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委員会会議録

質問文書

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平成27年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中沢 公彦 議員
質疑・質問日:12/14/2015
会派名:自民改革会議


○中沢(公)委員
 一問ですから一括質問方式で。
 補助教材の取り扱いガイドラインのことでございます。思えばこの案件は、私が平成25年度に皆さんに問題提起をさせていただいたものでございます。
 当時、静岡県の教育行政はどうだったのかと振り返ると、一番印象に残っているのは当時の教育長が「万策尽きた」という名言を吐きまして、各方面から批判を買ったこともありましたが、当時は学力テストの調査結果の問題、教員の不祥事の問題、さらには校長名を公表する、しないという問題からさまざまな問題が静岡県の教育行政に起こっているときでありました。
 その中の1つとして、静岡県のガラパゴスだと嘲笑を受けたのがこの補助教材の選定のあり方でありました。それから2年数カ月たったわけでありますが、その間平成26年度には文部科学省から林義務教育課長が出向でお見えになって、また当時副知事をリーダーとした特命プロジェクトが発足されて、本当にいろんなことが議論されて、協議されて、紆余曲折も経ながら今日に至って、この取り扱いガイドラインの改訂版がまた提示されたわけであります。
 この改訂版の中身を拝見すると、大きく3つのことが言えると思うんですね。
 まず1つは、一番大きな問題として選定のあり方が2パターンあったものが1つのパターンに一本化になったこと。それと教員の皆さんの公務員としての立場や服務が厳格、明確に規定されたこと。それと採用した副教材等々がどのような効果があったかという評価、検証が具体化するように提示されたことが大きな改訂の中身であろうかと思います。
 本当にここまで御努力して、御労苦もたくさんあったかと思いますが、このガイドラインができて、子供たちにとってすばらしい教材が、教材会社の切磋琢磨によってつくられた。児童生徒にとっていいものが採用されて、それはひとえに公正で公平のもとで行われるという、まさに理想的な体系がここでできたわけであります。
 来年度の選定に大いなる期待とともに、子供たちのさらなるステップアップ、子供たちのこれからの努力をまた買っていきたいなと思いますが、ここまで至ってこの成果ができたことに対して、今後林義務教育課長としてはさらなる御活躍をいただきたいわけでありますが、心意気をお願いしたいなと思います。

○林義務教育課長
 補助教材の問題につきましては、5番委員から御指摘ありましたように平成25年度の全国学力・学習状況調査の問題に端を発しまして、県教育委員会といたしましても2年余りの歳月をかけて取り組んでまいりました。
 静岡県内の公立小中学校では、現職の教員が作成に携わり、また教員のOBが販売に携わる独自の補助教材供給の仕組みがありまして、これは歴史的には戦後の物がない時代には教育環境の整備に貢献してきたと言われております。しかしながら、時代の変遷の中でこの供給の仕組みはかえって各学校における適切な補助教材の選択に疑念を生じさせている、そんな実態が指摘されています。
 本来、補助教材の決定に当たっては、子供たちにとって最も適切なものかどうか、公平性、公正性、透明性が求められているにもかかわらず、本県独自の供給の仕組みがそれをゆがめているという点でございます。
 この問題については、県行財政改革推進委員会でも詳細に調査され、また再三にわたって県議会にも取り上げていただき、広く県民の皆さんも巻き込んだ議論となりました。
 今回のガイドラインの改訂版によりまして、構造的な問題にもメスを入れることになりますが、同時にこれは端緒についたばかりであると考えています。
 最も重要なことは、この改訂版のガイドラインの趣旨を学校現場の隅々まで共有いただくことであります。
 県教育委員会としては、今年度から来年1年間をかけましてあらゆる機会を活用してこの改訂版のガイドラインの周知徹底を図ってまいりたいと考えています。
 さらに、来年度はこの改訂版ガイドラインに沿って適切な補助教材の決定が行われたかどうか、改めて全ての学校を対象とした調査を行う予定です。根の深い問題であるがゆえにしっかりと粘り強く対応を重ねていく所存でございます。

○中沢(公)委員
 来年度は、ある意味では1つの結果の教育改革の集大成になろうかという部分も出てくると思います。
 新聞報道で先般ありましたが、浜松市長が浜松市におけます教育総合会議の場で浜松市の補助教材の選定のあり方には大変問題があると、これは再考を促すということで教育総合会議の場で明言をされました。
 静岡県がガラパゴスと言われて、その静岡県の中でも一番ガラパゴスが浜松市だと言われて、その出身であった私にとっては大変明るい兆しの、本当に子供たちにとって浜松市、静岡県がすばらしい教育行政をこれからつくられていくんだなと期待をするわけであります。
 ここにいらっしゃる全部の皆さんが常にアンテナを高くしていただいて、未来のこの静岡県を担う子供たちがすばらしい教育を受けられる体制づくりにこれからもお骨折りをいただきたいなと思っています。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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