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委員会会議録

質問文書

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平成29年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:10/04/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中田委員
 おはようございます。よろしくお願いします。
 総合計画後期アクションプランの中の伊豆半島の位置づけについてお伺いできればと思っています。
 総合計画後期アクションプランで、伊豆半島を世界レベルの魅力あふれる自然を生かした観光交流圏と位置づけて取り組まれてきている。私も伊豆に住んでいる人間ですから世界に伊豆半島が売り出されていく期待もあるし、自負を持っているわけです。県は伊豆半島を世界に通用する地域だと掲げて取り組まれ、いつごろから意識を持ってやられてきているのか。もう30年も50年も前からやっていますよという話なのか、それともここ5年、10年ぐらいで方針をきっちり据えてやってこられているのかをお聞きしたいです。

 一方で、伊豆半島は本会議でも申し上げましたけれども、各市町の県民所得で見ると伊豆半島で暮らしている皆さんの県民所得はほとんどの市町がワースト10に入っている状況です。私が10年ぐらい前に県議会にお世話になっているときも同じ状況でした。ですから恐らく10年も15年も変わっていないんだと思うんですが、伊豆半島の各市町の置かれている厳しい現状はもう何年ぐらい続いていらっしゃるのか。要は県民所得がワースト10の中に9市町が入っている状況はどのぐらい続いているのか。

 あと、伊豆は1つとよく言います。木部先生が選挙に出ているときも、伊豆縦貫道推進ということで伊豆は1つ。でも現実には伊豆は一つ一つみたいなところがあって、なかなか1つになっていない。例えば美しい伊豆創造センターの組織も何か同じ名前なのに組織が2つある感じになって一体感が求められている割にはばらばらです。これは県の責任というよりは地域の責任でもあると思いますが、現状を県としてどう認識されているのか。その3点をお伺いします。

○遠藤委員長
 分割質問方式でよろしいですね。

○中田委員
 はい。

○京極総合計画課長
 まず、いつから世界という意識で伊豆地域の振興に取り組んでいるかというお話がありました。
 現在の総合計画後期アクションプランに書かれております世界レベルの魅力あふれる自然を生かした観光交流圏という目指す姿につきましては、平成23年2月に総合計画として富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりのグランドデザインを策定した際に伊豆地域を設定し、目指す姿を掲げさせていただいています。
 それ以前にも、7番委員がおっしゃるとおり伊豆について世界レベルの自然があるので活用する意識が当然政策の中にあったと思います。ただその前の総合計画では地域別に目指す姿をきちんと明確にお示ししておりませんでした。平成23年2月の総合計画において目指す姿として掲げてございます。

 それから、2番目の伊豆半島の現状につきましては7番委員がおっしゃるとおりでありまして、目指す姿は掲げておりますけれども現状は非常に厳しいと私どもも認識しております。例えば人口減少、人口流出、若年層流出に伴います全体の高齢化により伊豆地域は非常に高齢化率が高いと認識しておりますし、また主要産業である観光産業も宿泊者数のピーク時は昭和63年と承知しておりますけれども、そこから比べると現在は6割程度に落ち込んでいます。こういった非常に厳しい現状が一方でありますから、先ほど申し上げた世界レベルの自然や資源により地域活性化、地域振興を進めていきたいと考えております。

 それから、3つ目の伊豆地域の一体感、伊豆は1つにつきましては、現状の伊豆地域を一言で言いましてもいろんな市町でそれぞれ特性がありますし、山や海もありますし、観光地にしてもそれぞれの特性があることは十分認識しております。ただ一体性という形でこの伊豆という圏域の名前のもとに振興していくのが非常に重要であると考えております。
 1つは、主要産業であります観光業につきまして言えば外から見た地域の一体性、伊豆という地域ブランドは非常に重要な要素だと思っており、そういった意味合いでの一体性をつくっていくことは非常に重要だと思います。また1つの自立した圏域をつくっていく側面から言いますと、地域の市町が連携していろんな生活環境整備に向けた連携協働を進めていく取り組みも必要かと思っております。現状としましてはそういった認識を持っております。

○中田委員
 県が伊豆半島に対して目を向けて、伊豆という圏域1つを磨こうとしていただく感覚とか副知事を置いたことももちろん評価しているんです。
 一方で、現実的にはここ何年も――言葉が適当かどうかわかりませんけれども、弱い市町が肩寄せあって頑張らなきゃならないエリアが伊豆であり、伊豆半島の特に東海岸は東京圏との交流が盛んで県政が非常に遠く感じる地域です。静岡市、浜松市があって県から見ると東部は沼津市、三島市ぐらいまでであって伊豆半島は東京寄りのいいところかもしれないけれども弱いところの集まり、県政で言えばお荷物的な感覚もあったのかもしれないです。
 でも、そういった厳しい現状の中で伊豆半島ジオパークを初め、今回の東京2020オリンピック・パラリンピックもそうですけれども伊豆半島がほかの地域にはない魅力を放てるいい機会だと思っているわけです。そういう意味ではこういった計画を立案して次の計画に落とし込んでいくときも、いろんなことがこれから行政を進めていく上で出てくると思うので、大きなテーマの中にきっちりと具体的施策を網羅して落とし込んでいってもらいたいと要望しておきます。
 それで、土屋副知事が伊豆半島を中心にいろいろ活動されるわけじゃないですか。さっき言ったように伊豆は1つなんだけれども、実際は一つ一つみたいなところがあって御苦労されると思うんです。同じ伊豆といっても伊東市と熱海市でも昔から仲がいいだか悪いだか言われていて伊豆半島は難しいところでもあるんです。けれど伊豆半島担当の副知事ができたことはすごく意味のあることだと思っていて、伊豆全体を見渡していく懐の深さを県の立ち位置で持っていってもらいたいと思っています。非常に期待しているわけです。
 そういう意味で、要望になりますけれども伊豆半島を磨いていってもらいたい。

 質問は変わりますけれども、総合計画後期アクションプラン評価書案の361ページの医療について触れさせてもらいたいんですけれども、伊豆半島は医者も病院も少ないですし、中部、西部に比べれば医療過疎で医療が弱い地域だと思っております。特に伊東市も伊東市民病院ができたとは言いながらも実際に命にかかわる疾患が起こった場合には順天堂大学医学部付属静岡病院まで運ばれなければ施しができない現状です。
 何年か前に、川勝知事だったと思うんですが、県東部に医科大学をつくる話が過去にあったと思うんです。私もその後現場から離れ、その後の県の取り組みはよくわからないんですが、総合計画後期アクションプラン評価書案の361ページにいろいろ医師の偏在とか担い手確保のために医学修学資金を充実していくと書かれているんですけれども、東部地域における東部医科大学なんて話が出たこともあるわけですけれども、その後の経過としてもうそんな話はどこかにいって、ないのか。こういう理由があって方針を掲げたけれども、なかなか難しい現状になって今こういう施策をやっていますとか、お答えできるものがあれば教えていただきたい。

 あと、総合計画後期アクションプラン評価書案の361ページで気になるのは自治医科大学卒業医師を重点的に派遣し、伊豆半島地域の現状に即した効果的な配置を実施すると書いてあるわけですけれども、自治医科大学卒業生で組織してとか、地域医療振興協会で伊東市民病院もそうですけれども、ここであえて自治医科大学卒業生の重点的配置を計画に落とし込む必然性があるんですか。地域医療振興協会というか自治医科大学が各都道府県で生徒を募集して、それで依頼としてやっているところからくるのか。そこらあたりはどういうことで自治医科大学卒業生を重点的に配置という記載になるのか、教えていただきたいと思います。

○京極総合計画課長
 東部地域の医療でありますけれども、東部の医科大学や医療は健康福祉部が基本的には所管しておりまして、私どもは明確な答えができかねます。医科大学の話は全くなくなったわけではないと思いますけれど、現状としては進んでいないと思います。

 それと、自治医科大学との連携の真意につきましても私どもは明確な答えを現在いたしかねます。調査したいと思います。よろしくお願いします。

○中田委員
 わかりました。私が後で担当に聞くようにいたします。

 最後にお聞きしたいのは、県域を越えての連携です。
 伊豆地域は、山梨県、神奈川県とか民間の銀行レベルでいろいろ情報交換しながら、いわば富士、箱根、伊豆みたいな形で伊豆を盛り上げていこうと民間の銀行同士がいろんなことをやっていくと聞いているわけですけれども、今後実際にこうやって落とし込んでいく中で山梨県、神奈川県と具体的に行政同士がもっと一歩も二歩も踏み込んでいろんな施策をお互いに共同でやっていく方向性を持っていると理解していいのか。
 それとも、民間の銀行同士がやり始めたことを今後見守りながら探っていきたい程度の話なのか。それぞれ県が違うわけですから、こっちはそう思っても相手がそう思っていないなんてこともあるだろうし、一方でお互いにそういう気持ちがあれば県の圏域を越えて一緒に積極的にやっていく方向性がもう確認されているのか、お伺いしたいと思います。

○高畑知事戦略課長
 行政の枠組みとしては、従来から神奈川県と山梨県と静岡県で山静神という枠組みで連携してやっていこうと取り組んでいます。3県知事による知事サミットなども開催し観光振興、災害対策、廃棄物の分野で共同の取り組みを行っているところでございます。
 あと、市町村レベルでのネットワークによる取り組みも促進してまいりたいと考えております。行政レベルでの取り組みがあったものですから、今後は銀行とか民間での連携も促進していきたいと考えております。

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