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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:07/06/2023
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 分割質問方式で幾つか伺わせていただきます。
 昨日それぞれの委員から災害発生後の各種対応について質問があったわけですが、私の自宅のすぐ近くに二俣川が流れておりまして、昨年9月23日未明の台風15号によって護岸や堤防を含めてかなり被害を受けました。同様の被害として小さな河川が6か所ぐらい激しく削られた箇所がございました。
 その後の6月2日の大雨で、9月23日に被害を受けたその堤防が2メートルぐらいまた一段と内側に削られてしまって、堤防の上に置いてあった工事用の数トンのブロックが20個ほど河川の中に落ちてしまった状況でございます。
 昨日敷地川の質問がありましたが、災害対応にはいろいろ順序があると思います。まず現状把握、測量、どんな工法でやってくのかをコンサルにお願いして、国の費用が必要な場合は国の査定官の査定を受けます。
 県職員は何年も前から定数削減をしてきて、職員の定数管理によりわずかな職員で結構大きな仕事をこなしており、通常でも目いっぱいの仕事をされているわけです。そんな中、災害が頻発すると職員として果たして対応ができるのかと。この場合本庁やいろいろなところから専門の方が派遣され応援してもらうのは当然のことですが、対応が果たして適正に行われているのか。どうしても問題点が発生しているのではないかなと思いますが、現場を預かる県の幹部としてどのような認識をお持ちなのかまず伺いたいと思います。

○青木総務課長
 大規模災害発生時における対応ですけれども、基本的には災害復旧に早急に取り組めるよう、人員を速やかに融通するのが災害発生時の対応であります。
 職員数が厳しいと御指摘がありますけれども、組織としては定数管理等を含めて最適な体制を維持できるように努力しております。その上で迅速、適切な応援体制が取れるよう速やかに対応しているところであります。

○中谷委員
 定数管理は分かるんですけれど、現場で災害を目の当たりにしている地域の人たちにとって、もう少し早く何とかならないのかという思いが最近特に強いです。
 以前は、河川の堤防のかさ上げ等々を含めて100年に1度の災害に備えるという言い方をされていましたが、今は毎年二、三度と表現を変えてもらいたいわけですが、特に中山間地の砂防関係もそのぐらい頻度が上がっている傾向が多く見られるので、職員の定数配置をひとつ考え直していただく必要があるのではないか。以前はめったにない災害がたまに起こるのだから、今はもう想定外じゃなくて完全に想定内なので、それに対する対応や責任は県の土木関係者としてはしっかりすべきだと私は思います。定数の関係も含めて、県民の安心・安全を守るんだとあなた方の気概を形で表すことは大事なことなので、ぜひお願いしたいと要望しておきます。

 次に、その災害に関わる予算のことです。
 昨日も土のう話が出ましたが、例えば発災をして何とかしなきゃいかんという場合、あらかじめ組んである予算はないわけで、取りあえず県単予算でやりくりをしなければならないと思いますが、河川関係の予算にしても余裕を持って予算組みをしているとは思えないわけです。
 災害が頻発する中で、県単の河川事業費のやりくりが非常に大変になっていると思いますけれども、もう少し余裕を持ってこれから毎年こういった災害が起きる大前提を持って財政課と掛け合ってもらいたいと思いますが、どなたか意気込みをお聞かせください。

○新井経理課長
 被災した公共土木施設の応急対策及び本復旧に係る予算につきましては、災害発生の直後から速やかに対応できるように補助、そして単独の現年災害費並びに一般公共事業のうちの災害関連事業費を当初予算に計上しており、令和5年度は合計で92億9800万円を計上しています。
 まず、この予算を活用して応急対策を進めていくわけですが、今年度につきましては台風2号の被害を受けており、今後国による災害査定を受けて復旧費が決定しますので、その後必要に応じて補正予算等を検討していくこととしております。

○中谷委員
 復旧工事に関わる予算は分かりました。
 もう少し復旧工事に着手するまでの期間を短くする方法はないものかと考えております。
 例えば、コンサルにハッパをかけると言ってもそこら中に災害があるわけで、コンサルのマンパワーの問題もありますから迅速にと言われても県のところだけ早くするわけにはいかないよというのも分からないではないですが、これから必ず毎年何回もこういうことはありますから、それに備える意味で何か皆さんの手法として、もう少し踏み込んでここをこうすればもう少し早くなるんじゃないかということがありましたらお知らせ願いたいと思います。

○加茂土木防災課長
 昨年9月の台風15号では県、政令市、市町の公共土木施設の被害が合計562か所と莫大な箇所数になりました。応急復旧工事を施工する地域の建設会社や測量業務を行う測量設計会社には、他の業務を一旦中止していただくようお願いして災害対応の業務を行っていただきました。特に測量設計に関しましては、被害箇所が多くなると時間が非常にかかってしまう実情がございます。
 昨年9月の台風15号の災害査定は、国との調整の結果、発生から3か月以内の12月に終了いたしましたが、その後の発注準備等にも時間がかかり、早いもので2月から着手という状況になりました。また着手後にコンクリートブロック等の需要が急激に増え、材料調達にも時間がかかり全体的な着工が遅れる状況になりました。
 今後に備えて建設業協会、測量設計業協会及びコンクリートブロック協会等と協議を進めて、早期に復旧する方策を検討してまいりたいと思います。
 いずれにしましても、出水期に応急仮工事のみで本工事を待つような状態を極力少なくする対応を検討していきたいと思います。

○中谷委員
 よろしくお願いします。こればっかりは地域の方々が非常に心配されているのでよろしく頼みます。

 次の質問です。
 天竜区長沢地区の主要地方道天竜東栄線で大規模な地滑りが起きたということです。国の緊急対策で約2億円の予算は既に頂いておりますが、災害が起きた河川の右岸側に民家が数件ありまして、土砂が河川に流れて落ちると膨大な量なので大変なことになると思います。
 2億円の工事内容はほぼ完璧なのか、要するに雨量によりひょっとするとまた滑る可能性もあるのか専門家の杉本参事兼砂防課長に答弁をお願いします。

〇杉本参事兼砂防課長
 2番委員から説明がありましたように、長沢地区では既に災害関連緊急地すべり対策事業を採択していただいておりますが、これはあくまでも迅速に応急対策を行うためのものとなっております。
 応急対策工事として採択された内容は、地下水を排除する応急横ボーリング工や地滑りにより二級河川西阿多古川が閉塞しないよう河川を応急的に広げる仮排水路工の整備のほか、地滑り調査や工事、設計を行うものとなっております。あくまでも応急工事として地滑りの影響で河川の氾濫が起きない対策を早急に進めているところでございます。
 今後、恒久対策としての地滑り防止施設の調査、設計を進めており、この内容がまとまり次第国に再度申請を行ってまいります。早急に本申請ができるように測量設計の作業を進めていきたいと考えております。

○中谷委員
 それでは最後ですが、6月10日の中日新聞で国土地理院が60年ぶりに浜名湖の湖底を精密音響測量する記事が載ってました。マルチビーム音響測深機で湖底の形状が全部分かると。これが2026年に公表されると、県も3次元点群データなどを活用していろいろな面で活用していくとのことです。
 測量成果が公表された場合、県はこれをどう活用していくのか、何か活用方策がありましたらお答え頂きたいと思います。

○増田未来まちづくり室長
 新聞記事の内容につきましては、国土地理院が令和5年度から令和7年度の3か年で約60年ぶりに浜名湖の湖底の地形測量を実施するものと心得ております。
 県としましては、国土地理院がスムーズに測量調査が進むように浜名湖内の漁協や浜名湖総合環境財団などの地元関係者のとの調整に協力しているところです。
 国土地理院と連携して今回の測量で得られる浜名湖の水域データと県が取得している陸域の3次元点群データが一体的に活用できるようになることで、バーチャルシズオカのさらなる活用が図られるものと考えております。
 2番委員御指摘のこれをどう使っていくかですけれども、弁天島の海底遺跡や戦時中に猪鼻湖に沈められた戦車などの解明の手がかりになるのではないかと期待しております。

○中谷委員
 ありがとうございます。
 遺跡と戦車、私はひょっとしてあるんじゃないかなと思っているので、もしその情報が普通の人より早く入ったら早めに教えてほしいです。終わります。

○阿部委員長
 2番委員の質問に一応答弁頂いた予算と人事は重要な問題で、各委員も多くの方がうなずいておられました。せっかくの機会なので勝又交通基盤部長の所見を述べていただきたい。

○勝又交通基盤部長
 災害時における予算確保で、2番委員からありがたいお言葉を頂きました。
 6月2日の出水期前の災害は今回初めてでして、本会議でも知事が答弁したように新しいステージに入ったと受けております。
 今年度の当初予算はで確保していたのですが、確保した調査費用が少なかったため今も完全にオーバーしている状況です。
 予算編成について、当初予算から債務設定や調査費用をしっかり確保する所存で今後望みたいと思っておりますので、委員の皆様の御理解と御協力をお願いしたいと思っております。

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