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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:吉川 雄二 議員
質疑・質問日:07/29/2013
会派名:自民改革会議


○吉川委員
 私からは、4点、一括質問方式で質問したいと思います。
 今回は答弁者側が答弁しやすいようにと配慮をして質問をします。簡潔明瞭に、しかも短い時間で的確にお答えをいただきたいと思います。
 1点目は、2013ため池フォーラムinふじのくに静岡の開催についてであります。
 さて、農業用のため池は農業用水を担うものとして、古来から今日にかけて製造、築造され、本県には約700カ所あると聞いております。私の地元富士宮市には、ダイヤモンド富士で有名な田貫湖があります。田貫湖は、平成5年ごろから湖畔に休暇村やふれあい自然塾の誘致に取り組み、農業用水の人造湖から富士山屈指の観光拠点に生まれ変わっております。このように農業用水の水源であるため池が、地域の人々により守り受け継がれていくことは大変すばらしいことであると考えております。
 そこで質問でありますが、新時代におけるため池空間の活用をテーマとして、本県では全国フォーラムを開催するとのことでありますが、ため池フォーラムはどのような内容をもって開催し、本県の魅力をどのようにアピールしていくかお伺いしたいと思います。

 続いて2点目、富士山周辺景観形成保全行動計画における重点箇所の取り組み状況についてであります。県は富士山周辺の統一的な景観形成と保全を図るために、平成24年度に関係市町と連携し、富士山周辺景観形成保全行動計画を策定しました。本年度は、行動計画で抽出された42カ所の重点箇所を中心に、景観改善の取り組みを進めているとお伺いしております。
 一方、富士山が世界文化遺産に登録されました。よって富士山周辺の美しい景観を次世代に継承することは、一層重要なこととなってまいります。景観には地域の特性があり、市町と十分な連携を図っていくことが、県に今日求められていると思います。
 そこで質問であります。富士山周辺景観形成保全行動計画では、42の重点箇所について工程表を定め、取り組みを行っているとのことであります。富士宮市でも9カ所が重点箇所となっております。短期の取り組み状況につき、具体例を挙げて御説明をいただきたいと思います。

 続いて、3点目でございます。これは7番委員の質問とも重複するかもしれませんが、富士山静岡空港株式会社へ県が出資する理由、株式の価値や旅客ターミナルビル等の評価の必要性及びその具体の内容についてであります。
 現状、県は6月補正予算として、株式価値の算定及び旅客ターミナルビル等の資産評価のための予算2000万円を上程しております。一方、県はこれまで空港民営化を推進してきましたが、基本スタンスとして、富士山静岡空港株式会社には出資しないという立場をとってきたと承知しております。
 そこで質問でありますが、何ゆえ、県が出資することとしたのか、改めて県の考えをお伺いしたいと思います。

 また、株式価値や旅客ターミナルビル等について、評価を行う必要性及びその具体の内容についてお伺いをしたいと思います。

 最後でございます。平成25年度農業農村整備事業の施策方針、わけても“ふじのくに”の農山村づくりの改定についてお伺いしたいと思います。
 本県の農業・農山村整備は、“ふじのくに”の農山村づくりに基づき、4つの重点戦略のもと、ふじのくに食の都づくりを支える農山村の整備に取り組んできました。また意欲を持った産地への集中的な整備により、水田や樹園地において、農地の平たん化、あるいは大区画化等により、生産力の強化を図ってきたとの説明がございました。今日、我が国の農業を取り巻く環境はここ数年で大きくさま変わりしてきていることは言わずもがなであります。災害リスクに強い国土づくり、いわゆる国土強靭化やTPPへの参加を見据えた、いわゆる国際競争力のある攻めの農業の実現、さらには世界が認めた地域特有の景観への配慮等への早急な対応が今日求められております。それゆえ、今後の農業・農村整備を進めていくには、新たな対応が必要ではないかと考えております。
 そこで質問であります。県はこのような新たな課題に対応し、持続可能性が確保された農山村を創造していくため、“ふじのくに”の農山村づくりを今年度中に見直すとのことであります。どのような方針、さらには方向性をもって見直そうとしているのかをお伺いしたいと思います。以上でございます。

○志村農地保全課長
 2013ため池フォーラムinふじのくに静岡の開催の狙いと、どのようにアピールをしていくかということについてお答えいたします。
 農業用のため池につきましては、江戸時代以前につくられたような古いため池が多く、そういった長い歴史の中で住民の憩いの場や生き物との触れ合いの場など、私たちの暮らしに溶け込んだものになっております。先ほどの答弁にもありましたように、一方で最近地震に対する防災・減災対策ということも課題でございまして、またその一方で受益農家の農地の減少というようなこともありまして、ため池の管理ということが1つの課題になっております。
 そうしたことから、今回のこのフォーラムにおきましては、基調講演や事例発表などを通じまして、ため池の空間を、先ほど御質問にもございました田貫湖のように、景観とか観光とか交流とか、そういったいろんなさまざまな視点から活用することによって、地域づくりに生かしていけないかといったことを持ちまして、また適正に保全管理されていくような方策について検討するとともに、そういった機運を醸成していきたいという狙いで開催したいと思っております。
 また、現地をどのようにPRしていくかということでございますが、せっかく田貫湖などの多面的利活用をされているようなため池がございますので、そういった事例を学習するとともに、世界文化遺産に登録されました富士山ですとか、富士山の構成資産、それから新東名高速道路など静岡県ならではの魅力がございますので、そういったものをフルに活用しながら、全国の皆さんにPRをしていきたいと思っております。以上でございます。

○森田都市計画課長
 富士山周辺景観形成保全行動計画のうち、富士宮市内の重点箇所の短期取り組み状況についてお答えいたします。
 富士宮市内には9カ所の重点箇所があり、富士山世界遺産の構成資産や道の駅などの観光拠点、訪問客の玄関口となる鉄道駅などがあります。短期の取り組みの進捗状況でございますが、例えば構成資産の白糸の滝では、滝つぼ周辺の修景に合わせ施設内の案内看板の整備を行うともに、その周辺の違反広告物の是正を徹底しております。またサイン案内板は構成資産にふさわしいデザインを富士宮市が中心となって検討しており、年内の完成を目指しております。
 道の駅朝霧高原では、朝霧地区景観形成ワークショップ会議を設け、周辺の雄大な自然景観を活用したトレイルルートの検討などを行っております。この会議には、地元住民、事業者、NPO、国とともに県の関係部局が参加しており、富士宮市と連携して効果的、効率的な景観形成の推進に取り組んでまいります。以上です。

○渡邉空港経営課長
 空港経営についてお答えさせていただきます。
 まず、出資を必要とする理由ということでございますけれども、静岡空港の運営に関しましては、平成15年度から空港の民活化ということを掲げまして、全国の地方空港に先駆けて取り組んできたところでございます。この中心的な役割を果たしていただきましたのがこの富士山静岡空港株式会社ということでございます。
 今後私どもは新たに成立をいたしました法律に基づきまして、民間主体の空港運営に取り組んでいくということを目標としているところでございますけれども、今後その準備に当たる移行期間におきましては、引き続きこの空港運営株式会社の富士山静岡空港株式会社がその中心的な役割を果たしていくのであろうと考えているところでございます。
 そして、この会社から静岡県が株式を全部引き取って、今後の新たな方向性をきちんと明示すべきであるという御提言もいただいておりますことを踏まえまして、しからば私ども県としても幾ばくかの出資をさせていただき、会社の経営にも参画することによりまして、空港全体の成長戦略を描いてまいります静岡県としての役割、責任を明確にさせていただきますとともに、ほかの株主の皆様とともに新しい方向性に向けた具体的な取り組みを進めてまいりたいと考えまして、出資を考えているところでございます。

 それから、今年度の評価の必要性でございますけれども、まず株式の取得に関しましては、富士山静岡空港株式会社が非上場株式会社であるということから、市場で明確な株価というものがございません。そこで、適切な株式の評価額をもって購入させていただく必要から、まず専門家による株式の評価を行うための予算をお願いしているところでございます。
 実際には財務諸表でございますとか、法務契約書関係等々の内容の審査、確認を行いまして、それを踏まえて空港株式会社の事業価値を算定いたしまして、必要な株価を算定するといった作業になると承知をしてございます。
 それから、旅客ターミナルビルにつきましては、こちらも簿価等はございますけれども、資産の購入に必要な手続といたしまして県の財産評価要領というのがございまして、不動産鑑定士による評価を行うべきとなっておりますことから、これに基づきまして評価を行うということにさせていただきたいと考えているところでございます。以上でございます。

○絹村農地計画課長
 “ふじのくに”の農山村づくりの改定についてお答えいたします。
 次期静岡県農山村整備みらいプランにつきましては、現行プランの方針を継承しながら、社会情勢の変化等を踏まえまして農業の競争力強化を図るということで、連担化や担い手への集積促進など、農業の構造改革を加速化する生産基盤の整備を効率的に進める必要があると思っております。
 また、新たな市場を視野に入れた攻めの農業を展開していくということも重要であるということから、今後、農山村の整備におきましては、自然とか歴史文化など、産地のプロフィールを重視しました静岡県らしい個性が際立った農村景観の創造にも取り組む、このような魅力的な地域資源を活用しながら整備を進めていくということも考えながら、今後の推進方針、重点戦略について、見直しを考えていきたいと考えております。以上でございます。

○吉川委員
 最後に、要望でございます。
 何事も地域経済の活性化に資するという方向性を決して見失わずに取り組んでいっていただきたいと思います。以上です。

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