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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:桜井 勝郎 議員
質疑・質問日:10/02/2020
会派名:無所属


○桜井委員
 浜松の野球場の話もしようかと思ったけど、今3番委員のお話を聞いていて、うんすごいなと思いまして。それでもちょっと触れますけど、静岡県は割合煮え切らないやり方でやっているなと。静岡市なんか見ると、将来コロナの問題で財政的に大変厳しいから思い切って白紙にしちゃおうとか、ゼロベースでいっちゃおうとかを思い切りやっていますけれども、経済界とかいろいろな実力者の気を遣いながら何とか言葉で、ごまかすと言うと失礼ですけれども、そのような形でやっているのは分かります。私も市長をやっていて困ったときにはごまかした経験もあります。(笑声)だからこの問題は多分、来年も再来年も新型コロナウイルスの関係で税収は相当落ち込むと思っていますから、もし野球のこと無理言ってもできなくなっちゃうおそれがあることも考えて、いろんなことを長期の展望に立ってやったほうがよろしいんじゃないかと思っております。
 さて、一問一答方式で、県事業で入札するときのランクづけについてお聞きします。
ランクづけはAクラス、Bクラスあると思います。工事金額によって――何億以上は点数1,000点以上のAクラスとか――いろいろあるんですが、今静岡市など地方では新型コロナウイルスの問題で公共事業をどんどん縮小しようと、不要不急のものはやめようということで、建設業界が大変厳しい状況になっています。そうしますと県の公共事業を取ろう、国の公共事業を取ろう、そのためには点数、ポイントが1,000点以上超えないとAランクにならないとかあります。
 今まで建設業界っていうのは、それぞれの中小零細の土木建築業者がみんな生きられるように秩序――談合は必要悪だと言う人もいますが暗黙の秩序だね――をうまくやっていたんですけれども、最近は大手のAクラス業者が点数、ポイントを上げようとして本来ならば譲るべきところを取ってしまっている。今予定価格制度ですから最低価格はない。だからどんどん価格を下げて、中小零細の業者が取るような仕事まで取る。またAクラスだと取れない仕事の場合は、子会社とか別会社を買収して取らせて、逆にAクラスが下請けで取るとか。そのような形でポイントを上げようとしているのが結構見えてきています。特に志太榛原の場合はB、Cクラスの中小零細の業者が泣いちゃっているんですよ。皆さん御存じないかもしれませんけれども、それも新型コロナウイルスのせいですよ。とにかくポイントを上げることです。
 ポイントとは、その建設業者の売上金額、利益、ボランティアにその建設業者が参加しているか、災害防止協定を結んでいるかなどいろんなポイントが加算されていると思いますけれども、やはり年間売上げがどれくらいあるかによってポイントが上がると聞いています。
 先ほど言ったボランティアの参加や災害防止協定を結んでいる場合、ポイントの中に占める売上げあるいは利益の全体に占める率はどれぐらいになっているんでしょうか。

○野毛建設業課長
 まず、なぜA・B・C・Dランクがあるかについて御説明いたします。
 地方公共団体では、工事請負や事務用品の購入などいろいろな契約を締結しますけど、こういった同種の繰り返し実施するものに関しては、契約の手続が効率的で適正に行われるように過去の実績を含めて契約の相手方を選定していまして、地方自治法において工事の場合は契約の種類、金額、工事や販売の実績、従業員の数、資本の額などを要件とする入札参加資格を定めることができることになっております。
 平成5年当時は公共工事を巡る不祥事が多く、国民の公共工事に対する信頼が揺らいでいることを背景にしまして、国から――当時は建設省と自治省でしたけれども――地方公共団体が行う工事においても制限付き一般競争入札を導入すること、それに伴い入札参加資格の整備、見直しの実施を求められた経緯があります。地方自治法施行令によりますと、工事の種別ごとに契約予定金額に対する等級区分――A・B・C・Dランクを適正に定めて入札参加資格の格付を行うことが求められました。それを行うに当たりましては客観的事項として経営事項審査の中にある企業の財務状況や利益率、資本の額など財務的な要件を活用すること、発注ランクを決めたときはその事業者の所在地など限定して入札の参加を制限することがないように見込みの業者数を十分確保することが求められました。そういったことを背景に、本県も等級区分をA・B・C・Dランクで設けています。
 なお、経営事項審査は全国同じ基準でやっており、登録審査機関が財務諸表に基づいて分析を行いますが、各都道府県によって地域の実情が違いますので地域貢献活動や工事の成績などの主観的事項を加えてランクを決めています。本県の場合は工事の発注件数が多い土木一式工事、建築工事、電気工事、管工事の4種類についてランクを決めていまして、7番委員のおっしゃられた占める割合となりますと、今資料がないものですから今日はお答えできませんが、そのような仕組みになっています。

○桜井委員
 建設業者に言わせると、点数の多い業者のほうが優先的に入札に参加させてくれるらしく、Aクラスになるには県や国だと1,000点以上ないと駄目との話もあります。利益を上げられない業者に安心して工事を任せられないからでしょうが、このような状況、時期では利益なんて上がらない。また大手はどんどん中小零細を駆逐しちゃって、BクラスやCクラスをM&Aで買収して別名義で子会社つくって工事を取らせちゃうとか。
 そして、工事を取る場合は必ず現場監督が必要で、技術者としての資格がないと駄目なものですから、そういった技術者がたくさんいるところは幾らでも工事が取れる。中小零細は技術者なんて1人か2人しかおらず、技術者が2人なら2つ工事を取ったらあと取れないです。
 このような状況ですから、やっぱりコロナの問題で大変厳しいです。大手はいいですよ、ちゃんと力があるから。だけど中小零細は仕事がなくなって、仕事欲しくてAクラスから下請けで仕事をもらってもえらい叩かれて、結局何もならずに最後には倒産しちゃうおそれもありますから、公的機関はそのようなところもよく見てほしい。中小零細の土木建築業者に対しては点数だけじゃなくて配慮が必要ではないかと思っております。この状況じゃなかったらいいですよ。資本主義社会、自由主義経済だから競争させるのが一番かもしれませんが、今このような状況ですから、ぜひその点を念頭にして、今後の入札についてはよろしく配慮していただくことをお願いします。県がそういうことをやれば地方の市町も同じ方向で行くと思いますので、ぜひよろしくお願いいたしまして終わります。ありがとうございました。

○和田委員長
 それでは、しばらく休憩といたします。
 開始は15時20分です。

( 休 憩 )

○和田委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 先ほどの7番委員の質問に対し当局から補足説明がございます。

○名雪建設支援局長
 先ほど答弁にありましたランク付けについて若干補足させていただきます。
 まず、7番委員のお話にありました1,000点以上じゃないとAランクになれないことについてですが、2年置きに参加資格を見直しておりまして、点数を工事成績や社会貢献などの全部の点数を総合点数として換算して、その上位10%がAになります。ですので点数が1,000点の場合もあるし、700点の場合もあるし、2年置きにAランク業者の点数は変わってきます。発注機関はA・B・C・Dランクに健全な育成をするため、それぞれのランクに合った発注をしておりますので、先ほどお話がございました小さな業者が泣いてるんじゃないかについては、発注機関が配慮して発注しております。

お問い合わせ

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