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委員会会議録

質問文書

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令和3年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:12/14/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伴委員
 よろしくお願いいたします。分割質問方式で、大枠で5つ質問させてください。
 まず初めに、和歌山県和歌山市で発生した水管橋の事故の件でお伺いしたいと思います。
 本年10月3日午後4時頃に和歌山市を流れる紀の川に架る水管橋が長さ約60メートルにわたって崩落し、川の南側の浄水場から北側の市内に送水する直径約90センチの管が2本破断して北部の約6万世帯に断水が生じた事故です。
 こちらの六十谷と書く水管橋は1975年に造られ耐震化もされていて、翌日に会見をされた尾花市長いわく震度7でも大丈夫な設計だったそうです。ただその後の調査で、鳥のふんや雨水、また塩分を含んだ風が当たり塩が蓄積して腐食が進んだと公表されています。
 和歌山市が9月に行った定期点検では異常がなかったそうですが、近接目視をしておらず部材の損傷が見落とされていたことも分かっております。幸い河川上でしたので事故はありませんでしたが、もしこれが道路上や人流のある場所であればかなり重大な事故になっていたかと思います。
 道路法に基づいて定期点検が全国的に行われていますが、静岡県は県の橋梁中長期管理計画に基づいて橋梁の維持管理に取り組んでいると思います。今回の件を受けまして、改めて社会インフラの維持管理の重要性が浮き立ったと思います。
 そこでお伺いしますが、まず本県でも同様の構造物があるのかどうか。また有していた場合に、今回の事故を受けて点検を行うのか、行ったのかお伺いしたいと思います。お願いします。

○戸塚道路整備課長
 県、市で管理する道路橋におきましては同じ構造形式の橋梁はございません。
 今回の事故を受けて点検を行ったのか、行うのかに関しましては、平成26年度から法令により5年に1度の近接目視の点検が義務づけられ、全ての部材に関して近接目視で詳細点検を実施しております。
 その結果を受け、現在緊急に措置を講ずべき状態の橋梁は確認しておりませんので改めて点検はしてございませんが、そういう橋梁はないと現在は把握しております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 ちなみに、市町が管理しているものは市町管理に当然なるかと思いますが、その辺の情報共有はされているかどうか教えてください。

○戸塚道路整備課長
 市町とも情報共有をしておりまして、道路メンテナンス会議もやりその中でも情報共有をしておりますので、情報に関しては漏れなくやり取りしております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 要望して終わりますが、恐らく不測の事態で和歌山市でもこの事故が起きたのかなと思います。同じ条件があり得るところは、5年に1度よりももう少し短いスパンで、いい意味でついででいいと思いますので注意を払っていただきたいと思います。要望します。

 続いて、先ほど来出ております野球場関連の質問です。
 代表質問でも取り上げましたが、野球場整備に今は県が取り組まれています。地域のいろんな声とか野球場が持つ可能性について、調査あるいは環境負荷への配慮などいろんな課題があり調整しているかと思います。
 私は東部の一県民でありますので、正直この野球場に関する期待感とか熱は、西部の方と比べると少し薄いのかなと思います。
 地元でも本当に一部の声かもしれませんが、このコロナ禍で財政が厳しいのに何で今なんだとか、あるいは風が強いところで大丈夫なのかとか、アクセスがいいのかとか否定的な声もあったりします。
 私たちはこうして委員会等々で当局の皆さんの意見を聞かせていただいているのでコンセプトは共有できていますけれども、県民の中では要らないよねという方も一部いるのかなと思います。
 一方で、僕ら東部のほうは愛鷹球場がありますので西部にも欲しいと言われれば何も言えませんし、立地的公平さを求めれば中部なのでしょうけれども草薙球場が既にあります。人口規模の観点からいけば、やはり西部地域にしっかりした球場というのは理解しております。
 先ほど来いろんなお声はあるんですけれども、今ちょうどこの基本計画の進め方の現在のところで表わされている県民意見の聴取の中で東・中・西それぞれの地域からいろんな声があるのかなと思います。
 改めてお伺いしますが、県営の球場である限り県民全体の財産になるわけです。県民から私たち東部に対してもしっかり情報発信してほしいという御相談を頂いたこともありましたので、こうした野球場の魅力ですとか必要性について、どのような発信に取り組むのかお伺いしたいと思います。お願いします。

○伊東公園緑地課長
 野球場に関するPRにつきましては、現在ホームページやフェイスブックを活用した情報発信のほか紙媒体の広報紙スパークニュースがあり、令和元年度から13回発行して県庁及び県西部地域の県の出先機関、市役所、町役場、公園等に配架しております。
 このスパークニュースは本日付で、今日委員会にお諮りしましたアフターコロナの対応につきましてもしっかり書いて、県民の意見も募集する形でまた提示いたします。
 今後につきましては、広く県民の理解が得られるように全県下への情報発信を見据えホームページ、SNSによる情報発信をこれまで以上に行うとともに、東部、中部の県出先機関にも広報紙の配架を検討いたします。

○伴委員
 ありがとうございます。
 どうしてもワンウエーな情報になって、県民の側から声が来るのは少ないのかなと思います。今後パブコメの段階になってしまえば造るのが進んでいくかと思いますので、県民の声も広聴でありますから、うまくリンクして発信していただきたいと思います。

 では、質問を変えます。
 3つ目ですけれども、盛土の造成行為に係る点検について、建設委員会説明資料の80ページにもありますが、県は緊急点検を熱海の災害を踏まえ実施されています。同時期に国からも盛土の総点検で調査依頼が来て、県もこれに対応して点検を行われております。
 本当に二度とこのようなことは起きてはなりませんし、こうした箇所で不備、不具合があれば対応していくのが重要なことと思います。
 そこで2つお伺いしますが、今回の総点検の概要と進捗状況について教えてください。

 またあわせて、不備、不具合がありましたらそれについても教えていただきたいと思います。お願いします。

○北堀建設政策課長
 盛土造成工事に係る国の総点検の概要ですが、点検の対象となる盛土は土砂災害をもたらすおそれのある地域内で近年形成された盛土のうち、次の3つの要件いずれかに該当する盛土でございます。
 1つ目は、国が定める重要点検エリア内にある都市計画法や砂防関係法令、また土採取等規制条例等の各種法令に基づく許可、届出資料から確認した盛土。2つ目は、国から示された盛土可能性箇所データ等から推定される盛土。3つ目は、各地方公共団体において点検が必要と考える盛土でございます。
 点検の進捗状況ですが、本県の点検対象とする盛土の件数は1,655か所であり、このうち11月末時点で1,503か所の点検が完了しております。点検未実施の152か所については、令和4年2月頃までに点検を完了させる予定でございます。

 続いて、不備、不具合のあった箇所とその対応でございます。
 11月末時点における集計の速報値でありますが、点検完了箇所のうち232か所において無届け等の手続上の不備の箇所や排水不良等の不具合の箇所またはそのおそれのある箇所を確認しております。
 不備、不具合のあった箇所への対応については、まずは土地所有者等の行為者が是正措置を行うことを基本と考えており、県としましては市町と連携し是正指示等を行ってまいりたいと考えております。

○伴委員
 御答弁ありがとうございます。
 是正勧告をしなければならない場所が何か所かあろうかと思いますが、その中でも優先順位と言うと変ですけれども、ちょっとここはまずいなと思う場所については当該市町の担当部局から依頼をかけている状態という認識でよろしいでしょうか。

○北堀建設政策課長
 不具合のあった箇所の緊急度合いによる市町との対応ですけれども、今回の総点検におきましてもあくまでも目視点検であり、直ちに緊急性のある対応が必要な盛土かどうかの判断を一概にすることは難しいと考えております。
 ただ、排水不良とか小規模なのり面の崩壊があった盛土については市町と共に連携を図りながら是正指導を行っていこうと考えております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 要望して終わりますけれども、リストアップできていますので、緊急性はないとしても地元の皆さんはやっぱり不安がられているかと思います。継続して指導等々をお願いしたいと思います。

 では、次の質問に移ります。
 高等学校等の校舎改修についてお伺いします。
 近年、テレビを見ておりますと磐田南高校とか清水西高校が創立100周年ですよというCMが見られます。伝統校があるのは当然いいことなんですけれども、一方で築100年の校舎はさすがにないと思うんですが、高校の校舎そのものが築数十年が経過して県でも計画的に建て替えは行っているかと思います。
 一方で、統廃合とか少子化によるクラスの削減といった高校の展望を鑑みるに、どのくらいの規模で校舎を建て替えていくのかは若干課題感があろうかと思います。
 まず、こういった校舎の建て替えは人口規模から鑑みて、県の教育委員会と交通基盤部でどのような連携をしているのかお伺いしたいと思います。お願いします。

○稲垣建築企画課長
 教育委員会では、よりよい教育環境の実現を図るため令和元年度に策定した学校施設中長期整備計画に基づき学校施設の建て替え及び改修を進めており、建て替え及び改修に係る予算を確保した上で建築管理局におきまして設計及び工事を実施しております。
 設計及び工事の実施に当たりましては、教育委員会と共に学校に赴き何度も打合せを行いながら、可能な限り学校の意向に沿う形となるよう進めております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 私自身が中長期計画が不勉強で申し訳なんですけれども、人口規模とか将来的な統廃合の展望も含めた上で最適化した計画になっているという認識でよろしいですか。

○稲垣建築企画課長
 学校施設中長期整備計画につきましては教育委員会の所管ですので詳しいことは申し上げられないんですけれども、年4棟から5棟程度を計画的に長寿命化を図る施設、建て替え等を図る施設ということで計画がつくられており、その中で順番に計画立てて実施していると記載されております。

○伴委員
 他部局で失礼いたしました。
 では関連してですけれども、建て替えまではいかずともリフォームで十分使える校舎などもあろうかなと思います。
 先日、県議会の高校出前講座で伊豆中央高校に行ってまいりました。伊豆中央高校は1980年前後に校舎が造られて、築40年が大体過ぎております。一般公共物の耐用年数は約50年と考えると残り10年を切り始めた施設もあり、結構校舎内の修繕をしているとはいえ綻んでいる箇所も散見されました。
 高校生から相談を頂いたのが、トイレがだいぶクラシカル、古いことで、フロアによってはのれんがあって見えにくいところもあるんですけれども、結構外から、本当に見ようと思えば男子も丸見えの状況で、今の時代では配慮に欠けるかなと感じました。
 予算の制約も当然ありますし、県教育委員会の話かもしれませんが、こういった改修は予算規模としてどのように行っているのか、県の認識を教えていただきたいと思います。

○坪内委員長
 8番委員に申し上げますが、ただいまの案件につきましては、教育委員会の質問になると思います。所管外なのでお答えできないですね。

○伴委員
 はい、分かりました。

○坪内委員長
 質問を取り消していただくか、それとも答弁できますか。

○稲垣建築企画課長
 可能な範囲でお答えします。
 御指摘のありましたお手洗いにつきましては教育委員会で聴き取りをしておりまして、築後40年程度たった校舎について便器の洋式化と床の乾式化を主に計画的に進めていると聴き取っております。
 交通基盤部としましては、お手洗いの出入口の設計を進めております。既存改修で計画上の制約があって全てを満足することはなかなか難しいですけれども、出入口の視線を遮る間仕切りを設けるなど中が丸見えにならない配慮をして設計を進めております。
 これまでも教育委員会と連携しながら学校施設の建て替え及び改修を進めてまいりましたけれども、学校や生徒に愛され誇りが持てる学校施設となるよう今後も教育委員会、学校と連携を強化して設計、工事を進めてまいります。

○伴委員
 委員長、御配慮ありがとうございました。
 事前のヒアリングで、教育委員会と交通基盤部で連携するところがありましたので質問させていただきました。ありがとうございます。

 では、最後の質問になります。
 にぎわいの創出に向けた道路の利活用についてお伺いしたいと思います。
 現状、沼津市内の沼津あげつち商店街や私の地元の富士吉原商店街などでは店舗が歩道のスペースを活用してテーブルや一部商品を並べて、そこに人が集まって買物や食事を楽しむことが今はできています。
 コロナ禍の影響を受けて飲食店等を支援する目的で路上で飲食もしていいよと、スペースの占用の許可も取れる措置が行われていますが、この措置が令和3年度末まで、あと3か月と少しとなっております。
 これらの取組は、地元の方からもにぎわい創出に貢献しているので継続してほしいという声もありまして、令和4年度以降も続けていただきたいと思います。
 今後この利活用について、今はどのように認識されているのかをお伺いしたいと思います。お願いします。

○羽田道路企画課長
 8番委員がおっしゃったとおり県では、令和2年6月から令和4年3月31日までコロナ占用特例による道路の占用許可基準の緩和措置を実施しております。本県道におきましては6件の占用許可を行っています。
 今年の8月に占用事業者や関係する市に聴き取りを行ったところ、このようなにぎわいの創出ができる可能性のある道路の取組について緩和措置の継続を望む声が多々ありました。
 これを受けまして、にぎわいの創出を図る空間を構築する道路として令和2年の道路法の改正により追加された歩行者利便増進道路制度がありますので本県としても導入することといたしました。
 現在は、県の規則に歩行者利便増進道路の規定を追加することについて11月29日から今月24日までパブリックコメントを行っております。
 引き続き、県規則の改正を行って歩行者利便増進道路の指定等の手続を進め、令和4年度の占用制度の運用開始を目指していくところでございます。

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