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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中沢 公彦 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:自民改革会議


○中沢(公)委員
 1問、分割質問方式です。
 6月定例会の文教警察委員会質疑での金嶋新図書館整備室長からの答弁の中に、県立中央図書館について木使い推進プランを含めた話合いの中に、現在想定している図書館の面積は1万9600平方メートル程度となりますので、木質化で約200立方メートルの県産木材の活用が目標になろうかと思いますとの答弁がありました。
 6月定例会は私も含め増田委員、相坂委員、天野委員からもそれぞれの見解がありましたが、共通認識としてあるのは県教育委員会事務局から提示された161億円の概算予算を基に、コンセプトの説明及び図書館機能を重視したものであるということで、いろんなお話があったことを記憶しております。
 その答弁を受けて文教警察委員会説明資料19ページの5で、県産木材のさらなる活用の検討となっておりますが、さきの答弁以降この数か月でさらなる活用の検討に入ってどんな打合せ、展開があったのか。そして先ほどの答弁による200立方メートルの木質化の活用目標に対してさらなる活用というのはどういう整合性を理解して説明されているのか、まず伺います。

○金嶋新図書館整備室長
 6月の委員会のときにお答えしている200立方メートルの木質化のための木材利用は県の木使い推進プランに基づく目標値で、最低限私どもが達成しなければならない数量と認識しているところです。
 さらに考えているさらなる活用につきましては、昨年度公共建築物等利用促進法が改正されたことを受けて――自分たちの中では認識不足であり非常に申し訳なかったとは考えておりますけれども――県産木材を積極的に活用しなければならないとの機運の中で、自分たちがプロポーザルあるいは設計業者等に対する具体的な指示がない中でこれまで話を進めてきたことについて反省した上で、新たに法改正の趣旨等に沿って一部木造化、さらなる木質化を進めることができないかを検討しているところでございます。

○中沢(公)委員
 公共建築物等利用促進法に伴う県産材の活用という大義が新たに加わった、もしくは見落としていたのでそれを入れざるを得なくなったことが、今は一応大義なんだろうと今の答弁からは推察するわけです。
 それにしても社会的常識とか、一般的にそうあるべき形の限度はあると思うんです。
 それが説明資料の5では今後の課題としてを見ると外観デザイン、機能などのブラッシュアップ、物価高騰に伴うコストアップへの対応、県産木材のさらなる活用の検討とありますので、うがった見方をするとこれから予算増額をどんどんさせていかなきゃいけないことを示唆したものではないかと読み取れるわけです。
 具体的に今この3つの課題についてどれぐらいの予算増額を検討しているのか答弁ください。

○金嶋新図書館整備室長
 外観のデザイン等につきましては、基本的には設計業者との話合いの中で、予算の増額等を加えることなく外観デザインをしっかりとつくり込んでいく。プロポーザルのときの外観のデザインがよろしくないのではないかとの声もございましたので、そういう部分については見直しをしておりますが予算の増額は考えておりません。
 2番目の物価高騰に伴うコストアップへの対応につきましては、161億円の工事費の積算、総事業費でいうと約180億円という試算を行ったのが令和2年の5月をベースにしておりますので、皆さん御承知のとおり物価高騰に伴う影響を受けて予算の増が見込まれるため、しっかりと関係部局と調整を図っていかなければいけないと認識しております。
 県産木材のさらなる活用の部分につきましても、具体的にはまだどの部位にどういう木材を使用するのかによって計算が大きく変わってきますので、一概にこの部分でこれぐらいとの話がまだできていない状況でして、早く詰めた上で皆様にも御相談に上がりたいと考えているところです。

○中沢(公)委員
 今の答弁だと3番目の県産木材のさらなる活用の検討だけまだ何も決まっていないということですよ。ところが上の2つに関しては具体的な例示をもって今説明があったんです。
 そうすると、冷静に考えてもらいたいんですけど、今後の課題にまだ何も決まってない活用方法が課題に載ってくる文書はおかしくないですか。今の課題として今後こういうことがあるのでといったときに外観デザインの問題、機能のブラッシュアップの問題、物価高騰に伴うコストアップについては説明で分かりました。県産木材だけはまだ何も決まっていないんです。だけど使うことだけは決まっていました、使わなければいけないので課題ですって。
 では、説明資料2静岡県の特色を生かした機能の検討に書いてある県産木材の活用、室内外の木質化及び一部木造化を検討することと出ているんだからで賄えるはずなんじゃないの。これで目標数値の200立方メートルは賄えないと思っているとのことですか。

○金嶋新図書館整備室長
 2に書いております県産木材の活用については、当初の木使いプランの200立方メートルに加えてさらに室内外の木質化が図れないか、あるいは構造の一部を木造化できないかを検討していることとして書かせていただいたものです。
 さらに5の3番目に今御指摘のありましたさらなる活用の検討につきましては、一概に木材を何立米使ったら幾らぐらい増えるということが木材の利用の方法、つまり図書館という建物につきましては建築基準法の中で避難等を考えた場合に不燃材を使用しなければならないです。内装で使った場合と構造材で使った場合で単価が大きく変わることから一概に言えないことをいっているのでありまして、自分たちの中ではいろいろなプランを考えながらコストとの兼ね合いも含めて検討しているところです。

○中沢(公)委員
 今の答弁でいみじくも本音が出たと思います。つまり県産材を無理やり使おうとしてるんですよね。無理やり使おうとしているからここは使える、ここは使えない、こうしたらもっと使えそうだ何とかだとやりくりをするのに時間がかかるから抽象的にしか物を言えませんと今言っちゃったんだと思いますけれども、そんなことは全くする必要はないんですよ。木使い推進プランや公共建築物等利用促進法に伴う県産材の利用は、県が示している数値、6月定例会の答弁で出た比率で言う200立方メートルでしょう。県が決めている数値でしょう。だから県が決めた目標を県の事業で達成する分を使えば十分だと思いますけれども、それ以上を使わなければいけない理由は公共建築物等利用促進法に書いてあるんですか、教えてください。

○金嶋新図書館整備室長
 3番委員御指摘のとおり、木使い推進プランの目標値については木質化の200立方メートルで達成できることは確かです。そういう中で公共建築物等利用促進法が改正された後の状況を見ますと、例えば民間の建物においても木造化のビルが建っていたり石川県立図書館がやはり同じような面積において相当数の木材を使用しております。
 私どもとしましても静岡県の公共建築物を建てる一大事業を任されて、ただ単に箱を1つ、図書館という形で建てればいいということではなく県全体の政策推進、あるいは産業振興等も含めてしっかり応えていかなければいけないとの認識を持った上で取組を考えているところです。

○中沢(公)委員
 答弁した内容を踏まえると、1万9600平方メートルにおいて使ってもいいかなと思っている立方数は幾つですか。

○金嶋新図書館整備室長
 1万9600平方メートルに対する木使い推進プランにおける目標値は200立方メートルになりますが、考えているものについてはもう少しボリュームを持ったもので例えば500立方メートルあるいは1,000立方メートルといったものを含めて数字を考えていきたいと思っております。

○中沢(公)委員
 具体的に分かっていないのに500立方メートルから1,000立方メートルと数字が出てくる根拠はなんですか。先ほどの説明だと防火の関係で使えねえとかこれは何とか法では使えねえとかこういう形なら使えるとか何とかあるのでまだ具体的には出ていませんと言いながら、何で使う数量だけは500立方メートルから1,000立方メートルが出るんですか。
 使わなきゃいけないことありきになっているから、中身はどうでもいいんだけどとにかく使わなきゃいけねえと、どこかから天の声でも降りているんですか。そこだけ数字が出てくるのはおかしくないですか。

○金嶋新図書館整備室長
 数字ありきではなくて、いろいろな構造を考えたときにどの部分でどういったものが使えるかを考えたときに500とか1,000といった数字を自分たちがつくって出しているわけではなく、どれぐらいの規模で使えるかを考えてもらっているとのことです。500、1,000とかの数字を使おうというわけではなく、どれぐらいの数量を使っていこうかしっかり考えていこうとして幾つかのプランを練っているところです。

○中沢(公)委員
 何を言っているかさっぱり分からないんですけれども。
ということは200立方メートルから1,000立方メートルぐらいの間で何とか使える量を算段したいとのことですか。

○金嶋新図書館整備室長
 もちろん予算の制約も当然ございますので、コストバランスがいいところで使いたいとの考え方を論理づけた上で御説明に上がりたいと考えております。

○中沢(公)委員
 県産材の使用にそこまでこだわっている金嶋新図書館整備室長の見解は全く理解できませんが、あえて聞きます。
 これから県の教育委員会事務局で造ろうとしている校舎は特別支援学校も高校も含めて木造ですか。

○松下参事兼教育施設課長
 校舎は、一般的には2,000平方メートル以上のものが多いと思います。鉄骨造が基本ですけれども、小規模なものにつきましては木造で造っていくことを基本理念として考えてございます。

○中沢(公)委員
 別に2,000平方メートル以上だろうが何だろうが木造で造ればいいと思いますよ。木造にそこまでこだわってやるんだったら、これから鉄筋コンクリート造を出してきたら乗れませんね。木造を出してきてください。
 整合性が取れなさ過ぎてるもん。だから、今度は木造で造る校舎を出してきてください。

○松下参事兼教育施設課長
 2,000平方メートルと言いましたが、確実に2,000平方メートルではないのですが階数等で建築基準法上の問題があり、木造で大規模なものを造った場合にはいきなりコストが跳ね上がることとなります。ですので当然建物を設計する場合、予算を決める場合にもコストバランスがありますので、木造で造ることが適切なものにつきましては木造、そうでないものにつきましては鉄骨造を基本としております。

○中沢(公)委員
 校舎を造るときは木造でするとコストが跳ね上がるのでとか、建築基準法がどうのこうのって、図書館だって建築基準法あるんですよ。図書館だって膨大な建設材使ったらコストは上がるんですよ。図書館は膨大な費用がかかってもいいし、高層だろうが何だろうが木材使えるところは使いましょう。校舎に関してはコストを上げちゃいけないんでRCにしますって、お互い言ってて俺たちちんぷんかんぷんだなと思いませんか。

○水口教育部長
 3番委員からの御指摘は校舎と図書館に何の違いがあるのかとの御指摘だと思います。図書館は知の拠点として県民の象徴的な存在として建物を建てていきたいと思っており、若干校舎と図書館ではコンセプトが異なる感じです。
 やはり、50年先――もしくは100年いくかどうか分かりませんけれども――に向かって、今よりよい建築物をどう建てることができるのか、最大限の工夫をさせていただいた中で、3番委員からコストの問題を御指摘頂いていますのでできる範囲の中で可能なものを鋭意検討し御提案させていただければと思っております。

○中沢(公)委員
 皆さん御存じなのか御存じないのか分かりませんけれども、県議会というのは二元代表制の一翼を担うポジションです。行政の監視機能が一番大きな役割です。そのためにこの質疑があります。
 2つお願いしておきます。
 1つは、教育委員会事務局でもっと縦割り行政ではなくて庁内の連携やコミュニケーションを取るべきである。整合性の取れていないその場しのぎの答弁はやめていただきたい。
 2つ目はさらに重要ですけれども、議会を欺くような説明、議会を欺くような提出の仕方または予算編成の構築はやめていただきたい。我々は現時点で受けている説明と受けていることに対しての問題点しか指摘ができないわけです。あなたたちがまだ公表していない考えていることは超能力者じゃないので、あなたたちが口にしない限り分からないわけですから。お願いですから欺くようなやり方は絶対しないでください。
県民にとって誰からも好まれて使い勝手のいい図書館を造るために我々は存在していると思っています。決して皆さんが自己満足で造るものではないと思っています。

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