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委員会会議録

質問文書

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平成28年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:宮沢 正美 議員
質疑・質問日:12/14/2016
会派名:自民改革会議


○宮沢委員
 一問一答で少しだけお聞きさせていただきます。
 今回、委員会に2つの評価書案が出てきまして、これも審査しなさいとなっているんですが、最初に入り口の部分でちょっとお聞きします。
 一つは、平成28年度の静岡県総合計画後期アクションプランの評価と、それからもう一つは、美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略の評価が出ていますけど、この2つの評価書の関係といいますか、位置づけはどうなっているか、どういう捉え方をしていいかについて、まずお聞きをさせていただきます。

○福島政策監
 総合計画と美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略の位置づけですが、総合計画の分野別計画がこの水色の総合戦略となっております。基本はあくまで静岡県総合計画後期アクションプランに基づいて、人口減少、少子化対策に沿ってつくられた戦略がこの総合戦略となっております。

○宮沢委員
 今、答弁いただきましたけど、総合計画が基本にあって、その分野別の政策をまとめたのが、この美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略のようであります。私もそういう理解をしているんですけども、これはあとの政策のところでもちょっとお聞きしますけど、一つは静岡県総合計画と言って、一つはふじのくにとうたっているわけですね。これは健康福祉部だけに限ったことではないんですが、静岡県は静岡県でいいんじゃないかと僕は前々からいろんなところで質問もしています。政策の表題の中でこういうふうに、一つは静岡県、一つはふじのくにと計画をまとめられていることについてなかなか理解できないというか、わかりにくいという印象も持っているんですけど、何か所見があったらお聞きさせていただきます。

○福島政策監
 お答えします。
 美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略について、なぜ、ふじのくにがつくかでございますが、これは、国で全国一律に都道府県、市町村がこの戦略をつくるという形で受けてつくったものでございます。全国同じような、単に地方創生総合戦略という名前では目立たない。静岡県民の皆さんにわかりやすい、具体的な形でPR効果の強い名前にしたもので、ふじのくにに美しいをつけて、美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生総合戦略という名前にしたと聞いております。命名は政策企画部が担当しています。

○宮沢委員
 これ以上答弁を求めませんけど、やはり美しい静岡県まち・ひと・しごと創生というと、この2つが関連づいているんだということが、県民の皆さんにもわかると思うんですね。いろんな場面でそういう疑問を私はいつも持っていますけど、やはり県民の皆さんにしっかりわかるような、そうすると位置づけもはっきりするような気がいたしておりますので、これは意見として聞いておいていただければと思っております。

 総合計画評価書案の221ページに、健康福祉部の評価の一覧もあります。
 この評価、数値目標は非常にわかりやすいと思いますので、そこを捉えて申し上げますと、さまざま評価をしていただいております。目標値以上から区分としては、横のバーは評価できないということですか。どういうことか、まずそこだけお聞きをさせていただきます。

○福島政策監
 バーについては、まだ評価の指標が出ていなくて比較できないとか、そのような理由でバーにしております。

○宮沢委員
 そうしますと、40項目の評価をしているわけですけど平均が3.32になっています。おおむね目標が達成されているものから基準値以下までとなっています。全体を見て、健康福祉部として進捗状況についてどのような評価をされているかについてお聞きをいたします。

○福島政策監
 総合計画評価書案の221ページの表に書いてございますように、数値目標につきまして、目標値以上が10、A評価が3、Bが6で、全体の指標の中でかなり満足いくような指標がございます。もちろんCであるとか、基準値以下で非常に厳しい結果の出ている指標もございますが、ここについては努力していく。それについてはおおむね順調に推移していると認識しております。

○宮沢委員
 この計画は、目標値の設定の仕方等によって評価も変わってくるかと思います。先ほど8番委員の医師確保というところでも順調だと評価がされていると指摘もありました。これはこの計画期間においての目標値は達成したということで、県全体の医師確保の状況を見ると、まだまだ全国平均値にはほど遠いことになっていますので、そういうことは別にしても、おおむね順調に行っているという評価でありますね。とはいっても、今答弁もいただいたように、まだCとか基準値以下これも事実で、特にこの部分に特化して何とか成果が出ていくような努力を今後やっていただきたいと思います。
 特に、健康福祉部にはいろいろな意味で県民が直接願っている事業といいますか、県民をしっかり支えていかなくてはいけないということで、やはりこの部の皆さんの仕事に対して期待が非常に大きいと思うんで、前に進めていただきたいんですが、おくれている部分についていろんな原因があると思うんですね。例えば財政的な問題なのか、マンパワーが足りないのか、あるいは施設整備がおくれているのか、いろんな要因があってこういうことが結果として出てるんじゃないかと思いますが、特にその辺について何か所見というか認識をされていることがありましたらお聞きをさせていただきます。

○山口健康福祉部長
 6番委員がおっしゃるとおり、健康福祉部の事業等につきましては、行政だけで達成できるものばかりでありません。そういった意味で、いわゆるステークホルダーというんですか、周りの方々との連携のもとに事業をなし遂げていくのが、この数値目標の中でも特に多うございます。
 例えば、非常に代表的な例としましては、合計特殊出生率2は、行政が幾ら頑張ってもなかなか行かないものでございます。そういったことから県としましては、まさに社会全体で健康福祉部がやっていこうというものをなし遂げていく意味で、市町や関係団体、それともっと言うんでしたら県民の方々にもしっかり県がやろうとすることを理解していただいて、連携をとって、協調して、まさに社会全体でなし遂げていく、そういうような仕組みが大事だと思っております。

○宮沢委員
 どの政策もそうでしょうけど、やはりこの健康福祉部の分野は特に市町との連携なくしては政策が進まないのが非常に多いような気がいたしております。県民といえども市民であって、やはり市が直接いろんな皆さんとかかわりながら進めていく事業は多いと思いますので、今言ったようにやはり市町との連携は非常に大事だと思います。
 そういう意味で、このおくれている部分に限らずいろんな政策を進めていく上で、しっかりと市町と連携をしていく。理解をした上で政策を進めていくスタンスで、ぜひさまざまな問題に取り組んでいただきたいとお願いさせていただきます。

 所管事項に関して、二、三お聞きをさせていただきます。
 これも言葉のことで、私は読解力がないもんでよくわかんないんじゃないかと思いますけど、イクボスは前から出ていましたね。委員会資料1の23ページにイクボスがあって、今度はさんきゅうパパがまた出て、前からあったのかよくわかりませんけど、新しいんですかね。このイクボスは、私はイクメンという言葉が頭にあって、子育てとかそういうことを指してイクボスを養成しようというプロジェクトであったのかなと思っていましたが、資料を見るとそうばかりでもないみたいで、部下の能力を最大限引き出していくというか、そういうマネジメント的なことを目指しているかななんて思ったり、ちょっとその辺がよくわからないんですけど、最初にイクボスの事業の目的といいますか、狙いはどこにあるのかお聞きをさせていただきます。

○鈴木こども未来課長
 イクボス養成プロジェクト推進事業は昨年度から始めたものですけれども、イクボスは6番委員がおっしゃったように、イクメンとか、育児だけではなくて、今、働く人はさまざまな制約を抱えている人がいると思うんですね。例えば育児もそうですけれども、介護であるとか、自分自身が病気とか、あと御家族が病気とか、いろんな制約のある方が働いていると。そういう方をうまくマネジメントをして、なおかつその企業の業績も上げていくと。それがイクボスという定義になっております。
 ですので、そういったイクボスが企業にふえていけば、企業だけではなく自治体でも同じことが言えるんですけど、いろんな制約を持った方が自分の生活と仕事をうまく調和できて、業績も上がっていくことになっていきますので、ぜひイクボスをふやしていって、働きやすい職場環境づくりを目指していくよう取り組んでおります。

○宮沢委員
 そうしますと、子育てとかもこの中に書いてあるんですけど、むしろそういうマネジメントがしっかりできる、あるいは部下とか仲間の意見もしっかり聞いて働きやすい職場環境をつくったりというところも目指しているということですね。ちょっとイクメンと混同していたんで、私の理解が悪かったのか、済みません。
 そうした意味で、この間の本会議での答弁の中でも、何か知事もイクボス宣言をして新しい年を迎えるだなんて言っていましたので、知事にもイクボスになっていただきたいと思うんで、こういう講習もしっかり受けたほうがいいと思うんですね。そのところを私からまたお願いしておきますけど、この事業はそういうことだということですが、では今度、さんきゅうパパはどうでしょうか。

○鈴木こども未来課長
 さんきゅうパパプロジェクトですけど、これは内閣府が進めている事業でございまして、配偶者が出産して8週間以内に半日以上休暇をとる男性の割合を、2020年までに80%にする目標を立てて、今内閣府が進めているところです。
 やはり、育児に男性が積極的に参画することで、次の第2子とか第3子とか子供が生まれやすい状況もございますので、ぜひ育児に積極的に参画する男性をふやす意味で、さんきゅうパパ。それとそのさんきゅうパパを応援する人もふやす取り組みを今県ではやっております。

○宮沢委員
 じゃあこれはイクメンに近い言葉なんですね。わかりました。今の時代に求められていることだと思いますので、しっかり事業に取り組んでいただくことをお願いさせていただきます。

 続いて、がん患者の就労支援は本会議でも代表質問で取り上げたと思いますが、その中に具体的には支援ネットワークを構築していくと答弁もありました。この支援ネットワークはどのような形でどのように進めていくか、中身についてお尋ねをさせていただきます。

○秋山疾病対策課長
 がん就労支援のネットワークづくりについてお答えいたします。
 委員会資料1の47ページになります。
 このネットワークづくりの目的は、経営者、特に企業の経営者と医療関係者が顔を合わせる、あるいはがん患者の就労継続の意識を高めて、そして顔を合わせてがん患者さんの治療と就労を両立させてあげるチームをつくるようなネットワークになります。
 今考えていますのは、特に浜松市内に国指定のがん拠点病院が4つあります。ことしの8月にこの4つのがん拠点病院がハローワークの職員を対象に顔合わせというか、研修会をやることによって、顔の見える関係をつくっています。そのように浜松地区で意識が高いものですから、まず今年度中に浜松地区でネットワーク協議会を立ち上げて、そこで山口健康福祉部長からの説明にもありましたように事例検討会等を開催したいと考えています。浜松のネットワーク協議会の設立の取り組みを他圏域に、東のほうに波及させたいと考えています。

○宮沢委員
 がん患者の就労支援につきましては大事なことだと思っておりまして、一つは生活をしていくための給料といいますか、お金が必要だということもあったり、一方では生きがいですね。やはりがんになって全てが終わってしまうようなことじゃなくて、病気と闘いながら社会に参加するとか、生きがいをつくっていくことにもつながっていくような気がいたしております。
 ただ、病気の中身によってはいろいろ難しい問題もあるのかもしれませんが、こういうネットワークを浜松市内で最初やっていただけるということでありますので、また制度といいますか、事業の中身もいろいろ変えながら、県全体にこうしたネットワークが広がっていくような努力をお願いさせていただきます。

 次に、最後になりますけど、今回の補正予算でも在宅歯科医療が1500万円出てきています。これも一般質問を聞いていましたら、静岡県は43位と言ってましたかね。全国的に見るとまだおくれているという指摘もあったかと思います。
 この点について、当初予算あるいは今回の補正予算も含めて、これから具体的にはどういう取り組みをしていくのかということと、歯科訪問診療の件数は、県全体のデータとしては2.2幾つと言いましたか、1カ月の。地域的な偏在のデータはとられているのかどうかについてお伺いします。

○土屋健康増進課長
 在宅歯科医療についてお答えします。
 在宅療養の歯科診療の診療所の数ですが、6番委員御指摘のとおり、平成26年11月は133カ所しかなくて、全国的にもおくれぎみだったんですけど、平成28年11月は230カ所ほどできました。中学校区に1カ所ぐらいという目標を立てており、240カ所が目標でしたので、ほぼ達成されつつありますが、6番委員がおっしゃるとおり、地域的にちょっと偏りがございます。やはり伊豆半島が少な目になっていたり、町レベルでも少な目になっているので、その辺をもう少し調整していきたいと思っております。

○宮沢委員
 何の分野でも東部とか伊豆半島はちょっとおくれていますが、こういう予算を立てて、数値的には目標に近づいているようですけど、やっぱり次は地域の偏在をなくすことも大事だと思うんで、そういう予算を使って、ある程度戦略的にやっていかないと。医師の確保もそうですけど、一つの事業をやっていればそれが解消できるかというとつながっていかないこともありますので、予算を使って戦略的にそういう地域に特に啓発とか働きかけを強めて偏在をなくすような努力も必要だと思いますので、取り組みをお願いしていきたいと思っております。

 それで、これは在宅という歯科になっていますけど、例えば障害者の施設でありますとか、高齢者の施設でありますとか、そういうところはここに含まれているんですか。別に何か事業をやられているんですか、そこをちょっと伺います。

○土屋健康増進課長
 この在宅の歯科の機器を使いまして、施設とか障害者施設でも診療ができますので、そこは歯科医師の先生たちと施設側といろいろ組んでいただいてやっていくようになっております。

○宮沢委員
 そうしますと、診療所で治療を受けるもの以外は在宅という範疇でいろいろ取り組んでいるという理解でよろしいですか。

○土屋健康増進課長
 6番委員がおっしゃるとおり、在宅の意味合いの中に、そういう施設も入っております。

○宮沢委員
 施設からそんなお話を聞くこともあって、施設でもこういう分野についてしっかりやっていかなくちゃいけないということも聞いていたり、また個別にはいろんな課題も聞いていますので、その部分はまたいろいろ相談に乗っていただければと思っています。以上で終わります。

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