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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:07/26/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○野崎委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質問等を継続します。
 では、発言願います。

○伴委員
 よろしくお願いいたします。
 ふじのくに県民クラブの伴卓です。
 大枠3点の分割質問方式でお願いします。
 最初に、富士地域の工業用水の利用状況と水道料金に対するイメージについてお伺いをいたします。
 富士市における工業的な用水量ということで、いわゆる富士地域は工業用水のほかに伏流水や井戸水も使っている企業がありますので若干県の数字とは変わるんですけれども、こういった水道を使っている工業用水の供給先が県の数字で111社あります。
 富士市が取りまとめている統計によりますと、平成5年は249社ありました。これが平成25年には212社まで減少をしております。また用水の総使用量も平成5年は1日当たり142万9000立米あったものが、平成25年には73万4000立米まで減少しております。およそ半分になります。これは平成24年に大手の製紙会社が生産拠点を富士市から移したということもありますので、そのときの下げ幅も大きくあるとは思うんですけれども、仮に移転がなかったとしても全体の利用量はやや右肩下がりであることは変わらないと思います。
 そこで、まず1点目の質問をいたします。
 先般も、今回の質問に当たりレクチャーをいただいた中で、職員の方から県の公務員でありながら民間企業と同じような経営努力をしていかなければならないというお言葉をいただきました。今後は新規ユーザーの獲得、または既存ユーザーの利用拡大に向けて、やはり民間で言うところの営業活動に注力されていくのか、まずお伺いをさせてください。

○跡見経営課長
 営業活動への注力の関係でございます。
 6番委員にもお答えをいたしましたように、ユーザー獲得が喫緊の課題だと思っております。
 営業活動に注力をしておりますけれども、御説明申し上げましたように情報収集をした上で見込みのありそうなところについては、事務所の所長等幹部職員が直接出向いて工業用水の利用の働きかけ等を進めております。
 引き続き、製造業以外の業界に対しても工水利用を働きかけるように力を入れていきたいと考えております。

○伴委員
 前向きな御答弁ありがとうございます。
 富士地域では、この当該工業用水が産業の血液ということで本当に大切な役割を担っていただいておりますので、新規のユーザー獲得に向けて引き続きの取り組みをお願いしたいと思います。

 そこで、再質問になりますけれども、マスタープランにおいては60年という長期的なスパンの中でダウンサイジングをする計画があります。委員会資料の5ページの中で将来的な水の需要量が1日当たり61万5200立米ということですけれども、現在のこの5つの地区――柿田川、富士川、東駿、中遠、西遠を足し合わせますと約69万623立米になるかと思います。需要量の見込みからすると7万6000立米ほど減少しておりますので、新規のユーザーを獲得していきたいという思いからするとやや矛盾を感じるのかなという思いがありましたので、その辺についてはどのようにお考えでしょうか。所見をお伺いしたいと思います。

○跡見経営課長
 まず、マスタープランにつきましては将来の水需要予測につきまして、現状契約をしているユーザーの皆様の水量見通し、それから現状把握をしている、将来受水するであろう受水量も含めて想定水量を算定しているところでございます。
 今後、営業活動を強化して水量増に努めたいとは思っておりますが、将来計画を立てる上では、安全側に見てこういう水量設定をしています。

○伴委員
 ありがとうございます。
 そうしますと、5つの用水が全て供給能力に対してダウンサイジングの目標が半分以下、もしくはそれぐらいの量で設計をされておりますけれども、60年という本当に長いスパンなので突然企業が来てちょっと水を使いたいよという需要がふえてくることもあると思うんですね。そういったときのプランの変更は、弾力性をもって御対応していただくことは可能なのでしょうか。

○佐藤水道企画課長
 マスタープランの適正規模等につきましては、適時適切に規模を見直していくという表現も本文中にさせていただいております。そういう状況になれば企業についても見直しをかけることになってくると思います。

○伴委員
 ありがとうございます。
 この用水に関して、富士地域の会社を回っておりますと富士は工業用水が高いという印象を持っている方がなぜか多くいらっしゃいました。先般もレクチャーの中でお伺いをしまして、他地域と比べますと全国的に見ても本当に良心的だと思いますし、恐らく富士地域には家庭での下水道に当たる岳南排水路の利用料金と合わせてしまうと高いと感じてしまう方が多いのではないかなと思うんですね。
 ですので、先ほど営業も注力をしていただけるということでしたので、あわせて要望というわけではないんですけれども、富士の工業用水はどちらも、富士川も東駿も合わせても良心的な値段ですし、良質な水であるということも発信をしていただければなと思います。

 続いて、委員会資料8ページの地域振興整備事業についてお伺いをさせてください。
 交通基盤部の所管になってしまうかもしれないんですけれども、富士山麓フロンティアパーク小山の工業団地についてのお話になります。
 この中の取り組みで、富士山を借景にした森にたたずむ工業団地をテーマに、内陸のフロンティアの取り組みも兼ねて工業団地の造成、企業誘致に取り組んでおるかと思います。
 概要説明の中で、この景観に配慮した工業団地とあります。例えば観光地などに行きますと大手コンビニや外食チェーンの看板が茶色のデザインに変えられていたり、あとは規制の高さよりも低く建物の設置がされておるかと思います。この団地にできる新社屋に対してもこのような指導、あるいは景観に配慮した設計を求めていかれるのか、2点お伺いしたいと思います。
 まず、実際にこの場所に建物が建った場合に富士山と重なってしまうような場所があるのかどうか。
 あるいは、私もまだ現地に行ってないんであれなんですけれども、周りが森というか幾つか小山があると思います。お店ではないのであんまりカラフルにはならないと思うんですけれども、その中に巨大な工場群がわーっと出てしまうようなことは起こり得てしまうのでしょうか。2点お伺いいたします。

○三沢地域整備課長
 区画を取り巻くように緑地帯を設けまして、そこに植樹を計画しております。周辺道路などから富士山と工場が重なって見える場所はそれでほぼなくなると考えております。このために富士山の眺望ポイントといたしまして、団地西側2カ所に展望公園を設置するほか、東西方向の幹線道路につきましては景観シミュレーションにより、富士山方向に配置するなど富士山の眺望に配慮しております。
 次に、全体面積の25%以上の緑地帯を計画しておりまして、地域由来の潜在自然植生を尊重した樹種のカシやエノキなど、将来約20メートルの高さに成長いたしますのでこの木を主に計画しております。これによりまして将来的には工場区画が高木に覆われた状態になりまして、周辺の隣地景観とも調和が図られ森にたたずむ工業団地が形成されると考えております。

○伴委員
 ありがとうございました。
 前職時代に質問をいただいていましたので、こういった景観に配慮していただくということは富士山を中心に取り組んでいる静岡のふじのくにとして非常にありがたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

 続いて、大枠の最後になりますけれども委員会資料12ページの新たな取り組みについて、幾つか質問をさせていただきたいと思います。
 まず、12ページの冒頭にあります国内産業振興プロジェクトチームの取り組みといたしまして、先ほどの小山のフロンティアパークの早期契約成立を目指すとあります。
 委員会資料の8ページの部分で、先ほどもありましたけれども、食品関係の企業との商談を一部開始しており引き合いもあると。ほかにも新東名とのアクセスが非常にいいということで、物流関係の企業さんにもアプローチをされておると思うんですけれども、先ほどまだ1社もないという状況の説明があったと思うんですけれども、現在の手応えですとか企業誘致活動の状況についてお伺いをさせてください。よろしくお願いします。

○三沢地域整備課長
 現在、具体的に県内外11社との交渉を進めております。11社の内訳につきましては、食品が7社でございます。そのうち5社につきましては本当に具体的に話を進めておりまして、間もなくいい御報告ができるのではないかというところもございます。そんな状況でございます。

○伴委員
 ありがとうございます。
 再質問で、ちょっと私の資料の読み込み不足かもしれないんですけれども、全体ではどれぐらいの企業が入れそうなスペースがあるっていうことが、例えば住宅でいうところの20区画あってそのうちの幾つとかっていうのはありますでしょうか。お願いします。

○三沢地域整備課長
 当初の設計では、7区画を計画しておりましたが、1つの区画が非常に広いということがございまして、これを2分割いたしました。もう1つも、ある企業のニーズに応える面積の区画がなかったもんですから、やはり面積に合わせて分割しております。そのため現在は9つの区画が可能となっております。
 また、区画の2につきましては非常に広い区画になっておりますので、さらに分割することも相談に応じようと思っているところでございます。

○伴委員
 ありがとうございます。
 続いて、委員会資料12ページに戻りまして、セルロースナノファイバー関連の質問でございます。
 まず1点目が、ふじのくにCNFフォーラムの会員数は平成27年度と28年度を比較いたしますと1.7倍、これに対して工業用水ユーザーが1.2倍でやや低調な気がするんですけれども、もちろんこの中には生産業以外のユーザーも多く含まれていると思いますし、逆にこの工業用水ユーザーも22社にふえておるんですけれども、この内訳のデータがあれば教えていただけますでしょうか。

○三沢地域整備課長
 工水ユーザーの産業別内訳につきましては、パルプ・紙・紙加工製造業の製紙が14社、それから化学工業が4社、その他が4社となっております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 最後の質問をさせてください。
 この右側のCNF関連企業誘致のところですけれども、この図表を読みますとCNFの開発拠点もしくは量産化のめどが立てば、先ほど話に出ました小山のフロンティアパークにもCNF関連の生産拠点の企業の誘致、あるいは進出希望の企業があらわれた場合は県として支援をしていくということでよろしいでしょうか。
 また、その下の工業用水や工業用地のニーズへの対応とありますけれども、特にこの工業用水のニーズという部分で、供給量の増減ですとか、あるいは料金がもうちょっと安ければ使うよというような要望があった場合、対応はしていくのかどうか、この2点をお伺いします。

○三沢地域整備課長
 フロンティアパーク小山にCNF関連企業の進出希望があった場合につきましては、ほかの工場も同じでございますけれども、経済産業部など県の関係部局あるいは小山町と連携しまして、補助金の手続などについて支援してまいりたいと考えております。

 次に、工業用水についてでございます。
 一般的なCNFの製造工程におきましては、セルロースを機械的に細かくする工程や薬品の洗浄工程がございまして、これに大量に水を使用いたします。このためCNF関連事業の事業化、量産化が進めば、工業用水の給水に対する需要が増加するものと考えております。それらの需要に対しまして、速やかに契約水量の増加等で対応してまいりたいと考えております。

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