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委員会会議録

質問文書

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平成29年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:10/04/2017
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 よろしくお願いいたします。何点か分割質問方式でお伺いいたします。
 本年の秋の全国交通安全運動が9月21日から9月30日まで実施されました。私も地元の町内の方と一緒に、早朝旗を持って立たせていただきましたけれども、年4回行われるこの運動を中心に、地域でしっかり声をかけ合いながら守っていきたいなと改めて意識したところですが、この秋の全国交通安全運動期間における交通事故の発生状況をお伺いします。

 先ほど筋警察本部長の御説明にもありましたが、上半期の交通事故発生状況のを見ますと、全体的に件数は減ったものの、高齢者の事故が後を絶たない中で、今回の秋の全国交通安全運動の柱の1つに、子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止を第一に掲げていますが、この期間中の高齢者の事故防止対策をどのように進められたのか伺います。

 交通安全というところで、反射材の活用は随分前からいろんな諸団体を含めて活用を進めてこられたやに伺いますし、最近はすごくかわいらしいマスコットみたいなものも配布されたりして、いろんな活用をしていただいていると実感しており、また販売もされていると伺いました。私は販売しているところは見たことがないのですが、どのような形で反射材の活用を進めていかれているのか、また販売については販路拡大が非常に重要でありますので、ぜひ取り組みを伺いたいと思います。

○小川交通部参事官兼交通企画課長
 秋の全国交通安全運動の実施結果についてお答えいたします。
 初めに、期間中の交通事故の発生状況についてでありますが、期間中は運動初日に警察、自治体、関係機関、団体が協働して一斉街頭指導を実施したのを初め、官民一体となった交通事故防止対策を実施した結果、期間中の交通事故発生状況につきまして速報値でありますが、発生件数906件、前年比マイナス23件、死者数は2人、前年比マイナス3人、負傷者数が1,139人、前年比マイナス36人と発生件数、死者数、負傷者数ともに減少しております。

 次に、期間中重点として取り組みました高齢者の事故防止対策の推進状況についてでありますが、期間中は高齢者に対する交通安全講習会等を積極的に開催したほか、夕暮れどきは高齢歩行者事故が増加する傾向にあることから、夕暮れどきにスーパー等に来店する高齢者に対し、反射材の配布と交通安全広報を実施いたしました。
 また、高齢歩行者事故の原因となっている横断歩行者妨害、一時不停止等の違反の取り締まりを強化した、一般のドライバーに対しては、早目のライトの点灯と、ハイビームの効果的活用を呼びかけるなど、高齢歩行者保護対策を推進いたしました。

 3点目の反射材の活用についてでありますが、反射材は歩行者等が着用することにより、自動車の運転手からの視認性が向上し、夜間の交通事故防止に高い効果が認められることから、自治体、関係機関、団体と連携した着用促進を図っております。
 具体的な取り組みにつきましては、反射材の視認効果を実感できる参加・体験・実践型の交通安全教育の実施、金融機関と連携した年金支給日における高齢者に対する反射材着用広報、静岡県交通安全対策協議会が制定した毎月15日の「ピカッと作戦!強化の日」における自治体、関係機関、団体と連携した広報啓発の実施など、あらゆる機会を通じ、反射材着用の重要性について周知しております。
 反射材の販路拡大についてでありますが、県警察では県民の皆様が手軽に反射材を入手できるよう、関係機関、団体に働きかけ、スーパー、量販店において反射材や反射材つきエコバックを販売していただいているところであります。これに加え、9月からは大手コンビニエンスストアの一部店舗においても反射材の販売を開始していくなど、販路の拡大を図っているところであります。

○早川委員
 ありがとうございます。
 全国交通安全運動期間中の事故の発生、また死者、負傷者ともに件数が減少したのはよかったなと思いつつも、それでもこれだけの発生件数があったのかなと思うと心痛い部分もあります。そうした中で、高齢者対策もかなりきめ細かく行っていただいているようですが、やはり歩行している場合は車が見えているので、運転手も見えているだろうと、これは高齢者に限らないんですが、夕暮れどきは特にそういう錯覚に陥るので、反射材の活用、夕暮れどきの歩行についての注意喚起は十分必要だと思います。実際明るいときに反射材を使いましょうと言われてもピンとこないというか、確か過去に夕方あるいは夜に地域の方を集めて反射材がどんなふうに見えるのか、使っていないとどう見えるのかといった講座をされていたと記憶しておりまして、そういう活動もぜひ高齢者に限らず、町内の役員の方を中心にぜひ展開していただきたいなと思います。これは要望であります。
 反射材につきましては、そんなにたくさんの場所で販売しているのは知りませんで、申しわけなかったんですけれども、例えばことしの敬老の日は終わってしまいましたけれども、敬老の日のプレゼントに反射材が入っている衣類だとか、靴だとか、あるいは反射材もつけてプレゼントするようなことを販売店と協議して進めていただくようにしたらどうかなと思います。

 他県に視察に行ったときに、警察本部、あるいは県庁のロビーに反射材を活用した衣類とか、バッグとかのコンテストをやっていて、その上位入選のものが展示されているのを見て、これはすごくおもしろいな、注意を引くなと思ったんですが、静岡県ではそのような取り組みがありますでしょうか、伺います。

○小川交通部参事官兼交通企画課長
 反射材もいろんなタイプがありますので、これを紹介する意味でもエスピー広場とか、各警察署にも展示して、実感してもらう取り組みを行っているところであります。

○早川委員
 ここにあるよというのがなかなかわからないですし、そこに行かなければ目につかないのでは残念であります。全国交通安全運動期間を活用して、県民の皆様からアイデアを募るようなコンテスト、またそれをお披露目するPRはぜひやっていただきたいと思いますので、御検討いただきたいと思います。要望にしておきます。

 2点目であります。
 鑑識係について質問いたします。
 今テレビで人気を呼んでおります番組を見ますと刑事番組は定番でありますが、鑑識に焦点を当てた番組も非常に人気があると伺っています。事件解明に向けては地道な活動でなかなか表に出ないけれども、非常に重要な役割を担っているのが鑑識ではなかろうかと思います。
 まず初めに、静岡県警察本部に何名ぐらい、また各警察署でどのくらいの割合で配置されているのか。また勤務体制はどのようになっているのか、事件発生と同時に初動で声がかかるため24時間体制を組んでおられると思うんですが、勤務体制について伺います。

 また、鑑識技術や技能は、経験、場数を踏むというある意味職人さんに近いようなものもあるかと思いますし、また科学技術が発達して、どんどん新しい解明の仕方も入ってくるでしょうし、そういう研さんも必要ではなかろうかと思いますが、このあたりの技術や技能の研究、また伝承方法はどのようになっているのか伺います。

 3点目に女性も当然いらっしゃると思うんですが、やはり女性を積極的に活用していただくというのは重要でなかろうかと思います。女性の登用状況についてあわせて伺いたいと思います。

○鎌田刑事部参事官兼生活安全部参事官
 県警察の鑑識の体制等についてお答えします。
 最初に、鑑識の体制でありますけれども、本部鑑識課に課長以下45人、あと県下の27警察署には刑事課があるわけですが、鑑識専務員が27警察署で101人、合計で146人の体制となります。
 本部鑑識課について詳しく言いますと、課長以下警察官が23人。指紋、足跡の対象の鑑定に従事する警察行政職員――これは警察官ではありませ――が22人の合計45人となります。このうち機動鑑識といいまして、5交代制勤務により24時間、休日、夜間も含めて重要凶悪事件等に対応しております。
 27警察署の刑事課に配置されている鑑識専務員につきましては、警察署の規模に応じて少ないところで1人、多いところで8人、合計101人が配置されておりまして、同じように鑑識業務に従事しておりますけれども、事件事故の発生が特に多い11警察署では3交代制を敷いておりまして、鑑識勤務員も24時間体制で事件事故に対応しております。

 続いて、鑑識技術や技能の伝承についてお答えいたします。
 これらの技術を伝承していくために、毎年、警察署から将来鑑識係員に登用する予定である若手警察官を警察学校に集めまして、鑑識専科という教養をやっております。ここではまさに実践的な教養を実施しております。あとは、これらの鑑識技術の普及と向上を目的に、毎年、現場鑑識競技会をやっておりまして、若手警察官を参加させるなど専門的な技術の伝承と習得を図っております。
 このほかにも、本部鑑識課が主催する似顔絵の講習会とか、例えば警察署から指紋採取技術を教えてほしいという要望があれば――FC鑑識実践塾といっておりますが、本部員が出向いていく形で技術の伝承教養を推進しております。

 続いて、女性の登用状況についてでありますけれども、本部鑑識課では機動鑑識班、まさに現場に出る人間ですが、ここに女性警察官3人が勤務しておりますし、指紋の鑑定業務等に従事するものとして女性行政職員3人が従事しております。警察署でも合計10人の女性警察官が凶悪犯罪や性犯罪などの各種犯罪の鑑識活動に日夜従事しているところであります。
 また鑑識とは所属は違いますけれども、科学捜査研究所もありまして、ここでも合計6人の女性職員がDNA鑑定や薬物鑑定等に従事しております。
 今後とも、業務内容や女性職員個々の特性などもありますので、これらを見て女性の登用を進めてまいりたいと考えております。

○早川委員
 細かく御説明いただきありがとうございました。
 実際に事件の発生状況に合わせて必要人数が出てくると思うのですが、この体制で今現在足りているのでしょうか。というのは、かなり細かい勤務体制にもなっておりますし、1人という署もあるようですので、事件の発生ぐあいによってバランスをとっているとは思うんですが、今後増員を考えていらっしゃるかどうか、伺います。

 また、将来の鑑識を見込んで警察学校で研修を受けさせるという話がありましたが、科学的な分析が得意、あるいは似顔絵が得意という警察官を鑑識係に集める選別というか、人事異動を考えているのか伺いたいと思います。先ほど女性の登用ということで、思ったより少ないなというのが私の感想なんですが、生活感があり、多分事件現場において目のつけどころが違う部分があると思いますので、ぜひ積極的に女性の登用は進めていただきたいと思います。人事登用の部分での考え方がもしあれば教えていただきたいと思います。

○鎌田刑事部参事官兼生活安全部参事官
 最初に、鑑識係員が足りているかというお話ですけれども、先ほど警察署の事件事故発生状況に応じて、1人から8人とお話しましたけれども、その前にお話ししました機動鑑識班が1個班、朝から翌朝まで24時間勤務しております。それ以外に通常日勤の班を2個班置いております。もちろん事件事故発生時は、直近の警察署が初動の鑑識活動に当たるわけですけれども、重要凶悪事件を初め応援が必要なところはすぐ対応できるようバックアップ体制をとっております。
 それと、警察署の鑑識専務員として登用されている人数は先ほど言った人数になりますけれども、ここにいる皆さんを含め警察官全員が警察学校で初歩的な鑑識技術を身につけております。それ以外にも写真の上級の検定とか、指紋の上級の検定とか、みんなそれぞれ技術を身につけておりますし、鑑識専務員のほかに、例えば交番勤務している中には鑑識代行者といいまして、鑑識専務員ではないけれども、特に優秀な技術を持っている人間を鑑識に従事させる制度もありまして、それで初動体制で対応できる体制を現在とっております。
 増員につきましてはいろいろな要素を考えることがありますので、また考えていきたいと思います。

 それから、登用の関係ですけれども、今言いましたとおり、鑑識専務員でなくても警察官全員が初歩的な技術を身につけておりますので、その中から当然やる気と熱意とやってみたい気持ちが強い適性のある人間を積極的に登用していきたいと思います。女性職員についても、現在、客観証拠が非常に重要視されている刑事手法の中では、優秀な鑑識マンの確保は捜査活動上、大変重要なところでありますので、決して男性警察官に限定することなく、まさにやる気と熱意を強く持っている女性について積極的に登用等を考えていきたいと考えております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 やる気と熱意が根底にあるのはよくわかりましたが、ぜひ積極的に、また冒頭申し上げましたように事件解明に向けては、初動捜査の中で重要な役割を担っていただく部署だと思いますので、活動しやすい環境を整えていただきたいと思います。
 また、女性の登用についても積極的にとおっしゃっていただきましたので、女性の鑑識係が働きやすい環境もぜひ整えていただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 他機関との人事交流について伺います。
 先日、地元の防犯講座で、富士市地域安全課の職員がいらっしゃって、特殊詐欺防止の講座を寸劇を交えてやっていただきました。非常に仕切りよくてきぱきとされていて、みずからもおばあちゃん役でかつらをかぶって、わかりやすく講座を開いていただきました。中心的に進めていただいた方が警察から出向してきているという話を伺いまして、すごく親しみやすく、また市民にわかりやすい講座でありがたいなと思った次第です。
 そこで、市町への派遣、また他機関への派遣もあろうかと思いますが、派遣状況について伺います。また派遣する機関もいろいろあると思いますが、他機関に出向させる、また人事交流をする考え方とその効果についてのお考えを伺いたいと思います。

○森本警務部参事官兼警務課長
 まず、市町への派遣の現状についてお答えいたします。
 警察官の市町への派遣につきましては、地方自治法を根拠といたしまして、防犯対策、交通安全対策等、自治体が抱えている諸問題に対しまして警察官の持つ知識経験を活用し、住民サービスの向上を図るための制度でございます。
 市町との人事交流につきましては、平成12年度に開始されて以来、本年度も含めまして11市6町に対して合計55人の警察官を派遣したところであります。平成29年度につきましては、静岡市、浜松市、富士市の3市にそれぞれ1人ずつ警察官を派遣しております。なお静岡市と富士市におきましては防犯対策等、浜松市におきましては交通安全対策等を主とした業務に携わっております。
 また、市町以外への派遣、出向につきましては、静岡県に14人が派遣、出向となっております。その他税関、入国管理局等に9人、警察関係の警察庁等につきましては76人派遣、出向となっている状況でございます。
 この市町等への派遣の効果についてでございますけれども、派遣、出向先におきまして本県警察の業務に関連する各種業務に従事することによりまして、そこでなければ得られない貴重な経験を通じて、さまざまな知識、技能を習得してまいります。それらの業務を勘案して、帰任後に適所に配置することによりまして、本県警察の執行力の強化につなげているところでございます。
 また、今後の派遣、出向に関する考え方でございますけれども、これまでも市町に派遣することによりまして、暴力団排除対策ですとか、防犯対策等につきまして、例えば暴力団排除条例の制定など一定の成果がありました。現在、派遣市町は一時より減少しておりますけれども、各自治体の抱える諸問題につきましては、警察行政に関連するものが非常に多くございますので、自治体と警察の連携強化による施策の実現が双方にとって有益であると認められます。したがいまして、各自治体から派遣要請がありましたら、適切に対応してまいりたいと考えております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 私が出会った警察官の方は富士市に出向していた方だと思いますので、警察官だからこそ伝えられる情報を地域住民の方に的確にお伝えいただいて、役割をしっかり果たしていただいているんじゃないかなと思っております。そこでなければ得られない情報というのはまさしく現場、市町の現場で起こっていることをしっかりと吸収していただいて、警察の活動に活用いただくためにも人事交流は非常に重要だと思います。

 そこで、派遣は市町から希望があって人事交流したいとお願いにくるのか、警察のほうで地域の特性を見てどうでしょうと持ちかけていくのか、そのあたりの考え方はどのようになっているのでしょうか。今後人事交流について拡大していく方向でいらっしゃるのか、現状を見ていくのか、そのあたりの計画を伺いたいと思います。

○森本警務部参事官兼警務課長
 警察官の市町への派遣につきましては、先ほど地方自治法を根拠としておりますという答弁をいたしましたが、地方自治法第252条の17に職員の派遣という項目がございまして、普通地方公共団体の長は他の普通地方公共団体の長などに対して、必要があるときは職員の派遣を求めることができるとなっておりますので、各市町からの要望等を踏まえて派遣、出向等を決定していく形になります。
 また、今後拡大していくかどうかでありますけれども、各自治体の要望、あるいは派遣、出向の必要性を加味しまして判断していきたいと考えております。

○早川委員
 ありがとうございます。
 市町からの要望が主流になると思うんですが、犯罪や事故の発生状況などで逆に警察から連携を深めていったほうが地域の安全を守れるという考えが出てくれば、ぜひアプローチをしていただきたいと思いますし、さらに青少年の犯罪ですとか、子供たちが巻き込まれるような事案が多く発生するところについてはぜひ警察からアプローチを行っていっていただきたいと思います。要望です。

 最後に、特殊詐欺事件防止対策について伺います。
 6月にも質問いたしましたが、本日、筋警察本部長からも御説明がございました。認知件数、被害額ともに残念ながら増加しているという中で、未然に防ぐことは非常に重要でありますし、預手プラン、また迷惑・悪質電話防止装置の活用は非常に重要であると思います。私もテレビを見まして、「あんしんみーちゃん」はすごく効果があると期待を寄せております。といいますのは、介護施設において「あんしんみーちゃん」というロボットが活用されていまして、高齢者の安心につながる活用をしておりますので、あわせて効果が高いのではないかなと期待しているところであります。今後、実施主体は市や町になってくるかと思いますが、この施策の拡大に向けてどのように市や町と連携をとっていくのか、まず伺います。
 また、当然予算がついてくる話かと思いますが、既に取り組んでいる市町はどのような財源で現在対応しているのか、伺いたいと思います。

○夏目生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 冒頭、特殊詐欺の被害の関係で7番委員から御指摘がありましたが、全体としましては件数について増加しておりますけれども、被害額については減少している状況でありますのでよろしくお願いします。
 「あんしんみーちゃん」の関係でありますが、これはもともと自宅にかかってくる詐欺電話を含めて、電話を光と音で注意喚起できないかという発想のもとに開発されたものでして、本年の4月1日から7月31日までの4カ月間で、大仁警察署管内と袋井警察署管内の高齢者宅を中心に400体設置いたしまして実証実験を行いました。この結果、被害の届け出は1件もございませんでした。
 ちなみに、参考でございますけれども、伊豆市在住の高齢者宅に詐欺電話がかかってきましたけれども、「あんしんみーちゃん」が注意喚起をしてくれたので冷静に対応できて、看破して被害を免れたというお話もございましたし、袋井市在住の高齢者からは、電話が鳴るたびに「あんしんみーちゃん」がだまされちゃいけないよ、信用しちゃだめと言ってくれるので助かっておりますと非常に心強いという声もいただいております。これらの状況から一定の効果が認められるところでございます。
 今後、「あんしんみーちゃん」を含めました、迷惑・悪質電話防止装置の施策の拡大に向けた市町との連携でございますけれども、「あんしんみーちゃん」につきましては、迷惑・悪質電話防止装置の一種ということで、既に普及を進めております他の迷惑電話チェッカー、あるいは警告機能付録音装置などとともに積極的に普及を図ってまいりたいと考えております。
 なお、迷惑・悪質電話防止装置の普及を図っていくためには、被害者となるおそれの高い高齢者のみを対象として取り組むだけではなく、高齢者を取り巻く全ての県民による取り組み、いわば官産民一体、県民総ぐるみの特殊詐欺被害防止対策として推進していく必要がございまして、その足がかりといたしまして市町の協力が不可欠でございます。そこで、本年6月20日開催の町長会議、それから、7月7日開催されました定例市長会議に私がお邪魔しまして、市長、町長の皆様に直接協力をお願いしましたほか、現在、警察署におきましても、署長を初めとする幹部が各市町を訪問しまして、直接協力をお願いしているところでございます。
 既に、迷惑・悪質電話防止装置等の無料貸し出しや購入した場合の助成金の交付などの事業に取り組んでいただいている市町がございますけれども、さらなる普及を図るためには、市町に対する警察からの適時適切かつ継続的な支援が必要であると考えております。特に現在、既に事業に取り組んでいただいている市町に対しましては、当該市町が迷惑・悪質電話防止装置の普及を促進していく上で必要な特殊詐欺の発生状況や被害防止のための新鮮かつタイムリーな情報の提供、あるいは地域住民に迷惑・悪質電話防止装置の効果と市町の事業概要を周知するための繰り返しの広報活動、迷惑・悪質電話防止装置の設置を決めた世帯にこの装置が確実に設置され、活用されているかの確認等に警察として配意した上で、一層の連携を図ってまいりたいと考えております。
 また、今対策をとっていただいている市町の財源でありますが、国からの交付金を活用していると伺っております。

○早川委員
 細かく大変ありがとうございました。
 非常に効果があるということでありますので、広報活動の部分が非常に重要かと思います。先ほどの全国交通安全運動と同じように官産民一体となって、例えば振り込め詐欺防止週間とか、月間とかを今、余り認識していないんですが、そういう運動期間みたいなのは実施されているでしょうか。

○夏目生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 年金の支給日であります15日をオレオレ詐欺の被害ゼロの日と指定しまして、県下のATM等に警察官を配置して警戒したり、注意喚起したり、あるいはチラシ等を配布して高齢者の方に広報したり、被害防止上のポイントをお示ししたり集中的に活動しております。また今月中旬ごろに全国地域安全運動の期間を定めて行われるわけですけれども、全国的に特殊詐欺被害が問題になっておりますので、被害防止も重点的にやっていきたいと考えています。

○早川委員
 ありがとうございます。
 時間の関係もございまして要望いたします。せっかくやっていただいているのに、実際には注意喚起というか、啓発されていないと思いますので、地域と一体となって迷惑・悪質電話防止装置も含めて、オレオレ詐欺根絶の運動をもっと大きく展開できるように、私たちも協力していきたいと思いますので、ぜひ前進させていただきたいと思います。以上です。

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