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委員会会議録

質問文書

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平成20年9月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小田巻 進 議員
質疑・質問日:10/09/2008
会派名:民主党・無所属クラブ


○小田巻委員
私のほうから、先般4月に事故があった駿豆水道のことを、ちょっと追っかけの話をさせていただきたいと思います。
これは当委員会でも現地を視察し、各委員の皆様には十分理解をされてるところだと思うんですけども、4月28日に中島浄水場の地下6メートルのところで可とう管が故障、事故を起こして漏水した。そのことで熱海、そして函南のそれぞれ多くの世帯の方々に迷惑をかけたっていうような事故なわけです。不等沈下により可とう管が想定の20センチの範囲から24センチぐらい大きく沈んだっていうことが原因と言われてるんですけども、その可とう管が24センチずれただけで、その周りの建物の状況もね、何も故障もなくて、その可とう管だけ24センチずれてそんなことになるのかななんて思うわけですけども、私から言うと材料の経年劣化というような、材料自体に問題にあったんじゃないかなと思うところがあるんですけど。
そんな中で、その原因を十分究明し、それぞれの可とう管に対し1個1個調査をし、必要な箇所を把握し今後の対応をしていくというようなお話があったと思うんですけども、今どのような調査結果が出て、どのような内容で計画を練っているのか。

そしてまた、その中に前回の委員会でも話をしましたが、熱海が一方通行だったものをバイパス化するっていう話もあったと思うんですけども、その計画はどうなっているのかどうか、お話を聞きたいなと思っております。

そしてもう1つ、それに伴って水道管の劣化ということなんですけども、企業局では水道管の緊急更新計画を練るっていう報道があったわけですけども、静岡県の水道管は70年代に本格化し、現在317キロメートル水道管があるということでした。
水道管の耐用年数は40年って言われているんですけども、私は50年くらいはもつんじゃないかなと思ってますが、今いろんな事業が進められているということですけども、現に榛南地区ではもう30数年たって、そろそろいろんな管の見直し、それから配管のやり直しですか、というような計画も今進んでいるところだと思うんです。
08年から09年度に500メートルずつ、計1キロメートルをそれぞれ7000万円をかけて交換することにしたというような報道もありましたが、これを踏まえて、この事業の内容、そしてまた今後の緊急更新計画というのは、どのように組まれているのか。

そして、もう1つ問題化されているのは、ここにも書いてあるんですけども、太田川ダムが21年の4月には水道施設が変わりますよっていうことで、太田川ダムの事業が始まっているわけですけども、先ほど静岡県の水道が日本全国一番の安さですよっていうことでしたが、その中で、この太田川ダムの関係で配管設備等々を新しくしたときのいろんな負担がかかって、日本一っていう料金に影響しちゃうのかな、そんな心配もあるわけですけども。
この日本一っていうのは何でもいいことだと思うんですよね。ぜひこの日本一も皆さんに大きくアピールして、この静岡県の水は安全だし安いよっていうことも何かしら取り入れて静岡県をアピールするっていうことも考えていらっしゃるのか、そこら辺をちょっとお聞きしたいなと、この日本一っていうメリットを生かすような何かをされているのかな、それらをお聞きしたいと思います。よろしくどうぞお願いします。

○望月事業室長
駿豆水道の事故の件ですけども、まず破断した原因っていうことですが、今、専門機関に委託して調査を行っているわけですが、調査結果の報告については年内に出るような状況ですが、現在の調査段階で少しわかったようなことがありますので、御説明したいと思います。
まず、可とう管本体ですけども、可とう管はゴムとか金属でできております。それにつきまして現地で破断した材料を調査機関に持っていきまして試験したところ、金属材料に強度低下はなくて健全な状態を維持していたと。それで、ゴム材料等については、強度低下は少しありましたが、それは表面のみで内層部はゴムとしての性能を残存しているということから、材料の劣化は一部表面にちょっと見られますけども、可とう管の破断の主原因とは考えにくいと。
そうなりますと、やはり何で管が沈下したかということになってくると思うんですが、これは地盤等外的要因が考えられるというようなことで、引き続き専門機関のほうで調査を行っております。
現在わかったところでは、こういうところでございます。

それと、バイパス管の計画の状況ですが、駿豆水道中島浄水の熱海・函南系では、現在2台のポンプと1台の予備ポンプが設置されておりまして、三島系はまた1台のポンプで、熱海・函南系の予備ポンプの1台というのもこの三島系に使用できる構造となっております。
この熱海・函南系送水管と三島系の送水管の連絡管を設置することによりまして、相互融通の可能性というふうなことで検討した結果、三島系ポンプで熱海系への送水は不可能でありますけども、熱海・函南系の予備ポンプというのを利用することによりまして、管の径が少し小さいということで損失エネルギーが出ますけども、送水の有効性というのが認められました。
このポンプを使って連絡管を設置することによって送ろうとした場合には、今考えてます送水量の約70%程度が送れるんじゃないかなということがわかったため、この連絡管を設置することによりまして、事故が発生した場合でも70%の能力ということなもんですから、受水市町村さんの協力もないとできないということで、受水市町村さんも地下水利用とか、そういうふうな自己水源をうまく使っていただくことによりまして、うちからの取水を少し減らしていただくということ、あるいは函南調整池とか熱海調整池――函南調整池は今つくってる最中なんですが――こういうふうな調整池を利用することを前提に断水被害の軽減が図れるという方向になったものですから、今連絡管を設置するための工事の発注手続を進めております。

それと、水道管の劣化に伴う更新計画はどうかというふうな話でございますが、今まで管路のパトロールとか日常の点検によりまして、いろいろ漏水箇所が見つかった場合には、その都度補修するという対応をずっとしてきております。
そういう中で、経年劣化という話もございますが、水道関係につきましては、昨年までは耐用年数40年という物の年数がまだ来ておりませんでしたが、今年度、榛南水道の1.9キロぐらいの部分が40年の耐用年数が来たということでございます。
また、工業用水につきましては、耐用年数が来てますのが、3分の1、360キロのうち100キロぐらいが耐用年数を過ぎてるという状況でございます。
今までは管路が漏水した所については原因調査を行い、そこで管路の質が落ちているような所については一部的に更新計画をつくって、その都度、布設がえをしてきております。
その中で、先ほど言いました榛南水道、牧之原市と御前崎に係るところでございますが、ここの水道の漏水の原因というのが、調査した結果、土壌腐食による影響があるということが出てきまして、管自体に腐食の状況が出てきたと。
そういうことで、そういうところは、特に軟弱な地盤のところが多くて、こういう影響がほかでも出るんではないかなということで、昨年度から全水道につきまして調査を進めてきております。
現在、特に榛南水道は漏水事故が頻発してきたということから、早急に布設がえを行っておりまして、16年から19年度までに既に約700メートルの布設がえを行ってきております。
しかし、土壌腐食ということになりますと、やはり早急に布設がえをしなきゃいけないということもありまして、今現在、全県において腐食に該当するような箇所、そういうものを全部拾い上げまして管の状況の調査を行っておりまして、その辺がまとまり次第、全県的に更新の計画を立てていこうという状況でございます。

○岩本経営室長
日本一安い水道料金ということでございますけども、4年連続日本一ということであります。
20年4月1日の料金を加重平均をしたもの、それを給水能力で割ったものですけど、これが46円75銭、1立米当たりということです。
これの原因を考えてみますと、静岡県には大体大きな水系がありまして、水源があるということ。普通だと水源にかかるお金っていうのは結構かかるものですから、その辺が得をしているのかなと。
それからもう1つ、企業局の中でのコストということでしばしば言いますけども、人件費の削減、定数の削減だとか、いろんな形でのコストダウンということで、やってきております。
それで、そこから静岡県をアピールするということのお話ですけども、委員のお手元にあるようなペットボトルの中に、私たちの企業局だけではなく、そこにありますのは富士山静岡空港、あるいは各部局が持っていますイベント等を掲載し、宣伝させていきながら、我々のところと共同して宣伝をしていきたいというふうに考えております。以上です。

○望月事業室長
先ほど一部、質問に対して答えられなかったところでありますけども、水道事業で使用されてる他の可とう管の状況でございます。
299カ所あるという話を前回の委員会でしたわけですが、その299カ所につきましては緊急調査をやって、余り影響が極端に地表から見た感じではなかったということですが、その後、これらの299カ所のうち、経過年数とか、それからつくった可とう管の材料、それから土質等を考慮した書類調査を行いました。
その中でまた目視の調査も実施しましたけども、このうち早急に詳細調査が必要な箇所としまして22カ所を抽出しました。22カ所につきまして早急に調査するということですので、現在このうち5カ所につきましては掘削して確認しましたけども、いずれも異常は認められませんでした。
残りの17カ所につきましては、道路管理者とか河川管理者、また鉄道事業者、それから受水市町との協議が必要な箇所がございまして、いわゆる河川ですと渇水期でないとまずいとか、交通量が多いところですと少なくなる時期とか時間帯、それからまた鉄道事業者というのは非常に近接工事みたくなりますので、それからあとは架設とか、掘削するための架設に非常に費用がかかったり、場所的に難しいというようなことがありまして、それらにつきまして、いろいろ道路管理者等と協議をしておる最中でございまして、そこら辺が整い次第、掘削して確認していくよう考えてございます。

○藤島企業局次長
料金の関係ですけども、太田川ダムの供用開始に伴いまして減価償却等が始まってくると。これらにつきましては、既に織り込み済みということで、これらを含んで一応、全国一安い金額になっているということでございます。
それから、水道のPRにつきましては、これ本来、日本一安いっていうことは全国的に誇れることなんですけど、我々は用水供給事業者なもんですから、これを市町村のほうで受け取って、市町村が幾らか安くなって個人、自宅のほうに送れば、当然実感があって安い水道水というような実感があるかと思うんですけども、我々の場合には用水供給事業者なもんですから、なかなかそこまで果たして皆さん方の実感となっているかどうか。
ただ、日本一安いということは非常にいいことなので、ある意味では、そういう面では宣伝をしていきたいと思ってますけども、この利益そのものが基本的には受水者といいますか、本来、費用負担をしていただいている方々に還元していくものでありますもんですから、我々としては、そういった皆さん方、地域の皆さん方にPRをしていくということで、対外的にはちょっと考えてしまうというところなんです。
そうはいっても、富士山静岡空港が開港するというようなことになりますと、外からも非常に多くの人が来られるということになりますから、ぜひとも静岡県企業局の水が、こういう形でやってるということをPRするとともに、なおかつおいしいということも――先ほど水道事業室長も申しましたように上乗せ基準をしてやっていますから――おいしいということを強調した中で、こうしたPRを進めていきたいと考えております。以上でございます。

○小田巻委員
それぞれ御答弁ありがとうございました。
可とう管のほうに問題がないっていうと、変異によって問題があったという、その変異はどうして起こったかという問題にかかわってくると思うんですけども、問題がいろいろ大きく膨らんでしまうような感じにもなるんですけども、そこら辺の原因の究明、それから処理もぜひよろしくお願いいたします。

それから、バイパスのほうは、視察に行ったときに、そのような御説明がありました。
同じような計画で進んでいるんだなということを確認させてもらいました。

それから、緊急の更新計画、先ほどまだ経過年数が35年だからということで一部補修をしながらっていうお話だと思うんですけども、これからあともう10年すれば、全体に大きくこういう劣化が進んで更新していかなきゃならないって時期を迎えることになるもんですから、ぜひそんなことも頭に入れながら、長期にわたっての計画をよろしくお願いをしたいと思います。

それから、日本一安いというお水のことですけど、安いしおいしいですね。
「おいしい」これをしっかり言わなきゃだめでございますから、これからは安いじゃなくて、おいしいよっていうこともぜひ言っていきたいと思うんですけども、これは太田川ダムが完成すると、より一層経費が膨らむから、そこら辺がどうですかというお話もさせてもらったんですけども、よくわかりました。
また引き続き県民の目線に立って、よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

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