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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:10/04/2016
会派名:自民改革会議


○相坂委員長
 それでは、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 発言願います。

○中谷委員
 協議の結果、私がトリを務めることになりまして、3問ありますがそれぞれ1問ずつお伺いしたいと思います。
 先ほど、7番委員から休憩前に質問がありましたが、耕作放棄地の関係です。委員会資料の18ページにGIS――地理情報システムを利用するという項目がございます。
 例えば、私のように中山間地、決して地価が高くてなかなか地籍調査も進まないところとは正反対で、ただ不便なだけだというところでございますが、なかなか耕作放棄地の現状はつかみにくいと、労力を要するのは、それはよくわかります。
 実際に解消対策をつかさどるというか、市町農業委員会がやるわけですが、より効率的な対応をとるのが必要だと思っていまして、今回の補正予算でGISを活用すると。地理情報システムということで、事業を創設したいということですけれども、この内容と、どのように、どんな効果を期待するのかということ。
 先ほど7万1000ヘクタールぐらいは農地として保存していきたいという答弁もありましたし、放棄地を解消したと、計画の初年度2,000ヘクタール程度解消したという知事の誇らしげな解説もございましたが、これは、ただ解消しやすいところを勝手に先にやったというだけのもんで、残っているところはいずれどんな方法でやってもかなり難しいところになってきて、この表にもありますが平成27年度に1万2843ヘクタールだと。平成22年度からむしろ349ヘクタールも増加してるんですよと。これが何よりも、今私が申し上げた現実を物語っていると思いますが、とりあえず県としていろんな方策を考えながら対処していく流れの中の今回のGIS――地理情報システムを活用することの内容と期待される効果について伺いたいと思います。

○内山農地計画課長
 今回、補正予算で計上させていただきましたGIS活用耕作放棄地解消対策スキーム構築事業の内容と効果についてお答えをいたします。
 まず、事業の内容でございますけれども、現在、耕作放棄地の情報につきましては、各市町にあります農業委員会が紙ベースで管理している状況にございます。これを、この事業では農地基盤の整備状況等が地図情報化が既にされております静岡県水土里情報システムWebGISに搭載しようとするものでございます。
 これによる効果でございますけれども、ここに搭載することによりまして、耕作放棄地の位置ですとか分布の状況のみならず、基盤整備の状況との関連性を一元的に把握することが可能となってまいります。それぞれの耕作放棄地につきましては、基盤整備を実施済みのもの、そのままにした場合に周辺の農地に支障を与えるもの、既に山林になっているものなど、さまざまな状況にございます。これを航空写真や基盤整備状況図などと重ねることで再生利用をするもの、再生利用は難しいけれども周辺農地へ支障を与えるため保全管理が必要なもの、既に山林となっており周辺にも支障を与えないような農地につきましては非農地化してよいなどの分類が可能になります。これにより耕作放棄地解消対策の方法ですとか優先順位の検討が容易になることから、県はこのシステムを活用しまして関係する市町や農業委員会と情報を共有し、解消対策を指導してまいりたいと思っております。

○中谷委員
 実は私も耕作放棄地を持っているというか、耕作を放棄した1人ですので、こういう質問をするのはどうかなという思いがございましたが、いろんな事情があって質問させてもらったということです。
 忙しい立場でもありますので、本当は年に3回も4回も旧の水田、畑が今は草まみれになってて、余り草が伸びると隣の土地をお持ちの方に迷惑がかかると思った時代はもう終わって、両方とも耕作放棄地になっちゃって余り影響しないというような、いいのか悪いのかわからない状況です。それでもと思って、私はシルバー人材センターに刈ってくれと依頼をしてもうじき請求書が来ますが、これで耕作放棄地が何とか解消できればこのGISに手を合わせたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 次に、同じように補正予算に関する質問です。
 委員会資料1ページに記載がございます。172億4400万円と、かなりの額ですね。社会資本整備総合交付金の道路事業に対して53億9000万円余と。それから河川事業に対して30億6200万円。このような豪華な数字が並んでいます。追加分の編成方針として、8月24日の閣議決定、未来への投資を実現する経済対策に伴う平成28年度補正予算が根拠になっていると聞いてはおりますけれども、まず交通基盤部としてどのような考えのもとで事業費を計上したのか。数字はわかります、大きく概要は書いてありますけれども、事業内容としてどのようなものがあるのか。あわせてやはりこの事業を実施するに当たって、その向こう側にある効果、期待するものを伺いたいと思います。

○鈴木経理監
 追加の議案、追加交付に関する御質問にお答えいたします。
 まず、予算の概要でございますが、今回の交通基盤部の追加分の補正予算案につきましては、今2番委員からお話があったとおり全て国の2次補正予算に係るものでございます。国の2次補正予算につきましては、大きく分けまして21世紀型インフラ整備、熊本地震・東日本大震災からの復興、防災対策の強化などの項目に分かれております。今回の補正予算案はこれを受けまして、21世紀型インフラ整備として65億1870万円、防災対応の強化などの加速として107億2530万円を計上したところでございます。
 具体的には、国の補正項目のうち、速やかな事業着手が可能で、早期の事業効果の発現が期待される箇所について国への要望額を計上したものでございます。なお事業によりましては、当初配分の3割ではなく、要望に当たりまして国から要望額の上限を定められたものもございますので、事業によっては国からの要望のルールに従って要望額を計上したものがございます。
 次に、内容ということで、事業別に概要について御説明いたします。
 まず、道路事業につきましては、物流、旅客の拡大や、地域連携の強化への効果が見込まれる広域道路ネットワークの整備や、地震・津波対策アクションプログラムの着実な推進に資する事業を計上しました。
 また、河川事業につきましては、豪雨や洪水に対する再度災害防止対策を実施している河川における対策の前倒しができる箇所の計上。
 海岸事業につきましては、第4次地震被害想定に対応した津波対策の推進や、海岸の保全に必要な養浜の実施等に係る箇所について計上しました。
 砂防事業につきましては、近年の豪雨により被災した地域の緊急的な土砂災害対策を行う箇所となります。
 港湾事業につきましては、防災・減災対策が早急に必要な箇所における津波対策施設の整備等について計上してございます。
 また、漁港事業につきましては、防災・減災対策が早急に必要な箇所における耐震岸壁の整備や施設の老朽化対策について計上いたしました。
 区画整理事業につきましては、早期に効果が発現できる道路築造や宅地造成等でございます。
 街路樹整備事業につきましては、早期に着手可能な箇所における道路整備でございます。
 最後に、農地事業につきましては、担い手への農地集積拡大のための農地の大区画化等の基盤整備や農業用ため池の耐震化等でございます。
 次に、どのような効果が期待できるのかでございますが、今回の国の2次補正予算につきましては経済対策として実施されております。また補正規模も近年の中では大きいほうでございますので、やはり早期に発注することによりまして、高い経済効果が発揮されることを期待しております。
 また、事業といたしましても、交通ネットワークの構築でありますとか、地震・津波対策など本県として優先度、重要度の高い事業が前倒しで実施できることになりますので、部の重点事業の推進という意味においても高い効果を期待しているところでございます。

○中谷委員
 ありがとうございました。
 ある業界の方々にとっては非常にありがたい決定だなと思っていると思いますし、例えば公共事業をある政権は悪だとか言ったり、コンクリートから人へという言い方をして、日本を脆弱にしたわけですが、その反省を踏まえてこういった決定は非常にありがたいと思っています。
 例えば私の自宅から二、三キロ――私が山の中でもう少し南は町とこういうことですが――三、四キロ下ったところに4年間工事をし続けている、拡幅工事があると。よく道路標識でこの先急カーブというのを見たことがあると思うんですが、そこを工事しているわけです。これは当然浜松市の予算で、国道362号です。
 それでもう4年間になるんですが、例えば仮設のH鋼がありますね、防護柵で打ってあるんですが、そのH鋼に何とすばらしい茅ががさがさ生えちゃって、それで私、聞いたんです。これは仮設じゃなくて常設なのかと。いや、工事してるのでいずれ取りますって言うんです。普通仮設のものにこんなに見事な茅が目いっぱい生えちゃうということはあり得ないんじゃないかと言ったら、その1週間後ぐらいにそこの工事を受けている業者がきれいに切っていました。
 証拠隠滅を図ったと、こういうわけですが、そのぐらいなかなか予算が逼迫している状況にありますし、例えば浜松市天竜区のある自治体は、私の責任もあるかもしれませんが、要するに今のところ公共事業関連で土木農林の発注工事がほとんどない状況に陥っています。私の持論によるその東南海地震等々による道路の崩落による孤立化、今はヘリコプターもいいんですが、そういったときにやはり地元の業者が重機を持っていないと大変なことになるよという思いから言うと、非常に申しわけないのと、もう少し何とかしてくれと県土木、農林事務所にお願いをしたり、地元の人たちにはできるだけ工事の必要な箇所を挙げてくれと、私も御用聞きみたいに回っている時間がないのでとこういう言い方をしながら、みんなで何とかしたいとお願いしながらやっている状況です。そういった中にあってやはりこういった施策といいますか、補正予算の対応は非常にありがたいと思いますので、浜松市天竜区はここからちょっと見えづらいところにありますが、ぜひひとつそういった地域もあると、下田市もそうですよね。そういうことで理解をしてもらいたいと思います。

 それで最後の質問ですが、これは先日本会議で8番委員が質問されていました台湾との交流です。
 天竜浜名湖鉄道は株式会社ですが訪日観光客を取り込むということで、例の台湾鉄路管理局との協定の締結に向けて調整を昨年からずっとやってきたと。それで本年の1月に天竜浜名湖鉄道活性化促進議員連盟、たまたま議員連盟で行った先生方は暇だったので行けたんですが、野澤先生と私は非常に多忙だったので今回に回ったと。今回のほうが役目的にはよかったのではないかという思いはしていますが、友好協定の締結ができてよかったなと。
 そのときに集集線というのに一緒に乗せていただきました。1両は台湾鉄路管理局の周局長の専用車両だったんですよ。これは局長が乗る車両ですと。それで浜松市長が乗ったらしゃれてますなと。ところが肝心の方がお見えにならなくて、それから先は・・・とこういうことでございますが、しかしながらこの集集線に乗って車埕駅というちょっと柄の悪い名前の駅ですが、この車埕駅で締結をしました。その集集線をおりたら盛大な歓迎で、踊りと音楽と、割合きれいな方が大勢おそろいになっていて、その場で締結をしたんですが、やはり大事な場面なのでこちらは県とそれから天竜浜名湖鉄道株式会社と台湾鉄路管理局ということなので、上着とネクタイ、あの三十数度という高温の中、しかも多湿、その中でネクタイをして上着を着てという思いは、そういう意味で一生忘れないと私は思っています。
 天竜浜名湖鉄道の経営状況を見ますと、平成26年度に比べて27年度は旅客収入が2.8%増加となっています。しかし今後、高等学校も減って沿線には天竜高校がど真ん中に1つという状況になっていますが、収入を確保していくのは大きな課題だと思っています。
 それで地元の方の利便性を図るのはもちろんですけれども、外国人観光客を天竜浜名湖線に取り込むことは重要だと思っていまして、富士山静岡空港の例で言いますと昨年度の台北線の利用者約5万2000人という統計数値がございます。それで今回の友好提携によって、この観光客をより天竜浜名湖鉄道に乗せるための取り組みが必要だなと思っています。
 かつて、往年、天竜浜名湖線は実は国鉄二俣線という名前だったわけです。この二俣線の肝心の本社があるところは二俣町という町で、ここはかつては成人男性の憧れの的だったんですね。二俣線、二俣町。それで今はどういう面影が残っているかというと、ただ建物がほんの少しだけ、この建物はかつてそうだったんだなというのは残っています。当時は置屋と言ったわけですが、これも1つの、誘客のある種の対策でもあった。ただし言っておきますが二俣町はそういうことだけではなくて、風光明媚ですとか食べ物がおいしいとかいっぱいありました。そういう複合的な要素でたくさんの人においでいただいていた時代があったわけですが、これはいよいよ、懐かしい話であると思っています。
 例えば、外部評価委員の採点評価、点数も5点満点中の4点という評価をいただいておるようですが、今回の友好協定の締結をきっかけにして、今後どのような取り組みを実施していくのか、本会議での答弁もありましたけれども、再度ここでお伺いしておきたいと思います。

○林地域交通課長
 台湾との鉄道の交流協定後の具体的取り組みについて御説明をいたします。
 今回の友好協定をきっかけに、相互の地域交流を進めることや天竜浜名湖鉄道株式会社の利用者の増加にとどまらず、県と台湾の交流人口の拡大につながる大きなチャンスであると認識をしております。
 そのため、台湾で開催される旅行博覧会などにおいて行う天竜浜名湖線のプロモーション活動や、例年5月に静岡市内で開催されております鉄道博において台湾鉄路管理局が出展する意向がございます。これを可能とするよう準備を進める天竜浜名湖鉄道株式会社の活動を支援してまいります。
 また、天竜浜名湖線と集集線の利用者の拡大にとどまらず、静岡県と台湾の交流を拡大するため、県関係部局と連携し、双方の沿線地域の魅力を売りにした旅行商品の開発や台湾と交流を促進するモニターツアーなどに取り組む予定でおります。
 そのほか、浜名湖と日月潭との湖間の交流も双方地域で締結しましたことから、双方地域で共通する観光資源やサイクリングを生かした具体的なイベントの実施などについても促進してまいります。

○中谷委員
 ありがとうございました。
 台湾の人たちって割と協定好きでいろんな路線でも友好協定とか何とか協定――船じゃないですよ――協定好きな人が多い。せっかくならその国民性を上手に利用しながら、お客を取り込むのも一つの作戦だなと思いますし、私ども、8番委員もそうですが、天竜浜名湖鉄道活性化促進議員連盟としても、しっかりとこれからも応援をしていきたいと思いますので、頑張っていただきたいと思います。以上です。

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