• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:和田 篤夫 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:自民改革会議


○和田委員
 一問一答方式で質問させていただきます。
 文教警察委員会説明資料14ページ、15ページの県立学校の在り方に関する検討でございます。
 本年既に基本方針が示され、スケジュールを見ますと9月までに2回の策定委員会をやって素案がほぼ出来上がり、今から12月までにパブリックコメントをやって最終案を検討して3月には決定するということですが、その段階まで来ているということを前提として確認させていただきたいと思います。
 この基本計画策定委員会で検討中の3つの大きな項目は生徒と地域と教育基盤で、地域協議会は地区ごとに高等学校の在り方を示すグランドデザインを作成と書いていますが、具体的にどんなイメージなのか説明をお願いしたいと思います。

○中山高校教育課長
 各地区ごとにグランドデザインというものを協議しております。県下で大体11学区ありますので、その学区ごとに地域協議会を今後立ち上げていきます。現在は賀茂と小笠と沼津の3地区において先行して行っているところでございます。
 地域協議会のゴールとしましては、その各地域ごとの高校の在り方、どういった教育を進めていくかを示すグランドデザインというものをつくっていく。そしてそのグランドデザインに基づいて具体的な高校の形を決めていくというものをイメージとしております。
 今最も先行している賀茂地区の例で申し上げますが、これまでの議論の中で賀茂地区につきましては非常に人口が減っているところがある。高校がなくなることになりますと、非常に広い地域ですので教育空白域が生じてしまう。子供たちが通う場所がなくなってしまうのを避けなければならない。ただ一方でどんどん高校が小規模化して子供の数が減っていくと学びの保障が難しくなるため、この2つの矛盾したところをどう解決するかが議論の焦点となっておりました。
 そこで、1つの解決策として、賀茂地区にある4つの高校でキャンパス制やサテライト制と呼ばれる1つの大きな高校のような形で学びの横の連携ができないかという意見が出ています。
 さらに、それぞれの拠点の中で各市町立の小学校、中学校、幼稚園がありますが、その市町立の学校と高校の縦の連携により多くの生徒が集うことで学びの規模を維持することも、1つの方策としてあるのではないかと考えています。横と縦の連携を組み合わせて今後の賀茂地域の学びの質を維持していこうというイメージが今検討されております。こういったものをまとめたものがグランドデザインになっていきます。まだ完成はしておりませんが今そのような議論が進んでいます。

○和田委員
 今3地区が先行してやってるけれどもほかの地区においても順次開催し、学区ごと検討するということで理解しました。つまり残り8学区もこのグランドデザインをつくるいう理解でよろしいですか。

○中山高校教育課長
 そのような理解で結構です。
 先行する3地区に加えて今年度はさらに3地区での開催を調整しているところです。それを何年かに分けて全ての地区で起こしていくことになろうかと思います。

○和田委員
 残りの8学校区のうち、取りあえず今3地区を先行しているけれどもあと3つを今年中にということですが、まだ残りがあるのでそんなに焦らないけども急いでという理解でよろしいですか。

○中山高校教育課長
 もう少し具体的に申し上げますと、昨年スタートした3地区、今年度3地区スタート、そして来年度4地区スタートさせられればいいかと思います。そして最終のもう1地区はその翌年度にスタートという計画ですが、各市町の皆様と協議して調整すると考えています。

○和田委員
 当然この地域協議会におけるグランドデザインは、教育基盤の小規模校の在り方と非常に連携すると思うんですね。基本方針で、学校の規模は1学年の定員が240から320人が基本とは言っても、私の住んでる御殿場市も含めて田舎には1学年6クラスも7クラスもある大きな学校ってもともとないんですね。そうなると小規模校の在り方と非常に連携し、小中学校も含めた教育体系をどうするかが地域の問題になってくる。御殿場小山地区でいえば、県立高校って3つしかありません。小山高校はもう既にクラスがどんどん減ってる。御殿場南高校も1クラス減ってるんですけど、そうなるとせめて町に1つ学校を残してくれという話が必ず出てくる。その辺の兼ね合いが非常に難しいと思うのですが、この地域協議会で結論づけるというか方向性をなるべく示してもらって、それを県の教育委員会としては尊重するという基本的な考え方でよろしいのですか。そこをお伺いします。

○中山高校教育課長
 3番委員御指摘のとおり非常に難しい問題があります。学校の規模と配置というのは非常に矛盾する要件でありますので、地域協議会で御意見を頂きながら協議してできたグランドデザインに従うことになっております。

○和田委員
 適正規模の高校というのは、県全体で実はそんなに多くないのかな。小規模校いわゆる2学級以下の高校の方が現状では少ないのかなと思っているのですが、実態として適正規模の高校とそれ以外の高校はどのぐらいの割合か分かったら教えてください。

○桑原学校づくり推進室長
 適正規模の学校についてお答えします。
 適正規模は現在6から8学級としていますが、その学校は現在合計31校になります。9学級規模の学校が5校あり6学級以上となると36校になります。5学級以下の学校が適正規模ではない学校ですけれども全部で54校。これは分校合わせてとなります。

○和田委員
 実態としては適正規模以下の学校のほうが多いことが分かりました。
 基本方針では小規模校が2年連続で15人未満の場合は原則として今後募集を停止することを考えるということなのですが、基本方針を決めた段階で過疎地域の皆さんからどのような意見が出たのか教えていただきたいと思います。

○中山高校教育課長
 具体的にこの基本方針を示して、小規模校の問題で議論させていただいたのは賀茂地区です。
この要件を含めてやはり分校が――今後小中学校もそうなんですが――生徒の数が減っていくに当たって維持できなくなる時点がどこかで来るであろうという意見でした。
 それはもうやむを得ないことでありますけれども、そこに行くまでに、これまでの観念にとらわれない連携などの手段をできるだけ尽くしていこうといった意見が賀茂地区では出ています。

○和田委員
 いずれにしても今後具体的な統廃合の話が出ると思います。御殿場小山地区で3校ありますので統廃合したらどうでしょう。それでも子供が減っているわけですからこの適正規模と言われるクラス、7つか8つのクラスになるかどうかぐらいの話になるでしょう。
 今の段階で統廃合の話が出てる地区はあるのかお聞かせください。

○中山高校教育課長
 今後地域協議会を開いていきますが、具体的に地区の高校を全部1つにして大きな学校にすべきであるとの意見は今のところは出ていないと思います。

○和田委員
 あとは、今でもあるのですけれども子供の数が減ると私立高校との子供の取り合いですね。私立高校は結構自由にデザインを構築して魅力的な学校をコマーシャルできるんですけど、公立高校となるとなかなかそれが難しい。そうなると子供たちの選択肢においてあそこの私立学校のほうが何となく魅力的だねという話も時々聞くわけですね。
 県の教育委員会が直接関わっているのは県立高校ですから、私立学校との連携、協議は非常に難しいのかなと考えます。それは私立学校だって生き残りに必死ですから、現実的に公立高校が今後ともしっかりと存続するために話合いはしていかなければならない問題だと思うのですが、この基本計画の中にその辺の項目を入れるつもりがあるのでしょうか。

○中山高校教育課長
 基本計画の中に公私連携という項目がございます。
 今も公私連絡協議会で公立側と私立側のしかるべき方々が集まって、今年度の定員の状況など様々な情報を交換し、連携してできる取組についてもお話をさせていただいているところです。
 どうしても競争関係はあるんですけれども、子供の教育をどうやって支えていくかについては共通なところがございますので、これまで以上に公と私がお互いに持てる力を出し合って、子供たちのためにどういったことができるかにつきましては基本計画のほうにも書かせていただきますし、今後ともそういった協議はしてまいりたいと考えております。

○和田委員
 最後は要望にしておきます。
 いずれにしても来年度以降5年間の計画はここで決まっちゃうわけですので、いろいろな地域あるいは関係者としっかり連携を取りながら、進めていただきたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp