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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:木内 満 議員
質疑・質問日:02/21/2022
会派名:自民改革会議


○木内委員
 それでは、分割質問方式で何点か質問させていただきます。
 まず、非常勤特別職に関して伺います。
 教育委員会の所管で非常勤特別職の設置があるかどうか答えください。

○堀口教育総務課長
 非常勤特別職についてお答えします。
 地方公務員法第3条第3項第3号で規定する臨時または非常勤の顧問、参与、調査員、嘱託員等の職に関しましては、教育委員会では専門的な知識、経験または識見に基づき助言を行う職として各学校に学校薬剤師、学校運営協議会委員を置き、また同じく専門的な知識、経験または識見に基づき診断を行う職として学校医、学校歯科医、産業医、以上5つの職を設置しております。いずれも法に基づいて設置している職でございます。

○木内委員
 それでは、設置している非常勤特別職について以下の内容を伺います。あわせて資料として委員会に提出するよう求めます。
 職名及び氏名、設置目的と職務内容、勤務実態、報酬額、勤務日数、活動費、予算計上している事業名、具体的には令和4年度当初予算の計上額、令和3年度年間所要額、令和2年度決算額、予算に含まれない処遇実態として旅費、交際費、個室やデスクの有無等、職設置の必要性について、当該職が非常勤特別職でなければならない理由について資料として提出を求めます。

○堀口教育総務課長
 では、資料の提出をさせていただきます。

○野田委員長
 お願いします。

○木内委員
 今回非常勤特別職に関して当委員会の所管では調査と診断を主とする非常勤特別職の設置が主であると理解しましたが、非常勤特別職の報酬の考え方等については、我々議員はいわゆる条例に金額が示され報酬委員会等でその報酬の妥当性について検証されていますが、現時点静岡県における非常勤特別職に関してはその報酬の妥当性等は検証されていない状態だと認識しています。当所管の教育委員会において今後非常勤特別職を運用していくに当たっては、その点についてもよく留意していただきたいと申し上げておきます。

 それでは、質問を3点させていただきます。
 まず、第2号議案「令和4年度静岡県一般会計予算」の中から、主要事業参考資料2ページのふじのくに「個が輝く」人材育成事業費についてです。
 寄附金の活用とありますが、どういった形の寄附金を想定しているのか伺います。
 また、事業目的について具体的にどのように取り組んで、どういった成果を目標として掲げているのか御説明願います。

 次に、マイスター・ハイスクール事業費について伺います。
 主要事業参考資料6ページにマイスター・ハイスクールに指定するとあるが、どの学校を指定するのか。
 あわせて、事業内容、スケジュール、目的等について教えてください。

 次に、部活動指導員育成配置事業費についてです。
 新規事業として計上されていますが、事業目的は部活動の充実や特に教員の多忙化解消が目的であると分かりますが、今後具体的にどのように取り組んでいくのか。
 そして、育成枠がありますが通常枠と何が違うのか教えていただければと思います。あわせて部活動改革全般ですけれども、どういう課題を持ってこの新規事業を立ち上げているのかも教えていただければと思っています。
 以上です。

○中山教育政策課長
 ふじのくに「個が輝く」人材育成事業費についてお答えします。
 まず、どういった形の寄附金かにつきましては、事業目的に賛同された一般の方々、企業、団体等の皆様から幅広い形で寄附金を募りたいと考えております。
 事業の目的及び成果についてでございますが、目的は現在非常に変化の激しい時代の中にあって、それぞれの子供たちが自立して目的に沿ってそれぞれ夢をつかみ取っていくためには個が輝く、それを社会総掛かりで支えていくことで、取りまとめて事業としてつなげたいと考えております。事業の成果につきましては、例えばゆめ授業を10校程度で行いたい、スクールアワード、ドリーム授業賀茂版の開催につきましてはそれぞ30人程度の生徒の参加を呼びかけたいといった分野ごとのメニューがございますので、それぞれ達成していくこと、さらにそれを実施するための十分な財源を集めること、それが目的でございます。基本的にはメニューもさらに充実していき、広く教育に対して支援頂ける方の受け口になる事業に発展させていければと思っております。

○本多高校教育課長
 マイスター・ハイスクール事業費についてお答えいたします。
 この事業は国のモデル事業――指定期間が3年で国庫補助10分の10――を活用して実施したいと考えております。
 まず、国の事業における大きな事業目的ですが、産業界、自治体、教育委員会及び学校が一体となり民間企業から事業の総括担当者、実務家教諭を学校に招聘し最先端の職業人材システムの構築のための教育課程に関する研究開発を行うことです。
 本県での取組ですが、県立浜松城北工業高校を指定校として浜松市、ヤマハ発動機と連携して今後成長が期待できるロボット産業分野で活躍する人材の育成に取り組んでいきたいと考えております。具体的にはヤマハ発動機からこの事業を統括する人材と実際に事業を行っていただく実務家教諭として技術者の派遣を頂き、授業を行うのと並行しながらロボット産業人材育成に向けた教育課程の検討、具体的には新たな学校設定科目の設定等を検討していくことを考えております。
 そのほかにもヤマハ発動機の施設設備を使って実習環境を充実させたり、浜松市にも入っていただいておりますので浜松地域イノベーション推進機構といった財団との連携も考えております。
 今後のスケジュールについては既に浜松市、ヤマハ発動機と共に国へ申請しており、年度内には採択結果が公表される予定と伺っております。採択後にヤマハ発動機の中で派遣人材の人選を進めていただいて、7月頃には学校に配置し具体の事業の本格実施、着手していきたいと考えております。

○近藤健康体育課長
 運動部活動指導員の育成配置事業についてお答えします。
 部活動が時間外勤務の一因や教員多忙化の課題になっていることは、以前から御指摘頂いております。これまでも教員の時間的、精神的な負担の軽減や専門的な技術指導が難しいこともあり、部活動充実のために教員の代わりに部活動指導を行う外部人材として部活動指導員を配置してきました。
 部活動指導員は、部活動の単独指導や単独引率が可能なことから、教員の多忙化解消に向けて大きな効果があると考えております。今年度県立学校には44人の部活動指導員を配置しましたが、令和4年度は今議会にお諮りしている予算案がお認め頂けましたら、規模を広げて79人を配置し教員の多忙化解消に向けて取り組んでいきたいと考えております。
 そして、育成枠と通常枠の件と併せてこの事業を立ち上げた理由ですが、先ほど申しましたとおり部活指導員は単独の指導、引率が可能なことから技術的指導だけではなく生徒指導や保護者対応、事故が発生した場合の対応なども含めて総合的に対応できる必要があります。こういう条件に合致する方がなかなかいらっしゃらない、そういった人材が潤沢ではないため、人材を探すことに苦労し活用そのものを諦めてしまう学校があったことから今回事業を立ち上げました。
 育成枠と通常枠の違いですけれども、育成枠に関しては最初の5か月間程度は顧問教諭の指導監督の下で部活動を行っていただき、その後は学校、顧問の判断により単独の活動に移行していくことを想定しております。先ほど申しましたとおり、なかなか人材が潤沢でないこともあり、それならばうちで育成しようということでこのような形になりました。

○木内委員
 それぞれありがとうございました。
 効果的な予算執行になるよう努力してください。

 それでは、最後に図書館の設計業務委託事業者の選定について伺います。
 審査委員長の講評を読ませていただきました。講評の中で、静岡県の公共建築はできる限り県産材を使う県の方針がありますが、図書館としての構造耐火や経済性から公募資料で強要しなかったにもかかわらず天竜杉のハイブリッド木質構造の採用に努力したいと記してあります。静岡県の公共建築はできる限り県産材を使う方針は我々議会としても常時持っています。当然プロポーザルの公募の段階に、我々もそこまで都度都度全内容を確認していませんが、公募では強要しなかったという表現はどういうことを言っているのか分かりません。今回の公募における県産材の利用に関する記載はどのような箇所でどのような内容になっていたか教えてください。

○藤ケ谷新図書館整備室長
 設計プロポーザルを今回行うに当たり、要求水準書という形で我々の目指している施設の概要を提案者にお示ししています。この中で地場産品の優先使用という項目があり、県産木材については環境負荷の低減及び人に優しい施設づくりの観点からも、積極的に内装材へ活用するものとすると記載しました。また環境配慮計画という項目があり、地域資源である森林を活用し県民生活の中で生かされる環境づくりを進めるため地域産材、県産材を活用することとしました。ですが静岡県の方針として公共建築物に率先して県産材の利用を促進するということで、ふじのくに公共建築物等木使い推進プランといった具体的なプランもあり、利用目標を定めております。こうした具体的なことには要求水準書で言及しておりませんので、そういった点で県産木材の利用に関する強いメッセージを出すことができていなかったのではないかと考えております。

○木内委員
 確認ですが、公募資料で強要しなかったと委員長が言っている背景はどう考えたらよいでしょうか、改めて伺います。

○藤ケ谷新図書館整備室長
 今回、プロポーザルに当たり要求水準書を示しましたが、我々の示している建物の概要を伝えるためのあくまでも参考です。これを必ず実現しなくちゃいけないという示し方ではありませんでした。またその示し方についても、例えば具体的な数値を挙げてこれだけ木材を使えといった表現をしていなかったので、我々の出すメッセージが弱かった、配慮が足りなかったんではないかと考えております。

○木内委員
 ここに構造耐火や経済性から公募資料で強要しなかったとありますが、構造耐火を除く部分についてはどの程度の使用目標を定めるとか、経済性を言い出すのであれば、経済性を理由にそもそも県産材を利用することを言えないのは非常に県の事業として残念極まりないと思います。
 あともう1点、そういったところを必須としなかった、あるいは県産材の利用について例えば評価項目に入れる、加点評価するなどは要項上示していたのでしょうか、改めて伺います。

○藤ケ谷新図書館整備室長
 今回2次審査において評価テーマを5つ設けて技術提案していただいております。その中の評価テーマ4として、脱炭素社会の実現に向けた環境に優しい施設計画の中の要素として県産木材の利活用の提案を求めておりましたが、それはたくさんの提案項目の中の1項目でしかありませんでしたので、繰り返しになりますが、木材利用に関するメッセージとしては少し弱かったのではないかと考えております。

○木内委員
 たくさんのメッセージであるにもかかわらず、審査委員長の報告の中で大分行数を割いて天竜杉のハイブリッド木質構造を採用したいと強調されているのも、逆に本当に公平に審査されたのか疑問にすら思う内容とも言えると思います。そもそも県の公共建築物に関して県産材をできる限り取り入れるようにする努力をまず県庁が示すべきだったと思っていますし、そのことを明確に参加者に伝える必要性があったことについて、先ほどメッセージが弱かったと反省もありましたが、そのとおりだったと言わざるを得ない内容かなと思います。この点については新図書館整備において今後協議をしながら設計を進めていく段階になるかと思いますが、結果としてできる限り県産材が使われる取組、工夫をしていただきたいと思いますが、何か所見があればお伺いします。

○藤ケ谷新図書館整備室長
 これから委託契約が締結されましたら、設計者と具体的な設計の協議に入ってまいります。先ほど申し上げました静岡県の木使い推進プランに具体的な目標値を達成することはもちろん、さらに最大限県産材が利用できるよう設計に反映させていきたいと考えております。

○木内委員
 改めて最終的に図書館建設においてどのような木材、県産材の利用の目標を立てていくのか、結果としてどうなったのか、継続的な報告を求めて質問を終わります。

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