を行っておりまして、静岡県企業立地市町推進連絡会を設置して企業誘致を進めております。連絡会には東京事務所、大阪事務所、企業局といった県の機関も構成員となっており、静岡県を挙げて取り組んでいるところです。
 連絡会による首都圏の立地セミナーの開催や企業訪問、展示会への出展などあらゆる機会を捉えまして工業用地の紹介や東名、新東名といった高規格幹線道路、清水港、御前崎港といった国内でも有数の機能性の高い港湾などのインフラ、首都圏、中京圏、関西圏といった大きなマーケットに挟まれた本県の立地優位性をPRしており、そういったところを聞きつけて企業からお問い合わせいただくことも多くあります。
 先ほど申しましたように、日ごろから仲介者となる金融機関、ゼネコンを訪問して顔の見える関係づくりをしており、そういったところからの情報によって本県の工業用地や優遇制度を紹介していただくケースも多々あります。
 いわゆるエンドユーザーと言われている企業からは隠してお話をいただくことも多くございまして、例えば食品や車関係の部品といったときに関係性の高い土地や静岡県もしくは市町が持っている情報の中からそのニーズに合わせた土地を探して幾つか複数御紹介するのが通常です。
 そのため、何%ずつなのか把握するのがなかなか難しくて、私たち一体となって仕事をしていることが申し上げられると思っています。
 企業のニーズは大消費地に近いところにあります。静岡県はそういった面では大変優位性があると思っておりますので、そういったところを丁寧に説明して投資を検討している企業との関係づくりをしています。

○藪田委員
 今お答えをいただいたわけですが、いずれにしても最初は民間から来ても市や町から来ても県が関係していくことが多いわけですので、ぜひこれからも各市町あるいは民間とも連携をとって、今のように上位をずっと歩いていただきたいなと思います。特に私どもの周りだけでも港湾関係は時々あるんですが、なかなか以前と違って難しい状況が続いております。きっとこの周りだけじゃないと思いますので、ぜひまたいろいろ御指導いただきながら連携をとって頑張っていただきたいと思います。

 では、2問目に行きます。
同じく説明資料の99ページ以降に水産関係が記載されております。
 先般新聞にも載りましたように、静岡県の漁業の大変苦しい措置が続いているわけですが、そういう中にあって焼津港での水揚げ金額が昨年日本一に達しました。漁も多分2位か3位ぐらいに維持できたとのことで現場は大変頑張っているわけですが、ここにも記載されているように本当に、特に沿岸の資源は大変厳しい状況です。県もいろんな出先機関を通して直接関係があるわけですが、遠洋の資源が少なくなっているのとはまた違って刻一刻と現場では大変苦労を重ねているのが現状です。
 そうした中で、磯焼け対策がどうなっているか。あるいは放流事業も近年ずっと一生懸命やっていただいているわけですが、このことを続けていかないと沿岸の漁業資源はなかなか維持できない。そういう中で予算もつけていただいているんですが、この2点について御説明を改めてお願いします。

○瀬水産振興課長
 磯焼け対策の現状についてお答えします。
海藻が群生する藻場が喪失する磯焼けについては、大型の海藻のカジメやサガラメの藻は魚類やアワビなどの育成場所となることから、これらを回復させることが重要であると認識して水産業局でもこれらの解決に力を入れているところです。
 具体的には、10年以上前からカジメの対策を沿岸漁場整備事業や水産多面的機能発揮対策事業で行っており、カジメにつきましては苗を着生させたブロックの沈設や海藻を食べてしまう魚の駆除等を実施してきた結果、榛南海域の相良や地頭方では調査海域の約30%に当たる岩礁域全体870ヘクタールにまで海藻が回復しています。当該海域がほぼ海藻が生えそろった状況です。
 一方、食用のサガラメでも近年新しい対策を始めており、水産技術研究所ではこのサガラメと前出したカジメの苗を一緒に混植して海に移植することによって魚の食害を受けないことを研究で確認しており、特に来年度以降にはこれらの技術とともに海藻が胞子を出す時期に集中して海域に母藻――種を出す草を投入するスポアバック法や、従来苗をつけた基盤の成分はプラスチックのようなものを使っていますけれども、これらに成分分解性の素材を用いるなど環境にも配慮した新しい増殖方法についての取り組みを地元の漁業者の皆さんの協力を得て実施、拡大、継続してまいります。

○藪田委員
 今お話しいただいたように本当に頑張っていただいているんですが、その中で魚のアイゴのことだと思うんだけれども、アイゴは昔からいましたよね。50年以上前に物すごく海藻が揚がっていたけれどアイゴはいたわけですよ。
 だけど、アイゴは海藻が小さいうちに食べちゃうもんだからアイゴがダメじゃなくて海藻が育つ前にアイゴが食べる。アイゴだけじゃなくて食べるからダメで、アイゴが敵のように言うんだけれど昔からアイゴはいた。物すごく海藻があるときもいたわけだからね、ちょっとニュアンスがいつもおかしいなと思うんだけれども、いずれにしても海藻が少しずつ生えてきたときにアイゴを初め、そういう食性の魚を注意しなければいけないのは事実だと思いますので、ぜひこれからもまた国の予算もいただきながら磯焼け対策を頑張っていただきたいと思います。
 そして、今度沼津市の老朽化した温水利用研究センターの再整備をやっていただけるとのことで本当にありがたいと思いますが、浜岡にある施設は温水が出ないため海水を温めているので大変維持費もかかるわけです。あそこで育てたものを伊豆や浜名湖で放流したり、遠州灘だけではないので、ぜひこれからも力を入れていただきたいと要望して終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp