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委員会会議録

質問文書

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平成30年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野澤 義雄 議員
質疑・質問日:03/07/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○野澤委員
 それでは2点分割質問方式でお願いします。
 説明資料32ページに交通安全対策の推進について説明があります。平成29年度中に発生状況は件数、死者数、負傷者数のいずれも前年より減少して云々となっております。それぞれ数字が出ておりますけれども、この数字に基づく当局の分析、総括をお話いただければと思います。

○大村くらし交通安全課長
 平成29年中の交通事故発生状況ですけれど、死者数も統計をとり始めた昭和28年以来最小の128人だったんですが、74人が高齢者で高齢者事故が引き続き課題となっているのが現状です。
 また、飲酒運転に絡む事故で亡くなった方が11人で、平成21年の13人に近い数字となっております。高齢者の死者74人のうち30人が歩行者事故で、そのうち20人が道路横断中となっております。引き続き、高齢者にかかる交通事故防止対策が重要であると考えています。

○野澤委員
 ありがとうございました。
 一覧表を見てちょっと気になったのが、飲酒運転事故死者数が5人から11人と急激にふえたことなんですが、大きな事故等があったんでしょうか。

○大村くらし交通安全課長
 昨年上半期が5人で、年間通じて発生していまして、大勢が亡くなられた大きな事故は発生していません。飲酒事故についてはたまたまそういう数字が出てしまったということで、交通安全施策や警察の取り締まりにつきましても、すぐに効果が出るものではないと思いますので、地道に繰り返しやっていくことで、抑止につながると考えています。

○野澤委員
 高速道路等での大事故で大勢が一度に亡くなったということではなくて、年間を通じて後を絶たないということだろうと思いますが、罰則が改正されて、罰金が上がるなどペナルティーがかなり厳しくなりましたよね。それで一遍に飲酒運転が撲滅するんじゃないかと期待をしたし、私の周辺でも一切そういうことはしない人がほとんどだったわけですけれども、その数が激減せず、飲酒運転事故があって死者まで出ることは非常に大きな問題じゃないかなと思います。
 他の事故は偶発的な事故で、事故なんて考えてないけれども、出会い頭とかいろんな原因で起こるわけですけれども、飲酒運転については、明らかに本人が法令違反や危険性を承知で乗っていて、撲滅の取り組みが完全にできてないのは残念だと思います。
 罰則が強化された時点でのドライバーの意識と、何年かたった現在の意識とでは少し違う気がします。これくらいなら大丈夫という気持ちが少しでも芽生えているかもしれません。意識啓発をさらに進める必要があろうかと思います。
 説明資料の事業内容の中で飲酒運転の撲滅は出ておりませんけれども、いま一度飲酒運転に対して何らかの取り組みを強める必要があると思いますが、御所見を伺いたいと思います。

○大村くらし交通安全課長
 飲酒運転の撲滅については、交通安全対策協議会で各季の交通安全運動の基本方針を決定するんですが、飲酒運転の根絶は各季の交通安全運動の重点項目としております。各市町、警察、教育委員会のみならず、交通安全対策協議会の一員の民間団体も含めて、広く運動に力を入れています。

○野澤委員
 ぜひともお願いしたいと思います。
 被害を受けた方はもちろんのことですけれども、事故を起こしたほうも大きな代償を払うわけですから、しっかり周知できる取り組みをしながら撲滅に向けて御努力お願いしたいと思います。

 もう1点、生物多様性の地域戦略の推進について伺います。
 立派な冊子ができまして、ぱらぱらっと目を通させていただきましたが、93ページに目指す将来像がございまして、カワセミが木にとまっている様子があります。私の住むところは里山というか中山間地で、家の目の前の小川にもちょっと前までカワセミがおりまして、しょっちゅうダイビングする姿を見ることができました。来る人にちょっと自慢したり、自分なりにいいなと思って満足したりしていたんですが、小川が三面舗装されて魚もすまなくなったものですから、引っ越しをしてどこかへ行ってしまいました。ウナギのことも書いてありますけれども、資源激減の原因の1つには、護岸工事がしっかりとされてしまい、すみかに適する場所がなくなったこともあるんじゃないかとも言われております。そうしなければ、堤防が決壊のおそれがあるとか、人間生活の安全を考えるとなかなか難しいことがあろうかと思いますが、何とか人間と自然にすむ野生生物がバランスよく生活できたらなと思います。放っておいてビオトープのようにすれば、どんな生物もすむことができるような気もします。大震災で避難区域になっていて人間が立ち寄らないところは、イノシシやさまざまな野生鳥獣などがばっこして、さながら野生の王国のようになっている映像も見ます。全部がそうなっては困るわけですが、人間も生物多様性の中の一員だという感覚で、何とか私たちの住む領域も確保させていただけませんかという謙虚な気持ちで、共生していく姿勢が必要ではないかと思います。
 立派な冊子ができ、これを受けて来年度以降取り組みが始まると思いますけれども、具体的にどのような取り組みを目指しているのか。一番大事なのは県民一人一人の意識だと思うんです。護岸をやるとなれば、何とか野生の生物がすめる構造にするだとか、努力することはできるかと思います。しかし、それだけでは十分でないし限界があります。すぐにできることと時間がかかることがありますが、やはり遠いようで一番の近道は県民の一人一人が生物多様性の意識をしっかりと持つということが大事ではないかと思います。
 この生物多様性という言葉がすてきですね。自然保護だとか環境保全だとかいう言葉ではなくて、生物多様性ということで我々もその中の一員だという精神があふれていると思いますので、大変いい言葉だしよい冊子ができたと思います。今後どのような取り組みをしていくのか、志村理事に伺いたいと思います。

○志村くらし・環境部理事(自然共生担当)
 ただいまの質問にお答えいたします。
 9番委員御指摘のように生物多様性は、人間だけではなくて全ての生物がそれぞれつながりを持って過去から未来に持続的に生きていく中で、人間に非常に多くの恵みを与えられているものでありまして、単に自然を守るだけではなくて文化的なものとか経済的なものも全て踏まえたものであることが重要であります。これを理解していただくのが趣旨でございますので、県民、事業者、民間団体の方々にこの冊子等を供することによりまして、第4章以降に記載のそれぞれの取り組みにそれぞれの立場で取り組んでいただくことで、このすばらしい静岡県の自然を今後も継続していく形で、来年度以降も取り組んでいきたいと考えております。

○野澤委員
 再度申し上げますけれども、やっぱり一人一人の生物多様性に対する県民の意識の向上、啓発が大事だと思いますので、時間はかかるかもしれませんけれども長期的な取り組みをしっかりとお願いしたいと思います。以上です。

お問い合わせ

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