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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 一 議員
質疑・質問日:12/14/2018
会派名:自民改革会議


○天野(一)委員
 3点ほど伺いたいと思います。
 一括質問方式でやります。
 1つ目は、静岡県は生活保護の状況が全国平均の半分ですけれども、全国平均よりなぜ静岡県は生活保護が少ないのか、その原因は。
 2025年に75歳以上の人が人口の2割を超したときに、ある意味では今の状況よりも爆発的に生活保護の一人世帯がふえないか想定したことがあるのか、そのことについて伺いたい。

 2点目はねんりんピック、それから障害者スポーツについて、ねんりんピックも金メダルの数とか銀メダルとか、私は健康長寿を目指すときに県民がスポーツに親しみながら健康長寿となるためにスポーツの底辺の拡大が大事だろうと。今回の数字だけ見るとねんりんピックで金メダルをとったとか、銀メダルをとったとか、参加者は5,000人とか、パラリンピックでどうだとかそういうことももちろん別に否定はしません。しかし健康長寿を考えたときに県民が例えば1週間のうちに少なくとも2回か3回はスポーツに親しむための施策が全くない。川勝知事と同じで表に出てくる華々しいことだけを言っているけれども、例えばねんりんピックじゃなくて、パラリンピックでもスペシャルオリンピックでも毎日スポーツに地道に取り組んでいる人たちを奨励したりと、そのことで結果的に日常生活が豊かになる。そういった視点がこの報告では感じられないものですからその点についてお伺いしたい。

 次に、3点目ですけれども、児童虐待とか障害者差別の問題、この問題について取り組んでいることはわかる。だけどこの問題は憲法で保障している基本的人権の問題にかかわるという視点が全くない。人間が生きていく上で一番大事な基本的な人権を侵していることが、児童虐待だとか障害者差別じゃないですか。それぞれ人権啓発センターは人権啓発センターでやって、児童虐待は児童虐待でやっていて、こういう施策では総合的に取り組めないんじゃないかと。もっと人権と児童虐待、人権と障害者差別という視点がどうしてできないんだろうか。誰がそういった問題について取り組むのかどうかお伺いしたいと思います。

○桑原地域福祉課長
 生活保護の本県における特色と2025年に向けた想定についてです。1つは、少ない現状というのは本県の社会経済環境というか健康長寿日本一でもございますし、経済面でも例えば1人当たりの県民所得、あるいは製造品出荷額、それから企業立地件数がいずれも全国上位にございまして、そういったことで所得も全体的に恵まれてかつ健康面でも健康な方が多いため結果的に今の生活保護率は全国平均の半分くらいにおさまっている状況にあります。
 今でも、既に生活保護に占める高齢者世帯の割合は半分くらいになっておりまして非常に伸びています。2番委員御指摘のとおり今後2025年に向けて超高齢化社会になっていくとともに生活保護数の増加も想定されるところでございますが、今健康福祉部で展開している各種の健康長寿の取り組みをすることやリタイアした後もしっかり何か自立した生活を送れるような環境整備を県として進めることによって生活保護率をできるだけ伸びないように、皆さんが自立した生活を送れるように取り組んでいければいいと考えております。

○杉山長寿政策課長
 2点目のねんりんピックなど県民がスポーツに親しむことについての御質問ですけれども、今ねんりんピックはしずおか健康長寿財団で事業に取り組んでいただいております。しずおか健康長寿財団では健康づくりや生きがいづくりに加えこのねんりんピックのスポーツ大会を目指すことに取り組んでいただいております。
 スポーツだけに限って言いますと、このねんりんピックを象徴に、すこやか長寿祭を開いていただいております。県民全体でスポーツに取り組む形ではございませんが、長寿社会を目指しまして65歳以上の方々にスポーツに親しんでもらうためには、こういうスポーツねんりんピックへの参加を目指して県大会や地区大会などで、その裾野が広がっていくことを目指して私たちは取り組んでいきたいと思っております。

○池田健康福祉部長
 3番目の御質問でございます。
 児童虐待であるとか、障害者差別は全て基本的人権を侵しており、横串といいますか、そういった取り組みがないといったお話でございましたけれども、健康福祉部の仕事は全て基本は人権であると、人権保護であると考えております。貧困に苦しむ方、あるいは障害のある方、あるいは難病に苦しむ方、全てのそういった恵まれない方、あるいは自分の意志でそういった状況にない方、そういった方を支援するのが健康福祉部の仕事だと考えております。そういう意味では誰が中心に立ってやるのかという話でございますけれども、これはもう健康福祉部の人間全てが基本的にはその人権保護を基礎にそれぞれの仕事をやっていると私は認識しております。

○村松障害者政策課長
 障害者スポーツの関係になります。
 2番委員のおっしゃるとおり、委員会説明資料の30ページでアジアのパラ大会の記録等を御報告させていただいていますけれども、その中で米印がついたものが障害者スポーツ応援隊メンバーで前回のパラリンピック出場選手12名を任命しまして、県内の特別支援学校の授業の中で講演をやっていただいたりとか、パラスポーツの実演をやっていただいております。それ以外に県の障害者スポーツ協会を通じまして、軽スポーツの披露ですとか、巡回指導として福祉施設や学校へスポーツ指導員などを派遣しまして、昨年度も50回程度裾野拡大のための事業を行っております。今後もパラリンピックのような目立つ部分だけではなくて、県内の障害を持つ人の障害者スポーツの裾野の拡大に積極的に努めていきたいと考えております。

○天野(一)委員
 まず、生活保護の問題ですけれども、核家族になって2025年にひとりきりになったときに、意外と気がつかないのが夫婦で年金をもらっているときは比較的生活が安定しているけれども、ひとりきりになったときに年金が半分以下になるわけですね。だからそういった実態を意外と知っているようで知らないわけですから、そういったひとりきりのときにどういう生活実態になるかやはり啓発、啓蒙をきちっと私はすべきじゃないかなと。そのためには将来を見越して生活のどういう、例えば貯金も必要であるとかそういったことも含めて県民にアピールすべきじゃないかなと思っていますけれども、その点についてもう一度伺いたいなと思っています。

 それから、しずおか健康長寿財団、ねんりんピックについて僕は別に否定しているわけじゃない。ただこのスポーツだけではなくて、先ほど軽スポーツとかいろんなスポーツがありますので、しずおか健康長寿財団もねんりんピックだけじゃなくてもっとほかのスポーツもありますよという啓発、啓蒙を一緒にもっとやるような施策は考えていないのか、今だけの問題なのかをもう一度聞きたい。

 それから、障害者スポーツについては障害者だけではなくて健常者と障害者とともにスポーツを楽しむ仕掛けも私はすごく大事じゃないかと。障害者だけではなくて健常者と障害者とがチームを組みながら楽しむことも大変大事じゃないかなと思っておりますので、その点についてお伺いしたい。

 それから、今池田健康福祉部長が人権の問題を言ったんですけれども、意外とみんなわかっているようでわかっていないんです。だから児童虐待は憲法で保障する基本的人権を侵すことですよということをもっと強くアピールする施策が、私はそれぞれの障害者差別をするのも憲法で保障している基本的人権を侵しているんですよと、パワハラもそうですよ、そういったことをもっとアピールすべきだと思うんですけれども、その点についてお伺いしたい。

○桑原地域福祉課長
 2番委員御指摘のとおり、今後しっかり生活保護といったセーフティーネットの機能を守りつつ、そこに陥らないように自立できる、ひとりであっても自立できるライフプランや自立支援に向けた支援事業に県としてもしっかり取り組んでまいりたいと考えております。

○杉山長寿政策課長
 しずおか健康長寿財団のお話でございます。
 軽スポーツなどの普及につきましてですが、しずおか健康長寿財団の中では県民会議の中で健康長寿の延伸をテーマに事例発表などを進めております。具体的に私もその中までは把握しておりませんが、今後こういう中で機会を捉えて取り上げていただきまして普及を図っていくことをお話したいと思っております。

○村松障害者政策課長
 パラスポーツの中でも、特にボッチャにつきましては障害が重い人でも楽しめる、本県の杉村選手の活躍もありまして特別支援学校ですとか施設でも非常に人気があります。今年度11月にエコパでやったパラスポーツパークにおきましてボッチャを健常者の方と一緒に楽しんだりすることができていましたので、今後も人気のある種目を中心に、障害のある方とともに健常の方も一緒に楽しめるような機会をつくっていきたいと考えております。

○藤原健康福祉部部長代理
 今、2番委員から障害、あるいは高齢者の方々についてさまざまなお話がございました。県の政策を打つときに1つのやり方としては客体別に分けて重点的にやっていくことがあると思います。ただその根本にあるものは客体別ではなくて何が一番その根底にある問題なのか、根本の問題は何なのかとそれを考えることだと思っています。それは先ほど池田健康福祉部長が話した人権の意識について、もっと健康福祉部の一人一人の職員が考えることだと思っております。
 そういう意味で、全くそのとおりでございまして、健康福祉部全員が客体別に自分のやっている事務分掌を視野狭窄になって見るのではなくて、その根本にあるものは何なのかをもう一度問い直すことをしていきたいと思っております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp