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委員会会議録

質問文書

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令和5年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 利幸 議員
質疑・質問日:12/14/2023
会派名:自民改革会議


○鈴木(利)委員
 分割質問方式で3点ほどお願いします。
 先ほど3番委員が12月補正の追加分の話をしましたが、私も12月補正が出たときに58億円ぐらいで、これでは政令市より少ないな、いつ追加分が出るのかなと思っていたら、370億円近くの追加分が出て420億円になったので、すごいなと思いました。
 やはり政府は緊急の物価高騰対策に対しての補正予算をつけたのかなと思って喜んで経済産業部の予算を見たら訳の分からないことが書いてあったので、これはどうなっているんだということで、望月農業局長に2日ばかり話を聞いたのですが、言っている意味が分からないので、また答えてもらいたいと思います。
 先ほど酒井食と農の振興課長が言った政府が予算をつけないから県はつけないという話は、ちょっと考え物です。実際どのくらいの価格になっているのかをしっかり調べていただきたいと思っております。肥料といっても化学肥料と有機質肥料と大きく分けると2つぐらいありまして、化学肥料は値段が3倍になった後2倍になって高止まり、そして有機質肥料はそのまま2倍ですよ。何にも変わっていない。なぜ追加補正で前回並みの支援をしないのかなとすごく感じるわけです。石油は前回どおりまた補助する話になっていますし、家畜の飼料、餌もしっかり補塡することになっています。先ほど3番委員が言ったとおり農業者は大体肥料を使いますので、この価格は本当に大事ですので、肥料だけ国がやらない方策になったから県もやらないという話は私は通らないと思います。
 少し前の農業新聞を見ましたら、岐阜県、三重県では資材助成、静岡県は施設整備を計上つまり食肉センターの話だと思いますが、読んでいくと岐阜県は肥料に予算をつけてますよ。国がやらなくても予算をつけるのですから、もっと現状認識をしっかりしていただいて、農業者のこれからの将来のためにも頑張っていただきたいと思っておりますが、今の話について何か意見がありましたらよろしくお願いします。

○望月農業局長
 先ほどの肥料価格の話ですが、2番委員のお話ですと2倍、3倍、高止まりということでお話がございました。私どもも県の経済連に行きまして、来年5月までの卸売価格を調べましたところ、やはり国の調査と同じく令和2年の春肥の値段を100とした場合に、高度化成肥料の話ですが、一番ピークのときが210でございます。それで今回出た価格が139ということで、先ほど3番委員からオオヤシマの値段の御紹介がございましたが、それを聞いて同じような傾向だと思いました。令和2年の高騰前の価格よりも、3割から4割は今高いですが、ピーク時よりは35%ほど安くなっている状況です。
 高いときに補塡した後の価格よりも今は下がっていることが、私どもが肥料の補塡を見合わせた判断の理由です。

○鈴木(利)委員
 望月農業局長と私の見解の相違でございます。
 10月19日に農協中央会が知事に要望に来た中の資料は望月局長も読んでいると思いますが、経済連はそんなことは言っていませんよ。農協の中央会を2日前に県庁へ呼びました。国がこれから安くなると言うからもう肥料の価格は補塡しないと言ってるのだけどそうですかと聞いたら、いやいや価格は高止まりですよと私は聞きました。望月局長は経済連に聞いたのですか。
 でもね、実際私が使っている肥料は3番委員の知っている肥料ではないけど下がっておりませんよ。望月局長は肥料を買いに行ったことがないでしょう。どこにでもあるのだから、買いに行って家庭菜園を1回やれば分かるから。そのくらい肥料は高いですよ。ですので物価高騰のための追加補正予算は、そこをしっかり捉えて予算をきっちりつけなきゃいけない。反対してもいいのですが、もうここまで来て反対できないから、もっと現場を捉えてください。コメントは要りません。

 あと2つでございます。次は花博の話をさせていただきます。
 花博を開催してから20年たつからやるとのことですが、都市緑化祭ではありませんので全国への告知はどのようにしているのでしょうか。

○平野農芸振興課浜名湖花博20周年記念事業推進室長
 県外への告知につきましては、委託事業者が旅行会社や観光業者が参加する商談会でのPR、商談会会場での商談やブースへの巡回、もしくはそういった商談会を開催してPRしております。
 今後は特に近隣である愛知県を中心にJRや私鉄での掲示を実施していきたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございました。
 都市緑化祭は毎年各県でありまして、私たち花の議連も見に行きます。今回は20周年記念事業ということで、全国的にここへ来てもらいたいのですが、ガーデンパークとフラワーパークの両方合わせて来場者数95万人というノルマは達成できればいいのかなと思っております。たくさんの方に来ていただきたいと思って質問させていただきました。

 花博は花卉の農家の発展のためにやっていただきたいと思っておりますが、3ヶ月間開催しますので、来場者の皆さんには様々な花を見ていただき、そして花だけを見るのではなくて周りの観光スポットへも行っていただきたいと思っております。
 そこで交通網、交通インフラとか利便性がいいほうがよいので、例えばはまゆう大橋の活用が有効ではないかと考えますが、見解をお伺いします。

○平野農芸振興課浜名湖花博20周年記念事業推進室長
 はまゆう大橋は、庄内半島と浜松市街を結ぶ重要な交通インフラであり、浜名湖ガーデンパーク会場やはままつフラワーパーク会場への重要なアクセス道路であると考えております。
 はまゆう大橋の活用は、交通渋滞の緩和、来場者の利便性向上、地域への周遊の促進など様々な面から非常に有効であると考えております。
 前回の10周年の花博開催期間中には、土日、祝日においてはまゆう大橋の無料化を実施しており、浜名湖大橋の迂回路として渋滞緩和に効果が得られたと考えております。加えて会場へのアクセスの利便性が向上し、新たな来場者の増加につながること、会場から地元の観光施設や飲食施設への往来が容易となり周遊の促進が図られるなど、地域活性化の面からも有効であると考えられ、平日も含めた無料化の実施を実現したいと考えております。はまゆう大橋を有効活用し、花博会場が地域周遊の中心となるよう取り組んでいきたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 我が会派の皆さんにも前売り券を買っていただきました。

 はまゆう大橋の無料化の実現のための課題と実現に向けての意気込みを伺いたいと思います。

○平野農芸振興課浜名湖花博20周年記念事業推進室長
 まず課題ですが、地域交通の面的展開が必要と考えていまして、浜名湖ガーデンパーク会場とはままつフラワーパーク会場との連携が重要であることから、浜松市と緊密に協力して進めていく必要があります。無料化の実現に向け、鋭意努力していきたいと思っております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございました。
 いつの日かは、全部無料になるようにお願いしたいと思います。

 次に、浜名湖のアサリについて聞きたいのですが、今年浜名湖は赤潮で大変な被害を受けているとのことですが、現状認識はどうなっているのでしょうか。

○伊藤水産資源課長
 2番委員がおっしゃるように、浜名湖は今年9月頃から1種類の赤潮が出て、その後10月からヘテロカプサという別の有害なプランクトンが発生しました。1か月ぐらいで終息したのですが、アサリの被害よりカキに被害が出たと聞いています。
 アサリに関しては、今実験的に垂下しているアサリの稚貝が全滅してしまい、8月まではアサリの漁獲量はよかったのですが、それ以降取れていないため非常に問題があると思っています。
 現在天然貝がいなくなったため、これからは人工稚貝を使って増殖に取り組まなければならないと思っております。

○鈴木(利)委員
 アサリにつきましては、漁師も自分の家計の半分以上がアサリだったので、皆さん大変困っております。バイトに出てそのままその職業についた人もいますので、何とかしなければいけないと思っております。
 先日、他の会派の代表質問で、下水中の窒素とリンの値を緩めてアサリの餌となる植物プランクトンを増やしてはどうかと話していましたが、窒素やリンといった栄養塩は現状でも十分にあり、それでもアサリが発生しないのが問題だと思っております。
 以前の委員会で浜松ホトニクスがアサリの餌になる植物プランクトンを作り、稚貝の養殖もできたという話をさせていただきましたが、弁天島のほうのアサリには生殖機能がないという話が出ておりまして、研究ではどのようになっているのか伺います。

○伊藤水産資源課長
 浜名湖の南部では昔から栄養が少ないため十分成熟しないが、奥部では栄養があるため成熟していると聞いています。
 先ほど人工稚貝の話がありましたが、人工稚貝を餌があるところに置いて成熟させ産卵させる取組が今後必要だと思いますので、人口稚貝の養殖についても取り組んでいきたいと思っております。

○鈴木(利)委員
 先日、福岡県にかぐや方式を見に行きました。かぐや姫の話のように竹の中でアサリが成長したという話です。竹筒のようなものでアサリを養殖したいという話で、今研究をやっているというのでそれはどこから聞いてきたのかと聞いたら福岡県の話でしたので、福岡県に行ってどのようなものに入れてやっているかと見るために行ってきました。
 福岡県ではビニールパイプの上と下に稚貝が出ないような網目をつけておりましたが、効率が悪いことから長方形の籠に網を張って、そこに稚貝を入れているかぐやでした。浜松ホトニクスもかぐやをやっておりましたが、湖西市でやっていたから赤潮で全滅してしまい今は雄踏に移したという話ですが、今の状況はどのようになっているか分かりますでしょうか。

○伊藤水産資源課長
 赤潮が出たときに、確かに松見ヶ浦のほうで死んでしまった個体があったのですが、南部は赤潮が少なかったため飼育を行っています。浜松ホトニクスが行っているものは、浜名湖版ということで直径が20センチぐらい、大きさでいうと30センチぐらいで、これに1、2ミリの稚貝を3,000個詰めることができ、現在垂下式で行っています。
 ただ、垂下式ですとつるさなければいけないので、底に置いても大丈夫なものができないかと、今浜松ホトニクスが考えており、水産資源課で再度委託を行い今年度中に開発してもらおうかと思っております。

○鈴木(利)委員
 早く静岡県発のアサリの養殖が成功したらいいと思っておりますので、これからも頑張ってください。以上で終わります。

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