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委員会会議録

質問文書

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平成28年12月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:12/14/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田口委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。

○阿部委員
 それでは、一問一答でやらせていただきます。
 まず、総合計画後期アクションプランと総合戦略の評価に関連してお聞きします。こちらの総合計画後期アクションプラン評価書案では、111ページの多文化共生についてですね。それから総合戦略評価書案は147ページを使わせていただきます。
 まず、多文化共生について県の具体的役割の確認をしていきたいと思います。この総合計画後期アクションプランでは111ページに「外国人住民も力を発揮しやすい環境づくりが必要と考える割合」という項目があって、その割合が82%と非常に高い。評価は目標数値以上という区分になっていますが、評価できる具体的な内容は何なのか、お伺いしたいと思います。

○諸星多文化共生課長
 多文化共生の進捗状況を判断する指標として、力を発揮しやすい環境づくりが必要と考える割合と親しみを感じる割合と2つを掲げています。
 従来は、多文化共生という言葉を知っているかという聞き方をしていたんですけれども、ただ言葉を知っているだけではなくて、外国人が日本人と同じように力を発揮する社会について、理念的に理解されているかどうかを聞くものと、もう1つは親しみを感じる割合ということで感情的にどう感じているか聞くもので、理念と感情の両面から捉えるためにこれらの指標を設定しております。
 力を発揮しやすい環境づくりが必要と考える割合が高かったわけですけれども、理念的には外国人を排除する意識が少ないといいますか、受け入れる環境にあると判断しております。

○阿部委員
 今御答弁がありましたが、理念的と、もう1つの外国人住民に親しみを感じる割合は感情的と言いましたが、こちらは37%。この格差は何なんだということを本来ならば理路整然と整理して、問題点がどこにあるのか、多文化共生を進めるためにはどういう具体的な事を行っていくべきかを一つ一つ割り出していかなければだめだと私は感じています。
 多分、これについて答弁を今求めても同じ答えをすると思うので、もう1つの総合戦略147ページでは、多文化共生推進事業費の中に、2年間実施した多文化共生意識普及プロジェクトの成果を生かしてとあります。これは結局、啓発事業しかできておらず、踏み込んだ具体的な事業ができていないことが多文化共生の具体像として外国人への親しみが湧いてこない、数値が上がってこない原因ではないかと私は思っています。
 さらに、ここに出してあるものを挙げていくと、外国語ボランティアバンクの登録者数をふやしていこうとKPIに具体的数値を挙げているけれども、登録者がふえることで具体的にどのように多文化共生に寄与していくのか、登録してもらったボランティアの人たちにどのような事業をやってもらっているのか問いたいと思います。

○諸星多文化共生課長
 外国語ボランティアバンクは、日本人と外国人のコミュニケーション支援に携わる人たちを登録する制度ですから、そういう支援に役立ちたい、貢献したいと思っている人をふやしていく観点で、これを目標にしております。ですからこれがふえることによって交流あるいは相互理解の促進につながっていくと考えております。
 具体的に何をやっているかと言いますと、国際イベントでの通訳や災害時の通訳も期待しているんですが、それ以外に、日ごろ地域で外国人とのコミュニケーション支援にも当たっていただいているところでございます。

○阿部委員
 今御自身で答えられていて、自分でも不十分だなと思われるんじゃないかと思います。というのは今の非常にぼやっとした、コミュニケーションの支援に役立ちたいと思う人をふやしていく、通訳をしてくれることを期待している。それでは戦略目標、重点目標に挙げても進まないと思います。期待しているではなくて具体的にこういう事業に携わっていただくんだと明確に言い切らなければならないと考えます。登録した人たちも、登録したら何をお手伝いしたらいいんですかと前向きな気持ちで来ていただいているのに、何となくイベントがあったら案内しますから協力してください。それでは協力しようと思う側も協力しないと思いますね。登録しようと思いませんね。御自身がその立場だったらと考えないと。
 だからこうやって総合戦略に挙げていくなら、具体的にこういう事業に関与していただきます、寄与してもらいますと目標づけをきちんとしていかないといけないと感じます。

 そのため、もう1問この関連でお聞きしますけれど、「やさしい日本語」セミナーはとてもいいと思いますが、これを受けた人たちが学校や病院等も含めて県の施設で多文化共生のための人員配置が100%できていますか。他部局にかかわることですが、多文化共生をやろうと思うんだったら他部局とも連携して、その配置がどうなっているかわかっているはずですが、いかがでしょうか。

○諸星多文化共生課長
 今回、委員会説明資料で配付させていただきました「やさしい日本語」セミナーは市町の担当者あるいは県の各部局の職員にも呼びかけて参加していただきました。この優しい日本語という言葉を初めて聞いた県庁の職員も何人かいます。そういう状況ですから、県庁内でもこの優しい日本語がまだ普及していないのが実情です。
 これは、まさに日本人と外国人がそれぞれ歩み寄りながら、コミュニケーションをとりましょうと多文化共生を進める上で非常に重要な考え方だと思います。県庁の各部局で推進できるように、今後は手引をつくって、必要なところで、あるいはできるだけ多くの職員にこの考え方を知っていただくことで県庁内での普及に努めていきたいと思います。
 まだ、具体的に配置までは考えていないんですけれども、県庁内での普及について、今後力を入れていきたいと思っております。

○阿部委員
 ここでお聞きの皆さんも同じことを感じたと思うんですけれど、多文化共生をぽつんぽつんと点でやっても全く線となっていない。つまり戦略になっていないと。静岡県としての戦略は全くできていないと御答弁されたと私は感じます。
 藤原地域外交局長に、今後どうこれを体系立てていくのかお聞きしたい。

○藤原地域外交局長
 多文化共生は、日本にお見えになられた方と日本人の方と協調して暮らすということで、ある意味日本国内でできる国際化だと思っております。ですので一朝一夕に、ここで言う「親しみを感じる割合」を37%から51%に一挙に引き上げるのはなかなか大変な作業だと思っております。
 例えば県庁でしたら、優しい日本語をしゃべるのは、我々がふだん使っている日本語を当たり前と考えずに、かみ砕いて相手にわかりやすくという気持ちの問題と、あともちろんスキルもあります。そういうことで連携しながらやっていく必要があろうと思っております。

○阿部委員
 藤原地域外交局長、静岡県は何年多文化共生をやっているんですか。その答弁では県民の皆様は納得しないと思いますし、私は議員としてこのファジーさは、ちょっと看過できないと思います。
 これ以上答弁は求めませんが、具体論をきちんと組み立てること、それから先ほど申し上げたように県が市町に口を出さないでまずできること、県の施設に多文化共生を推進できる人材が配置できているか、できていなければさっき言った外国語ボランティアの皆様にこういう質問があったときに手伝ってくださいとか、具体的な役割をきちんとお願いしていくことができないと、多文化共生は進まないと思います。これは強く要望として申し上げておきます。

 次の質問をさせていただきます。
 この総合戦略の中でいうと78、79ページ。広報の情報発信に関してですが、これは提案です。
 最近、スマートフォンの無料アプリでCOCOARという新しい広告媒体ツールが開発されて普及し始めました。これは紙の広告媒体に写真が載っていて、例えば富士山が載っていて、そこにビデオでいうスタートボタンみたいなマークがついています。そこにアプリを起動させてスマートフォンをかざすとその紙の富士山が動き出すんですね。だから富士山の四季を映していけば、富士山は季節によってこんな美しさがあるとわかるアプリがあります。今ではいろんな民間企業が導入し始めています。
 県の広報の現状は、テレビとかインターネットとか既存のメディアツールだけですが、このようなツールを積極導入すれば、より県の広報を機動的に進化させていくことができるんじゃないかと思いますが、それについて見解を伺いします。

○神戸広報広聴課長
 今、お話のありましたCOCOARというアプリでございますけれども、これに似たものとして、我々は今QRコードを使ってございます。これは県民だより等で平成18年から導入して、そのQRコードをマークすると動画が再生できるとか、関連のホームページにつながるということで、かなり使っております。
 今、御紹介のありましたCOCOARは、技術的にはQRコードの進化形という認識をしております。9番委員からお話がありましたように立体でも使えるものでございます。これに関して私どもは研究をしてございまして、COCOARではないんですが、ARコードいわゆる拡張現実の技術を使ったもので、一部県民だよりで使ったこともございます。そのときはダウンロードの仕方がわからないというお問い合わせがあったものですから、今は使用を見合わせているところでございますけれども、9番委員からお話のあったようにいろんな新しい技術を入れていきます。
 最近では、AR技術をアパレル産業の販売ツールで使ったりとか、ポケモンGOも同じ仮想現実の世界だと思いますけれど、こういう新しい技術の導入についても検討いたしまして、どういう媒体で使ったらいいかとか、その効果や費用を確認しながら導入について検討していきたいと考えております。

○阿部委員
 先ほども言ったように、この総合戦略を展開していく中で、使えるものはどんどん使っていったほうがいいと思うので、ぜひ検討されることをお勧めします。
 特に、若い方は携帯ツールのスマートフォン1つで日程管理など全てできるようになっています。そういう人たちに静岡県のいろんな施策や魅力をわかっていただくこと、海外の方ももちろんそうですけれども、このAR――拡張現実は1つの大きな武器になると思いますので、前向きに検討していただきたいと思います。要望として申し上げます。

 次の質問に入ります。
文化力の拠点について何人かの委員からお話がありましたが、私からは、前向きな提案をさせていただけたらなと思っています。図書館と留学生について研究中だと思いますが、図書館の新しい形についての提案でございます。
 最近、東京都の西池袋に変わったホテルがございます。ホテルの名前は「BOOK AND BED TOKYO」で、泊まれる本屋というコンセプトでございます。これはオープンから1年たっています。30床のベッドがありますが、本屋とか図書館の中の本棚と本棚の間や上にベッドがあったり、漫画のドラえもんで、ふすまをあけるとドラえもんが布団を敷いて寝ていたようなところがありましたが、そんな感じで本棚をあけるとそこがベッドになっていたり部屋になっている。まさに本の中に泊まる、本の中にいるスペースでありまして、非常に人気が高いようであります。共有スペースもあって、そこでは本に関しての情報交換をしたり、勉強したりという方もいらっしゃるようです。
 前回の企画くらし環境委員会で、アメリカの大学の図書館では、学生がみんな夜勉強していましたよと申しましたが、そのコンセプトに近いと思います。勉強もできるしそこで寝ることもできる。またマンガも雑誌もあってもいいと思います。これは決して留学生だけじゃなくて、本や知の世界、知識の海の中に入っていきたいとか、そういうところでくつろぎたいというような、さまざまなコンセプトを持ったスペースにできるんじゃないかなと思います。
 こういうことを考えていけば、図書館としても、また一般県民の皆さんがくつろげる場所にもなるし、もし文化力の拠点として留学生がそこに泊まる形ができれば、そこで勉強することもできるという多機能の使い方ができると思います。だからそんなことも研究したらどうでしょうか、という提案でございます。
 あわせて、最近東京都の代官山TSUTAYAとか福岡のTSUTAYAでは本屋というだけではなくて、就職相談のスペースがあったり、知的好奇心をくすぐるいろんなセミナーをやるスペースがあったり、中にはバーを併設しているTSUTAYAもあったりと多様化しています。ですから画一的に図書館をつくらなきゃいけない、留学生会館をつくらなきゃいけないではなくて、そういういろんな要素が今や日本中、また世界中にあふれていることを研究していただきたいということを提案したいと思いますが、見解を求めます。

○山口地域振興課長
 9番委員御提案の意見につきまして、実は我々も図書室機能に関して、9月の企画くらし環境委員会後、視察に行ったり教育委員会とお話をしたりしました。そういう中でわかってきたことが何点か出てきました。最初の泊まれる図書館につきましては、そういう状況だということを我々も把握していて、好評なものですから京都にもう1店舗できることもこの前知ったところでございます。所蔵されている図書は、そういう趣旨ですから旅とか食べ物、漫画、小説などのカジュアルなセレクトとなっております。
 一方で、TSUTAYAについては、皆さんも御存じのとおり佐賀県の武雄市から始まって、海老名市とか今後も宮城県、岡山県、山口県、宮崎県などで出店の予定があると聞いております。
 共通して言えることは、顧客のニーズ、利用者のニーズに合わせた機能を用意する部分であり、先ほどから出ているくつろげる空間を確保して、今までの図書館のイメージと全然違って好評を得ている。またおしゃれで居心地のいい空間として利用客に好評ということも聞いております。
 一方で、公立図書館とか大学の図書館も、さまざまな進化をしてきております。この前東京で3件ほど図書館の視察に回った中で明治大学の図書館に行ってまいりました。司書の方からの非常に思いが込められている説明を聞いてきましたけれども、そこで印象に残ったのは本当にしーんとした空間で勉強する場は確かにありますが、学生が東京に出てきて1、2年生のときに居場所がないと困ると、居場所になる空間をつくりたいということで、空間を分けてわいわいがやがや、いろいろディスカッションができるところであったりとか、すごく豪華なリクライニングチェアが並んでいて、そこで本を読みながら瞑想できる空間もありました。個人的にも非常にいいなと思って見てきました。
 あと、中央線の武蔵境駅のすぐ近くにある武蔵野プレイスといった公立の図書館と桶川市の図書館も見てきました。そういうところも、やはり喫茶機能がちゃんと併設されていたりとか、キッズコーナーが非常に充実していました。桶川市の場合はTSUTAYAではなく丸善書店と契約していますが、ここで思ったことは、空間の使い方、利用者ニーズの取り入れ方は、我々が考えている文化力の拠点の図書室機能にも大いに参考とすべきと考えています。
 一方で、今有識者会議で教育委員会が考えている県立図書館のあり方とか、その機能をどう分化して東静岡地区に持ってくるのかという議論もありますし、文化力の拠点としての基本計画案に掲げている機能を両立していくことができるよう、さらにそれによって図書室機能がさらに高まるように検討していきたいと考えています。

○阿部委員
 ありがとうございました。そうやって研究されておられるのはすばらしいことだと思いますし、とてもいいと思います。
 先ほど、3番委員と5番委員からマーケットサウンディング調査の内容についての質問がありまして、多分私と思いは同じくするところだと思いますが、何が文化力なのか、文化力の拠点がなぜ必要か、どういうものが県民の皆様にとってすごい魅力を感じるのかというものを、私が言った本のホテルと言ってもぴんとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、おもしろいとは感じると思うんですよね。だから、そういう材料をいろいろマーケットサウンディングでも吸い上げて、こんな意見が出ています、議会としてもどうでしょうかとか、県民の皆様どうでしょうかと言って、みんなでつくり上げる文化力の拠点になれば、あるいはそれに近い形にできれば、それが静岡県の文化になっていくでしょうし、そこで静岡学、富士山学とかふじのくに学が生まれていくのではないかと思います。ぜひそういう構想の組み立てを望みます。それを要望して、この質問を終わりたいと思います。

 最後の質問をさせていただきます。
 旧金谷中学校跡地の問題ですが、少し角度を変えて、これも提案型で質問させていただきます。
 内陸フロンティア推進事業として、この旧金谷中学校跡地を考えたらどうかという提案でございます。
 先ほど来質問のやりとりがありましたが、まず旧金谷中学校跡地の地域のポテンシャルをさらに上げることを考える。そう考えたときに、このいただいている資料の概要にあるように、周辺には富士山静岡空港があり、その他もろもろいろんな施設がございます。これらを点として整備するのではなくて、面として整備する。空港、鉄道駅と高速道路はこのエリアのメーンツールだと思うので、これらをより生かせるグランドデザインをまず描く。県がやることは、そのグランドデザインを具現化できるものをつくること。その中でこの土地をどういう形に転換したら非常に魅力的になるのかという考え方をしたほうがいいのではないかと思います。
 具体的には、金谷駅まで来ている大井川鉄道を富士山静岡空港まで延伸する。その延伸する途上に茶の都ミュージアムや、この旧金谷中学校跡地を入れ込んでいく。最近企業局がレディーメード方式で企業用の用地を誘致し始めましたが、例えば県が島田市と協議して、県が主導して、このレディーメード方式に近い内陸フロンティア事業として鉄道を少し延伸することを考えてみませんかと。
 それから、鉄道が延伸できなくても、ここ全体を面として考えて、この土地の考え方を内陸フロンティア構想でやりましょうという考え方ができないかお聞きをします。

○内田政策企画部理事
 今、御提案がありました内陸フロンティア推進事業でというお話についてお答えいたします。
 内陸のフロンティアを拓く取り組みは、全体構想として平成39年度までを見据えた長期計画でございます。この内陸のフロンティアの取り組みそのものは平時の地域成長の取り組みを行いながら、それが同時に有事の際の防災・減災機能の強化につながるという、いわば複合的な取り組みを進めていくことを理念に置いているわけですが、何を目指さしているかと言えば、安全・安心で魅力あるふじのくにをつくり上げることです。
 この全体構想を着実に進め、複合的な成果が具体的に何なのかをお示しするために、平成29年までを1つの期間として、例えば国の総合特区制度を使い、あるいは県で独自に推進区域制度を設けまして早期に具体的な施策を示すことにより、第6次指定で35市町78区域を確定しました。
 ただ、実はこれは点でございます。まず具体的な姿へ早期に完了させることに力を注ぎますけれども、それぞれの点をうまくつなぎ合わせたり、あるいは市町独自の取り組みや県の取り組みをうまく複合的に組み合わせて、今後さらに質の高いものにしていかなければいけないと考えております。次のステップとして、どう具体的な手を打っていくかは、今後検討していかなければいけないと思っています。
 今、9番委員から御提案いただいた、まさに面的な広がりをもって本県の魅力を高めながら、なおかつそれが同時に防災・減災、安全・安心も確保する複合的な取り組みに、さらに新しい要素を加えることができるのかを多角的に検討して、新しいものをこれから考えていきたいという中で、今御提案いただいた話も関係市町や民間企業の皆様の中の御意見も聞きながら、その可能性について検討してみたいと思いました。

○阿部委員
 非常に前向きな御答弁をありがとうございました。
 私は、この内陸フロンティア推進事業は、先ほど内田政策企画部理事が丁寧に御説明いただいたように、防災・減災の複合計画。まさにこの富士山静岡空港は、静岡県の防災拠点として国の拠点にも位置づけられているように、これから整備していかなければいけないと思うんです。
 その中の構想として、このあたりを面的に考えていくことは、今後必要だと思いますし、富士山静岡空港は静岡県のいわば玄関口でありますので、その静岡県の玄関口には、これだけの安心・安全の施設がそろっている。また空港をおりたらすぐお茶の里があって魅力的なところであると。それから鉄道もあり、高速道路にも非常にアクセスしやすい。そういう要素をきちんとそろえていく、青写真を描いていくことが非常に重要だと思います。ぜひそういう構想を進めていただきたいと思いますが、森政策企画部長ないしは白井知事戦略監の御所見がありましたらいただきます。

○森政策企画部長
 先ほど、内田政策企画部理事が回答したことで、あらかたの回答となったと思いますけれども、そもそも旧金谷中学校跡地の活用方法も含めて、実は広域的に考えているところでございます。もちろん内陸フロンティアの次のステップにつきましては、点から点を結ぶ、それこそ広域的な考え方を今年度から考えていかなければならないと認識してございます。
 立ち返りまして、先ほど9番委員からお話のありましたことにつきましては、当然ながら点と点を結ぶための方策として検討を始めますし、我々の今後の展開についての方向性と合致しておりますので、研究もしながら市町に入り込んでいって話をしていく方向で考えていきます。

○阿部委員
 最後に、要望だけ申し上げます。
 森政策企画部長からも御答弁いただいたので、大いに期待しますが、静岡県として今後考えるべきは富士山静岡空港の民営化をにらんでいかなければいけない。この民営化をするときに、富士山静岡空港は、いろんな意味で魅力的な計画がきちんとできていること、また周辺ともきちんと協力体制ができていることが大切だと思うので、島田市との協議、それから大井川鉄道とも可能性について協議していくような水面下での具体的な準備も怠りないようにお願いして、このすばらしいエリアが静岡県の顔になることを願って質問を終わります。

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