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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年決算特別委員会建設分科会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:10/25/2016
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 一問一答方式で。
 まず、説明書126ページの農業基盤整備事業について伺いたいと思います。
 近年ビジネス経営体を目指す農家をふやしていく施策にのっとって、県では農業用用排水施設ですとか農道、それから区画整理などで基盤整備を実施していると。それによる農業の生産性と農産物の品質の向上で競争力の強化を図るというのが現実としてあるわけですが、農業基盤の整備によって農地の有効利活用の促進とか経営の効率化を図って、意欲ある農家つまりビジネス経営体を目指そうとする農家への農地の集積と農業の高付加価値化を推進するのは非常に重要であると思っています。
 そこで伺いますが、この説明書126ページに記載がございますが、樹園地の再編整備に15億6700万円余と、それから基盤整備に12億700万円余と、かなりの額を投入されております。農地整備課が所管する畑地や水田の農業基盤整備事業の実施状況、それから平成27年度に完了した地区数がそれぞれ27、17と記載がございますが、どのような効果が出ているのかを伺いたいと思います。
 そもそもこの表に載っているということは、効果がないものは載せっこないわけで、参考までに伺いたいと思います。

○森谷農地整備課長
 農地整備課では、畑地域におきましてはここに記載のとおり県営経営体育成樹園地再編整備事業費、水田地域におきましては県営経営体育成基盤整備事業費によりまして区画整理、農業用用排水施設、農道及び暗渠排水等の整備を実施してきております。平成27年度につきましては、樹園地整備で5地区93ヘクタール、水田基盤整備で4地区232ヘクタールの計9地区325ヘクタールの整備が完了したところでございます。
 効果でございます。樹園地の効果といたしましては、例えば静岡市清水区の新丹谷地区でございますけれども、ここでは従前の急傾斜樹園地を平たんで大区画な樹園地に整備いたしました。これによってミカンなどの防除作業の労力が大幅に軽減され、また日照時間の増加やかんがい等のきめ細かな栽培の管理が可能となったことで「はるみ」などの新品種の導入、それから担い手農家への農地集積などが進んでおりまして、生産量で言いますと1.8倍、収益も約2倍に増加してきております。
 さらに、この地域ではミカンのオーナー制による都市農村交流などに取り組んでおりまして、魅力的な農業が展開され、また若い後継者も増加するなどの効果が発現しております。
 一方、水田地域でございますけれども、例えば北駿地域の小山町で北郷北部地区というところがございます。48ヘクタールの水田の区画整理を実施したところでございますけれども、水田の大区画化、それから用排水路並びに道路の整備等ほ場条件の改善によりまして、水稲10アール当たりの作業時間が約4分の1程度に短縮されるなど生産性が向上し、担い手農家への集積や経営規模の拡大が図られるなどの効果が発現しております。

○中谷委員
 確かに基盤整備は非常に重要だと思っていまして、今、TPPの交渉も進んでいるのか進んでいないのかそれぞれ所感があると思いますが、アメリカではどうも次のトップがこんなものは必要ないと言っているようでして、見ものだなと思っていますが、しかしながら例えば交渉が進展していくとなると国際化という点においても、また農産物の輸出――当然輸入もあるわけですが、強い農業づくりが求められていると思っています。それでこれからも生産力の強化に向けて基盤整備の実施、そして意欲ある農家への農地の集積を促進しながら生産性の向上とコスト削減が図られるように努めていただきたいと思います。
 先日、建設委員会の視察で石川県小松市のフォークリフトで有名なコマツに行ってきました。そこで見たブルドーザーに、例えば水田をならすために後ろへ簡単な機械をつけてやると非常に効率よくいくと。大体小松市の平均的な水田の面積は30アール、3反ぐらいあるがこれを1ヘクタールぐらいに徐々に集積をしていきたいんだと。
 言っておきますが私はコマツの宣伝をしているわけじゃないですけれども非常にすばらしい機械で、つまり普通はキャタピラ部分の痕跡が残るんですが、私どもが見させていただいたその機械はそれがほとんどないというすばらしい機械でした。こういうものがどんどん発達してくると、イセキ農機とかクボタが青くなるとこういうことですが、できればこういう機械が静岡県内のいろんなところへ普及していって、それで農地の集積がより一層図られることが――お金がないと買えませんが――そういった側面も持ちながら基盤整備も進んでいくといいなと思いますので、予算づけを含めてぜひお願いしたいと思います。

 次に、説明書62ページ下段に豪雨対策緊急整備事業費があります。
 これは毎年約25億円ずつで事業を進めていただいていますし、内容は申し上げるまでもなく、流下能力を高めることにおいて非常に私は効果があると思っています。
 私の直近の話で恐縮ですが、とにかく自宅近くの排水路の水が流れない。それは河床が上がることによって水位が上がってそれで流れないという悪循環で長年そういうことがあったんだけれども、この事業のおかげで随分と安心して暮らせる地域になったと、非常に私としては評価をするというか助かっているわけですが、県当局の方はこの事業に対するどういった評価をお持ちなのか、お聞かせ願いたいと思います。

○中野河川海岸整備課長
 豪雨対策緊急整備事業の効果について御説明申し上げます。
 この事業につきましては、2カ年で43河川において継続して実施してきております。今、2番委員のおっしゃったとおり土砂の撤去ですとか、断面の拡幅とか、護岸整備などを実施してきまして、43河川のうち災害の危険性が高い27河川で拡幅等を行い、土砂堆積の著しい16河川で土砂の撤去を行ってきました。
 昨年度の事業の結果を踏まえまして、本年度43河川全てにおいて住民アンケートを実施しました。8月の中旬から9月にかけて行いまして、全ての河川におきまして9割以上の方が事業の必要性は十分あり効果は十分発揮しているため引き続き事業の継続を望むとの意見があることを確認しました。ちなみに回答者数は618名でございまして、579名の方からこういった意見をいただいております。
 この事業は地域の方、特に河川に近いところに住んでいる方々にとって、目に見えて安心が確認できる、しかも効果も自分の目で確認できる非常に効果の高い事業であると思っていまして、2カ年という事業期間ではございますが、継続できるのであれば来年度以降も引き続きやっていきたい事業であると考えております。

○中谷委員
 土砂が堆積するのは、やはり上流部で土砂の流出があるのが根本的な原因だと。増水時という条件もあるかと思いますけれども、その上流部には何があるかというと、山があって木があると。それでその辺の管理がいま一つうまくいっていないと。回り回っていくと他部局の悪口になるのでこれ以上言いませんが、できれば一体となってその河川の流域、それからその分水嶺、流域の面積全体で河川のあり方を考えていただくことも重要だと思っていますので、このあたりも考えながら、政令市の議員とすると河川とか砂防とかそのぐらいしか実は言うことはなくて、そのあたりもしんしゃくいただいてお願いしたいと思います。

 それから次の質問ですが、説明書119ページの2の(1)のイ都市公園管理運営費で、平成27年に草薙総合運動場で静岡県体育協会グループが指定管理者に指名をされておると。指定管理料が4億3000万円余です。
 エントリーしたときに、多分にいろいろと、夢ばっかり語ったわけじゃないと思うんですが、それなりの運営方法で収益をちゃんと出しますよと提示をして、県はそれでは平成27年度は静岡県体育協会グループに任せてみようという結果を出したわけですが、1年間の運営方法を見て、所管の部局として静岡県体育協会グループの運営のあり方をどう評価しているか伺いたいと思います。

○M田公園緑地課長
 平成27年度の静岡県体育協会グループの草薙総合運動場の管理でございます。
 管理につきましては、5年間の指定管理者としての協定を結びまして5年目に当たっておりますけれども、その中では草薙総合運動場の中心的な目的であります中部地域のスポーツの拠点として、さまざまな教室そのほか施設の管理、またイベントなどをやっていただいておりまして、利用者数も前年度に比べてふえていたところでございますので、評価はしております。
 ただ、これは施設が原因でもございますけれども、駐車場不足に対する対応とか、そのほか一部苦情などに対する対応など、これはどこの公園でもあることではございますけれども、その対応についていろいろ私どもと協議をしながら進めてきたこともございまして、点数といいますか、外部評価をやっております。この中ではAとかA+とかございますが、これはほかの6公園と比べて遜色ないものであると記憶をしております。後ほど調べてまた御報告をいたします。

○中谷委員
 ありがとうございました。
 私も体協の関係もありますのでそれ以上言いませんけれども、平成28年度は重ね重ね残念だったなと。終わります。

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