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委員会会議録

質問文書

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平成21年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:08/03/2009
会派名:自由民主党県議団


○天野(進)委員
 前沢委員が準備をしておりますので、後はゆっくりやってもらうということで、私のほうからはまず小さく、最初にドクターヘリの話がありましたけれども、今後恐らくドクターヘリのニーズというのはずんずんふえていくだろうと思うんですけれども、一体このドクターヘリは本当にいつまで無料の社会でいいのだろうか。救急車も同様であります。私たち、静岡市の場合にも3分の1はタクシーがわりとよく言われております。
 このドクターヘリはそうはいかない。当然、医師だとかそういう方の要請に基づいてこれが出動するわけでありましょうけれども、しかし地域にあっては家族の要望、そうしたものによって無理難題言われてドクターヘリを利用することだって絶対にないとは言えない。しかし、一度出動すれば大変なお金がかかるわけであります。そして、ドクターヘリがさらにこれから前進をしていくためには、私はいつまでも無料であることは正しい選択ではないのではないかなというふうに思っております。これは分野としてはちょっと違うかも知れませんけれども、救急車を含めて有料であるのか無料であるべきなのか、それをちょっとどのように考えているのかお伺いしたいと思います。
 ついでに先週の答弁の中で、ドクヘリという表現を使ったのですけれども、質問者がドクターヘリと言っている以上はドクターヘリという言葉を使ってほしいと思いました。余談であります。

 次に、7番委員からスタートして、10番委員からもきついお言葉がありましたけれども、免許証の取得費の貸し付けの問題であります。
たかが1,000円じゃないかという表現はありますけれども、しかし、私はその言葉を聞いたときに昔を思い出しました。今から40年前、1人でアメリカに行きました。アメリカのオマハの少年の町という小さな、あれはかぎっ子の子供たちを対象にした施設であります。そこで大変に驚いたのですけれども、最後に、ここの会費は幾らですかという話をしたら、年間1ドルだと言ったんです。当時360円ですから計算しやすい、1日1円という計算であります。アメリカ社会においてもそれはほんのわずかの費用です、たった1ドルですから。私はあえて質問しました。そうしましたら、アメリカはいかなるサービスもただでは受けられない。子供にとって1ドルというのは、ハウスキーピングだとかそういうようなことをすればすぐに手に入れることができる、自分自身でその1ドルぐらいは努力してもいいのではないか、ということを担当者は言っておりました。
 私はものの考え方、概念としてこれは重要なことだろうというふうに感じたところであります。これに対して、どのようにお考えになるのか、ちょっとお聞かせください。

 次に、しばしば県立総合病院に私は行っておりますから、総合病院で聞く言葉の中に、ここに勤めていたのでは息子を医学部に入れることはできませんという切実な言葉がありました。そして、県立総合病院では皆さんに大変愛された医者が焼津の駅前で開業してしまった。大変残念がった市民もおりましたけれども、おっしゃるとおり、今の医師の給料は実際の実務からして非常に安いと思わざるを得ない。その辺、部長はどのように思っているのかお聞かせください。
 そんなことを、以上3点お尋ねします。以上です。

○増田医療健康局長
 ドクターヘリの有料化ということについてでございますけれども、現在無料でございますが、これを全国展開していくためには費用という問題が非常に大きな問題となっておりまして、国のほうでは診療報酬につけていこうということも検討しております。その場合には自己負担を1割ないし3割という形で、本人が負担するという形になると思います。ある程度の負担は、我々としてはやむを得ないというように考えております。

○渡瀬こども家庭室長
 免許証の取得費用助成の関係で、無料でよいかというお話でございますが、これまでの私の説明がちょっと至らなかったところがあると思いますけれども、今回県におきまして助成を行っている金額は20万円ということで、実際にはそれ以上かかるであろうということで、それについては各児童が負担をしているということでございます。
 この額につきましては、現在、各都道府県では本県と同じような取り組みをしているところが14県ということで、まだ少ないわけでございますが、やはり最大でも20万円というようなこともありまして、私どもはそれを踏まえた形で金額を設定しています。
 ただいずれにいたしましても、今回児童の自立支援という形で先日、本日といろいろと議論をいただいている中で、やはり恵まれない児童に対して積極的に支援をしていこうということについて委員から応援していただいているというようなことで、私どもは非常に意を強くしておりますので、今後、そういうような御意見をちょうだいしたものも踏まえながら、やはり児童の自立支援についてどのようなことが県としてできるのかということをしっかりと考えていきたいと思っております。以上でございます。

○大須賀厚生部長
 病院の勤務医の給料が安いのではないかという御指摘でございますけれども、具体的な数字をちょっと今持ち合わせておりませんので記憶でお話しいたしますと、恐らく県立総合病院のベテラン医師あたりの年収ベースで1500万円前後というところではないかなというふうに思います。
 仮にそういった方々が開業をいたしますと、その1.5倍でありますとか、あるいは多ければ2倍という収入になりますので、勤務の質、量と比較してやはり開業医のほうがちょっと優位にあるということは言えるのではないかと思っております。
 これは何とかして病院医療を立て直さなければいけないということだと思うのですけれども、それにはやはり医師を徹底的にふやすというのも1つの手段かもしれません。けれどもそうしますと、余り実力のない方も医療のほうに参入してくるということで、ある程度の数はコントロールしながら、医師全体を公的な医療資源としてとらえまして、その開業医と勤務医の配分、あるいは診療科の配分、そうしたものの公的なコントロールを今後は図っていくべきではないかというふうに私は考えております。

○天野(進)委員
 免許証の問題ですけれども聞き方がちょっと変だったのですけれども、先ほど遡及せずというような言葉があったのですね。遡及せずというのは日本の法律の原則だろうと思っております。そういう意味で、私はわずかな金額であっても過去に戻って恩恵を与えるというのは決して正しい選択ではないんだろうなというふうに思うわけです。
 そういう面では、7番委員あるいは10番委員といった方々とは発想はちょっと違うんですけれども、先ほど来、皆さんからこのことについてもう一度考え改めるべきじゃないかというご意見もあった。
 そこであえて私はそのことについてアメリカの例を申し上げて、やはり自分が受けた恩恵に対してどう対応していくのか、と。その心を考えるときに、努力して今日まで制度をつくって来たことの努力は大いに買う。しかし、そういう中で部長からは先日、新しい制度のみに神経を使って過去を顧みなかったという表現がありましたけれども、私は過去を顧みなかったじゃなくて、やっぱり遡及をしないという原則論がそこにあったからじゃないんだろうかなというふうに思っております。
 これは私の意見です。ですから、部長の答弁も必要ありませんけれども、すべてがただ無料化すること、その発想というのは正しい選択だというふうには思いません。この社会は与えられるものに対して当然返すべき責任があるということは常に行政の上に忘れてはならない発想じゃないだろうか、と思ってお尋ねをしたわけであります。以上です。

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