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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成24年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 育子 議員
質疑・質問日:07/04/2012
会派名:自民改革会議


○伊藤委員
 それでは、私のほうから大きい項目で4点お伺いいたします。
 1点目が、地域外交基本方針について。それから2点目が地域政策局、3点目がグランドデザイン、そして4点目が内陸フロンティアと4点についてお伺いいたします。
 まず、地域外交基本方針についてなんですが、これについて数点お伺いしたいと思います。
 まず、台湾ですが、前から私はこだわっているのですが、台湾との観光交流の促進ということにつきまして、事務所をここに設ける予定はないのかどうか。例えば、平成19年に韓国に事務所を設置するときに、たしか同じような状況の中で、韓国に事務所を設置したいんだという提案がなされて、今こういうふうになったんだという記憶があるんですね。たしかあのとき時限という言葉も出なかったかなという記憶があるのですが、その点は定かではありません。
 しかしながら、ここまで交流を拡大するに当たっては、韓国事務所のあの働きというのは、まことに大きかったと思うんですね。同じように、台湾に事務所を構える。例えば、中国の事務所が台湾をカバーできるわけではないと。シンガポールかと言えば、シンガポールはこれ以上無理ですよね。それで、韓国というわけにもいかないでしょう。だとすると、台湾をカバーするのは一体どこかということを以前お伺いしましたときに、県が直接だというふうなことをおっしゃいました。しかしながら、こういうような状況になって、就航先でもあると。これからいよいよデーリーまで拡大しなくちゃいけないというふうになりますと、これは台湾担当の職員をお一人雇ったということでありますけれども、それから観光・空港振興局には台湾のボスみたいな人もいるようですけれども、そういう意味で、韓国と同じような扱いをする計画、つまり事務所を構える計画というのはないのかどうか、まず1点お伺いいたします。

 それから、考えてみますと、どんどんこれから友好都市の提携がふえていくわけなんですが、ふえていくかどうか知りませんよ。だけどモンゴルも、それから東南アジアもということになりますと、ふえていくわけで、どんどん事務所を設置するわけにはいかないわけですよね。ですから、もういいやと思うところはカットして、かわりに台湾というふうに持っていかなければならないかなと。じゃあどこをカットするんだろうと。大阪事務所はどうだなんて思っていたんですが、深谷さんの話を聞いたら、これはまずいのかと、カットはできないのかというふうに思ったんですね。だとすれば、アメリカはどうだと。アメリカに1人行っているようなんですが、その働きが見えてこないですね。
 例えば、ここに静岡茶を通じた静岡ブランドの米国など世界への発信というふうに書いてありますけれども、米国のところに書いてありますね、静岡茶を通じた静岡ブランドの発信を進めると。一体このスタンフォード大に行っている方は、お茶の販路拡大のために何をなさってくださったのか、それについてお伺いしたいと思います。ただ勉強に行っているというだけではないでしょうと。もし勉強に行っているんだということであれば、昨年帰ってこられた若梅さんの後任が、そういう形になったんじゃなかったですか。若梅さんが最後だったと思うんですが、駐在員としては。今の人が1人1年やって閉鎖ということですね。そうすると、その後に何人スタンフォード大に行かれたんだかわからないんですが、500万円からかけているんじゃないかと思うんですね、税金。だとすると、その方は一体何を勉強してこられて、静岡県民のために何をお返しされたのか、その実績についてお伺いしたいと思います。

 それから、静岡茶を通じた静岡ブランド、アメリカへの進出というので、ふと思い出したんですね、2年ぐらい前でした。知事がウィスコンシン州のJFCにこれだけの物を売ったんだと、送ったんだと。さてこれがどういうふうに静岡に注文として返ってくるのか、何を気に入ってくださるのかという答弁を議会でなさいました。私はその後、そのJFCについて、ウィスコンシン州のJFC、それからサンフランシスコのJFCについて調べたんです。その後、あの話がどうなったかを教えてください。少しは販路が開拓できたんでしょうか、その点についてお伺いいたします。

 それから、中国です。先ほど6番委員から中国を縮小したらどうだという雰囲気の御意見がありましたけれども、中国の千校結好事業があるじゃないですか、学校同士の提携。あれについては、私はあの若い人たちの友好交流を進める絶好の機会だなと。あっちからそう言い出してくれたのなら、乗ったらいいじゃないかと思うんです。そのことに関して、静岡県では何校があれからふえたのでしょうか。
 つまり平成22年度が何校で、平成23年度が何校で、それで千校結好事業が出されたのは、ことしですかね。そうすると、そのためにどういう動きをして、この数をふやそうとしているのか。例えば、校長会で説明をなさるとか、そういう勧誘の仕方を各校においてやっていらっしゃるのかどうか、それについてお伺いしたいと思います。

 同じく地域外交について、学校ばかりじゃなくて、友好都市提携についてもお伺いします。
 この8ページの数値を見せていただいているのですが、現状値が平成22年度で68件ですよね。私がいただいたこの表によれば、52件ぐらいしかこれには書いてなかったと思うのですが、この68件というのは、とにかくいいんですよ、多いにこしたことはないですから。これが平成24年現在で何件ふえていて、平成25年というと来年ですよね、これを80件までふやそうと。数値目標がそうですよね。そうしますと、この80件にふやすためにはかなりのセールス勧誘をやっていかなくちゃならないわけですが、もう既にやっていらっしゃると思います。どんな方法で各市町にお勧めをなさっているのか、それについてお伺いしたいと思います。

 それから、富士山静岡空港の貨物取り扱い量は、平成22年度が201トンで、来年度になりますと3,000トンと書いてあるんですが、何か秘策があるんでしょうね。何か物すごくいいことがあって、それで、飛躍的に貨物取り扱い量をふやすことができるんだと。例えば、ことし提言いたしました特別委員会の提言を受け入れて、それでこのぐらい貨物取り扱い量をふやすことができるんだというふうな見通しということなんでしょうか、この数値について御説明をお願いいたします。

 それから、2点目に行きます。地域政策局です。
 先ほどから伺っているのですが、地域政策局の仕事が大体わかりました。地域政策局は、今例えば、中部にいらっしゃる芝田局長、橋次長にはそちらこちらでお会いしますので、なるほどこういうふうなところに出てきて、そこで情報をキャッチしていらっしゃるのかなというふうに思いはしているところでございます。何せ仕事の内容が見えてこないですよ。前もそうでした。一体あんたたち何をやっているのよと、鈴木章夫さんがいたときに行ったら、何やってんのというふうなことを伺ったのですが、結局何だか知らないけれども、わからずじまいというところで。
 この内容を見せていただきますと、何か特定の課題を与えてあるんだというふうに書いてありますけれども、例えば、中部局ならばどのような課題を設定しているのか、それについて多分一生懸命動いていらっしゃるんだろうとは思うのですが、どんな課題を彼らはミッションとして受け取っているのか、それについて、まさかマル秘ということはないと思いますね、教えていただきたいと思います。

 それから、3点目なんですが、空港周辺地域の理想のまちづくりグランドデザインです。事業概要の31ページです。
 31ページといっても、これしか書いてませんので、どうってことはないのですが、お伺いしておきたいのは、このグランドデザインという言葉が出てきたのは、知事が知事になられてすぐの県議会だったと思うのです。というのは、私どもが一番今これで困っているのは、例の宙ぶらりんの旧金谷中学校跡地ですよね。それについてお伺いしたところ、あれは平成20年9月に知事と市長とで共同記者会見をして、それで合同の事業を立ち上げるというふうなことだったと思います。しかしながら、知事がかわられて、御破算になって、もう1回グランドデザインの中で練り直すと言われたのが、もう3年前です。そうしますと、あれから3年、このグランドデザインは、先ほどの御説明によりますと、3回やったということなのですが、この3回目の会合に私も出させていただきました。あれを伺っていて心配だったのは、一体これはどういう形で収束していく会合なんだろうと。よくよく今見てみますと、その地域づくりに関する検討の参考とするためなんですよね。そうするとあくまでも今、有識者会議が開かれているあの会の3回は、これからも何回か開かれるんでしょうけれども、これは地域づくりに関する検討の参考とするためなんですよ。
 そうすると、参考とした暁には、どういう方がどういう形でこのグランドデザインをつくられるのか、何せ出てみて思ったのは、とにかく難しいですね。先ほど6番委員からも指摘がありましたように、まるっきりこれ外注ですよね、この委員のメンバーを見てもほとんどもう東京から、名古屋から来てくださっている方で、外部から私どもの地域に入られて、それでああしろ、こうしろ、ああしたらどうだ、こうしたらどうだというふうないろんな理想のまちづくりの提案をなさるわけなんですが、これは6番委員が外注かって言われた、それもわからないでもないというふうな内容なんです。
 大体おっしゃっていることが私は理解できなかった。皆さん、わかりますか。クオリティーストックをつくりながら、スマートシュリンクしていくことによって町並みを整えるってわかりますか。どうすれば、どうすることなのかなと、こういうふうな非常に質の高いグランドデザインの検討会、有識者会議がなされているわけなんですが、先ほどいつというそのプロセスについては御説明がありましたよね。どんな形で収束して、それを受けて、だれがどのように具体的なグランドデザインを描いて、私どもはいつまで待っていればよろしいのでしょうか。
 あの土地は、あいたままでございます。そのままになっております。整備も5億6000万円かけて、きちんとして、あとはその共同記者会見の内容に従って、上物がつくられるばかりになっているままで終わっているもんですから、そのままになっています。ですから、このグランドデザインの中で位置づけをはっきりさせるというふうに3年前におっしゃった、あの知事の答弁は、どういうふうに島田市に伝わっているのでしょうか。それについてお伺いいたします。
 何せスピードを売り物にする、チーム川勝の仕事にしては3年がかりでまだできない。これから延々続くとなれば、かなりこれ遅いなと思うのですが、その点いかがですか。

 それから、最後4点目、内陸フロンティア構想についてお伺いいたします。
 今までの御答弁を伺っていて、内容がわかりました。要は枠づくりを県がやって、その中に市町の思いを込めよと、こういうことだというふうに理解いたしました。それで、確かめておきたいのが、とにかくこればたばた市町に投げられましたよね。それ出せっていう話ですので、市町のほうでもかなりあわてふためいてつくっているというのが現状のようです。そして、一番悩ましいことは、ここの答弁ですね。自民改革会議の深澤議員の質問にお答えになって、総合特区制度を活用して、国と県との間で一括協議を行うことで、国の関係省庁との個別に協議を行うことなく、県が責任を持って市町とともに農地転用許可などを計画的かつ円滑に行うことができる仕組み、という御答弁をいただきました。
 この点、確かめておきたいんです。森山副知事がそのためにいらっしゃるわけですから、大丈夫だっていうふうにお答えしてよろしいですか、市町に。というのは、一番心配なのは、ここなんですね。例えば、あの深澤議員も出されましたけれども、浜松市の場合、結局個別にその計画が成熟すれば、よろしいと。それぞれの市町が提出してくる計画が、よくよく成熟していかないと。というのは、農林省のほうは、平成21年に農地三法を改正したばかりですので、これをいじるということは、ほぼ不可能だと。できないということは、これは一括というのは、ほぼ難しいのではないかというふうに浜松市のほうでは見ているわけです。特区に基づく法改正というのは、困難であると。ですから、これはもう個々にそのプランが成熟していくのを待って、ここに対応という形になっていくのではないか。
 そうすると、県が考えている一括というのが、森山副知事の力をもってすれば、任せておけというふうになれば、それはよろしいのですが、大丈夫だから、いい案を出してというふうに、市のほうにお答えしてよろしいのかどうか、その確認をもう一度しておきたいと思います。

 それから、もう1点地域協議会についてお伺いしておきたいのですが、6月に設置されるという地域協議会というのは、もう既に立ち上がっているわけですよね。その中の地域協議会に出てくる県と市町と企業というのは、どういう基準で選ばれたのか、お伺いしたいと思います。以上です。よろしくお願いします。

○若梅県理事(地域外交担当)
 まず台湾の事務所の設置の考え方についてお答えいたします。
 この基本方針の7ページをごらんいただきたいと思いますが、そこの上から2つ目に、重点国・地域別の中長期的視点ということで台湾を掲げてございまして、まずはその観光誘客による民間交流の促進で、交流人口の拡大を図りますと。その手法としては、3月のチャイナエアラインの定期便化がございますので、この定期便化を減便とならないように、さらに、デーリーにつながるようにという空港の需要拡大の取り組みが必要になろうかと思います。あわせまして、これまで教育委員会を中心に青少年の交流ですとか、文化、スポーツの交流ですとか、交流を進めてきておりますので、そこら辺を強化しながら、交流の層を厚くしていくといいますか、交流の拡大を図っていきたいというふうに考えております。
 そのような中で、今年度その専任職員を1人配置しました。これは県の職員でございます。その職員が長期に出張して、その交流の具体的な進展を図っているところでありまして、将来的に事務所というような話になれば、そういう準備をしながらという視点も若干含んでおりますが、現在の時点で事務所をつくるということにはまだ至っておりません。そういう交流の拡大の中身をつくり込みしながら、状況を見まして、駐在の事務所が必要となるのかどうか。ここは例えば、今1人の専任職員を増員するですとか、県の職員での対応または外部人材の活用、ネーティブの採用ですとか、そういう視点もあろうかと思いますので、それらを総合的に研究しながら、検討をしていきたいと考えております。以上でございます。

○深谷地域外交局長
 基本方針の中の地域外交の目指す姿に向けての数値目標に関する御質問でございます。
 まず、その中の県及び県内市町の国際交流協定提携数でございますけれども、こちらについては、8ページに書いてございます平成22年度が68件と、その前の平成21年度が63件でございます。平成25年のもともとの数値目標は68件というところを設定しておりましたが、平成22年の段階でその68件の達成を見ましたので、総合計画の見直しの中で、今、数値目標を新たに80件というところに設定をさせていただいたところでございます。
 県内市町に対して、この数値目標達成に向けてどういうふうに進めているかとの取り組みでございますけれども、市町のほうから海外との友好提携、そういった打診があるものについてはもちろん市町の意向を十分踏まえまして、財団法人自治体国際交流協会に相手方自治体を探していただいたりする際の調整、海外の駐在員事務所などを使っての相手方自治体との調整、そういったものを行いながら、県内市町の交流意向に沿ってそういうできるだけ協定が進むようにいろんな形で支援に取り組んでいるところでございます。
 県内市町との意見交換等の中で、今言いましたそういった要望があれば、それに積極的にこたえる。また、外国の市町からそういう話があれば、それを県内市町に戻していく。そういった中で、引き続き数値目標について努力をしていきたいというふうに考えています。

 それから、もう1つの指標でございます。富士山静岡空港の貨物取り扱い量でございます。
 こちらにつきましては、現状値は平成22年が201トンとなっておりまして、前の年の平成21年が86トンから201トンにふえたというふうに認識しております。この3,000トンに向けての質問につきまして、段階的に平成25年度に向けて取り組むことが必要だと理解をしているわけでございますけれども、地域外交基本方針に基づきまして、全庁挙げて地域外交に引き続き取り組んでいくということでございますので、関係部局、文化・観光部などとも連携をとりながら、この数値目標に向けて努力をしていきたいと。それに当たって、地域外交局としてできることは一緒になってやっていきたいと考えております。以上でございます。

○後藤地域外交課長
 地域外交に関連しまして、スタンフォード大学へ派遣している職員のことにつきまして、御質問をいただきました。
 まず、派遣職員がお茶の販路拡大にどれだけ貢献したのかということでございますけれども、スタンフォード大学に派遣している職員というのは、地域外交を担う職員を中期的に育成するというような位置づけで派遣をしております。去年、知事が訪米をしたときに、観光セミナーとあわせてお茶のトップセールスをしました。そのときに、事前にスタンフォード大学に派遣している職員が、全米茶業協会とお茶の業界を回りまして、その現地での調整事務を行ったと。それ以外に、昨年の12月にも同じような形でアメリカの大使館等のレセプションなどには、本県職員が出席をしまして、お茶のPRをしております。そういったときには事前にスタンフォード大学に派遣している職員が、現地で事前調整をしたというようなことをしております。
 それ以外の実績についてですけれども、昨年度の平成23年度のくらし・環境部の職員の皆さんで、カリフォルニア州立大学を訪問して、環境関係の協議をしたと聞いていますけれども、そのために静岡県側が求める情報の収集等に奔走したというようなこともございます。
 それから、多少古くなりますけれども、平成19年度には、当時、静岡アジア・太平洋学術フォーラムを静岡県でを毎年開催していたわけなんですが、その基調講演者としてだれがいいだろうかということで、スタンフォード大学の沖本名誉教授を招聘して、基調講演をやっていただきました。その縁で、アメリカのルース大使、それから日米のカウンシル知事会議の開催につながっているというような貢献もしております。

 次のウィスコンシン州とサンフランシスコ州のJFCのその後どうなったかということですが、ちょっと話がとまっているようでございますので、今どんな状況か把握しておりませんので、確認をさせていただきたいと思います。

 次に、中国の千校結好に関する質問でございますけれども、千校結好につきましては、浙江省の小中学校が全世界の学校と1,000校を目標に友好を結んでいくというような事業でございまして、日本国内においては、浙江省とつながりのある静岡県と福井県、栃木県の3県で実施をしております。これは昨年度から始まった事業でございまして、1年度当たり5校程度を目標にということで進めておるわけでございます。この事業につきましては、昨年度浙江省のほうから話をいただきまして、直ちに教育委員会、それから私学振興課、私学協会、それから日中友好協議会、日中友好協会とも連携をさせていただいて、県内の公立学校、私立学校に呼びかけをしております。
 その千校結好以前の友好の校数というのは把握しておりませんけれども、千校結好によって交流するというような学校につきましては、公立学校については今9校、希望が寄せられております。私立学校については14校。14校以外にさらに4校について、現在その浙江省のほうでいろいろ友好提携先の学校を探しているというふうに聞いております。
 この呼びかけにつきましては、当然教育委員会の校長会、副校長会、私学協会の会合、そういったところを通じて、昨年度も、それから今年度もしておるところでございます。私からは以上です。

○篠原政策企画局長
 地域政策局の業務についてお答えいたします。
 先ほども言いましたように、地域政策局は県の重要な施策の推進を地域で担っていただくということで仕事をしております。具体的には、内陸フロンティアを開く取り組みでは、出先機関を束ねて市町やあるいは住民の方々からの相談に応じるワンストップ相談窓口を局でそれぞれつくって、今活動をしていただいております。
 それから、雇用創造の取り組みでは、8月に予定しております雇用創造県民会議の地域会議というものを各局で主催をいたします。これについては、できるだけ求人側に偏らないで、求職側の意見もできるだけ出てくるような形で会議を進めてもらいたいということで、私のほうからお願いをしているところでございます。
 その他、今までどおり県の代表として、それぞれの地域における会議にも出席をするのはもとより、ことしにつきましては、今、国では地域再生計画の制度の変更の審議をしております。国会に、法案が提出されておるんですけれども、今、国会がああいう状況ですから、まだできておりません。それを受けて、各地域での課題を、運用制度を使ったものができるかどうかとか、それぞれの地域で住民の方が発議されて、地域のあり方等を検討している会議を立ち上げているようなところについて、コーディネートの役もやっていただいているところもございます。あるいは、新エネルギーの関係で、メガソーラーの関係の相談等も実際に受けていただいたり、中小水力とか、風力についても一緒になって検討するような、そういう業務を幅広くやっていただいているというのが現状でございます。以上です。

○長澤地域政策課長
 空港周辺地域の理想のまちづくりグランドデザインの関係でございます。
 地域づくりにつきましては、地元の市町、あるいはその地域の皆さんの意見等を踏まえて策定すべきものと考えておりますので、今年度につきましては、先ほども答弁いたしましたけれども、有識者の皆さんからの御提言をいただく中で、その提言を取りまとめ、それに基づくイメージ図というものを作成してまいるということで考えております。来年度以降、その提言並びにイメージ図をもとにしまして、地元の市町の皆さん、地域の皆さんとともに空港周辺地域の中長期における地域づくりのあり方というものを一緒になって検討していこうということで進めたいというふうに考えております。

 それから、内陸フロンティアのうち、地域協議会の御質問でございますけれども、地域協議会につきましては、若干おくれておりますが、今月中旬には立ち上げる予定で今準備を進めてございます。それで、構成のメンバーでございますけれども、当初は県全体で1つの地域協議会を立ち上げたいという考えで臨んでおりますので、経済団体、農業団体、あるいは金融機関、それから観光団体など関係する市町の皆さん、そういったところをまず母体としまして立ち上げをと考えております。
 それで、市町の皆さんと特区に向けた具体的な計画につきまして、ヒアリング、あるいは助言、アドバイスということを交えて、意見交換もやっているところでございます。そこで具体的な計画がだんだん出てきているところでございますので、その中でがどういう具体的な企業が参画するということが決まってきましたら、その段階で企業の皆さんにも御参加をいただくと、そういう形で考えております。以上でございます。

○伊藤県理事(政策企画担当)
 2点お答えします。1つ目は、内陸フロンティアの規制緩和の土地利用規制に関する一括協議の関係でございます。
 土地利用規制につきましては、国の関係省庁との個別協議に時間がかかって、何かをやろうとしても予定が立たないということで困るということで、各市町からいろいろな御意見をいただいております。今回、御提案しました一括協議につきましては、この手続を簡素化していこうと。ですから、基準そのものは変えようがないところはありますけれども、いわゆる手続のところで手間取っているところがありますので、これを簡素化していきたいということでございます。
 それで、実はこの制度ですけれども、東日本大震災が起きまして、復興特区を国で設けておりまして、被災地においてこの制度を活用しております。本県の総合特区を目指すところは、防災計画をあらかじめやっていこうと。ですから、被災してからだとそれこそ対応がなかなかできない、そういったものをあらかじめ措置を講じていく中でやっていこうということでこの復興特区で認められている一括協議について、ぜひ実現させたいということで、国に働きかけていきたい。そういうことで考えています。
 ですから、まるっきり新規にというよりも、もう既に実施されている例があるということでございます。それを本県にも適用していただきたいということで、総合特区の中で国に働きかけたいきたいということでございます。

 それから、もう1つ、今、空港周辺のグランドデザインを申し上げました。旧金谷中学校跡地の活用に関しましては、議員を初め、市の方々、地元の方々にいろいろ御心配をかけて申しわけございません。グランドデザインということでございますが、昨年度の2月、空港ティーガーデンシティ構想をまとめる中で、実は風の道――ウインドロードという位置づけの中で、風の郷につきまして新設していこう、例示でございますが、多目的展示交流施設とか、オーベルジュ型飲食宿泊施設とか研修宿泊セミナー施設、いろいろ例示はされております。実施期間につきましては、中長期ということですけれども、短期が平成23年度だけでございますので、今後随時詰まるところから進めていきましょうということで、位置づけております。
 確かにいろんな経緯はございましたけれども、実は、島田市とは県もいろいろ協議をしております。そうした中で多目的展示施設については、いろいろな経済環境で、空港も開港しまして、その後いろいろ状況が変化する中で、もう1回ちょっと検証しましょうということで、今、事務方のところで検証作業を進めております。そういったものを踏まえまして、地域にとりまして、また県にとりましても有意義な活用ができるような方向で島田市といろいろ検討してまいりたいと考えております。もう少し時間がかかりますけれども、よろしくお願いしたいと考えております。以上です。

○伊藤委員
 ありがとうございました。数点お伺いいたします。
 まず台湾、中国の関係です。例えば中国に事務所を持っているから、中国との関係を考えても、台湾での事務所の設立は私どもの友好提携には影響はないですね。関係があって台湾はだめなのかなというふうに思っていたのですが、そういう難しさはありませんか、そこのところもう1回確かめておきたいと思います。

 それから、姉妹提携なんですが、町ではだめだと私は思っているわけです。というのは、市役所のほうでもばたばた毎日がルーチンプラスアルファに追われているわけですから、新たに姉妹都市をと言われてもちょっと難しいのではないか。だから、こちらから営業に出かけていかなくちゃいけないと思っているわけですね。
 市町の意向があれば、それにおこたえするという形ではなくて、何かのきっかけで、例えば、地域外交課ができているのだから、これをきっかけに積極的に市町に働きかけていくということがあってもいいのではないかと。おたくはこういうふうなところが向いているのですが、どうでしょうかというお勧めをしたらいかがかというふうに思うのですが、それは地域政策局にノルマをかけてやらせたらどうですか。
 例えば、中部政策局なら、あなたのところでは、この1年、友好提携を3つ稼いでこいとか。できることであれば、先ほどのMyしずおか日本一ですよね、あれに載っかるぐらいに頑張っていただきたいのですが、どうせやるのなら徹底的に。どのぐらいの友好提携都市を持てば、日本一になれるんですか、それについてお伺いいたします。知らない。知らなきゃ知らないでいいんだけれども、とにかくそのぐらいの勢いで、何かのきっかけである日突然、頑張らないと。貨物の取り扱い量じゃないですが、思い切ってどこかで頑張らないと、ちょうど地域政策局にやらせりゃいいなと、ノルマをかけてというふうに思っているんですが、この件はいかがでしょうか。

 それから、貨物に関して全庁挙げて取り組むと、これだけの数値目標を目指してということで、本当にありがたいと、特別委員会で提言したかいがあったなと思うのですが、一番大事なことは、本気になるかということだというふうにおっしゃったんですね、あの経済同友会の会長さんが。県庁の職員は本気で企業のセールスのように、会社のセールスのように、本気で腰を据えて何とかしたいという、その思いがあるかどうかなんだよ、と言っていましたので、ここはもう徹底的にセールスをしていただいて、この数値を達成していただきたいと思います。これは要望です。

 それからスタンフォード大学については、わかりました。あのぐらいの税金をかける値打ちありと、こういうわけですね。

 もう1件、ウィスコンシン州なんですが、話がとまっているということなんですね。これ本当に完全にとまっています。その可能性はないというふうに私は見ているんですが、むしろサンフランシスコのJFCのジェネラルマネジャーに言わせれば、なぜウィスコンシン州なんだと、サンフランシスコのほうがもっと可能性があるのに、サンフランシスコのほうには一切この話はなかったというふうなことも伺いました。
 そこで、ぜひお考えいただきたいのは、サンフランシスコにスタンフォードからはそうですね、あのぐらいの距離ですから、行けると思うのですが、大丈夫ですよね。サンフランシスコに日本庭園があるじゃありませんか。あの日本庭園で静岡のお茶を飲ませていただきたい。あそこで飲ませてくれるのは、中国のグリーンティーですよ。それから、ブラジル産のお茶ですよ。何だか本当にこれが茶葉かなと思うように広がったような茶葉なんですが、飲んでみると、これが本当にグリーンティーかなと思うような。売っている物といえば、大体が香りのついたお茶ですよね。純粋グリーンティーというのはほとんどないですよね。それで物すごく高く飲ませているわけですから、日本庭園でこそ静岡のあのお茶を飲ませるべきだと、あそこに売り込みをかけていただくという提案は今のところまるっきりゼロでしょうか、その可能性についてお伺いしたいと思います。

 それから、地域政策局は何でも屋なんですね、お気の毒なほど。だから、物すごく力のある人が行かなくちゃいけないんだろうっていうことはよくわかりました。それで、できることであれば、どうせなら何でも屋であれば、この際、先ほどのノルマではないですけれども、ぜひ働いていただきたいなと思っているところでございます。

 それから、空港周辺地域の理想のまちづくりグランドデザインなんですが、そうするとこれからの会合の中に、首長のヒアリングなんかは入れていただけるのでしょうか。例えば、先ほどの言葉じゃないですが、外から入ってきて、地元の地域の理想というふうにぶち上げていただいているわけなんですが、それと地元の思いとをどこで一致させるのかという、そこのプロセスが必要だというふうに私は思っています。そういうふうな場がこれから設定されるのかどうか、それについてお伺いいたします。
 あわせて、先ほどの伊藤理事のティーガーデンシティ構想なんですが、確かに見せていただきました、あの図を。文化芸術大学の学生さんたちがおかきになったあの絵でしょうか、あれが最終なんでしょうか。だとすれば、それについての島田市との協議というのは、私はあったようには聞いてないのですが、あれで最終なんでしょうか、それについてお伺いいたします。

 地域協議会については、それならわかります。というのは、それぞれの具体案が市町から出てないわけでしょう。だとすると、その地域協議会が6月に立ち上がるという、この矛盾、整合性のなさについてお伺いしたところでした。6月じゃ無理だと思います。やはり地域の計画が出てきて、そして初めてこの地域協議会が成り立つはずです。そこでどういう企業がその協議会に入ることが必要なのか決まるわけなので、最初から何で6月に何も決まってないうちにこの協議会が立ち上がるんだろうというふうに不思議だったものですから、伺いました。納得です。以上、よろしくお願いいたします。

○若梅県理事(地域外交担当)
 まず、台湾の事務所の関係でございますが。やはり中国との関係は影響があると思います。それは設置を前提として考えた場合でございますので、その設置をする場合に、その形態ですとか、今たしか沖縄県が事務所を構えておるんですが、それは県の事務所という形ではなくて、民間と連携した取り組みをしております。ですから、もし設置する場合には、そういう影響も考慮しながら、どういう形がいいのかというのを研究して、検討する必要があるというふうに考えております。

 それともう1点、友好提携の件数の関係でございますが、何件あると日本一になるのかというのは、ちょっと今手元に資料を持っておりませんが、やはり地域外交を展開する中で、民間主体の交流へという流れを今、第一に考えております。その場合、やはり市町の取り組みが重要になってくるという中で、今まで市町の希望をとって相手とつなぐ場合と、例えば、浙江省から、これは杭州市からどこかとやりたい。今回、浜松市と友好提携が結ばれましたが、双方の間を仲介するような形での取り組みをうちのほうでやっております。ですから、そういう取り組みを重ねながら、先ほどの地域政策局とも連携しながら、積極的に対応してまいりたいというふうに考えております。

○後藤地域外交課長
 サンフランシスコの日本庭園で静岡のお茶を飲ませてほしいというお話がございました。茶業農産課でありますとか、マーケティング推進課と協議をしたいと思います。以上でございます。

○伊藤県理事(政策企画担当)
 まず、空港ガーデンシティ構想でございますが、最終的に県のほうで文書化したものがまとまっております。文芸大の学生等に個別の地域についていろいろ絵をかいていただいたということはございますが、構想自体は静岡県と有識者会議連名でつくったもの、薄いものですけれども、ありますので、この中で位置づけられております。
 それで旧金谷中学校跡地の活用でございますが、先ほど委員からも御指摘があったように、過去の経緯がございますし、県も責任がある思っております。そうした中で、個別にいろいろ島田市とは協議を進めておりますので、先ほど言いました多目的展示施設の経済性の検証とか、そういったものを含めまして、これはまた個別に動いている話でございます。そういうことで、御理解いただければと思います。よろしくお願いします。

○長澤地域政策課長
 空港周辺地域の理想のまちづくりグランドデザインの策定に当たっての市町の皆さんの御意見をということでしたけれども、次年度以降、市町の皆さんの御意見をきちんと聞く場を設けられるようにしてまいりたいと考えております。以上でございます。

○伊藤委員
 わかりました。ほとんどわかったのですが、わからないことはただ1つ、ガーデンシティ構想ですね。島田市と個別にというふうなお話ですが、県から見えるたびごとに、大池県議もそうなんですが、私どもはこういうふうな話があったということを伺っているんですね。そんな中で、本当に驚くような提案もなさいましたよね。具体的に言えば、こちらは、お茶の郷を持っているんですよ。その向かいに県立の茶室をつくるとか、そんな提案を持ってこられても、島田市はのむことは絶対できませんよね。
 そういうふうな、個々の協議とおっしゃいますけれども、島田市が、とにかくそっち側から持ってくるものを私どもは聞くだけで、こっちからの意思疎通というのがその間にあるのかどうか。グランドデザインのその成り行きを島田市がどういうふうなかかわりを持って、島田市だけじゃないですよ、牧之原市の話もそうですね。どんなかかわりを持って、このグランドデザインの有識者会議の行方を見守ることができるのか、そこら辺がまことに見えてこないのです。とにかくいつ、この最終的なグランドデザインとやらは、時間は待ちますけれども、かかってもいいんです。だけど、いつまで待てということがはっきりすれば、人は幾らでも待てるんですよ。あと10年待てって言われれば、10年待っているんです。だけど、とめどなくいつだかわからない、だけど待てと言われると、人は待てませんよね。もしかしたら1週間なのかもしれない。1年後なのかもしれない。だけど、わかれば幾らでも待てるんだけれども、わからなければ待てないじゃないですか、人は。その最終的なグランドデザインのでき上がり図はいつごろと、伊藤理事は押さえていらっしゃいますか。それだけです。以上です。

○伊藤県理事(政策企画担当)
 再々質問ということで、旧金谷中学校跡地については非常に困惑しているのかなというのは非常に感じております。私どもからいろいろ提案する分も含めまして、島田市とはやはりきちんと協議して、よりよい方向を導き出していかないといけないというふうに考えております。今後ともそういう気持ちで取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
 それとグランドデザインですが、空港新駅を初め、防災機能の強化とか、いろんな新しい要素も加わっている中で、空港が立地する牧之原地区というのは、全国一の茶園の景観もございますし、まさに空からの玄関口、海外から来る方がこれが日本のすばらしいところだよというのを示すような位置づけもしていかないといけない。
 そうした中で、例えば、空港新駅ができますと、いろいろ開発も出てくるということで、この地域を日本一の風景にしていくため、また、住みよい地域にしていくためにどういった形がいいかということをいろいろ議論しましょうと。ただ、それを言葉で議論してもなかなかわかりづらいということで、現在のまちづくり懇話会の中では、具体的なイメージ図を地域の方にお示しできるような形でまとめていきたいと。それを今年度中にやりまして、それをもとに、結局最後は地域の方が地域をつくっていく話なんです。誇りを持っていろんな活動を行う、また、景観を守っていくことがそういう活動にもつながってきますので、いわゆるいろいろ考えたり、議論する素材としてまず、この懇話会の中で今年度まとめていきたいということで考えております。
 ですから、そういった中で、各市町の皆様にも会議には参加していただいております。御意見等もまたいただきながら、イメージ図も出していきたいと考えております。それをもとにまた地元の市、また地域の方も入った中で、いろいろ議論をしてまいりたいということで考えております。以上でございます。

○伊藤委員
 そのグランドデザイン、有識者会議がことしじゅうですよね。その後イメージ図をかいて、そして地域の意見を聞いて、最終的にでき上がって、さあこれでいきましょう。それはいつですか。

○伊藤県理事(政策企画担当)
 いろいろ多分出てくると思います。例えば、茶園の風景をどういうふうに守っていこうとか、茶園だけでは生活していけませんよと、この地域は商業活動、空港を活用してまた物品を売りましょうとか、いろんな提案が出てくると思います。

○伊藤委員
 日だけ言ってください。年数だけ言ってください。

○伊藤県理事(政策企画担当)
 だから、そういった具体が出てきたものをそれぞれ取り組んでいくというようなことになろうかと思います。

○伊藤委員
 だから、いつ。

○伊藤県理事(政策企画担当)
 それは来年、議論するような形になるかと思います。

○伊藤委員
 全部で5年待ちですね。

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