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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 一 議員
質疑・質問日:06/28/2022
会派名:自民改革会議


○天野委員
 3件ほど質問したいと思ってます。
 部活動のことでほかの委員からも質問がありました。スポーツ庁は2025年までに働き方改革と中学生のスポーツの在り方の2つについて方向性を出すわけです。モデル的なことは掛川市と焼津市でやっていくのですけれども、教育委員会の中に働き方改革と含めてその部活動の在り方についてのプロジェクトチームをつくる考え方があるのかお伺いします。

○近藤健康体育課長
 県教育委員会の中に部活動を検討するためのプロジェクトチームを設ける考え方があるのかとの御質問についてです。
 今回新たにそういったものを設けるというよりも教育委員会の中にはトップが教育監、メンバーが関係する課の課長といった形の各課横断的な部活動の検討するためのプロジェクトチームが存在しております。これを活用しながら、健康体育課サイドとしての考え方、働き方改革を中心に進めていく総務課の考え方や学校3課の考え方を今後検討していきたいと考えております。

○天野委員
 今説明があったように、既存の組織でやろうとしているんですけれども、国がスポーツ庁の指針で抜本的に変えようとしているわけですね。そのときに国の指針を待ってやるじゃなくて、静岡県がそういった形になったときにどうするかを検討するのには今の組織じゃ駄目だと思うんですよ。
 例えば運動部を学外に移行するときに、外部の指導者やスポーツクラブとかスポーツ協会、昔の体育協会といった団体に任せるだけでいいのかという議論もしなきゃならないですね。だから、私は今の消極的な形じゃなくて本格的な働き方改革や委託するやり方も含め、静岡県は部活動についてどうするか前向きに考える組織をしっかりつくるべきだと思います。再検討する考え方があるかどうか伺います。

○近藤健康体育課長
 2番委員から御指摘頂いたスポーツ関係団体等も含めて議論していく場についてでございます。
 部活動検討委員会の中には、スポーツ協会や知事部局のスポーツ関係もメンバーに入っております。今年の部活動検討委員会の中での検討課題として、今後の本県における部活動の在り方を既に議題として設定しておりますので、その場で関係する方々と今後の方向性を検討していきたいと考えております。

○天野委員
 最後に要望しておきます。
 できれば年度内に方向性をしっかり出すようにお願いします。期限を決めないで検討しても駄目だと思ってます。よろしくお願いします。

 次に、SPACが文化観光の視点からの中学生や高校生へ向けて演劇鑑賞をここ数年やってきました。教育委員会はSPACの演劇鑑賞にどういう感想と考え方を持っているか伺いたいと思います。

○桑原学校づくり推進室長
 SPACの演劇鑑賞についてお答えします。
 演劇アカデミーで非常に有益な活動をしていただいていると認識しています。生徒も非常に積極的に参加しているという話は聞いております。

○天野委員
 都道府県がお金を出してやっている演劇集団は、静岡県のSPACだけです。しかもSPACは評価の点で世界にも通ずる劇団です。その劇団を文化観光ではなく教育の視点で活用する考え方があるか伺います。

○桑原学校づくり推進室長
 現在、SPACと清水南高校が演劇専門教育の実現に向けた協定を結んでおります。清水南高校には中等部も設置されているのですが、そちらの表現の授業にSPACの方が入っていただいて表現力向上の指導をしていただいております。この指導も踏まえ、令和6年度には、清水南高校芸術科に演劇専門教育の専攻を設置する予定です。SPACは教育の視点からも生かしております。

○天野委員
 今説明があったような清水南高校での取組は非常にいいと思います。

 教育委員会としては、これから全県的にSPACの演劇の公演をどうするのか。文化観光の視点の鑑賞だけにするのか、こういったものをもっと活用する考え方があるのか伺いたいと思います。

○中山高校教育課長
 SPACにつきましては、高校、小中学校への出前講座をお願いしております。スポーツ・文化観光部ともいろいろ話をさせていただきながら、各学校の希望を取りまとめて活動していただいているところです。
 スポーツ・文化観光部でも、希望の取り方、学校への周知の仕方なども非常に工夫されているということです。
 我々としてもそういった機会をぜひ活用して学校教育の中で文化的活動のレベルを上げていきたいと考えております。

○天野委員
 ありがとうございました。
 もう1つ、学校の先生の中にはSPACの演劇を見てない先生もたくさんいます。学校の先生の鑑賞を教育委員会は考えているか伺います。

○中山高校教育課長
 今の教員の鑑賞の話ですが、教員は生徒を引率する中で見ていきますし、今後生徒との連携を深める中で学校の先生にも鑑賞の機会をぜひつくってまいりたいと考えております。

○天野委員
 演劇は、ある意味いろんな影響を与えます。人間が生きるということも含め、いろんな要素を持っているわけですから、そういう意味では、SPACという演劇集団を教育のいろんな形の中に活用することが大変大事だと思いますので、ぜひ期待しております。要望しておきます。

 次に、ヤングケアラーについてです。
 実態調査の結果は非常に参考になりました。結果を見て感じたんですけれども、7割の子供たちがきついと思ってない。家族のために自分が家庭の中で生きがいがあるのか、やりがいがあるのか思ってるかもしれない。ある意味ではけなげですけれども、過剰な支援が果たしていいのかという問題もあります。表向きはきつくないと思ってても、実際にはきついと思っている子供たちもいると思います。その子供たちが気軽に相談できる場所があるといったソフトランディングできるような仕掛けがすごく大事じゃないかなと思っております。
 今度の調査結果を踏まえたヤングケアラーに対する対応、過剰な形ではなくてソフトランディングできるようなことについてどう考えているかお伺いしたいと思います。

○山下教育政策課長
 ヤングケアラーについてお答えいたします。
 2番委員御指摘のとおり、実態調査は全体傾向をつかむということで匿名ということもあり、全て個別の状況まで把握してはおりません。ケアしていると書いていますけれども、実際には家庭での役割分担の中でお手伝いをしている方もいらっしゃるかと思います。実際にじゃあどういう子供たちがヤングケアラーとして困っているのかについては、昨日7番委員からもお話がありましたけれども、実際に学校現場で子供たちに接する教職員の方々が面談をしたりして丁寧に話を聞き、困っていることや悩んでいることについて確認することもあるかと思います。そういったことを学校として取り組む必要があるかと思っています。
 あわせて、健康福祉部と連携して取組を進めている中では、全ての市町に対して相談窓口を設けるですとか、ピアカウンセラーというような形かと思いますけれども、ヤングケアラー同士が仲間として気軽に相談できる場があると話しやすいという声も聞いていますので、そういった場を設けることについても県全体として検討しております。そういった学校における対応ですとか、市町における相談窓口、関係者が気軽に集まれる場の設定といったもので対応していきたいと思っております。

○天野委員
 次に、不登校の問題についてです。
 不登校の小学生、中学生は非常に多くなっているわけですけれども、今の状況と今後の対応についてお伺いします。

○江本義務教育課指導監
 今お話のあった件につきましては、今議会本会議でも、誰一人取り残さない教育について教育行政としてどうしていくのかと質問を頂きました。そこで答弁いたししましたとおり、文部科学省が行っている令和2年度の全国の問題行動調査では、静岡県の中で不登校の数が非常に増えているという小中学校の状況が見えてまいりました。
 このことについては課題と捉えておりまして、詳しく見たところ要因が非常に多様化、複雑化しておりました。また一番多かったのが本人の無気力、不安を挙げている子が多かったという状況でした。
 そこで、今後の対応は、1つ目として丁寧に子供たちを見て把握していくことです。学校は家族とつながりを持ちながら協力し、子供たちに対して関わりを持っていきます。そこには専門家のスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどを交えながら対応していくことになります。
 2つ目としては、学校になかなか来られない状況を考え、ICTを上手に活用してその子たち一人一人の学びをサポートしてあげることです。
 3つ目としては、学校だけが全てではないということを周知して、学校以外の適応指導教室――教育支援センターという呼び名のほうが正しいようですけれども――とかフリースクール等と連携してそこで学ぶことも認めてあげることです。
 最後に、県としても今まさに取り組んでいるんですが、魅力ある学校にしていくために研究授業を進めていまして、そちらの成果を県内に波及させていくことです。
これらの取組を考えております。

○天野委員
 今、そういった対応をやってくれていることに敬意を表したいと思います。
 今の多忙化している学校の体制の中で不登校問題を本当に解決する方向ができるのか。人数、お金の問題についてどう考えているかお伺いします。

○戸塚義務教育課長
 ただいまの質問にお答えします。
 人数については当然限られますから、研修等を通じまして、個々の能力や資質を上げていくことにより学校全体で問題を解決するよう取り組んでいるところでございます。

○天野委員
 分かりました。ありがとうございました。
 最後に、新県立中央図書館についてです。
 もういろいろ質問が出ましたけれども、このはなアリーナは木材をたくさん使ってできました。しかし結果的には競技する人たちの使い勝手が悪い。そしていろんな形の不具合も出ている。せっかく木材を使っても、木材に感謝しいいねと言えない。そういったことがありますので、木材は使ってよかったねというところにきちんと使っていただきたい。無駄なところに使うことで結果的に木材がいい形で評価されなくなる可能性もあります。このはなアリーナが典型的な形ですので、新県立中央図書館のときには、木材を使ってすばらしいねと評価されるよう量ではなくて質で使ってほしいと要望しておきます。

お問い合わせ

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ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp