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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年決算特別委員会建設分科会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:10/29/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、一問一答方式でお願いいたします。
 最初は、平成29年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書1ページの無電柱化についてお尋ねをしたいと思います。
 ここに書かれているのは、いわゆる災害に対する無電柱化ですが、前年度はどの程度の数と計画に対して具体的にどの程度進められてきたのか。同時にこの場合、電力事業者との費用負担はどんなルールでされているのか、お尋ねをしたいと思います。

○曽根道路企画課長
 無電柱化の進捗状況と事業者との費用負担割合についてお答えいたします。
 無電柱化の進捗につきましては、説明資料46ページの指標の中で、幹線道路における無電柱化率ということで事業の進捗管理をしております。幹線道路における無電柱化率は、市街地における一般国道及び県道の延長に対する年度末時点での無電柱化整備延長の割合と定義して管理しております。
 指標に記載する無電柱化率の数値につきましては、例年10月に中部地方整備局が直轄国道事務所、県、政令市に対して調査を行って公表したものから県の該当部分を集計して公表している状況でございます。平成29年度分につきましては、現在のところまだ国から調査が来ておりませんので、あくまで県が独自に調べた暫定値になりますけれども、昨年度は年度末までに用地買収の難航等により事業がおくれて完了しなかったために、28年度と数値としては変わらない21.4%という結果になっております。
 事業費の負担割合ですが、個々の場所によって若干違うんですけれども、平均しますと大体無電柱化1メートルに55万円ぐらいかかります。このうち電線管理者の負担がおおむね20万円となっております。

○岡本委員
 そうしますと、まだ正式に国からの調査結果は来ていないということですね。ただ国とはいえ、こちらからやったものは県のほうはわかっているわけですので、この数字がほぼ正しいと言っていいと思います。
 例えば、今言ったように1メートル55万円ということですが、電柱1本当たりの間隔は大体決まっていますよね。言いかえると21%分の県の負担分はどれだけの費用をかけられたのかということと、無電柱化によって逆にデメリットはあるのか。
 これは、前回の常任委員会でも話が出ましたけれども、特に台風24号では大変な被害があって電柱、いわゆる電線が切れるとか、あるいは倒木によって停電があったわけですが、特に県民の皆さんからは先ほど出ましたもりづくり県民税で、大変な税金をいただいているのに、言ってみれば荒廃した森林を整備すると言いながら、倒木がたくさん出てきて、しっかり仕事しているのかどうかという御意見もいただいています。それから倒木で電線が切られたり、それを事業者が直そうとしても、持ち主に木を切らせてほしいと言ってもなかなかオーケーがもらえない。だから作業も進まないという話も聞いております。
 これらを考えると、無電柱化はかなりメリットがあると思うんですが、逆に水問題を含めて地下に入れた場合、何か差しさわりがあるかどうか、あわせてお尋ねしたいと思います。

○曽根道路企画課長
 まず、どのぐらい予算をかけたかという話については、現在資料を持ち合わせておりませんので後で御報告させていただきたいと思っております。
 それから、無電柱化の事業が完了した後のデメリットは、今のところ余り聞いておりません。ただ事業をやっている最中はお金がかかる、工事に時間がかかる、あとどうしても実際にお宅のほうも少し触らなければいけないもんですから、調整に時間がかかると聞いております。

○岡本委員
 どのぐらいの費用かというのは、また後でお聞かせいただきたいと思います。
 今のお話のように、マイナスがないとなれば皆さん方の望むところだと思いますので、最終的には予算との関係だと思うんです。だからある程度の応分の負担も事業者もこれからふやせるかわかりませんが、それも調整してもらって、できるだけ積極的に無電柱化を図っていただけるようにお願いをしておきたいと思います。無電柱化については、あとは国の正式な発表を待ちたいと思います。

 次に、説明資料の89ページから90ページにかけてです。
 これも災害絡みですが、大変な豪雨でそれぞれの地域が御苦労されたと思います。もちろん県内も例外ではありませんけれども、風水害、特に雨のための増水による被害が大変多かったと思います。これは静岡県外ですが、いち早くそれぞれの地域で避難命令や勧告が出てもなかなかそのとおりに進められていない、あるいは十分にその指示を受けられていないこともあったと思います。それらを受けて、いわゆる水位計を導入すると出ていると思うんです。全部で105カ所と承知しておりますが、前年度水位計は実際にどこまでつけられてきたのか、またそれがどのように活用されたのか、まずお尋ねをしたいと思います。

○岩崎土木防災課長
 水位計についてお答えします。
 近年、日本全国の各地で発生しております洪水被害を受けまして、県内の中小河川に関しましても浸水想定などの水害リスク情報、いわゆる洪水時における住民の避難行動につながる水位情報の提供が強く求められております。たび重なる豪雨災害、特に昨年7月の九州北部豪雨を受けまして、特に国土交通省が主体となって全国の中小河川を緊急点検しまして、何が必要かを調べました。結果としましてはハード、ソフトありますけれども、ハードは河床掘削とかあるんですけれども、ソフトのほうは今7番委員がおっしゃられたように水位計の設置をどんどん進めていきましょうというプロジェクトができました。従来の水位計に比べまして約10分の1の価格になり、低コストでなおかつ大雨が降って河川の水位が上がったときにだけデータを送る洪水に特化した危機管理型の水位計を今回設置する予定でございます。平成29年度の2月補正予算におきまして危機管理型の水位計の予算措置をとりまして、今まで水位計が設置されていない県内の中小河川で危機管理型の水位計をつけていこうと手続を進めております。
 設置する105河川につきましては、支所を含む市町の庁舎、救急病院など拠点と言われているところで今まで水位計がないところに危機管理型の水位計をつけていく。それ以外に過去に浸水実績があったり、河川管理上重要な箇所を有する河川を条件にしまして、選定して105河川になりました。
 危機管理型の水位計の水位情報は、国、都道府県、市町で構成します危機管理型水位計運用協議会で運営するクラウドシステムへ水位計でとったデータを飛ばします。このデータの飛ばし方は携帯電話で送る通信方法をとっております。データは川の防災情報という全国的なサイトがございますけれども、そこで日本全国の水位計のデータが見られるようになっております。
 今現在、静岡県でサイポスという気象データとか水位計が見られるサイトがございますけれども、そことはまだリンクしてないので、将来的には川の防災情報と静岡県のサイポス情報がリンクできるように、インターネットで公開していくことを考えております。

○岡本委員
 そうしますと、ことしの2月補正で予算を組まれたということですから、まだ進行形ということでいいですね。それで今までわかっている範囲でどの辺までつけられたのかもお聞かせいただきたいと思うのと、もう1つは、その水位計は今言ったように個人の携帯でもどの川がどのくらいの水位であるかが簡単に見られるという理解でいいですね。要は皆さんが自分の身近な河川についてどの程度の水位があるか、行政から発表される前に知っておきたい人もいると思いますし、それが事前の予防にもつながると思いますので、いま一度確認したいと思います。
 それからもう1つは、携帯やそういうもの以外に知る方法はどんなものがあるか。これは例えば行政側から放送なりで知らせる方法もあるでしょうけれども、雨が降っていて聞こえないとかいろんな状況もありますから確実に知る、知らせることについてどんな方法をとっているのか、何か特記事項あればお聞かせいただきたいと思います。

○岩崎土木防災課長
 今の危機管理型の水位計の設置状況についてお答えします。
 現在、本庁の土木防災課で機器を105機一括購入しています。機器を購入した後に各土木事務所で設置とか河川断面の測量をするため、業者と契約しました。機械自体はもう入ってきましたので、あとはそれを土木事務所ごとに配付しまして、来月ぐらいから取りつける段取りになっております。ですので今年度中には設置が全て完了する予定となっております。
 それから、インターネットで公開することを先ほどお話しましたけれども、河川の近くにお住まいの方や気になる方は、あらかじめ河川名を登録しておけば大雨が降ったときに自分の家の前の川の情報がすぐにインターネット、スマホ、携帯に入るようになります。
 それから、避難情報などの情報提供について、これは県だと危機管理部の所管になるんですけれども、今回の9月補正予算によりまして、プッシュ型の配信メールやソフトをこれから開発していくと聞いております。

○岡本委員
 わかりました。
 ただ往々にして、こういうものは設置すればいいと思ってしまって、必ずしも活用が十分でない場合もあると思いますので、所管の危機管理部との関係もあるかもしれませんが、ぜひ連携して確実に住民の皆さんに伝わる、あるいは知りたければ情報が得られるよう万全な体制をとっていただくようにお願いしておきたいと思います。

 3つ目に移ります。
 次は、説明資料102ページのヒアリについてです。
 これも大変な騒ぎになったと思います。ただ一般的にはぴんとこない部分もあって、無関心という人もいるかもしれません。しかし聞けば聞くほど大変怖いもんだと思いますので、何としても防がなきゃいけないと思いますが、具体的には特に清水港や御前崎港が対象になったと思いますが、それぞれどんな取り組みをされたのか、もう少し細かくお聞かせいただきたいと思います。

○木村港湾企画課長
 清水湾、御前崎港におけるヒアリの対策についてお答えいたします。
 県では、ヒアリ等の水際対策につきまして専門家であるふじのくに地球環境史ミュージアムの岸本教授の指導のもと、ハード対策、ソフト対策の両面から対応を進めてまいりました。
 まず、ハード対策でございますけれども、ヒアリの定着防止のため舗装路盤の補修を3段階に分けて実施してまいりました。まず路盤まで達している舗装の割れ目の緊急補修につきまして、清水港、御前崎港の両港合わせて800メートル余りを国土交通省の清水港湾事務所の協力を得て、昨年夏に実施いたしました。続いて県で、舗装の劣化が見られる清水港のコンテナターミナル内の亀の子状の亀甲クラックの部分2100平米について、9月の補正予算を確保しまして打ちかえ工事を実施しております。
 さらに、新興津の国際海上コンテナターミナル内のコンテナ置き場1330平米におきまして、ヒアリの発見された港湾を対象に国が新たに補助制度を用意したものですから、それを活用しまして耐久性を高めるコンテナ舗装への改良工事を行いました。
 一方、ソフト対策でございますけれども、昨年8月に初めて県内でヒアリが発見されて以降、清水、御前崎の両港でコンテナターミナル内での生息調査を毎月実施しております。その後ヒアリが発見されましたら、毒餌でございますベイト材の散布ですとか捕獲トラップによる集中的な防除、監視を続けてまいりました。さらにコンテナ貨物を取り扱う関係事業者、それから港湾、環境などの行政や専門家が連携しまして情報共有、さらには対策を検討する場といたしまして県ヒアリ等対策港湾連絡会を立ち上げまして、情報共有、注意喚起、緊急時の連絡体制の構築などを進めてきたところでございます。

○岡本委員
 皆様方の懸命な御努力で、具体的な被害はなかったと思うんです。これは大変すばらしいことだと思いますが、現実にはヒアリが上陸しないまでも、まだそのまま残っていてさらに次の場所に移動することも十分考えられると思うんです。ですから課題は外国ということ。日本はこれだけしっかりとした対策を打っているんだけれども、こちらへ来るということは相手の国がしっかりやってない可能性もあると思うんです。国際的なことになるかもしれませんし県独自では難しい面もあるかもしれませんが、外国船もしくは外国に対してどのような対策をお願いしたり、何かアプローチをしているかどうかをお聞かせいただきたいと思います。

○木村港湾企画課長
 海外へのアプローチについてお答えいたします。
 既に、国も海外にアプローチしております。昨年8月24日から25日に韓国で開催されました第19回の日中韓3カ国の環境大臣会合の中で、外来種の対策が議題に取り上げられております。東アジアにおける喫緊の課題ということで、各国で問題点の共有化や課題の認識がなされております。今後対策等が進むと期待しているところでございます。
 県といたしましても、国に対策の推進を働きかけていきたいと考えているところでございます。

○岡本委員
 今まで以上に、しっかりとした防衛対策をしていただきたいと思います。県民に危機をあおることはないと思いますが、どういうものかまだわかっていない部分もありますので、折に触れ怖さだとか予備知識も必要かなと思いますので、そんなこともあわせて認識ができるような取り組みもお願いしておきたいと思います。この件についてはこれで終わります。

 最後ですが、説明資料130ページの伊豆半島の屋外広告物対策についてお伺いしたいと思います。
 これは、相当な数がある中でそれぞれ調べられたということで大変御苦労されたと思いますが、違反するものがどのぐらいあって、それに対してどのような処置を行ってきたのか、あわせてお伺いしたいと思います。

○尾崎景観まちづくり課長
 伊豆半島における屋外広告物対策についてお答え申し上げます。
 9月末時点で、今のところほぼ目標通りに進み、702件の目標に対して704件の是正を完了しております。
 昨年、屋外広告物の実態を調べたところ約2,200件の違反広告物、野立て看板がありましたことから、ことしの1月から順次対策を進めております。件数が多いものですから順次進めている段階で、全てをどういう状況か把握する前に順次路線とか区間別に進めている状況です。

○岡本委員
 数字の確認ですが、説明資料130ページに対象が3,817個と書いてありますが、これが調べる対象であって、今お話の2,200件がいわゆる違反するものだという理解でいいでしょうか。

○尾崎景観まちづくり課長
 沿道にある調査の対象になった広告物が3,817件あって、そのうち約2,200件が違反であったということでございます。

○岡本委員
 改めて違反が多いのにびっくりしたわけですが、この違反についてはもちろん撤去なり改善するような指導、申し入れをしていると思いますが、それがさっき言った700余ですかね。それと同時にもう1つ、これに対して従わない、改善されない部分はどうされているのかお聞かせください。

○尾崎景観まちづくり課長
 是正の方法としましては、まず違反していることを御理解いただくように電話や直接お会いするなどの口頭で指導しています。その次に広告物について是正が必要だという文書指導を行います。おおむねこの段階でほとんどの方が是正されるのが今の状況です。次の段階になりますと、もう一度文書で措置命令ということになるんですけれども、今県の管轄で措置命令を出しておりますのが2件ございます。今後の措置の仕方について検討しておりますけれども、ほとんどの方が文書指導によって改善される状況でございます。

○岡本委員
 思っていたより違反が多いことと、思った以上にみんな素直だなという気もしましたので、ぜひ徹底してお願いしたいと思います。
 また、同時に心配なことは撤去、修正、改善する人はあるにしても、また新規に同じようなことが出てくる可能性がありますので、条例等の趣旨もしっかりと徹底して新しい違反のものが生まれないように取り組んでいただきたい。
 こんなことをお願いして、質問は終わりにしたいと思います。

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