• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:堀江 龍一 議員
質疑・質問日:10/07/2008
会派名:自由民主党県議団


○堀江委員
 ちょっと6番、7番と重複する質問になると思いますけれども、最初に初歩的なことをお聞きいたします。
 教員免許を取るには、どういった過程をとられていくのか。また、教員免許を取得するに当たっては、実習体験等をされると思うんですが、これが教員採用試験にどのように生かされているのか、1点お伺いいたします。

 それから2点目、親学講座の内容をもう少し具体的に教えていただきたいと思います。それから、この親学ノート、どのくらいつくられて、どういうふうな配布の仕方をされるのか、その点について、まずお伺いをいたします。

 それから、今、日本語がだんだん失われていくような社会状況にあると思うんですけれども、例えば食の安全性を追求する余り、「もったいない」という言葉が何か失われるような時代になってきました。
 今後、子供たちに日本語教育をどういうふうにされていくのか。私はことわざ等、先人の言葉というのは子供の教育に非常に役に立つと思うんですけれども、そういった日本語教育をどういうふうにされていくのか、以上3点、ちょっとお伺いいたします。

○風間義務教育課長
 教員免許の取得についてでございますが、これは各大学で免許の単位を取得するということで、取得がなされるということでございます。
 実習の生かし方についてでございますが、実際の話といたしまして、実習をやる中で、学生の中には自分は教員には適さないというようなことを検証できたというようなお話も伺っておりますし、その実習で培った能力等につきましては、採用試験等に反映してきているものというふうに考えているところであります。

 次に、日本語等の力についてでございますが、新しい学習指導要領等におきましても、国語力というものは重視をされておりますし、学校生活のあらゆる場面を通じて、正しい日本語を使うというようなことは、学校教育の根幹であるというふうにとらえております。以上でございます。

○釋社会教育課長
 親学講座の内容でございますが、まず保護者にこの親学ノート、それから本日お手元にもお配りいたしましたこの「早寝早起き朝ごはん」のカード、そしてお父さんの子育て手帳、この3つをセットとして講座を開きます。内容は、新1年生の保護者に、「子どもを育て、自分を育てる」ということで、子供を育てながら親自身も育っていかなければならないということを内容に教えています。そして、特に1ページ目、お開きいたしますと出ておりますように、まずよいことを教えましょう、御飯をうちで食べましょう、コミュニケーションをとりましょうというような、ごく基本的な親としてのあり方を示しています。これは、学校が推薦いたしました講師を中心に進めてまいります。時間的にはおよそ30分程度の親学講座でございます。
 この配布部数等についてでございますが、県内の来年入学をする、新1年生になる子を持つすべての保護者に配られます。また学校、教育委員会、それからもちろんこの子育て親学講座の講師等々に配付されております。以上でございます。

○堀江委員
 教員免許そのものは、全国どこへ行っても同じだと思うんですけれども、採用試験は各都道府県なりの採用の仕方をされてると、こういうことだと思うんですね。免許の更新はそれぞれ講座を開いてというんですけれども、どういう意味合いがあって講座を開くのか、更新をしなきゃいけないのか、その辺、どういうふうな状況でそういうふうになったのか、まずお聞かせいただきたい。
 それから、それぞれ経験を積まれて教員としてされてきた場合に、また初歩的な資格を取るときと同じような講座をやるのか、どうなのか。
 それともう1つその講座上これはもう適してないと、こういうふうに判断が出たとき、教育委員会としてはその教員を切ることができるのか、どうなのか。更新の際の覚悟は、教育委員会はできているのか。まずお伺いしたいと思います。

 それから、私にはちょっとよくわからないんですけれども、現場でしっかりやっていれば、そんな講習なんて必要ないと思うんですけれども、何ていうんですか、運転免許とはちょっと意味が違うと思うんですよね。運転手、運転免許というのは毎日車を転がして、自分で自主的に乗れるから、違反しない限りは人の判断は出てこないと思うんですけれども。例えばほかの免許を考えてみますと、小型船舶の免許なんかにしたって、講習を受けなければ必ずその免許がゼロになっちゃうということじゃなくて操縦できない、要するに船には乗って運転できないというだけであって、教員の資格を一度取れば、それだけの要素があるということだと思うんですが、免許は完全にその講習を受けないと失格になっちゃうのか。

 それから先ほど、県内では約3,000人受講される方がいるだろうと、こういうことなんですが、県内で教職についてる方というのは何人ぐらいいらっしゃるのか。それから、県内の教員資格を持ってらっしゃる方、全体が把握できているのか、その辺についてまずお伺いしたいと思います。

 それから、親学ノートは、大変これ結構だと思うんですけれども、もう育っちゃった人にこういう幼稚園の生徒に言うようなことを言って、こんなことで果たして親が教育できるのかと、大変疑問に思うんですね。やっぱり親に、大人に対しては説得力を持たないとだめだと思うんですよ。昔の教育というのは、小さい子供に親の言うことを聞けと、聞かなきゃぶん殴っちゃうぞ、これが教育だったんですけれども、今の子供は、殴ったって教育にはならない社会状況にあると思うんです。ですから、小さい子供でもやっぱり理屈を言って教えないとだめだと思うんですよね。
 自分の経験からいくと、長女が幼稚園に入るとき、幼稚園に行くのを嫌だ嫌だと言ってたもんで、長女に、「おまえ、今まで嫌なこといっぱいあっただろ、今でも嫌か、嫌なことでも乗り越えれば思い出になるんだよ」って、こういうふうに言ったら幼稚園へ行ったんですけれども、その言葉を今でも覚えてると。小さいときに言った言葉っていうのは、大きくなったって覚えてるんですね。だからやっぱり、昔と違って、ただ口でいいことをしましょうって言ったって、なかなか納得しない。もっと、なぜこうするんだという理屈を教えていかなきゃだめだと思うんですけれども。
 それと、我慢することをしつけましょうって言っても、どうやってしつけるんだって、具体的に教えていかないとだめだと思うんですが、その辺、講座の中身を御検討いただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
 また、こういうことをなぜやらなきゃいけないのか、そういったことをやっぱり出していかないとまずいんだと思うんですよ。まだ小学校1年だったら親の言うことを聞く状況ですけれども、学校へ行けばだんだん知恵が出て、テレビやなんか見て知恵がついてくるんですから、テレビやなんかの報道以上に親が説得力を持っていかないと、子供のしつけというのはできないと思うんですね。ですから、もうちょっとそういった点を親に教育するにはどうしたらいいか、こういうことをやらなかったら家庭内暴力が起こるとか、こういう家庭が逆に不登校の子供を編み出したとか――編み出したという言い方はあれですけれども――不登校の子供になったのは、こういうしつけをしなかったからこうですよというような、具体的なものを示していかないと、僕は親学にならないと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

 それから、日本語教育って非常に難しいと思うんですけれども、やっぱり先ほど言ったように、しっかりとした理屈を教えながら日本語教育をしていかないと、私は日本語が廃れてきちゃう。日本語が廃れていることによって、社会のマナーだとか親学をやらなきゃならないような状況になってきてると思うもんですから、もう少し日本語を選んでいただいて、やっぱり教育すべきものを小さいころから教育していただきたい。特に人生において必要なことわざ、先人のつくったことわざ等はやっぱり教育すべきだと思うんですが、教育長、いかがでございますか。
 また、最近、世の中を見てますと、非常に宗教が蔓延していると、いろんな宗教が出てきている。どこの宗教へ行っても必ず言う、人としてこうあるべきだということを。宗教団体の中で教えているのは事実でございます。やっぱり人として、そういうものを必要としていると思うもんですから、日本語の中で教育していくべきというふうに思うんですが、いかがでしょうか。

○風間義務教育課長
 免許更新制についてでございます。この免許更新制度の目的でございますが、これは繰り返しになりますけれども、その時々に必要な、教員としての資質、能力が保持されるように、最新の知識等を身につけるということでございまして、このことが結果として、自信と誇りを持って教育活動に従事すると、そういう教員を育てるということに通じると考えております。

 それから、免許更新を受けなかった場合にどうなるかということでございますが、これは免許の資格といいますか、教員になるためには免許状が必要ですので、その免許状自体が失効してしまうということでございます。したがいまして、まずこういうことがないようにということで、これ大変なことになりますので2年間の中で単位取得すればいいということになっております。したがいまして、一番最初は22年度中――23年の3月31日までに該当する年齢があるわけですが、それに到達する方が免許を取っていないと失効してしまうということですので、今のところ1月の時点で講習を受けたか、受けないかというようなことを確認して、再度その講習を呼びかけるというようなことも考えているところであります。
 もしもこの講習を受けなかった場合は、免許状そのものの基礎資格はあるものですから、講習を改めて受ければ、その免許証、もう一度申請していただくわけですけれども、免許状を復活をして、教員になる資格が得られるということでございます。

 県下の教職員、義務教育課関係でも現在1万6000人ございます。年間の該当者が、お話しさせていただきましたように3,000人ということでございますので、これらが免許更新制度に適切に対応するように準備を整えてまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。

○釋社会教育課長
 親学ノートでございますが、この親学ノートの中にメモができる欄がございます。実はこの親学ノートに書かれておりますのは、話の柱として活用していく部分でございます。実際にはそれぞれの講師が、自分の子育てを振り返りながら、この柱に沿い、またその人独自の持ち味を出しながら、どこに重点を置くかはその講師にお任せしてございますが、御自分の子育ての状況を交えて具体的な話をする親学講座となっております。
 これにつきましては、8月に県内3カ所で講師に集まっていただき、事前の運営会議を行いました。その折に、この親学講座の趣旨説明でありますとか、実際にどのような30分の時間配分が必要かということを、代表の方に行っていただき、学んで当日に向かっているところでございます。
 御指摘のとおり、内容そして意味、その他につきましても、ただいまの御意見をいただき、今後充実してさらに親学講座の内容を考えてまいりたいと思います。以上です。

○遠藤教育長
 今、堀江委員がおっしゃった美しい日本語を話すということは、やはり私たち日本人でありますし、学びの基礎は日本語からだなというふうに思っておりますので、例えばことわざ一つとっても、これもただ国語の授業の中だけで扱うのではなくて、学級担任が朝、講話の中でいろいろ取り組んだり、また校長等の講話の中で、いろいろな場面で折に触れて紹介するというふうなことも考えられると思います。
 ことわざを含め、先人の言葉等を大事に伝えていって、美しい日本語を残していきたいと、こんなふうに思っております。

○堀江委員
 もう1回お聞きしますけれども、この教員免許の更新というのは、その資格を取ったときと内容が違うんですか。例えば、運転免許証だと法律が変わったりなんかして、道交法が変わったりなんかすると、やっぱりそういうものはちゃんと教えとかなきゃいけないと、こういうことなもんですから、運転免許の更新というのは必要だと思うんですね。教員免許の更新というのは、教育委員会が各都道府県で、例えば静岡県なら掛川市に総合教育センターを持ってるんですから、教育委員会として学校の先生、教職についてる人を集めて講習なり何なりやればいいと思うんですけれども、全国統一で時代の変化に合わせて変わった講習を、教員資格を取ったときの内容と変わったものを教育すると、それだけのことなんですか。更新の内容が何かよくわからないもんですから、それだけちょっとお尋ねをしたい。

 それから、親の教育というのはなかなか難しいと思うんですね。子供の教育のほうは、小さいころからやっておけば変わると思うんですけど。こういう親学講座へ出てくる親というのはまじめな親だと思うんですよ、どっちかというと。もっと大変な親にもっと知らしめる意味で、この親学ノートは講座へ出てこないような人を対象に、もっと考えたものをつくったほうがいいと思うんですけど。これは提言、提案でございます。講座に出てくる人は、僕はまともな親だと思うんですけど、もっと大変な親がほかにいっぱいいると思いますから、出てこないような人にも知らしめるという意味で親学ノートを考えたほうが、私はいいと思うんですけれども、その辺、考慮していただきたいというふうに思います。
 それから、教育というのは、僕は愛情と信念を持つことが第一だというふうに思います。私が父から教わったのは、うちの会社の社員の前で高度な世界情勢を話したりするもんですから、こんなことを言ったってうちの会社の連中わかるわけがないって、こう思っちゃうともうだめなんですね。だからやっぱり教える立場の人は、自分はこういうものを教えるんだという強い信念を持っていただいて、社会から非難されようが何だろうが教えるんだという気持ちと子供たちに対する愛情をしっかり持った上でやっていただくことが大事で、他から言われたからって自分の信念を曲げるようじゃ困ると思いますので、採用試験をやるときには、その辺をよく見きわめていただいて採用をしていただきたい。余分なことまで申しましたけれども、その辺はよろしくお願いしたいと思います。

○風間義務教育課長
 免許状の更新講習のことでございますが、講習の内容が2つに分かれております。
 1つは、教育の最新事情に関する事項、これが12単位。それから、教科指導、生徒指導、その他教育の充実に関する事項、これが18単位ということでございまして、あくまでも最新の事情について学ぶということであります。
 それから、片方でやはり研修というものもございます。したがいまして、私どもとしましては、講習で身につけた技能と、それから研修で培った技能と、両方が必要であるというふうに思ってますし、加えまして、先生方にできるだけ負担にならないようにということについても考えていかなければならないと思っているところです。以上でございます。

○釋社会教育課長
 親学ノートですが、今回は入学前健康診断、また入学説明会のときに行いますので、日本人についてはほとんど100%出席すると思われます。またこれまでに配布しておりますお父さんの子育て手帳、こちらには大変に詳しく、なぜそのような親の生き方を示さなければならないかという理由から、具体的なしつけの方法が書いてございますので、このお父さんの子育て手帳をもっともっと啓発してまいりたいと思います。
 また先ほど申し忘れましたが、親学ノートの部数でございますが、4万部印刷をいたしました。
 また、入学前説明会等々に当日出席が危ぶまれる、現在ふえております外国人の保護者についてでございますが、外国人保護者向けには、ただいま5カ国語版、それから平仮名版とで、日本人向けのこの親学ノートよりはより具体的にもっともっと詳しいものを用意し、家庭に持ち帰って読めるように作成いたしました。以上です。

○堀江委員
 要するに、簡単な質問なんですけれども、教員免許の講習を受けなきゃならない人が約3,000人近くいるとおっしゃったんですけれども、その講座の開設時期が3,000人一遍にということじゃないと思うんですけれども、その際、自分の教職の仕事に影響しないような形になってるのか、その点だけ1点ちょっと。

○風間義務教育課長
 来年度の本格実施からの予定につきましては、長期休業中もしくは土曜日、日曜日に開講するということで進めていっております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp