• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成23年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:10/05/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○曳田委員
 お昼前なので簡潔に。7問ほどあるんですが、ちょっと先ほどの御答弁の中で1つ気になることがございまして、財務課長のほうから高校の体育館の例の津波対策で、これ、言葉じりとって申しわけないんですが、「4階までは大丈夫だろう」とこういうお話、ちょっと私そういうふうに耳に入ったんですけども。
実は私は陸前高田に行った折に、今ちょうど病院の――あそこ平地なもんですからね――4階まで津波がどーんと来たから、もうそこはもう本当に何もないです。たまたまその道路からちょっと行った先に、県営住宅があるんですが、やっぱりこれが6階ぐらいまで波がこう来てるわけです。そういう意味での認識がですね、どういう形でそういうお答えになったかわかりませんけども、ちょっとその辺のところの認識をお伺いしたいなというふうに思います。

 次に、議案のほうで1ページのこの議案第111号。私も本会議で質問させていただいた中で、やっぱりなかなかわかりにくいんですが学校教育法の引用条項を改めるということなんですが、改める目的は聞いたんですけども、一体これは改めるとどういうふうな影響が発生するのか、お伺いいたします。

 それから、やはり同じ条例改正で、この議案の50ページですかね、この議案の中で、財団法人云々の中で文化財保護法という文字が出てくるんですけども、この条例がいわゆる県の事務の一部を当然市町が処理することを規定すると思うんですけども、具体的にどのような事務を市町の教育委員会が処理していくのかお伺いいたします。またあわせて今回、この改正する理由ですね、それもお伺いをいたします。

 それから、先ほどのこのパンフレットですね、「歴史を活かしたまちづくり」、歴史的町並みを生かしたシンポジウムを開催するということで、地域に残る古い建物や町並みを地域の活性化や観光振興に生かすことは大変重要だと思うんですけども、担当課がどういうことでこういうことを始めたのか、お伺いしたいなというふうに思います。

 それから、ちょっと本会議でも話題になりましたモンゴルとの交流の件で、川勝知事がドルノゴビ県との交流の中で今後本県との間で経済、文化、教育、環境保護などの多分野で交流を進めていきたいということで、いわゆる教育分野にかかわる話題の中で、毎年高校生を受け入れると。それは知事が若干答弁をしたんですけども、この冬、試行的に数人を受け入れ、あるいは来年以降、本格的に実施するような話も聞いてるんですけども、そのドルノゴビ県との高校生の交流については今後どのように進めていくのか、現状と計画をお伺いいたします。

 それから、9月16日の産経新聞でスポーツ庁の創設ということでお伺いするんですが、なでしこジャパンによるワールドカップの優勝が震災で非常に暗いいろんな情勢を一気に覆してくれたということで、非常にこれは効果があったんではないかなというふうに感じています。こういうことを考えますとスポーツっていうのは人々に大きな感動や楽しみ、あるいは活力をもたらし、当然言語や生活習慣の違いを超えたいわゆる世界共通の文化の1つであるというふうに感じています。
 そこで、国では恐らくこういう形の中で国の活力にもつながるということで、スポーツ行政の一元化で国家戦略としてスポーツの効果的な推進を図るということでスポーツ庁を創設する方針だと。この新聞記事の内容を見ますとそういう趣旨なんですね。当然、国のことですから県に聞いてもと思うんですけども、一応こういう国の動きがある以上、当然それに対する準備も必要でしょうから、今後県の対応がどういうふうに進んでいくのかお伺いいたします。

 それから、先ほどちょっとボランティアの話が出たんで重複するかもしれませんが、実は私も4月に大船渡と陸前高田に行ったときに、ちょうど幼稚園に行って、児童と接した中で全く震災にめげないで子供たちの目がきらきらしている、非常に感動した経過がございます。それで、これもやっぱりこの記事、教育委員会では8月23日から26日まで岩手県へ県内の高校生を派遣し、大槌町の保育園等での学用品の搬出等を行うなどボランティア活動を行われたと。被災した宮古市内の高等学校との交流事業も行ったという話でございます。実際に参加した生徒からは――私自身はさっき言ったそんな感動を受けたんですけども――どのような意見や感想が寄せられているのかお伺いいたします。
 また、今回の事業の成果をいわゆる教材として県内に普及するというふうに聞いていますけども、現在の進捗状況についてお伺いをしたいなと思います。

 それから、この監査の結果に関する報告についてというところで、教育委員会事務局監査結果、意見として「特別支援教育の充実」というふうにたださらっと言ってるんですね。当然、知的障害者を対象にする特別支援学校の大規模化、狭隘化解消及び通学負担の軽減や肢体不自由児を対象とする特別支援学校の施設整備等特別支援教育の充実に向け、平成23年に3月に策定された静岡県立特別支援学校施設整備計画、恐らくこのことではないかと思います。
 この監査の意見は充実しろと言っていると思うんですけれども、現在の進捗状況がどうなっているのかお伺いをいたします。以上です。

○中沢(公)委員長
 ここでしばらく休憩といたします。
 再開は午後1時15分とします。
( 休 憩 )
○中沢(公)委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○原田財務課長
 津波対策に対します認識についてお答えいたします。
 沿岸に位置する学校というものは多々ありまして、校長会から対策が必要ではないかという投げかけをいただいている学校が16校ございます。その中でも、やはり海岸からの距離あるいは海抜、いろんな要素がございます。
現在の被害想定を上回る安政東海地震、これは現在想定される最大のものについて4.5メートルの津波高だったというのが今回対策を行う浜松の江之島とそれとあと特別支援学校、こちらが4.5メートルということになっております。それで、学校につきましては、基本的に天井高がほかの建物に比べて高いつくりになっておりまして、ワンフロアがおおむね4メートルぐらいございます。3階の高さでまず12メートルぐらいが確保されるということでありますので、そういった意味から4階のフロアはまず大丈夫だろうというような形で想定しております。
 これを上回りますものにつきましては、やはり第4次地震被害想定が出てから検討されるということになりますので、沼津の特別支援学校等につきましても、海岸から大分距離もありますので、そういったものが出てから考えるということとしております。
 また、焼津水産高校も安政東海地震の中で、被害の浸水域の隣接されるところにあるわけなんですが、そちらにつきましては校舎が4階、5階とございますので、これで対応できるという考えでございます。以上です。

○杉山教育総務課事務統括監
 議案第111号のうち、学校教育法の改正に伴う条例の一部改正についてお答えいたします。
 今回の学校教育法の一部改正につきましては、平成23年、本年の5月2日に公布されました地域主権改革一括法の公布に伴うものでございまして、学校教育法の第13条に、市町立の幼稚園の閉鎖につきましては、従前の法律でいきますと、県の教育委員会の許可制でございました。これが、今言った法律の改正に伴いまして、事前の届け出制に変更になりました。したがいまして、市町の判断で県の許可なく閉鎖ができるというふうな規定が新たに13条の2項に設けられました。従前は13条は1項しかございませんでしたので、2項が設けられましたことによって、静岡県事務処理の特例に関する条例におきましては、学校教育法の第13条を引用している条文がございまして、その条文が1項になったということで、そこの文言を修正することによって明確化したいということで、今回条例の改正をお願いしているものでございます。制度的な変更は一切ございません。ここの条文につきましては、市町が設置します専修学校等につきまして、静岡市及び浜松市には閉鎖の権限を移譲してございます。それを引き続き担保するための改正でございますので、よろしくお願いします。

○桝田文化財保護課長
 第111号議案「静岡県事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」についてお答え申し上げます。
 今回の改正に係る文化財保護法第92条は、埋蔵文化財を保護するため、みだりに埋蔵文化財包蔵地を発掘することを防止するための条項であります。政令による権限移譲を受けて、第1項では発掘調査を実施する者が県に届け出をすることが義務づけられており、第2項では県は届け出者に埋蔵文化財の保護上必要な事項を指示することができると規定されてございます。
 市町教育委員会は、第1項に基づく届け出の受け付け及び第2項に基づく届け出者に対する指示の伝達を処理することとなっております。
 改正する理由でございますが、本年3月に財団法人静岡県埋蔵文化財調査研究所が解散いたしまして、除外規定が不要になったことによります。財団法人は県の出資により設立された機関であったため、これまで県の機関に準じるものとして除外していたからでございます。

 次に、歴史的町並みを生かした地域の活性化についてお答え申し上げます。
 古い建物や町並みは地域の歴史や風土を今に伝える重要な文化財であると考えます。こうした文化財を地域の活性化や観光振興に生かす制度として、国では文化財登録制度や伝統的建造物群保存地区制度を設けております。
 文化財登録制度は緩やかな規制を通じ、保存を図りながら建物の活用を促す制度であり、また伝統的建造物群保存地区は歴史的な集落、町並みの保存と整備を行うための制度であります。本課としてもこうした制度を有効に活用して、古い建物や町並みを生かしたまちづくりを支援していきたいと考えております。以上でございます。

○宇佐美学校教育課参事
 モンゴルのドルノゴビ県との高校生の交流についてお答えいたします。
 この交流につきましては、来年度以降の実施を目指しておりまして、本年度は11月以降にドルノゴビ県の教育関係者4人が本県にお見えになりまして、交流に関する具体的な事項、実施時期、交流する高校生の数、訪問先等について協議することにしております。

○松井スポーツ振興課長
 スポーツ庁についてお答えいたします。
 ことし、文部科学省が作成しましたスポーツ基本法の附則の中に、行政改革の専門性に配慮して検討を加え、必要な措置を講じるというふうに盛り込まれているところでございます。現在、文部科学省がスポーツ振興を担うスポーツ庁を創設する方向で検討しているところではございますけれども、現行のスポーツ行政につきましては、オリンピックやプロなどトップアスリートの競技スポーツは文部科学省、パラリンピックなどの障害のある方のスポーツにつきましては厚生労働省が所管をするというふうに分かれているところでございます。
 県教育委員会といたしましても、健康福祉部やそのほかの知事部局等との連携を図りながら、県民にスポーツを通じて人々に勇気、希望、感動を与え、幸福でより豊かな生活が送れるよう、スポーツ庁につきましては国の動向を見ながら、関係課及び関係機関と連携をし、検討を図っていきたいというふうに考えております。以上でございます。

○杉本事務局参事兼教育総務課長
 高校生被災地ボランティア等活動事業についてお答えいたします。
 まず、参加した生徒の感想でございます。一、二、紹介させていただきます。
 「ボランティアとして活動していく中で逆に被災された方々の力強さに触れ、私たちももっと強く生きたいと思いました。被災者同士が助け合って生活していて、その様子を肌で感じることができ、助け合いの大切さを学びました。私はボランティアに来ている人同士のきずなが広がったように思いました。ボランティアを終えたこれからもこのようなきずなを大切にしていきたいと思いました」。
 「宮古工業高校の生徒が、自分たちの校舎の復興のためにボランティアに来てくれた人たちが困っているときには僕らが力になりたいと話してくれました。自分たちが完全に復興していないのにほかの人のことを考えてくれること、災害をマイナスにとらえず、助け合いのきずなが深まるチャンスととらえ、明るく生活する姿があり、私たちよりもたくましく感じた。今回聞いたり、体験したりしたことを、自分が住んでいる地域に報告することをまず実行したいと思います。そして小さな力かもしれませんが、できるだけ多くの人に防災意識を高めてもらうことができればうれしいです」といったような感想が述べられております。学校や地域における防災リーダーとしての意識の高まりを感じております。
 それから、防災教材についてですけれども、現在教育委員会では、作成検討会を立ち上げまして、参加した子供の感想あるいは意見、こういったものを教材に作成に取り組んでいるところであります。支援者としての視点から、地域に貢献する意識、こういったものを高めることができるような教材を今年度中に作成し、各学校に配付していきたいというふうに考えております。以上でございます。

○渡邊特別支援教育推進室長
 静岡県立特別支援学校施設整備計画の進捗状況についてでございます。
 計画に基づきまして、平成25年を開校予定にしております沼津城北高等学校及び焼津水産高等学校に設置する特別支援学校の分校に関しましては、現在設計に向けた準備を進めているところでございます。
 また、掛川地区及び榛南地区の本校整備につきましては平成27年の開校を目途に、さらに肢体不自由を対象としました東部特別支援学校及び西部特別支援学校の老朽化対策につきましても、本計画に基づいて現在準備を進めているところでございます。以上でございます。

○曳田委員
 ありがとうございました。津波のほうは御答弁はいいんですが、ちょっと委員長のお許しをいただきまして、たまたま今言った病院の写真を私撮ってきたんですけども、これを見ますとこのとき4階がないんですよ。4階はもう津波が来てるわけですよね。今言ったように、ここから大体500メートルぐらいのところに県営住宅があって、さっき言ったやっぱり8階建てだと思うんですけども、もう6階まで津波が来てるわけです。それは当然地形の問題もあるでしょうが、今の御答弁を聞いていると、何となくやっぱり机上のね、皆さん方想像で話をしていると思うので、もしできましたら、本当にあの特に陸前高田、一番もう海岸まで本当にどうでしょうかね、100メートルぐらいのところですよね。そういうのをやっぱり実態を見て、やはり第4次地震被害想定もろもろのところでございますけども、ぜひ県とすれば、自分たちの目で見ていただいてこんなもんかと。恐ろしさというか、実感をしていただきたいなというふうに思いましたんで、とりあえず、ここは答弁は結構ですから、ぜひそういうことを要望しておきます。

 それから、先ほどの特別支援教育のことにつきましては大まかそうではなかろうかと思うんですが、やはりこの監査の意見で特別支援教育の充実をしてほしいと。ということは、そういう親御さんにしてみると、まだまだ不足じゃないかということがあると思いますので、ぜひ迅速なことをお願いしたいと思います。

 最後に1点だけ、これは、モンゴルとそれからそのボランティアの活動に共通することなんで、安倍教育長にお伺いしたいんですけども、たまたま私も知事とモンゴルに行って、1,000人来る来ないは別にしまして、ドルノゴビというところは全くその地平線で、とにかく夜行くとぱっと見ると天の川が流れているわけですね。私はたまたまウランバートルへ残ったものですから行けなかったんですが、最後にウランバートルから1時間ぐらい車で行ったところだとやっぱりこう星空を見たら天の川が流れているんですね。我々ですらあれを見たときにね、感動するわけですよ。たまたま次の日に知事と話をしたときに、その感動の話が出たわけです。これはつまり感動するという教育っていうのが、最近ちょっと薄れてるような気がします。それは先ほどのボランティアのところにも通じるんですよね。やはりボランティアに行って、ああこういうやっぱり大変なこと、本当に心の中でね、全く生の、教室とは違った現地でのそういう感動をするようないろんな教育の場面があると思うものですから、今後そういうことについて教育長から――ちょっと話の趣旨とは違いますけれども――感動を与えるような教育の実施について、ある程度方向性なり感想をいただければありがたいなと思います。

○安倍教育長
 学校教育というのは、日常的に繰り返される授業を中心としたものと、非日常的な特別活動とか、いわゆる運動会、文化祭を初めとしたそういう学校行事で成り立っているのかなというふうに思います。またそういうものとは違って、学校外でのボランティアというのもあるわけですけども、私はそういう意味では、日常的に毎日繰り返される授業の中でもやはり感動は必要だと思いますけれども、特に多感な子供たちにとっては社会とのつながりの中で、自分がどういう立ち位置でこれから社会と向き合ってやっていくのかということを、やはり高校時代あるいは中学時代から一つ一つこう確認しながら、やっぱり社会に出ていくっていうことが大事かなと思いますので、私としては、社会とのつながりの中で、自分の生き方を、感動体験を通して学んでいってもらえばいいかなというふうに思います。
 そういう中で、国際交流というのも本当に大きな体験でありますし、私もドルノゴビ県に行きまして、まさに昔、天の川はミルキーウエーというっていうのを習ったんですけど、本当に牛乳の道のような、それを見ましてやっぱりこういうものを子供たちに直に見せることが自然環境とか地球をもう一度とらえ直すことにもつながっていくと思いますので、ぜひこれについては積極的にやっていきたいなというふうに思っております。以上であります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp