• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:10/03/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○曳田委員
 それでは、分割質問方式で4問です。
 まず1点目、委員会説明資料12ページ、文化力の拠点の形成に向けた取り組みについてです。
 御案内のとおり、9月25日の本会議の知事答弁の中で県立中央図書館の機能を全て東静岡に移転し整備することが最善との結論に至りましたという答弁がありました。この前の委員会でもいまだ検討中で、方針決定は我々もまだ先のような印象を受けていたんですけれども、本会議で知事がこういう答弁をされた経緯をお伺いします。

○松浦政策監
 8番委員にお答えいたします。
 初めに、6月定例会の当委員会での御説明についてでございますけれども、昨年8月に取りまとめた基本計画は図書館を初めとした公的機能とホテルなどの民間の参画を想定した機能を一体的に一つの建物として整理するという計画になってございました。
 昨年度、実施しましたマーケットサウンディング調査で現時点ではホテルですとかレストランといった安定的な需要に課題があるといった調査結果もあったものですから、こうしたことを踏まえまして公的施設の先行整備も視野に入れて、ホテル、レストラン等についてはしかるべき時期を見きわめながら整理を検討していく方向性も視野に入れて、いろんな可能性も含めて検討させていただきたいと御説明させていただいております。
 一方、教育委員会は文教警察委員会におきまして、もともとは県立中央図書館の機能については東静岡への機能の分割を前提に検討しておったわけですけれども、御案内のとおり建物にひび割れが認められるという経緯もございまして、教育委員会としても機能分割だけではなく東静岡への全館移転も視野に入れたあらゆる可能性を検討して、秋ごろまでに方針を決定したいと説明させていただいているところでございます。
 次に、その後の検討状況についてですけれども、教育委員会では今申し上げました方針で東静岡へ機能分化する場合であっても、谷田の現施設を改修する方法と建て直してしまう方法がございます。それから一体整備をする場合であっても、東静岡に一体整備するパターンと谷田の現施設を建てかえて一体整備するパターンと全部で4通りを想定したと伺っております。この4案について県立図書館として果たすべき機能であるとか、引っ越し回数、休館期間、立地の利便性といった利用者の利便性等さまざまな観点から総合的に検討を加えまして、最終的には東静岡に全館移転することが望ましいのではないかという判断に至ったと伺っております。
 私どもといたしましても、今回表明いたしました図書館を中心にした公的施設の先行整備方針について、専門家会議の10名の委員おひとりおひとりを回って方針説明と御意見を伺ってきたところでございます。その結果、私どもといたしましても中央図書館が全館移転すれば、文化力の拠点のコンセプトの実現であるとか文化力の拠点がさらに魅力の高いものになると考えられるのでないかと判断させていただきまして知事の答弁に至った状況でございます。
 なお、今回は取り組み方針を固めたところで、図書館以外の公的施設としてどのようなものを機能として導入していくのか等につきまして、いろいろ検討すべきところが残っておりますので、検討を進めていくに当たりまして、これまで同様当委員会での審査等を通じまして検討状況を丁寧に御説明させていただきたいと思っております。

○曳田委員
 今の話を聞いていると、教育委員会で構想を進めるから、こっちは追認するという話になるわけですか。ここでは議論できないような雰囲気ですよ。教育委員会でという話だけれど、それでは最善との結論に至りましたというのは誰が至ったのか。知事の思いの中でこういう結論にしましたよということか、それとも有識者会議か。どこがこの結論を出すに至ったわけですか。

○松浦政策監
 教育委員会の意向と申しますか、整備方針の考え方を踏まえまして、最終的には知事が判断したと考えております。

○曳田委員
 そう説明せざるを得ないよね。
 前々から言っているんだけれども、静岡市内の一等地に図書館を全館移転するのはいいさ。しかし蔵書を全部移転することは駅前の一等地にイメージとして倉庫を持ってくるような話だと捉えるんだけれども考え方を伺います。

○松浦政策監
 教育委員会から話を伺っておるんですけれども、図書を選ぶ場合には開架書庫を調べ、閉架書庫も調べると。画面で検索すると開架書庫にどんなものがあります、閉架書庫にどんなものがありますと案内するそうです。
 それから、あるテーマで図書を探そうとする場合に、やはり開架書庫だけでは足らずに閉架書庫にあるものも含めて図書を探してくると伺っており、利用者の利便性を考慮いたしますと閉架書庫が別の場所にあるよりは一緒の場所にあったほうがいいのではないかと思っております。
 それから、駅前に図書館があることで来館者数がふえたとか、にぎわいが増したとかといった全国事例もございますので、こういった利便性の高い図書館があることでにぎわいの創出につながればいいものと考えております。

○曳田委員
 そのことは後で事例を挙げたいと思うんですけれども、サウンディング調査の中で、全体のコンセプトとしてなかなか民間投資を呼び込めないということは相変わらず今も継続しているわけですか。

○松浦政策監
 サウンディング調査の結果、ホテルのような宿泊機能であるとか、ある程度価格帯の高いレストランに関してはなかなか安定的な需要確保は難しいと受けとめてございます。
 ただ、図書館が来ることによって例えばカフェであるとか比較的リーズナブルなレストランといった民間の参画も、ある程度需要が変わってくる可能性もあるのではないかと期待してございます。

○曳田委員
 ということは、民間を呼び込む呼び水としての機能も想定しているという理解でいいですか。

○松浦政策監
 おっしゃるとおりでございます。
 説明が足らなくて申しわけなかったんですけれども、公的機能のほか今申し上げました図書館と一体的に整備することで効果が上がって、なおかつにぎわいを生むような民間の参画も検討していきたいと考えています。

○曳田委員
 議論しづらいね。突っ込むと教育委員会の話になっちゃうし、突っ込まないとこの委員会で何を審議しているのかわからないし。想定する主な先行導入機能として図書館機能、多目的情報発信スペース、茶飲みやレストラン、カフェと書いてあるんですが、180度話を変えてみて、実はこの前たまたま東名高速道路を走っていたら、横浜町田インターを過ぎたころに日本一の図書館大和市って書いてある。皆さん見たことあるかな。それがたしか5枚ぐらいあったのかな。何なのかなと思って調べてみたら、2017年3月半ばにはオープン135日で早くも来館者100万人を突破したとインターネットに記事が載っていたんだけれども、承知していましたか。

○松浦政策監
 申しわけございません。承知してございません。

○曳田委員
 知事の9月25日の答弁を聞いたとき、みんなが一瞬どよめいたわけですよ。当初は前段で質問したように随分唐突だったなというイメージがあったんだけれども、最善の結論に至りましたと知事が本会議場で言う以上、我々もそれらしい考えをしなければならんのかなといろいろ頭をひねったんだけれど、どういう肉づけでもってこの結論を尊重していかなければならんかなという思いが自分の中にあったんですよ。
 このインターネット記事を続けて見ると、神奈川県大和市が2016年11月に開設した施設シリウスは図書館芸術文化ホール、生涯学習センター、屋内子供広場などの複合体で各施設の連携を図ろうと運営には指定管理者制度を取り入れた。施設全体を1つの図書館空間とみなし、誰もが居場所を見つけるようにした運営が好評で135日で100万人というのはなかなかの数字ですよ。もう少し中を見てみると、さまざまな機能が集まっている施設ではあるが第一印象は図書館だと。館内に入ると3層吹き抜けのエントランスホールが広がり、新刊本の展示台を重ねたワゴン式の書架や座面が広くゆったり座れる椅子が点在する一角にはスターバックスコーヒーの店舗があり、利用者はここで購入したコーヒーや持ち込んだ飲料を飲みながら館内どこでも図書館の本を楽しむことができると。
 そうなってきたときに、例えば括弧書きになっている想定する主な先行導入機能の中が何がしか触れてくる。私が思ったのは、今までの話や議論と違うと言うのは簡単だけれども時間をかけるわけにはいかない。もしこういう事例があったとしたならば、大いに参考になると思うんだけれども、今の流れでいうと図書館機能が入ることについて全体をここで議論しなさいよということにならざるを得ないというのは僕の感覚だけれどもどうなんだろう。つまり我々はどこまで図書館に踏み込んでいいのか。こういう事例を聞くから、文化力の拠点としての1つの考えだなという理解はできるんだけれどもどうなんだろう。

○松浦政策監
 8番委員から、先進的な図書館整備の事例を御紹介いただきました。中央図書館は移転整備が方針になっていますけれども、単純な図書館を整備するだけではなく、先ほども申し上げましたにぎわいをもたらす機能を民の参画を得て設けるとか、それ以外の公的施設を設けるとか、今御紹介いただいた複合的な施設、魅力のある施設を目指してございます。
 8番委員が御紹介してくださった例とは異なるんですけれども、私どもも宮城県の多賀城市の図書館に視察に行ってまいりましたが、そこもやはり図書館と民間の施設が併設になっていて、それこそ同じ空間の中に図書館とカフェ、図書館とレストラン、図書館と本屋といった空間づくりをして、図書館の機能のみならず民の機能が一緒に入ることで一層の投資効果を高めている事例でございます。そういった意識を持って私どもも文化力の拠点を整備、形成を進めてまいりたいと考えております。

○曳田委員
 なかなか皆さん方も大変だね。ただ冒頭に言ったように6月の話からいきなり飛んで最善の結論に至りましたって言われたって、えっと思うわけよ。今みたいに中間の部分がこうなっていますよと説明があれば、我々も委員会に臨むときにはどういう質問をしようかと思うわけです。もう少し丁寧に委員あるいは委員会に事前に知らしめていただければ、建設的な意見ができるなと思うので、きょうのところはこれぐらいにしておきますけれども、ぜひ今後はよろしくお願いします。

 次に、委員会説明資料の4ページ、報告第21号、第22号についてです。
 県立大学では看護学研究科、静岡文化芸術大学では文化政策研究科など、両大学とも大学院の定数が充足されていないとの指摘を受けていますが、両大学の定員充足率はどの程度ですか。

○室伏大学課長
 8番委員にお答えいたします。
 まず、県大看護学研究科につきましては、2学年の収容定員に対しまして学生数が15名、定員充足率は47%でございます。
 また、文芸大学文化政策研究科につきましては、2学年で定員20名、学生数は16名、定員の充足率は80%となっております。

○曳田委員
 看護学研究科は、ちまたで言われている看護師不足とか介護士不足で魅力のある学科のような気はするんだけれども47%。もう1つの文化政策研究科も魅力のある方にとっては魅力がありそうだけれどね。ずばり定員が充足していない原因は何でしょうか。

○室伏大学課長
 まず、ここ数年景気動向が非常によく、それにあわせて就職状況が非常によい状況が比較的長く続いているところでございます。
 看護学研究科におきましては、医療現場から昨今の人手不足によりまして早く養成した人材が欲しいといった要請もあるために、進学して大学院に進みたい意向を持つ学生が非常に少なくなっていると聞いております。
 また、研究を志して大学院に進んだ場合であっても、今は教員も供給過多といいますか供給過剰の状況で、大学院を卒業した後に大学院の中で研究を続けていくことが非常に難しい状況もあると伺っております。

○曳田委員
 看護の場合の大学院というのは、例えばどんな勉強になるのかな。

○室伏大学課長
 県立大学看護学研究科の役割としては大きく2つございます。1つは従前学部で実施しておりました助産師の養成課程が現在大学院の看護学研究科で設けておりまして、助産師養成という目標がございます。
 もう1点は、研究を続けていき将来県立大学の教員になっていく人材を育てていく目的がございます。主にはこの2つを目的として大学院で教育を実践しております。

○曳田委員
 このことに関しましては、せっかく地元に大学があって、なおかつそこまで高度な勉強をされるのであれば、ぜひ今の実態、つまり看護師不足あるいは介護士不足について、できるかどうかは別にしても大学としても地域に貢献する意味ではなるべく卒業生で看護師になる方には地域に残っていただきたいし、大学院で高度なことをやりたいのであれば、ぜひ地域に貢献できる方向で県立大学で人材を育てて充足率が100%になるようによろしくお願いしたいなと思います。

 それともう1つ。文芸大の観光学科等設置について着実に準備することが指摘されているわけです。ということは準備がおくれているということだと思うんだけれども、原因は何ですか。今の進捗状況をお伺いします。

○室伏大学課長
 まず、結論から申し上げますと、県立大学、文芸大学でそれぞれ観光学科、観光コースの設置に向けて検討中でございますけれども、進捗状況に関しまして現時点での大学間の大きな差は生じていないところでございます。
 7月、8月に評価委員会を開催しておりますけれども、文芸大学につきましては教育方針の策定、あるいはカリキュラム、教育内容につきまして、ことし7月から具体的な準備作業に入ったため、評価委員会の時点におきましてはまだまだ準備が至ってなかったことから、委員からは着実に準備を進めてほしいと期待を込めて意見をいただいたと伺っています。
 その後の準備状況でございますけれども、7月に教員を採用いたしまして、その教員と池上副学長が中心になりまして順次カリキュラムの策定等を進めておりますので、我々としては順調に進んでいると考えております。

○曳田委員
 これも観光というキーワードで考えるならば、やっぱり大事なことだと思うんです。静岡県が人を呼び込むために観光の人材を育てる。いろんな観光政策をやっていますが、これらに携わるリーダー的な方々ですから、やっぱり地場にある教育機関で地域に役立つ人材をぜひとも、とにかく充足率も含めて頑張っていってほしいなと思いますので、よろしくお願いします。

 次に、3問目ですけれどもサイクルスポーツ県づくり加速化推進事業費です。
 事業の対象地域として、オリンピック・パラリンピック自転車競技の開催地である伊豆、東部地域20市町とありますけれども、具体的にはどこの市町になるのか教えてください。

○都築スポーツ振興課長
 サイクルスポーツ県づくり加速化推進事業についてお答えします。
 対象となる伊豆、東部地域の20市町でございますけれども、富士川より東の市町になります。

○曳田委員
 具体的にはどの市町ですか。

○都築スポーツ振興課長
 具体的には、熱海市、伊東市、下田市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、沼津市、三島市、伊豆の国市、伊豆市、函南町、清水町、長泉町、御殿場市、裾野市、小山町、富士市、富士宮市の11市9町です。

○曳田委員
 実施主体である静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会が、事業を10カ所程度で行うと聞いているんだけれども、市町の要望はここに反映されているわけですか。

○都築スポーツ振興課長
 現時点で、東部地域スポーツ産業振興協議会自体は20市町の自治体と地元の民間企業等も会員になっています。今回事業の推進に当たりましては、それらの会員から事業の提案をもらうということで、その中に20市町の自治体も入っているところでございます。今、内容についてはまとめているところと聞いております。

○曳田委員
 沼津市もおかげさまで口野とか海岸通り沿いにやっとセンターができて、かなり評判になっていますので、ぜひよろしくお願いします。

 最後に、静岡県富士山世界遺産センターについてお聞きします。
 パンフレットもでき、いよいよ開館が近づいてきていると感じるんですけれども、6月定例会の当委員会でも質問した経緯があるのですが、特に東京とか名古屋などでの商談会の参加について伺ったんですけれども、現在までどんな実績と成果が生まれているか伺います。

○内野富士山世界遺産課長
 8番委員にお答えいたします。
 6月には東京で、9月には名古屋で開催されました観光商談会に参加し、旅行業者やメディア関係者等と面談いたしました。多くの旅行業者に御関心を持っていただきまして、中には開館直後からツアーを造成したいという計画をお話しいただける旅行業者もいらっしゃいました。
 また、商談会を通じまして、旅行業者が関心を持っていることやお客様を送っていただくことに対しての要望も把握できました。現在、旅行業者と観光クーポンでの対応を要望しており、こうした取り組みを図るように進めているほか、旅行事業者とは継続的に情報提供するように努めていきたいと考えております。

○曳田委員
 着実に進んではいると思いますけれども、静岡県富士山世界遺産センターのパンフレットに掲載されているホームページのURLはクリックしても見れなかったんだよね。富士山世界遺産センターで検索しても山梨県のセンターのホームページしかヒットしなかったんだけれども何ででしょうか。

○内野富士山世界遺産課長
 申しわけありません。検索しておりませんが、開館が12月を予定しておりますのでホームページ等の準備がまだできていないのだと思います。

○曳田委員
 このパンフレットはもう配ったんでしょう。

○内野富士山世界遺産課長
 配布しております。

○曳田委員
 配布していてホームページがヒットしないのはちょっと問題じゃない。これだけじゃ物足りないから見るわけだからさ。

○内野富士山世界遺産課長
 申しわけありません。今、世界遺産の関係では特に県としての独立したホームページも持っております。開館前に十分な周知ができますよう、県が持っております「とことん富士山」でも発信していきたいと考えております。

○曳田委員
 わかりました。この前、山梨県のセンターに行ってきたんですが、やっぱり静岡県のほうが全然いいと思うんです。どんどん先行してPRするべきだと思うし、今のホームページの問題もぜひ早急に立ち上げていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp