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委員会会議録

質問文書

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平成22年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 富雄 議員
質疑・質問日:11/02/2010
会派名:民主党・無所属クラブ


○鳥澤委員
 まず、全庁会計調査の中で意見を申し上げます。
 差しかえというのは悪質ですから、監査委員によりますと、何か県の職員は知識とか何かを不足をしておると、こういうことを言われますけれども、信じられない話で。ぜひ有能な皆さんですから、これはひとつ糧にして頑張ってほしい、要望でいいです。

 それから監査委員の指摘ですけれども、先ほども9番さんからもお話がありました。事業の繰り越しとそれから収入未済のことですけれども、やむを得ない場合を除いてとした上で、やむを得ない事情があるにもかかわらず繰り越しをしてるんじゃありませんかという指摘をしているんですね。そうしますと、14番さんからもお話ありましたように、今はもう塗炭の苦しみを各界の業界しているわけですね。これを一人一人の皆さんがそのさじかげんで繰り越しはしないようにしてやってやることで、川下にお金を落としてやる、とった予算を年度内におろしてあげるという、そういう塗炭の苦しみをしている中小企業とかいろんな方々の苦労を思えば、そういう努力をぜひやって、監査委員の苦労を無にしないようにしていただきたい。農業関係、それから労政会館、技術関係なんて等々ありますよね。これ一つ一つ答えなくていいですから、そういうことをひとつ総括的に。どなたでもいいです。
 それから収入未済の関係ですが、これは適切な債権管理と収入未済の解消と収入未済の発生を防止しなさいと、こういうふうに言ってるわけですね。ですから、ここについても気持ちはわかるんですよ。前年度も予算を踏襲して、繰り越しもあるからそれにしてやってあげようと思っても、結果として特別会計のところの中小企業振興資金、農業改良資金やら青年農業者、あるいは林業改善の貸し付けなどなどですね。ここのところで、経済が疲弊しているから、結局ここでも収入未済額をしょっちゃってると。繰り越しのところの補正の対応ができるわけですから、むしろある程度適正な事情を見通ししておいて、だんだんふえてきたと。もうこの制度を有利な制度にするほうがむしろいいんじゃないかと思いますので、その辺のことをお聞きしておきます。

 それから、実施の重要施策の中で、医療・福祉機器、ロボット、宇宙ですね。いろいろとありまして、本県にとりましては非常に重要だと思うんですね。先ほど委員長にも聞きまして確認しましたら、例えば自動車をつくるのに部品が約2万点必要だそうです。そうすると、これから18から19世紀の産業革命がその自動車関係のところに起きていると。そうすると、今度は自動車がよく言われるように、電池を買ってきて、箱型――ボディを買ってきて、車とあれば、だれでもできるというか、電池でやろうとすればできる。そうするとこの2万点の部品をつくっていた中小企業の人たちは、水素自動車、電気自動車などの時代になったら一体どうするのか。そうすると、本県経済にとってもこれはゆゆしき事態。本県の産業経済の根幹を揺るがす事態になってくると思うんですよね。だから、そこでこういうところには大いにお金を使って、その成果が見られるのかなと思って期待をしておりましたら、結果として見ると、2300万円の助成をしたというような内容なんですよね。ですから、これはこの決算を糧として、さらに来年度予算などは、ここの分野に本県の成長戦略としてお金を使って、未来に向かってしっかりと予算をとっていただきたいと思いますが、その辺はいかがでしょうか。今のままではもう空洞化しちゃって、もう生産拠点を海外へ持っていって逆輸出のようなことになっちゃって、もうこれはゆゆしきことじゃないかと思っています。

 それから同じく主要な施策の成果の実績の中で、中山間地域対策の推進の中の鳥獣被害防止対策です。どういう鳥獣被害防止対策をしたかと言いますと、啓発活動でa、b、cとあります。この実施したという内容を見ますと、「検討しました」「情報交換をしました」「情報の提供をしました」「アドバイザーが来ました」「研修会をやりました」「シンポジウムを開きました」と。今、伊豆の農業、耕作放棄地を解消しろと言いますけれども、だれがつくるんですか。つくったってイノシシやサルやリスなどにつくったものがどんどん食われていく、彼らのためにだれがそんなもんつくるんですか。耕作放棄地をつくらないように解消を皆さんするって言うけど、本当にできるんですか。ぜひ、現場を歩いてみてくださいよ。今ヒッチコックの世界ですよ。本当に人間と鳥獣との戦いですよ。それは生産意欲を失う。そしてじいちゃん、ばあちゃん1人しかいないところの本当に自給自足でつくってる畑で囲いをしたって、自給自足もじいちゃん、ばあちゃんができないようなこの現状。これ戦争ですよ。ですから、ここにはもっと猟友会の皆さんの日当をふやす制度をやって市や町と協力して支援をしてあげたとか。それから、猟期の期間を1カ月延ばすようなことを、農協と協力し合って支援してやったとか、電気柵でやったけれども、どこかに触れると電気柵はだめだったから、もっとそれに改良して、こういういい対策を立てて、そういうところにお金を使いましたという、実践の具体的なやっぱり方策というものが、ここにあらわれてない。だからこれは県だけの責任じゃないでしょう。これは日本の国全体が農業をこんなふうにしちゃったから、いろんなことを言われるような、国民1億評論家で、みんな知ってますよ、なぜこうなったかということは、一口に言えば、人間が悪いことをしたからしっぺ返しを食らっていると、こういうことですから。これを県だけの責任だと、皆様の責任とは言いませんけれども、もう少し目に見えるような形にして、これこれこういう対策は具体的にやってますと、にもかかわらずまだなんです。しかし、もう少し我々頑張りますから、もう少し見てくださいと言われるような、目に見えるようなことをしてください。みんな中山間地域の県議会議員は怒られていますよ。イノシシはおまえのせいだと。食われるのはおまえたちのせいだと。政治が悪いからだと。これは大都市に住む人はこんなこと言ったってわからないと思いますよ。そういう状況です。

 それから最後に、県産材の問題です。
 私は結局、優秀な皆さんが――私は問題一石投じましたよね――まだこんな議論をしているのかと。もう論理的に破綻しています。もう、100度、150度の乾燥機を持つ大手の機械メーカーと組んで、そういう連中をもうけさせるようなことをして、これが静岡の優良木材だ、優良県産材だと、こんなことまだ続けるんですか。皆さんは、これから20年、30年たったら、県の政策の誤りというのは後世の歴史に残りますよ。100度、150度で含水量が20%以下だ。木であって木でないようなもので、地震がきたらどうするんだと。結局は県の言っていた優良木材、県産材というのは実は優良やなかったということが証明されますよ。伊豆で育った木で、そしてそこそこの地域で育った木が、そこの風土に合った木を使って、そこで各市や町でこれが優良材ですと。これが本当の優良材じゃないですか。これは天然乾燥でもいいじゃないですか。こういうこのまじめにこつこつやってる人たちを、これを優良材、県の模範材と言わずして、ただ100度、150度でやった、含水率を抜いた生きていないような木が優良材だという指導をしている県の施策というのは、私は必ず後世の歴史の中で汚点を残すことになる。
 だから、そうすると先ほどもお話があったように、認証工場も、JASの工場は県に1つしかない。そこの工場だけが独占したんですか。そこのところだけが優良木材、優良県産材だとして、じゃあ伊豆の大工さんが、匠の人たちが一生懸命地場材を使って建てる家は、優良木材じゃないんですか。伊豆の人たちは、みんな優良木材じゃない家に住んでるんですか。そんなことはないでしょう。だから皆さんの論理は論理的には破綻していますよ。ここのところは整合して、本当の優良材というのはどういうことなのか。その地場の市や町のそこで育ったその地場材を使って、そして適正に悪いことしないで、含水率をきちっとして、そしてそこでやる何千年も昔からやっているのが優良材だと。こういうふうに認定してくれれば、伊豆の中からも優良業者があらわれますよ。そういうような政策に私はしていただきたい。
 皆さんのところにも農林博士もいますから、ぜひ整合をしてほしい、そういうように思います。

○松下経理監
 繰り越しに関してですけれども、総括的にということですから、私がお答えします。
 部内で8億円余の繰り越しがございます。早期に事業効果を図るため、早期着工、関係機関との調整を早目早目に進めまして、契約も早くできるように、部内の周知を図ってまいります。
 収入未済、これも部内で7億4300万円ほどございます。これにつきましてはそれぞれの未済理由がありますので、それを調べまして、法的措置を含めました実効性のある債権回収に今後努めてまいります。以上です。

○篠原経済産業部理事(新産業集積担当)兼文化・観光部理事(産学連携担当)
 私からは、中小企業の対策についてのうち、輸送機器の関係の方々の新しい分野への参入の関係についてお答えいたします。
 平成21年度、リーマンのショックの後を受け、輸出関連の企業が非常に大変になったということで、その関連で県内の企業の多くが非常に厳しい立場に追い込まれていたと。県としては、今後、今までのような形で輸出産業が日本の経済を維持していくということは、非常にちょっと厳しい状況が続くだろうということで、昨年度中小企業の成長基盤強化事業に取り組みました。これは財団法人しずおか産業創造機構と一緒にやっていくということで、ここの資料には財団法人しずおか産業創造機構への助成というふうに書いておりますけれども、昨年度はまずそのいろいろな厳しい状況に置かれています中小企業の方々に、新しい分野への参入の機会と言いますか、その状況だとか新しい医療・福祉の状況だとか、あるいはロボットの関係、あるいは航空宇宙等の情報をいろいろ広く提供いたしまして、参入のための意味づけと言いますか、そういうことを中心に昨年度までやっておりました。
 今年度はそれを受けまして、具体的な支援等、最初の研究開発から製品化、あるいは販路までをメニューをそろえておりますけれども、来年度はさらにそれを充実してやっていきたいというふうに考えております。以上でございます。

○澤田農山村共生課長
 鳥獣被害対策についてお答えします。
 私が所掌している、鳥獣被害防止特措法の法律の趣旨からいきますと、まず被害の状況は各地によってそれぞれさまざまですし、種類も違うものですので、基礎的自治体を中心に行うという法体系になっております。今回うちの課としてはこのような事業の説明させてもらって、事業立てをしておりますが、現場へ行きますと、今、委員の発言のとおりだということを聞いています。今週も聞いております。先週も2回ほど聞いております。
 当然ながら、私たちのところは被害者の立場からの法体系になっていますが、もう1つ、鳥獣保護法に基づく、くらし・環境部が所管している法律もございます。そこでは捕獲の管理もしておりますものですから、私たちはその人たちを仲間にして、連絡会を設けております。その中で意見交換しながら、平成21年度ではせっかくたくさんとってるものについて、野生獣肉を埋めてしまうのはもったいないではないかということもありまして、それを流通に乗せるために、野生動物肉衛生及び品質確保に関するガイドラインをつくってもらえないかという意見もありましたものですから、保健所などにも協力を得て、私たちが主体になって作成したところでございます。
 また、アドバイザー研修もやってるんですが、やはり現場へ行きますと実践が、なかなかできないものですから、フォローアップしてほしいということがありました。農協中央会などに協力した中で、そうしたケアをしたところでありますし、やはり役割分担というのも、市町村もまだ主体的に考えているところも非常に少ないものですから、その人たちについてもPRが足らない部分もあり、もう一度8月31日の連絡会で基本的な考え方を示したところでございます。これからどうやればいいという正確な手法は今ありませんが、議員の言われていることはそのとおりでございますので、関係する機関と連携しながら進めていきたいと思います。以上でございます。

○松本林業振興課長
 県産材についてお答えいたします。
 委員御指摘のとおり、人工乾燥にかけますと、やはり木は焼けたような色になりますし、木の本来の香りもしなくなるというのは事実でございます。優良木材につきましては、天然乾燥材でも優良木材ということは可能になっておりまして、技術センターのほうで天然乾燥材についても、効率的に乾燥できるような手法というものを今は研究しておりまして、その辺についても、ことしも東部地域を中心に説明会を開催したところであります。また、これから県産材を使ってもらうという中で、これまで構造材が主体でありましたけれども、内装材になりますと、これからは天然乾燥あるいは低温乾燥という形で木の色つやを生かしたような内装材というのが必要になってきますので、この辺につきましても人工乾燥、天然乾燥、それぞれいいところを踏まえながら県産材の供給というものを図っていきたいというふうに考えております。以上です。

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