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委員会会議録

質問文書

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平成22年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 富雄 議員
質疑・質問日:12/02/2010
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○鳥澤委員
 総合計画ですけれども、知事の富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくり、この言葉をどういうふうに裏づけして肉づけし、オーソライズしていくのかなと、非常に興味深く思っておりましたところ、「生んでよし 育ててよし」、あるいは「働いてよし」というところに、見事に落ちつけてもらいまして、総合計画ができ上がっていると思います。さすがだなというふうに評価をいたしております。
 その上で、2点ほどお伺いをしたいと思います。
 まず、総合計画を立てるとき、やっぱり一番留意する点としては、人口減少の問題だと思うんですよね。国立社会保障・人口問題研究所などを見ましても言うまでもありませんけれども、本県では2010年の377万人が2035年には324万人になると。53万人も減少するわけですし、特に生産労働人口も57万人ぐらい減少するわけですね。この全体の著しい人口減少、そして私のところの過疎地域などは、常にワーストワンからテンまでの中に見事に入っていて、本当に高齢化社会、おじいちゃん、おばあちゃんのひとり住まい、そして農業も後継者不足、商店の経営もそうだと。地域が、集落共同体が、もつかもたないか。祭りも維持できない、イベントも維持できない。さらに都市部と比べて、ドラスチックに進んでいくわけですね。
 そんな点で、この出生率の向上というところがあります。これを見ていきますと、産んでよしの理想郷をつくるためには、母と子の健康の確保であるとか、子育て家庭の経済的負担の軽減であるとか、地域ぐるみによる子育て支援の充実だとか、とにかく考えられる限りの出生率の向上策がここに書いてあります。この出生率の向上というのは、県だけでできるものではありませんけれども、非常に苦心をするところだと思います。ここのところでは、やっぱりこれだけの産んでよしの理想郷をつくるための施策がちりばめられております。無理だとは思いますけれども、例えばこの総合計画の数値目標を明らかにしておりますので、この点でも、今の人口減少化社会を出生率の向上によって、この年齢のところ、幼児のところ、子供のところは、少なくともこれで歯どめをかけるという数値目標。あるいは歯どめはかけられないにしても、この減少率を少しでも低くしていきたいと考えるのか。これによってふやせるというところもあるというのか。こういう点で、数値目標について、議論はなされなかったのかどうなのか。いや、これはもう県だけでは無理だということで、ここのところの数値目標というのは、可能な限りこれによって食いとめていきたいというものが、これらの施策の結果どうであるのかというのが明らかになっておりませんので、この辺の議論がありました点について、教えていただきたいと思います。

 それから、もう1つは、その次の新たな産業のフロンティア開拓です。大事だと思うんですよね。これはほかの所管ですから申し上げませんけれども、次世代産業の創出などというところがありますよね。ここの所管するところでは、フロンティア開拓という言葉を使ってありまして、地域経済を牽引する新たな産業を創出するんだと、これが大事だとうたわれております。食と農を軸にした新しい産業を興すと。食の安全やフードマイレージ、ウッドマイレージを踏まえて、耕作放棄地であるとか荒廃森林の再生を図ると。そして、ふじのくにグリーンニューディールを戦略的に進めるとあります。
 このふじのくにグリーンニューディールを戦略的に進めるということについて、具体的にどのようなイメージをしたらいいのか。例えば、私の地域はもうマイナスのことばかり、マイナス思考だけで申し上げるわけでありませんけれども、耕作放棄地を解消すると一口に言ってみても、本当にそれはもう猫の額みたいなところで、自給自足の方が多いんですね。生産農じゃないんです、ほとんどが。せめて自給自足。おじいちゃん、おばあちゃんが一汁一菜で食べていくだけの農業。しかもこれが鳥獣害でやられて被害を受けている。そして後継者不足。一体どのようにしてこの耕作放棄地をなくすのか。言葉の上では、なくしていかなきゃならない、努力するということはわかるんですけれども、全体として、この耕作放棄地をなくすなんていうことは、大変なことです。
 ですから、今のTPP論議もありますけれども、この辺の書いてあることはそのとおりだと思うんです。食材王国と農の理想郷を築くというようなこともうたわれております。ふじのくにグリーンニューディール施策を講じた結果、具体的にどの分野で、具体的な雇用の発生だとか、あるいは経済の向上であるとか、これら点についても、数値目標を図っていくという観点での議論はなかったのかどうなのか、その点もお尋ねをいたしておきたいと思います。
 ふじのくにグリーンニューディールとは具体的にどういうイメージをしたらいいのか、あわせてお聞きします。
 
○伊藤総合計画課長
 2点の御質問でございます。
 まず、人口減少社会の中で、例えば出生率の向上であったりとか、それから生産人口をどうしていくかであったりとか、そういったその人口等を踏まえたいろんな数値目標がどうなっているのかということでございます。具体的に申しますと、基本構想の12ページをごらん願います。資料1−1になります。
 県全体の今の377万人余の人口をどうするかということを直接的には書いておりませんけれども、人口減少に歯どめをかけたいという気持ちで、この目標を設定しているところでございます。具体的にいうと、12ページの一番上の全般というところのポツでいうと、上から4つ目のところで、合計特殊出生率2という数値目標を掲げております。これは現実問題でいくと、できるかどうかという視点はございますが、人口置換水準がほぼ2強でございますので、この合計特殊出生率2という数字が達成できれば、少なくとも人口は減少していかないと思います。それから、その1つ下ですけれども、人口の社会移動に関して、転入超過という目標を掲げております。静岡県の人口動態を見ますと、転入、転出を比べますと、常に転出が多いという状況が続いております。まさしく「住んでよし 訪れてよし」という理想郷を考える上では、転入、転出を比べたときに、転入が多い地域にしていきたいということで、これらトータルとしまして、人口減に歯どめをかけて、できることならば、人口をふやす社会にしたいという気持ちでございます。
 ただ、これは目標でございますので、それをどういう手段でやっていくかということでございますけれども、当然子育て支援だけではなくって、産業分野であったりとか、さまざまな施策の分野がございます。そういった意味で、各分野の中でいろんな目標を定めております。例えば、今同じページで申し上げますと、県内の総生産を20兆円ということで、経済の成長を図りたい。さらには、もう一つ二つ下になりますけれども、年間有効求人倍率につきましても1.2以上ということで、1.0ということですと県内で終わってしまいますけれども、それ以上になれば、その求人を確保するためには県外から人を呼んでこなければならない。そういった形で、さまざまな分野のことを組み合わせることによりまして、人口減少に歯どめをかけて、まさしく「住んでよし 訪れてよし」、そういった社会にしていきたいというふうに考えております。

 それから、ふじのくにグリーンニューディールに関する御質問でございますけれども、具体的に申しますと、これは経済産業の分野の基本計画の73ページになります。この1の新結合による「場力」の向上という部分の中に、特に重点的に進める施策として、ふじのくにグリーンニューディールを進めるとしております。
 具体的な中身につきましては、そこの下に具体的な主要取り組みを書いておりますけれども、6次産業化の推進、ふじのくに「食の都」づくり、それから地産地消の推進、それから県産品のブランド化の推進ということで、県内にあるまさしくその場力ですね、非常に高品質の農芸品であったりとか、さまざまなふじのくににある資源を使いながら、これをどう生かしていくかということを考えるとしているところでございます。以上です。

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