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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山田 誠 議員
質疑・質問日:03/09/2022
会派名:自民改革会議


○山田委員
 分割質問方式でお願いします。
 まず初めに議案説明書47ページ、長島ダム管理費の助成について、危機管理くらし環境委員会説明資料にも管理費等の増による県負担額の増と書いてあるのですが、令和3年度の金額が確定して大分減っている中で、令和4年度はどうしてこれだけ上がっていくのか。今後はどのような形で管理費がまたさらに上がっていくのかについて答えを頂きたいと思います。

 それからもう1つ、環境衛生科学研究所も令和3年度は諸収入が半分近くまで落ち込んでいるが、令和4年度においては令和3年度の当初とほぼ同じぐらいの金額になっている。これについて諸収入の見込みを考えているのかどうかについて伺いたいと思います。

○市川水利用課長
 長島ダムの管理費が上がっていることについてお答えいたします。
 長島ダム管理費については、長島ダム5.8トン分のうちの県利用分3.8トンについて県が助成しているものです。その中で大きく2つございまして、1つはいわゆる長島ダムの固定資産的なもの。もう1つは、ダムの維持管理費になります。
 ダムの維持管理費については、長島ダムは大分老朽化してきましたのでダムのシステム改修がいろいろ出てき始めています。古くなれば当然日常の修理費等も今まで以上にかかるので、少し増加傾向にあるのではないかと我々は見ています。
 基本的には県がやるものではなくて、国土交通省の長島ダム管理所が毎年見積もって我々に提示してきている中に負担分を入れているので、老朽化等に伴う改修が増額の要因ではないかと考えています。

○清環境政策課長
 環境衛生科学研究所の諸収入は、国の研究所や国からの受託研究を行うもので、本年度予算額をここに記載しております。来年度も受託研究の予定はございますが、国や大学との研究は応募をしても不採択の場合もありますし、採択される場合も減額となる場合もあります。その収入を確保できるように共同研究の実施に向けて取り組んでいきたいと考えております。

○山田委員
 分かりました。
 長島ダムは国交省の管理ということもあって、向こうから出してくる数字で追っていくしかないのは分かりました。環境衛生科学研究所については、国の受託研究の減少や採択額も低い状況とか様々な要因があるということですが、せっかくの施設でもありますので、また今後も使えるように、さらに伸びるように努力していると思いますので頑張っていただきたいと思います。

 それでは、私から今年度で定年退職される方についてお伺いします。くらし・環境部におきましては、市川くらし・環境部長、竹内政策管理局長兼総務課長、藤田くらし・環境部自然共生担当参事、片田環境ふれあい課長、以上の4名の方が今年度末で定年退職を迎えられると伺っております。
 ここで改めて皆様方を御紹介させていただきます。
 特に、市川くらし・環境部長は部付をやられていることもあって、議会とも非常につながりが深いこともあります。
 まず初めに市川敏之くらし・環境部長におかれましては、沼津財務事務所を皮切りに経営管理部の個人住民税対策室長、行政改革課長、地域振興局長を経て、くらし・環境部において部長代理そして部長を歴任されました。
 くらし・環境部においては、まず今や全国的な問題になっているリニア中央新幹線建設工事に関しては利水関係者や流域市町などの関係者との調整、JR東海との対話に真摯に粘り強く向き合ってこられました。そして世界的な問題である2050年脱炭素社会の実現を長期目標とする次期静岡県地球温暖化対策実行計画の策定に取り組まれました。次に、南アルプスについて地元の声に耳を傾け、ユネスコエコパークの理念である利活用と保全の好循環を目指す仕組みの構築に向け奔走されました。さらに新型コロナウイルスの感染拡大が続き先行きが見通せない中、県民の皆様が困っていることに機敏に対応することが行政の役割だ。やることはやろうと部下に伝え、様々な課題解決に向けて陣頭指揮をとられてまいりました。
 大変な思いをされている女性の皆さんへの応援メッセージ「笑顔になるまで寄り添いたい」の発信、急拡大するテレワークの需要に対応するための住宅リフォーム補助制度の創設などがその一例です。熱海市伊豆山地区の土砂災害の対応においても、被災した住民の方々の気持ちに寄り添い、今被災した方々が望んでいることは何かを考え、住まいの確保に尽力されました。
 また、主体的な男性の家事・育児の参加の促進に向け県では家事シェアリングを促進していますが、市川部長は週末にビーフシチューやオムライス、冷やし中華などを作り、御家族に振る舞っているそうです。部長御自身からしかお話を聞いていないので真偽のほどは分かりませんが、御家族からも好評だと聞いております。
 このように、県民の暮らしに直結する課題に強いリーダーシップを発揮され、多大な貢献をされてきた市川くらし・環境部長に心から敬意と感謝を表したいと思います。ありがとうございました。
 2人目であります。竹内徹政策管理局長兼総務課長におかれましては、静岡財務事務所を皮切りに企業局経営課長、くらし・環境部総務監、県民生活局長を経て、令和2年度からは政策管理局長兼総務課長を歴任されました。
 県民生活局では、静岡県性暴力被害支援センターSORAの開設や子供が巻き込まれる重大な事故や事件を受け、県のみならず市町や民間の取組を盛り込んだこどもの安全確保緊急対策アクションの取りまとめなど県民の生活に関わる様々な行政課題に耳を傾け、一つ一つ丁寧に対応されました。
 政策管理局長としては、新型コロナウイルス感染症の拡大や熱海市伊豆山地区の土石流災害など新たな課題に直面する部内の各部署全体に目を配り、課題解決に向けて尽力されました。また移住・定住に関しては、移住コーディネーターの県庁配置の実現などに取り組まれました。移住希望地ランキングで本県は2年連続で第1位を獲得いたしましたが、縁の下の力持ちとして竹内政策管理局長兼総務課長が奔走したことも、この輝かしい結果につながったのではないかと思います。
 組織や予算などまさに部の要としてくらし・環境部を支えてくださったことに、心から敬意と感謝を表したいと思います。ありがとうございました。
 3人目として、藤田祐司くらし・環境部参事におかれましては、林業職として北遠農林事務所を皮切りに経済産業部の森林整備課長、森林計画課長、森林・林業局長を歴任され、令和3年度からはくらし・環境部の自然共生担当参事として御活躍されました。
 経済産業部では、森林・林業関係団体と連携した年間を通じた県木の安定供給体制の構築のほか、航空レーザー計測、ICT、ドローンなどの先端技術の活用による高精度な森林資源情報に基づく生産適地の選定や森林施業の効率化、省力化などの林業イノベーションに取り組まれました。
 くらし・環境部では「森は海の恋人」水の循環研究会を担当されました。この研究会は海洋、地質、水循環等の専門家の方々が参加し毎回かなりアカデミックな議論が交わされ、県当局側にもそれなりの知識が求められます。そんな中、藤田参事は関係論文を読み込み勉強して対応されていたと伺っています。
 このように、実直にかつ熱心に仕事に取り組まれる姿から上司からも部下からも慕われていました。長きにわたり本県の森林・林業そして環境行政に貢献されたことに心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 4人目であります。片田哲利環境ふれあい課長におかれましては、林業職として志太榛原農林事務所を皮切りに経済産業部の林業振興課専門監、賀茂農林事務所農山村整備部長、中遠農林事務所、農山村整備部技監を歴任され、令和2年度からはくらし・環境部の環境ふれあい課長として御活躍されました。
 環境ふれあい課では、県立森林公園などの自然ふれあい施設について老朽化や利用者のニーズの多様化といった施設を取り巻く環境の変化に対応するため、自然ふれあい施設再整備計画を取りまとめられました。その他企業による社会貢献を森林整備へつなげるしずおかみらいの森サポーター制度の普及や芝草研究所の芝普及活動の新たな展開に向け尽力されました。
 心の内には森林に対する熱い思いを持ち、ハードとソフト両面の知識と経験を生かし相手の話をじっくり聞いて的確な判断を下されたとのことです。このように常に真摯な姿勢で仕事に取り組んでこられたことに、心から敬意を感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 さて、それでは退職される4名の皆様方から、これまで携わってこられた県行政を振り返り、今後の後輩たちあるいは我々県議会への御意見等も踏まえて一言を頂けたらありがたいと思います。よろしくお願いいたします。

○片田環境ふれあい課長
 先ほどは身に余る御紹介を頂きまして、誠にありがとうございます。また本日は私のために時間を割いていただきまして本当にありがとうございます。
 私は昭和60年に採用され36年間勤務してまいりました。御紹介のとおり林業職ですので林業の関係では森林保全などの事業を担当してまいりました。この最後の2年間は環境局で森づくりですとか緑化担当させていただきまして、ボランティアの団体ですとか企業CSRといった皆さんの森づくり活動に関わらせていただく機会を頂きました。
 身近な里地里山の管理についてですが、本来ですと森林所有者ですとか場合によっては行政に管理を委ねるのが一般的なんですが、そういったところに委ねるのではなくて、ボランティアとして収益を抜きにして取り組んでおられる皆様に支えられていることに大変感謝しております。
 しかし、そうしたボランティア組織のメンバーも固定化ですとか高齢化といった課題を内包しております。県はこうした活動団体の活動認定ですとかみらいの森サポーター制度などの事業を通じた支援はしておりますが、こういった活動にさらに光が当たり多くの方々が参加していただくことを期待したいと思うところです。
 一方、森林には木材生産以外にも様々な効果と魅力がございます。山村活性化に向けてはこれらの活用についても期待されております。最近では森林サービス産業ということで、県では浜松市や富士宮市で、森林空間を福利厚生事業として企業の健康管理ですとか健康づくりの場として利用をする試みも始まっております。
 そのほか、森のようちえんの取組ですと幼児期のアクティブラーニングの場として森林が非常に適して効果があるということも言われております。こういった幼児保育の場としても活用が広がっています。
 今申し上げました木材以外の森林の価値の部分も県民の皆さんに享受していただくような仕組みが根づいてくればと願っております。
 最後になりますが、改めて県議会議員の先生の皆様方をはじめ上司、同僚、後輩の職員の皆様に感謝申し上げます。お礼の言葉とさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。(拍手)

○藤田くらし・環境部参事(自然共生担当)
 今2番委員から身に余るねぎらいのお言葉を頂きまして本当に感謝申し上げます。
 私は林業技師職員として採用され、最初の赴任地が当時の北遠農林事務所、その後ろに水窪支所というのがつきまして水窪という地名はその当時は知りませんでした。辞令をもらいまして先輩職員の車に同乗して天竜川を遡っていきますと、ダムサイドに桜並木がちょうど満開の季節でした。その背後にはずっと果てしなく続く天竜美林が続いていました。道もない頃に先人たちが一本一本担いで植えたという思いを感じて、そういう思いをしっかり胸に刻んでこれから社会人をやっていこうとちょっと青臭い決意をしたのを覚えております。
 今振り返ってみますと、どれだけ公僕として県民の皆さんに貢献できたのかは反省することばかりでございます。
 くらし・環境部に関連した業務の中で印象に残ったのは、志太榛原の事務所で係長をしていたときに、ちょうど空港関連で隣接地に榛原ふるさとの森が整備されました。私は整備した課から引き継いで、これから利活用をやっていこうと担当させていただきました。その中で、例えば自然ふれあいゾーンには昔あった谷津田を復元したりしておりました。そういったところに子供たちと一緒に田植えをしたり。あるいは当然のことながら保全しなきゃいけないということで、立入り制限をしたサンクチュアリゾーンを大きく設けておりました。そういったところでは専門家の先生方と一緒に動植物のモニタリング調査をしたりして、先ほども質問がありました生物多様性に絡んだ保全と利活用を両面から実践活動として体験できたのは、自分としてもスキルアップにつながり大変印象深く残っております。
 そういったことができたのも、地元の森林環境教育の指導者の皆さんあるいは地元の皆さんに御協力頂いたおかげで、感謝の念に堪えません。いずれにしましても、優秀な上司あるいは同僚に助けられて何とかやっとここまで来られたかなというのが率直な感想でございます。
 最後になりましたが、県議会の先生の皆様方におかれましては様々な場面で御指導、御協力を頂いたと本当に感謝申し上げます。長い間本当にお世話になりました。ありがとうございました。(拍手)

○竹内政策管理局長兼総務課長
 1番委員より私の経歴につきまして御紹介頂くとともに、過分なるお言葉を頂きまして誠にありがとうございます。
 私は高校卒業後に県庁に入所して以来42年間、その時々の上司、先輩、同僚の皆様に支えられて何とか勤めてくることができました。また部付主幹をやってから現在まで県議会の皆様から温かく時には厳しい御指導を頂きまして現在に至っておりますこと、大変感謝しております。
 私の県庁勤務の後半の19年間は、現在のくらし・環境部と企業局を行ったり来たりという状態でした。通算で12年間勤めました企業局では、税金に頼らず料金収入だけで業務を担う独立採算制の企業会計により民間企業に工業用水を供給するため、県内7つの工業用水を運営していました。当時赤字経営であった4つの事業で経営の立て直しを行うため、コスト削減と料金改定を実施しました。工業用水道のユーザー企業を一軒一軒訪問し、経営状況や将来の見通し、今後のコスト削減案などの経営努力を説明し多くの皆様からお叱りを受けながらも経営改善につながる料金の改定を行うことができました。
 また、県内の市町に水道用水を供給する3つの水道事業においても同様に、将来の安定的な事業運営のための設備投資の必要性を説明し、定期的な料金見直しを行うことを標準化することができました。独立採算制を原則として限られた料金収入の中で、民間の企業活動や県民の命につながる水を安定的に供給するためにはどう事業運営すればよいかを常に考え続けた日々でした。
 次に、くらし・環境部では平成15年に最初の職場であります環境局で、当時は完成まで1年を切った浜北の森林公園ビジターセンターの建設、運営を担当しました。建設工事は着々と進んでおりましたけれども、運営をどうするかということが全く決まっていない状態で、当時は指定管理者制度もなく、ノウハウもなく施設運営や自然体験プログラムの企画、必要な人材確保に奔走しました。また地域に受け入れられる施設を目指して休日には地元ボランティアの方々と草刈りをしながらお互いの理解を深め、施設の利用や事業への協力をお願いしてきました。現在でも地域に愛されバードピア浜北として親しまれる施設として継続していることはとても感慨深いですし、改めて地元の皆様には感謝しております。
 ここで学んだことは、やはり地域の理解と協力がなければどんな事業も決して進めることはできないということでした。地道な仕事ですけれども、これからもこうしたことはしっかりやっていかなければならないと思います。
 最後に、今後県政を担っていく皆様方におかれましては常に県民の心と目線を忘れずに、チームで仕事に向かっていかれることを御期待申し上げて私の挨拶とさせていただきます。長い間本当にありがとうございました。(拍手)

○市川くらし・環境部長
 本日は私も含め4名の者に本当に御丁寧な紹介とともに、御挨拶の時間を頂戴してありがとうございます。
 私は昭和59年に沼津財務事務所に入所しました。当時はまだこれからバブルに行くところで、冬のボーナスは2回ぐらい出たみたいで、かなり世の中全体がイケイケな時代だったと思います。
 税務課が長かったのですが滞納整理機構の設立とか、今は収入科目でいうと第2款に地方消費税清算金がありますがその予算をつくったり。土木の港湾と河川にもいたことがあるのですが、浜名湖のプレジャーボート対策の最後の総仕上げをやらせていただきました。
 20年前に鉄パイプで船置場を造って6,000台あったプレジャーボートを県で3,000台収容するアリーナを造り、残りの3,000台は民間のアリーナに入れる計画だったのですが、高齢化に伴う船の減少で、最終的には公共が整備したマリーナに全部入って、20年前とは比べものにならない美しい浜名湖が実現したと思います。
 その後、新しく設置された個人住民税対策室長として初めて管理職になりました。なぜそんなものが新しくできたかというと、静岡県の個人県民税の収入率が3年連続全国最下位と、非常に不名誉なものを何とかせいと。個人住民税の徴収というのは市町村民税と併せて市にやっていただいているので、県が直接やっていなかった部分なんです。
 当時、収入未済額が158億円ありましてこれを何とかしなさい、1年で半分にしなさいと知事に言われ、作戦を立てて令和2年までに158億円あった未済額を36億まで圧縮しました。収入率も88.9%を96.6%と当時でしたら全国トップクラスの数字まで上がったのですが、順位はびりは脱出しましたが、残念ながらまだ38位です。
 市町と一緒に仕事をさせていただいた後に、行政改革課長となりました。事業レビューでいろいろ教育の事業などをやったりしたのですが、指定管理者制度の元締なんですね。私の個人的な感想ですけれどもどうもこの制度はうまくいっていない。
 よくよく考えてみると会計制度も違いますし、民間と公共団体では同じところがあまりない。何とかしたいと思い、市と県による指定管理者フェアに民間企業も来ていただいて、意見交換会を実施しました。自治体と企業は発注側と受注側なので言いたいことを言えないが、みんなが集まったところなら言いやすい。民間と付き合うことをそのときに学んだ感じがします。
 もう1つは、前任課長が若者の意見も必要だということで、事業レビューに大学生枠をつくってくれたので、ふじのくにづくり学生研究会を設立しました。今はそれが中心になってやっており、総合計画審議会の委員になっている方もいるので、若者の意見を取り込むことを手がけてよかったと思いました。
 その後に地域振興局長になりました。地域振興局には市町行財政課と地域振興課の2課しかないのですが、当時の担当副知事から、用事がなくても首長のところに年に2回ぐらい行って話をしてこいと言われました。私は2年間局長をやっていて1人の首長さんに少なくとも4回用事があるなしにかかわらず話をしに行きました。
 初めは警戒されまして、県の局長が来ると大体金を出せとか、これを直してくださいとかそういう話で来るのが普通だったと思うのですが、分権一括法以来県と市町は対等だと強調されるあまり県の言うことを何で聞かなきゃいけないんだと。これは私の個人的な意見ですけれども、そういう感じが県内にも広がってきたと思っていました。
 そこで首長といろいろ話をするのと併せて、市町行財政総合相談窓口をつくり、僕らも一緒に考えるから困ったことがあったら何でも言ってきてくださいと、取りあえず事例を100ぐらい、大学のゼミみたいに当時の部下とこの問題についてどう考えるか、根拠は何だというのをやりました。もともと100題以上をホームページに載せていたのですが、ぎょうせいという専門の出版社がこれは価値があって本にしたいからぜひ出版させてくれとありがたい申入れを頂きました。
 そういうことで、県と一緒にやると悪いことばっかりじゃない。いいこともあるということを、自分たちの存在意義のためにもやりたいと思っていました。それは今の仕事にも、例えば脱炭素でも消費者行政でも全部一緒です。一緒に歩いてくれる方を一人でも増やす。一緒に歩いてもらうためには信用してもらわないといけない。自分だけ手柄をひとり占めしたり、みんなが歩いているのに車や飛行機に乗ったりすると、もうその時点で付き合ってもらえなくなるのではないかと思っております。だからこの2年間も一緒に歩いてくれる人は大切にしてやってきたつもりでございます。
 県の総合計画の最上位の目標は、県民幸福度の最大化と何度も言っております。私が後輩に言いたいのは、我々はそれを目標にしている組織で仕事をさせていただいていることです。私も38年、そういうことに少しでも働かせていただくことができて、私が一番幸せだったかなと思います。
 議員の皆様や職員にはもう感謝の言葉しかありません。今回の条例にしても予算にしても、最初の段階では説明の仕方が悪かったり何か必要以上に警戒されたこともあるかもしれませんが、誤解されないようにこういうふうに説明しなさいというアドバイスを頂きまして、もう辞める寸前まで給料を頂きながら勉強させていただいて本当にありがたく思っています。私どもはこれで県庁を去りますけど、今後も後輩に対してもぜひ温かくあるいは時には厳しく御指導頂ければと思います。本当にありがとうございました。(拍手)

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