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委員会会議録

質問文書

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平成24年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:03/08/2012
会派名:自民改革会議


○杉山委員
 2点、要望1点、伺います。
 まず、説明資料の21ページにあります生活保護の給付状況についてでありますが、新聞報道で、国全体の生活保護の受給者が過去最大と言われております。本県については、受給割合は平均を下回っているということですが、これについても相当急増しているので逼迫した状況であろうと。
 重要な課題というのは、現世代に対する就労の支援ということで、県の取り組みとその成果と課題ですね、これを伺いたいんですが、少し前の新聞に、2009年の元旦に年越しの派遣村が東京に開設をされたのを今でも覚えているんですけども、これをかなりマスコミも取り上げまして、人数が500名以上集まったんですね。そのときの記事で内訳を若干書いてあるんですが、この505名のうちの299名が生活保護の受給決定ということです。そのうち、働いて生計を立てられるようになったのは、その2009年3月の時点で7名しかいなかった。そして184名は受給を継続した。辞退や親族に引き取られるなどした人も18名程度はいたんですが、失踪やら仕事を探さない指導指示違反などで保護を廃止された人は90人もいたということなんですよ。例えば、ほかの地域で先に生活保護を受け取っていた二重取りのケースもあったと。
 本来、生活保護というのは、自立のための助長が最大の目的ということになっていますが、この派遣村だけの状態だけでも、実は自立にほとんど結びついていないという現実があるわけですね。先ほど質問したように、県がさまざまな就労支援も含めてしてきたわけですが、その具体的な取り組みと成果を教えていただきたいと思います。

 それから、最後にこれは部長にお伺いしたいのですが、この平成23年度、さまざまな事業を年度当初に目標を立てて、この部の運営に努めてきたわけでありますが、この1年の総括、どんなような年であったのか。また、この健康福祉部が来年度に対して少子化対策を総括するというような部になるなど、さらに重責を負うということを伺っておりますが、来年度に向けての一言もお願いをしたいというふうに思います。
 要望は質問が終わった後に1点させていただきます。以上です。

○松本地域福祉課長
 生活保護受給者への就労支援の取り組みと成果についてでございますけども、生活保護受給者への就労支援については、ケースワーカーのほか就労支援員というものも設けましてやっております。そして、今年度は新たに民間のNPOに対しても就労支援を企画しているところでございます。
 成果でございますけども、平成21年度のときには就労支援をした者が3,038人おりますが、そのうち就労に至った者が8.8%。それから22年度でございますけども、3,993人に対して就労支援を行いまして452人が就職をしたということで、その結果、就職率が11.3%という状況でございます。以上です。

○池谷健康福祉部長
 1年間の総括をというお話でございます。
 平成23年度は、東日本大震災が起こってすぐの形になったわけでありまして、我々もまずはそれの支援で、年度当初は非常にばたばたして過ごしたと。私もFDAで岩手県の花巻空港へ向かいましたが、県の職員で大村副知事とともに一番最初に動いたのが私だったと思っています。3月のことでしたが一番最初にお医者さんを送ったチームにいました。
 4月からは新しい体制で始まりました。知事からは、当然のことながら少子化対策を一生懸命やるのだということで伝えられておりまして、1年間いろんなことをやってきましたけれど、今の縦割りではないんですが、健康福祉部の事業だけでは、なかなか少子化対策全般についてやれなかったということがありまして、今回、健康福祉部で受けますよというお話をした覚えがあります。
 実際には、今回の組織改正とか、事業の移管、個人的にはもうちょっといろんなことをもらえれば、もっとやれるところはあるかなとは思っておりますけれども、新しい組織もつくっていただけて、増員もしていただけるということですから、来年はこれに向かって、まず一生懸命成果を出すというのが大きな目標になると思います。
 それと、この1年間、職員に対しては、とにかく優しくあれと。いろんなお客さんが見えて、お客さんは難しい問題しか相談に来ないわけですので、問題のない方は来ないわけで、非常に悩んで難しい問題を持たれてくる方が多いわけですので、とにかく優しくあれというように常々お願いをしています。とにかくお話を1回聞いてほしいと。その場で絶対断らないでほしいということを各局長を通じてすべての職員にお願いをいたしました。
 おかげさまで、いろんなスタートも切れましたし、特にこども医療費助成につきましては、子供の部分も障害者の部分も、まとめて一気に充実させることができましたし、発達障害の支援についても道筋をつけることができました。職員の皆さんに頑張っていただいて、まずまずの成果を上げられたんじゃないかなと思います。来年また部が大きくなってやることたくさんありますが、責任を持って努めていくのが、健康福祉部の責任になるかと思います。部が一丸となって、またやっていきたいなというように思っています。以上であります。

○杉山委員
 ありがとうございます。
 まず、派遣村のほうのこの数字だと、1.数%だとか2%に満たないような数字なので、確かに静岡県内の数字だけ見ると8.8%とか11.3%、非常にいいように感じますが、しょせん8.8とか11.3なんですよね。さまざまな対策の中で、NPOとか、さまざまな努力をしているということはよくわかりますが、これはさらなる努力を続けていただきたいということを、まず要望しておきます。
 それから、部長の答弁の中のことを含めた要望もちょっと言っておきたいんですが、少子化対策も含めて、イギリスの言葉に、「やった失敗、やらなかった大失敗」という言葉があるんですよ。思いつくことは、やっぱりすべてやらなきゃいかんし、議論していても物事が前に進まない。特に少子化対策については、これやっぱり民間活力を相当入れないと、行政の力だけでは到底できるものじゃないと思っています。
 ただ、参考のために私も非常にさまざまな陳情、請願を受けるわけですが、その中で特に多いのが、やはり結婚相手を探していただきたいと。常に事務所に男女四、五十人ぐらいずつのデータがストックされています。去年、おととしと、集団見合いパーティを開催いたしました。1回目は船上お見合いパーティということで、船を借り切って、もちろん全部、会費を取ってやるわけですが、男女40人ずつ80名。これがえらい大失敗で、船酔いして、もうそれどころじゃなかったと。お酒を用意しても、酒に酔う前に船酔いで、もう何だかみんな元気がない。ああ、これはだめだということで、2度目に今度はブケ東海という会場を借りてやったんです。
 もちろん、私が主催者ですからごあいさつをさせていただいて、その中で特典として、この中で決まった結婚式は私が仲人をやりますというお願いをして始まったんですが、正直非常に残念なのは、男性から女性にほとんど声をかけに行かない。うちのスタッフとか私の息子がちょっとかわいい顔をしているのが二、三人いたら、逆に女性のほうから、あなたたち、携帯の番号教えなさいとか言ってくるんですよ。僕らはスタッフですからってお断りしても、いいじゃないか別に、あなたたちもここにいるんだからって、見ていると非常に女性が積極的なんですね。
 この中にも、まだ新婚さんもいらっしゃるようですが、どうも僕らの時代から考えると、男女の何というのかな、告白する積極的な態度というのが逆転しているような気がするんですよ。これが何でそうなっているのか、この原因はどこにあるのかっていうのが非常に大きな問題だと思うんですが、これはぜひこの部でも考えていただきたいなと思うんですが。
 もちろん、教育の問題もあり、社会的なさまざまな要因もあり、たまたま私の関連している学校で、1年間の留学、3カ月の留学というコースを定めて募集を募ると、1年留学に行きたいと言ってくる子供の8割以上は今女性なんですね。海外に出て留学をして勉強したいっていう男の子が実はほとんどいないんですよ。正直うちの息子も行けって言っても行かなかったんですが、行かないでくれって言っている次女がこの4月から1年間行っちゃうんですよ。何がそうなっているのか、ちょっとよくわからないんですけど、特に女性のほうが非常に積極的な時代になったなというような思いがいたします。
 何か知事が、健康福祉部で部長級、それと局長級に女性を登用するというようなお答えになったのも、そういうところにあるのかなというふうに思いますが、いずれにしても、その辺の根本的な原因を、今の日本の現状をやはりかんがみながらやっていかないと、少子化対策というのもなかなか難しい問題であるなということを感じておりますんで、ぜひ、あれやっても無駄だな、これやってもどうかなっていう議論をする前に、思いついた作戦というのは全部、県でやっぱりやらなきゃいけないと思うんですね。ぜひその辺をお願いしたいと思います。
 それから、先ほど増員という言葉が出ましたが、実は私も小さいながら会社を運営している人間としてこういう事実があったんですよ。もう20年ぐらい前バブル経済が日本で起こったときに、どんなに募集をかけても頼んでも、民間に従業員が集まらない時代があって、この部署はどうしても10人でやらないかんという部署に、何度募集をかけようが何しようが6人ぐらいしかいなかったんですね。その6人が物すごく力を合わせて、残業しながらやりくりをして、ふだんは、例えば20万円とか30万円とかっていう給料をいただいているその従業員が、その残業やらをやることによって5割増しぐらいの残業手当をもらって、20万円の人は30万円ぐらい。へとへとになって仕事をしているものですから、遊びにも行かずにお金が非常にたまった、よかったと言っているんですが、それから何年かして、バブルがはじけて、募集を出したら従業員が集まるようになってきた。その部署を10人にもちろんしたわけですが、そうしたら逆に効率が非常に悪くなった。仕事しなくなっちゃったんですよ、人任せで。
 つまり、何をやるかっていうと、少数精鋭がいい場合もあるんですね。人を集めて大勢集まったから、例えば5人のところが10人になったから倍の仕事ができるのかって、これは絶対間違えている。だれが何を決めていくかっていう責任をしっかり持たせて、少数精鋭でやった場合が実はいいケースもあるんですよ。そのことをちょっと提案させていただきたい。
 それから、最後に、先ほど部長からお客さんに優しくという言葉を言っていただきました。この部に対するさまざまな問題提起をしてきたり、お願いをする県民というのは、実は本当に困っている方々が多いんですね。例えば、病気のこともあり、いろんな疾病の問題やら、そういう規則の問題やらで、厚労省が非常にころころころころ毎年法的な問題で変えてくる場面が多いんですよ。そこのところを、もちろん県として県民に知らしめながらやっているはずなんですが、それに気がつかない県民が非常にまだ多いんですね。それで来てみたら、いやこういうことになっちゃっていたよっていう場面が多いんで、これは非常に難しいことなんですが、私が感じるのは、確かに優しい行政もいいんですが、もう1つお願いしたいのはスピード感。決定をするまでのスピードが非常に実はこの部は遅いんですよ。私が幾度か感じたのは、こんな問題は1週間か2週間で終わるだろうっていう問題が半年かかる場合がある。具体的に何とはここでは言いませんけども、非常にスピード感がない。
 それについては、今言ったような上からのさまざまな変更やらで、書類を上げてみたら返ってこないよというような問題点があることは私も承知をしておりますが、県の職員としてやっぱり、先ほど優しいという言葉を言ったからには、それにつけ加えて、スピードを持ってやらないと、相手が優しいっていう取り方をしてくれないですよ。いつまでも書類が通んない、いつになっても答えが返ってこない。ただ言葉だけは、ああそうですか、そうですかと言っていながら、一向に前へ進んでなければ、優しいというとらえ方はしないわけですから、ここをお願いしたいのと。そのときに、行政は指導していただきたい。
 つまり何が言いたいかっていうと、書類なんかが上がってきたときに、さまざまなその書類の間違いは人間だから必ずあります。その間違えた書類や、いろいろなものに対して指導していかなければ。つまり、どこをどのように直しなさいという具体的な指導をしていかなければ、ただこの書類はだめですよと言って返すだけのケースが、実は非常に目立つんですよ。そうじゃないでしょ。ここのところは、このような形で直さなければいけませんよ、例えばこういう事例がありましたよ、こういう書類を出してみたらどうですか、これが指導じゃないですか。ここがね、実はこの部には欠けている部分があるんですよ。というより、県庁全体に欠けている部分がまだまだあります。
 もちろん、非常にいい指導をしてくれている県の職員が多いということも、私もこの場をおかりして御礼は申し上げますが、しかしまだまだ部分的には、そういうところが足りていないということもありますんで、ぜひそのケース・バイ・ケースによって、大枠でくくれない、いろいろな陳情、請願が出てきたときには、皆さん方のお知恵をさらに発揮していただきまして、県民のためになるような行政をお願いをしておきたいと思います。
 以上、すべて要望でございます。1年間、本当に御苦労さまでございました。どうもありがとうございました。

○竹内委員長
 ここでしばらく休憩とします。
 再開は13時15分とします。

( 休 憩 )

○竹内委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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