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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成19年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 信也 議員
質疑・質問日:11/13/2007
会派名:平成21


○天野(一)委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。

○岡本(信)委員
 それでは、3点お願いします。
 初めに今までの議論を聞かせていただいて、若干思うところがあるもんですから、それをちょっと言わせていただいて、それから質問に入ります。
 今、TSLの話が出ましたけども、時代が動くといろいろ変わってくるということの1つの例として出されたのかなと。それから、企画部のあり方なんてすごい大きな話も今出ました。
 私は地元でいろんな方とお話をするんですけど、その中で昔のことが結構、お年寄りと話しているといろいろ出るわけなんですが。例えば、浜松へ東海道線ができるころに駅をつくろうということで、そしたら、おれのところへ駅をつくるじゃないという話があって、やかましくてしようがない、煙も吐くと。ところが、20年後におれのところに何で駅がねえだと、こういう話になったそうです。そこへつくろうとしたら、実は隣のところに駅名をとられてしまって、何か本当はつけたい駅の名前があったそうですが、別の駅の名前になっちゃったとそういう話があります。
 浜松に遠州鉄道という鉄道があるんですけども、これも実は今のところじゃなくて、もっと別のところを通す予定だったんですが、これもまた反対があって、それもつぶれちゃって、今の実は金指ルートというんですけども、そこになったというようなことがございます。実は、これは最近で言いますと、新幹線もそういうことがあったというふうに聞いております。初めにある場所に駅をつくる予定だったけど、それがいろんな経緯で別のところに新幹線の駅ができて、今欲しいと言っても、もうそれはつくることはできない。そういうことがあると聞いているわけです。どこだとは言いません。
 路面電車も前邪魔だとどんどん廃止しましたよね。ところが、このごろ何か見直されて、LRTとか何とかいって、いや、これは環境にいいからと、今度逆に見直されてきた、そういう経緯もある。
 今、いろんな議論を聞かせていただいて、空港もそうですよね。空港もそうだと思う。これはやっぱり、時代を経て評価を受けてくると、僕はそう思います。あと、いろんな御意見があろうかと思います。
 僕はそこへ投資をする、そういうイニシアチブ、何か先導者というのか、先導して投資をしていく、そういうことがやっぱり必要だろうと思います、県政の中でも。
 今、新幹線とかいろんな話をしましたけれども、僕は企画部の存在感というのは、こういうところにあると思うんですよ。つまり、将来を見て冷徹――ここが大事――冷徹でなければならない。あの人がちょっと言ったからやってみようかと、そうじゃなくて、やっぱり冷徹な分析をして、そして将来に向けて県政の牽引役になっていく。ここにそういう最優秀の頭脳を集中して県政を引っ張っていってもらいたい、そういう僕は期待を持っているということでございます。だから、ちょっと難しいことを言ってしまいましたが、これは別に質問ではなく企画部という、これからのやっぱり、さっき部長がいろんなことを言いましたけども、僕はそういう期待をしているということでございます。

 そこで、質問に入ります。非常にせこい質問です。
 25ページ、地域再生の推進ということで、国からの地域再生構想の募集に対して提案を行ったということで、認定計画というのが出ています。これは浜松だったもんですから、ちょっと注目をいたしました。知の拠点――難しいことを言っています――知の拠点活用による浜松ものづくり産業再生計画というようなこと、ここで知の拠点活用、これはどういう意味が入っているのかなと。浜松も今、立ち上がりつつある、あるいは立ち上がっている、そういう産業のことを言っているのか、いろんな意味があると思うんですが、これをちょっと御説明いただきたい。
 それから、再生計画という言葉を使っていますよね。この再生というのは何か1回だめになって、また何か立ち上がってきたという感じもするんです。これはどういう背景があるのかなと、これをお聞きをしたい。

 それから、その次の提案構想というのでは、静岡政令県構想、これはどこかで聞いたことがあるなと思いよく考えたら、石川知事がいろんな折に触れて提唱されている言葉だなということを思い出しました。一定の規模、能力を備えた道府県を政令県として指定する制度の創設ということで、国に対して提案をしたと。これを提案をした理由、これが1つ。
それから、政令県という提唱をしているんですが、この政令県というのは、静岡県にとってどんなメリットが、あるいは政令県が実現した場合、どういうメリットがあるのか、これが2つ。
もう1つ、残念ながら下の結果を見ましたら、不採択と書いてあるんです。がくっとなっちゃうんですが、この結果についての受けとめ、あるいは今後の対応、これについてはどうお考えになっているのか。

 それから2点目、天竜浜名湖鉄道。これも私が住んでいる浜松市にかかわりがありますので、ちょっと聞きたいと思います。これ現状、経営の実態の推移というのはどうなっているのかなと。大変厳しい状況であるということは聞いているんですが、この辺の経営の実態の推移。
それから、天浜線に対する周辺自治体あるいは住民の方の意向、これは長期経営計画支援事業費助成ということになっていますので、将来的にもうんと存続をさせていくという方向を考えておられると思うんですが、そういうことに対する周辺自治体、そしてその周辺の住民、利用されている方々、その意向、これはどうなんだろうか。そしてもう1つは、コスト面、経営面、雇用の面にも問題があると、それから周辺自治体、あるいは県の負担の問題、こういった非常にいろんな課題があろうかと思いますが、こういう課題に対して、どういう工夫をして県と自治体が協力をして、この天竜浜名湖鉄道の経営計画を進めていこうとしているのか、その辺についてお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、もう1点、これは本当簡単ですが、22ページの特定発電所周辺地域振興対策事業費、長い名前ですけども、簡単に言うと、原発の関係なんですが、この説明に地域の振興と住民福祉の向上を図るため、御前崎市及び隣接する市に対して、県単独の交付金及び補助金を交付したと、こう書いてあるんです。交付金が御前崎市に対して約1億1100万円、それから、補助金が隣接の3市に5120万円。この交付金、県単独のこれについて、ちょっとお聞きをしたいというように思います。
 それと、もう1つ、補助金というのがその名目になっているんです。隣接の3市については補助金になっています。しかも、3市合わせて御前崎市の半分ということですので、これはどういう理由があるのか。もちろん、原発が立地しているというようなこともあろうかと思います。何かもっと行政的に決まりとか、そういうものがあるのかどうなのか、その辺非常に差が大きいものですから、それについてお聞きをしたいというように思います。以上です。

○伊藤企画監(調整・少子化対策担当)
 地域再生に関する御質問にお答えいたします。
 初めに、知の拠点活用による浜松ものづくり産業再生計画でございますが、これは県と浜松市が一緒になって申請したものでございます。具体的には浜松市、それとあと産業支援機関が静大などを知の拠点として連携すると。そうした中で伝統的な技能や技術を継承するとともに、最先端の技術を習得した習熟した人材を育成していこうというものでございます。
 そして、この再生計画でございますけれども認定されますと、例えば経済産業省の――ちょっと名前が片仮名が入っていて難しいんですが――地域新生コンソーシアム研究開発事業とか、文部科学省のやはり同様な事業、そういったものを採択する際の、条件または優先というようなことになっております。そういうことで、そういった国の方の支援制度も活用しながら、人材を育成していこうというものでございます。
 また、再生という言葉、国の方でつくった言葉だもんですから、端的にはお答えできませんけれども、この地域再生計画につきましては、今言いましたような国が決定する支援措置に基づいて、それをツールとして使いながら、地域から申請していただき、それを国が認定していこうというようなものでございます。こうしたことを通じて地域の活性化、もしくは活力や人材の育成、そういったものを図っていこうというようなものでございます。

 また、政令県構想でございますけれども、これにつきましては、今地方分権等いろいろ言われております。そうした中で地域が自立していくためには、やはり、本県のような人口規模をある程度備えているところにつきましては、国のいわゆる地方支分部局ですか、そういったところで実施しています、例えば、権限とか、そういったものを移管してくだされば、地域がもっと自立的にいろいろな施策を打っていける、地域づくりをしていくことができるということを考えて提案しております。
 提案理由につきましては、この地域再生につきましては、そういった地域の構造を変えるとか、そういうことも含めて幅広く、例えば、制度提案みたいなものも受け付けております。本県としてはこういう場を通じまして、本県が考えております政令県構想につきましても、国の方に提案していくというようなことを考えて取り組んでおります。
 結果として不採択という状況になっておりますが、不採択の状況につきましても、国の方で今道州制というのも検討しており、そういった検討の中でかかわりを持つ話だもんですから、道州制について検討していきたいということで対応不可という回答をいただいているところでございます。今後とも、国の方には本県の考え方を十分伝えていきたい、提案をしていきたいと考えております。

○坂本企画監(交通政策担当)
 天竜浜名湖鉄道について、お答えいたします。
 いわゆる天浜線も実はフルーツパークが開業いたしましたとき、あの年がピークでございました。あの結果、かなりお客さんの入り込みがふえまして、それ以降ちょっと下降ぎみとなっております。平成12年にはまだ200万人を超えておりましたが、平成18年では174万8000人と、大体平成12年の15%減という状況でございます。
 お客さんの状況を分析いたしますと、やっぱり通勤通学の定期客、これが大きく減少しているという状態でございます。
 また、周辺の自治体につきましても、当然地域の足としての天竜浜名湖鉄道、これは必要です、大事ですという点では一致をしております。また、沿線の住民の皆さんの中からいわゆる天浜線を愛する市民の会のような人たちに、いろいろなボランティア活動等を実施していただいております。
 ただ、どうしても第三セクターとして自立いたしましてからおおむね20年経過しておりますので、その間にいろいろ施設の老朽化等が進んでいると。したがいまして、そういう補修業務等に過大の経費がかかると。また同時に、第三セクターとしては沿線距離が長いということで、なかなかそれを人的にもカバーしていくのが大変という点もあろうかと思います。そういう意味で、県、市町の支援がかなり天浜線を支えているところはございますけども、やっぱり地域の足を確保していくという上ではそういうことも大事かなというふうに考えております。
 今後、どういう工夫をしていくかという点でございますが、1つは、先ほどフルーツパークの開業によってお客がふえたということを申し上げました。したがいまして、あの沿線の観光的活用をやっぱりもう少し考えていきたいというふうに思っておりますし、地域の住民の皆さんにもぜひマイレールとして使っていただくということをさらに働きかけていきたいなと思っております。
 それと、もう1点、沿線に工場立地等もぼちぼち見られることもございますので、そういうのに応じた新駅の設置をしていくとか、あるいはそういう企業にぜひ従業員の通勤に天浜線を使ってくださいという売り込みなどもやっぱり必要かなというふうに考えております。
 いずれにいたしましても、そういうものを全部トータルいたしまして、今後も天浜線の存続に向けて頑張っていきたいと思っております。

○柴田企画監(地域政策担当)
 特定発電所周辺地域振興対策事業費について、お答えいたします。
 県では、昭和55年に法定外普通税といたしまして、核燃料税をスタートしておりますけども、地元からの要望を受けまして、税収の15.9%に相当する額を交付限度額といたしまして、当時の立地町であります浜岡町と隣接4町の地域振興事業を対象としました特定発電所周辺地域振興対策交付金補助金制度を平成9年度に創設しております。それによりまして、現在の御前崎市、牧之原市、菊川市、掛川市にこの交付金と補助金を配分しているということでございます。
 配分の割合ですけども、当時の浜岡町が所在地ということで2分の1、そのほかの4町に対しまして、残りの2分の1をこれは原発の交付金の配分割合というのがございまして、その割合に沿った形で、当時の御前崎町が37%、相良町が34.4%、小笠町、大東町が14.3%というような形で、その率に沿ったような形で交付するというルールがございます。それを浜岡町と御前崎町が合併いたしまして、御前崎市はその割合に沿った部分を受けているということで、そちらの方に交付金、また、他の3市につきましては補助金ということで、交付金というのは主体的に事業を進めるということで、地域振興、また住民の福祉の向上のためにということで、制約を設けないような形を認めているということで。補助金につきましては、その地域振興または住民の福祉の向上のために隣接市が実施する事業ということで、メニューを設けまして、それを補助するということで立地市と隣接市に若干条件の差があります。補助については10分の10ということで、全体が使えるような形になっているようなことでございます。

○岡本(信)委員
 どうもありがとうございました。
 今の答弁に対しては特にございませんけど、今の答弁を聞いて、やっぱり最初に戻るんですけれども、企画部の役割といいますか、天浜線の例でいくと、経営が厳しいと、そうすると、今の答弁の中にありましたね。いろんな観光資源を活用するとか、これは分野が変わってくるわけですね。じゃあ、工場を誘致すると、例えば、沿線にいいことが起きてくるとか。そういうビジョン、そういう夢、それを出して牽引していく。それがやっぱり企画部の一番のやりがいではないかなというようにお話を聞いて思いました。

 あと、政令県構想のこと、国の方では道州制を云々というのがちょっとありましたけれど、やはり、国に本県の実態も含めて、構想を提案していく、あるいはそれが広く日本全体にも受け入れられるようなそういう構想――ビジョン、夢のあるそういうビジョンを提案していく。そういうことがやっぱり、企画部の本当の真髄というんですか、そういうところで企画部に頑張っていただければありがたいなと、そんなように思いました。ありがとうございました。以上でございます。

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