本会議会議録
質問文書
令和4年9月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 宮沢 正美 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/06/2022 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○宮沢委員
一問一答方式で2問質問させていただきます。
まず、食品ロスの削減について危機管理くらし環境委員会説明資料の26ページです。
先ほども議論になりましたが、食品ロスを減らす取組を進めている中で、説明資料には家庭、外食店等、その他と分けていただいてあります。食品関連業者の排出量や対策はくらし・環境部ではなくて経済産業部なのでしょうか。そこをまず確認させていただきたいと思います。
○片山廃棄物リサイクル課長
対象を家庭と外食店等として取組を進めています。
食品製造業は食品ロスを出さない取組が非常に高い状況です。食品廃棄物と言われる少し広い範疇になりますけれども、食品業界では取組が進んでいるということで、食品ロスが出やすい家庭と外食店等を対象に啓発を進めることにしております。
○宮沢委員
食品関連業者については、くらし・環境部の廃棄物リサイクル課が担当するという理解でよろしいですか。
○片山廃棄物リサイクル課長
廃棄物リサイクル課が食品ロスの削減計画を定めており、ごみを少なくする、なくす観点で担当しております。
ただ食品ロスにつきましては、生産から流通、販売、消費と様々な段階で発生しておりますので、庁内の連絡会等で連携して対応を図っております。
○宮沢委員
なかなか難しいですね。食品業界から出る食品は年間で1134万トンとデータが出ておりまして再利用は約6割、再利用されないいわゆる廃棄物処理は4割となっております。これで対策が進んでいるかというと、やっぱり家庭ごみよりもむしろそういうところを有効利用していくことを考えていかなくてはいけないと思っております。
第4次静岡県循環型社会形成計画における目標指標の期待する効果では、1人1日当たり885グラムを47グラム減らして848グラムとありますが、この47グラムはイメージとしてどのくらいなんでしょうか。
○片山廃棄物リサイクル課長
家庭から出る食品ロスのイメージですけれども、国民1人当たり毎日茶碗1杯分ぐらいが廃棄されており、その半分ぐらいとなります。
○宮沢委員
分かりました。
今、エコフィードという新しい取組がされております。中身を見ると食品業界や家庭から出る食料残渣を家畜の飼料として再利用しようという取組です。
代表質問の中で公畜連携という話が出ましたが、野菜の残渣も含めて加工することによって家畜の飼料にする先進事例がいろんなところであります。食品業界から出る残渣も含めて家庭から出たものをうまく使おうとすることも必要ですけれども、家畜の飼料に有効利用することも非常に大事です。
日本は食料自給率が低いですが、家畜の飼料の自給率も非常に低い。ウクライナの問題等もあり家畜の飼料は高騰してしまっているので、どこの部局が主体になってやっていただけるか分かりませんけれども、そうした取組を研究して社会全体でうまく進んでいく取組もぜひ前向きに考えていただきたいと要望しておきます。
次の質問ですけれども、リニアの質問が出ましたので若干私からもお聞きします。
私は、何とか生きている間にリニアに乗りたいと思っておりまして、あと何年生きられるか分かりませんけれど、今のいろんな議論や取組を見ていると実現するのかと思い心配します。
県も専門部会をつくって国の有識者会議でも検討したり、JR東海でもいろいろやっていただいているのですが、そうした議論がどうも建設的でない気がしてなりません。
難波県理事が中心となって県の代表として非常に頑張っていただいているわけですけれど、そうした議論は前向きに進んでいるといった認識なのでしょうか。見解がありましたらお願いしたいと思います。
○難波県理事(リニア中央新幹線・熱海土石流災害担当)
今回は自然、生物多様性あるいは生態系への環境影響について県の専門部会と国の有識者会議で議論が始まったところであります。
その議論を聞いていますと非常に健全な議論がされていると思います。国の有識者会議でも短期的に答えを出そうとしておらず、いろいろな方々がヒアリングし、現地調査をし、論点をまとめてしっかり整理しており、建設的な議論がされているのではないかと思います。
ただ、今までの検討状況においてJR東海の調査や検討が不足していたのは事実でありまして、前回の国の水資源に関する問題に対する有識者会議でも1年8か月かかりました。今回も最長2年くらいかかるんじゃないかと国土交通省の発言もあり、それくらいの時間はかかると思いますけれども、健全で建設的な議論が進んでいると理解しております。
○宮沢委員
建設的に議論が進められているとのことで安心しましたけれど、どうしても本質的な議論とは別のところでいろんなことが顕在化し、せっかくの議論もうまく県民に伝わっていない気がしてなりません。
環境問題は非常に大事だと思いますし、拙速にやるべきではないと十分理解できます。ただある意味国策的なことでリニア工事が進められようとしているわけですので、いたずらに時間をかけることなくお互いリニア中央新幹線建設期成同盟会にも入っていることですし議論をしっかりして建設的で前向きな取組をしていただきたい、私をリニアに乗せていただきたいと思いますのでぜひよろしくお願います。
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