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委員会会議録

質問文書

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令和3年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:12/14/2021
会派名:自民改革会議


○中田委員
 それでは、少年保護対策について一括質問方式でお伺いしたいと思います。
 少し前になりますが、愛知県で中学生が同級生を殺人した事件が起きてたくさん報道がされました。どこの県、町でも今後起こり得る可能性がある、残念ながらそういう時代になっているのかなと私も驚きました。ある意味学校現場は聖域みたいなところがあって、事件が起こっても普通の犯罪者に対する警察官の関わり方では当然ないわけで、学校の先生や現場の皆さんと協力して何ができるか考える必要性があると思っております。
 公安委員会所管事項等説明資料にあります少年保護対策として、県警で取り組まれていることについて何点かお伺いします。
 まず、主な活動状況の御報告の中に農業体験の立ち直り支援活動について回数と参加人数が示されていますが、前年同期比3割ぐらいそれぞれ減少している理由は何かがまず1点。

 それと、スクールサポーター制度として27警察署に28人配置されておりますが、恐らくOBの方が例えば学校の周辺をパトロールして社会的に学校、生徒と関わるものかなと思っていて、非常に大事なことだと考えます。
 スクールサポーター制度をやっていく中でいろいろな課題もあろうかと私なりに思っています。27警察署に28人配置で大体1つの警察署に1人ずつ配置されていますが、この愛知県の事件のように特に中学生とか多感な時期になってくると本当にこれだけの人数で十分機能できるのか、増員の必要性もあるのかなと思います。
 ただ、先ほど冒頭申し上げました学校との関わり方として、犯罪者を捜すかのように増員して何か増強しろと言いたいのではなく、前段申し上げた農業体験のように警察官の経験を持った方がいかに学校、生徒の中に入ってコミュニケーションや絆をつくっていくのか。その1つの形がスクールサポーター制度だと思っているんです。そこでスクールサポーター制度をさらに充実していく、つまり増員についてどう思っているのか伺います。
 あと、現場の教職員の方との連携ですね。うちの学校の中をパトロールしてくださいよと要請があって行っているのではなく、定期的に現場現場でスクールサポーターの方が自分なりに考えてやっていると思うわけですが、その辺の学校、地域との連携をどのようにされているのかお聞かせ願いたいなと思います。

○伊藤少年課長
 まず最初に、農業体験等の支援参加が減少した理由ですが、コロナ禍における接触回避等々の要因で前年に比べ減少しています。

 次に、スクールサポーターは天竜警察署を除いた27警察署に28人配置しております。少年非行防止等の豊富な知識と経験を有する退職した警察職員を任用しており、主な任務といたしましては警察と学校とのかけ橋として小学校、中学校、高等学校、特別支援学校への学校訪問活動を通じ学校現場における生徒間暴力など問題行動に対する指導、支援のほか校長をはじめとする教員との各種情報交換、学校や教育委員会と連携した非行防止教室の開催など児童生徒の規範意識の醸成に向けた各種活動に取り組んでおります。
 スクールサポーターによる効果的な事例ですが、本年9月県東部の警察署に配置されているスクールサポーターが日頃の学校訪問活動において喫煙を繰り返す生徒に関する情報を中学校から入手いたしました。その後スクールサポーターからの情報に基づき警察署では学校周辺における街頭補導を推進した結果、当該生徒を喫煙で補導するなど少年の非行防止と学校周辺における環境の浄化が図られた事例がございます。
 次に、スクールサポーターの活動における課題でございます。
 学校現場をはじめ児童生徒を取り巻く問題として、昨今のスマートフォンやSNSなどインターネット接続機器やインターネットサービスの急速な普及によるインターネット利用に起因したトラブルや、児童ポルノ事犯などの性被害といった新たな環境下で発生した問題も見受けられる現状がございます。
 そうした現状に適切に対応するためには、児童生徒を取り巻く社会情勢を敏感に察して学校、児童生徒、その保護者のニーズに対応できる知識や技能が必要であると考えます。
 そのため毎年、警察本部主催のスクールサポーター研修会において学校現場の現状を理解するための情報交換、県教育委員会主催のフィルタリングサービスなどの情報モラル教育に関する研修会へ積極的に参加しスクールサポーター個々の能力向上に務めております。

○中田委員
 現状の課題といろいろな取組については分かりました。冒頭申し上げましたとおり何らかの形で学校関係者でない外部の方が学校の現場、生徒たちと関わる機会を自然な形でつくっていくことが非行防止につながると思っています。
 スクールサポーターの方は今27警察署に28人で、多分OBの方がやっていらっしゃると思うんですが、例えばスクールサポーター1人についてどのぐらいの費用がかかっていて、増員をどう考えているんだと私は質問してその答弁がなかったからもらいたい。
 増員となると費用の問題もあり、また仕組み全体の中で人数をただやたら増やしていけばいい問題でもないという見解があるのかもしれない。
 ただ、さっきの農業体験も1つの例だと思いますが、学校の中に自然な形でいろいろな経験を持った外部の方が来ると子供にとって非常に刺激的だし、普段学校の先生から教われないことをそこから学ぼうとする意欲もあると思います。
 増員を視野に入れた場合に費用の問題、またどう考えているのかお聞きしたいなと思います。

○伊藤少年課長
 増員についての御質問ですが、学校における問題行動やいじめ事案等への対応の状況、また学校、教育委員会等の要望も踏まえながら関係所属と共に今後の体制と配置を検討していきます。

○中田委員
 費用がどのぐらいかかるのか答弁漏れです。

○水嶋警務課長
 スクールサポーターにつきましては、会計年度任用職員として任用しております。会計年度任用職員については勤務形態としてフルタイムとパートタイムがございまして、これらの給料表は県職員の給料表を基に給料月額や時間単価を決定し支給することとなっております。1人当たりの平均的な支給月額を試算いたしますとフルタイムが18万1000円余、パートタイムが12万9000円余でございます。

○中田委員
 それだけの人員の方にお手伝いを頂くことで年間にかかる経費、お金のことを言って恐縮ですが、それなりにかかるわけです。お金がかかってもやっぱり増やしていく、今やっていることをさらに拡大していくことに大きな意義があると思えば、先ほど答弁があった学校の教育現場と話しながら増やす方向での検討も必要です。でも27警察署あって28名ですから、恐らく制度ができてからこの調子でずっときていると思います。
 私としては、いろいろやってきた実績等を踏まえ教育現場と警察官の経験を持っている方とのコミュニケーションは非常に効果があるので、そういった方向で考えを持つべきだと思います。もちろんただではないけれども、莫大なお金がかかっているわけでもないと思います。
 その辺の考え方については、これ以上くどくは申しませんが、改めて御答弁があれば示していただければなと思います。あるならある、ないならないで結構です。

○伊藤少年課長
 現在27警察署、28名を登用し各学校の訪問をしております。各警察署に取りあえず各1名が配置されている計算になりますけれども、都市部と郊外のいわゆる山間地含めましたものにつきましては小中の学校数の違いもございますので、今後その辺の配置についても検討し、より効果的な運用に努めてまいりたいと思います。
 また、増員につきましては予算等々の兼ね合いもございますので、関係部局と協議した上で検討していきたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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