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委員会会議録

質問文書

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平成29年11月農林水産・観光交流特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:阿部 卓也 議員
質疑・質問日:11/22/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○阿部委員
 ありがとうございました。何点かお聞きしたいのですが、まずこの要望書でいくと、予算の件です。委員長がよくおっしゃいますけど、農林水産産出額に対する都道府県農林水産予算の割合最下位というのは非常にゆゆしき事態だと思うのです。これはざっと見ると農業県ほど産出額が多いものですから、予算が減ってしまって、下位に来るのかなと思うのですが、具体的にお聞きしたいのは、ことし、まさに、常任委員会で農業の問題を論じており、静岡県の場合は産品が多いものですから、その産地とか、産品ごとに柔軟にできる補助制度とか、そういうものを制度設計が必要だと思っています。
 それに関して、具体的に農協さんとして、制度設計、県が予算を端的に額だけふやせばいいというわけではなくて、ここの部分はどうしてもこういう柔軟に使える予算の設計をしたほうがいいという御所見があればぜひ伺いたいと思うのですが。

○戸塚央男氏
 JA自体も農家の方に対して助成制度というのをJAごとに対応する内容ごとにつくっているところが、最近多いものですから、例えば、制度設計したものに対して、県として幾らかでも補助みたいなものをしていただけると非常にありがたいと考えております。それはその産品ごとでもありますし、内容ごとでも若干違うのですが、そういったところに対しての支援というのはお願いできないかなということであります。

○阿部委員
 わかりました。非常にわかりやすいと思います。ありがとうございました。
 ちょっと、ぜひ努力をしたいと思います。
 それから、次の質問ですが、先ほどもあったかもしれないんですけれど、農業指導、営農指導ですね、ここの部分はやっぱり私も地元の農協さんや農家の人たちと話していると、県の、特に農林事務所ができなくなっているということを聞きます。実際、西部農林事務所の職員と話をしても現場を知らない、僕より知らないと、大丈夫かと思ったりするときもあるぐらいなんで、具体的に農協さんから見て、県の農林の職員をこういう教育をちゃんとさせてくれよとか、例えば現場にいる年数が短過ぎるとか、そういう具体的な注文がもしあれば、ぜひいただきたいのですが。

○戸塚央男氏
 やっぱり3年とか5年ごとにですね、異動されてしまいますので、いわゆる専門的な知識も含めて地域の状況も把握されないで移ってしまうというところで、非常に残念だというのはあります。
 それから、圧倒的に先ほどの資料のとおりですね、普及指導員の人数が少ないというふうに思いますし、それから補助事業等に関係するとですね、その事務量もかなり多いもんですから、当然、現場に出ずにですね、こういうところでパソコンでする作業のほうが多くなってしまいますので、そういう意味で、時間的な余裕がないというふうに考えておりますので、やっぱり数が減っているというのが非常に問題なのかなというふうに思っております。

○阿部委員
 わかりました。ありがとうございます。
 次をお聞きするんですけれど、お茶で関連ですが、1つ、てん茶の生産ですね、抹茶の需要は今世界的に非常に高くて、輸出というとお茶、抹茶をくれということなんですが、このてん茶については、今、JAさんとしてはどういうスタンスでお考えなのか。

○戸塚央男氏
 てん茶自体は工場の生産ラインが普通の煎茶、荒茶をつくるのとは全く違いますんで、かなり投資が必要になるわけですね。そうはいっても、市場の需要は非常に強いもんですから、従来から取り組んできている農協では、恐らく生産は維持しようという動きはあると思います。ただ、つくるほうの技術も違いますので、一概にもうかるからみんなそっちへというふうには、なかなか簡単には動かないと思っています。だから、いいことはわかっているけれども、なかなかもう一歩踏み出せないというのが現状じゃないのかなというふうに思っています。

○阿部委員
 先ほどおっしゃっていた、「やぶきた」がやはり大分頭打ちになってらっしゃるとか、今後どうするかという、お茶に対しての中長期的な展望というのを、農協さんはどういうふうにお考えなんですかね。

○戸塚央男氏
 これだけ価格が下がってますんでね、低迷どころじゃなくて下がってきてますんで、そうすると昔ですとね、一茶の売り上げがもうけで、二茶、三茶で肥料代を出すと言われた時代もあったんですけれども、今はもう一時の6割ぐらいまで価格が下がってますんで、なかなか自分の息子にも継がせられるような状況じゃないというのが実態だと思いますし、恐らく「やぶきた」の樹齢も50年ぐらい越えているのがかなり多くなってきてますんで、ここは本当に将来もうけてやっていけるのかどうなのかという境目にも入っていると思うんですよね。だからなかなかお茶の価格が回復しない中では、農業経営をどうするかということで複合経営、お茶以外の作物をやっぱり導入せざるを得ない状況になってますんで、複合経営を始める指導している農協が今出ていますね。

○阿部委員
 僕、実際、お茶のことを議論していて思うんですけれど、やっぱり静岡というブランドがあるもんですから、静岡茶という。だから、そこにやっぱりこだわりがあるのは、ものすごくよくわかるんですが、現実問題、中長期的にとりあえず苦しいから困るねと言っているだけで、さっきのてん茶の問題もそうですけれど、ここに絞っていこうとかいうところが、やっぱりまだ見えてこないなと思っているので、そんな研究会とかは農協さんの関係では、お茶についてされている皆さんていらっしゃるんですか。

○戸塚央男氏
 お茶を取り扱っている農協は11農協ありますんで、その11農協の皆さんで、やっぱりどういった商品をつくろうかと、新しい商品「揉一ひとえ」をつくって、それをメーンにして今売り出しはしているんですけれどもね、やっぱり特徴あるお茶を何とか工夫してやっていかないといけないということと、11農協、産地もいっぱいあるものですから、県内では静岡茶でいいのかもしれんけれども、よその県に行って、例えば川根茶だとかね、沼津茶だとか、菊川茶といったって、どこのお茶って、こうなるんですね。だから今その11農協が集まって、やっぱり静岡茶として売り出しをしていこうと。そんな今取り組みが始まってはいるところですね。

○阿部委員
 それを、売り出しの方法とかを応援するというのが近道なんでしょうかね、やっぱり静岡県がやるとしたら。

○戸塚央男氏
 そうですね、県も一生懸命やってくれていて、全国何カ所かいろどり見本市と銘打って、北は北海道から九州のほうまで何カ所かでやってはくれています。

○阿部委員
 今度、島田のお茶のことを県がやることになったんですが、県がやると、どうしても一般的な展示とかになると思うんですけれど、そこら辺、現場感覚からすると、こういうことをやってくれないと困るというのがありますか。

○渡邊芳文氏
 お茶のそういったことは、実質的には経済連が取り扱ってますんで、経済連のほうには話を伝えておきます。

○阿部委員
 最後にもう一つだけ、農業の魅力発信の1つとして、最近、全国で農家レストランみたいなのが結構取り上げられています。静岡県はやっぱり農産品が豊富だもんですから、そういうものを直営で考えるとか、例えば県もそれじゃそういうのを出すのに手伝ってくれよとかいうお考えとか、現場からの声っていうのはないですか。

○渡邊芳文氏
 今、経済連が、「静岡そだち」という焼き肉と、最近、野菜なんかをメーンにして、女性をターゲットにしたレストランをつくったりしてやっていますけれども、これも自賄いで。
 農協のほうでも、焼き肉を始めたりしているところがありますんで、ぼちぼち地産地消をメーンにしたレストラン経営も始まっている動きが出ています。あるいは、そばとか、そういったことを手がけている農協もありますけれども、特に県のほうに、だから資金援助をみたいな話はほとんど出てないですね。自賄いでやっています。

○阿部委員
 ありがとうございました。
 最初に申し上げた予算のことを論じていて、やっぱり県全体の予算も厳しくなっているので、きちんと筋が通っていて、しかもこれが静岡県の中長期の農業のためになるというほうに理由づけをしていかないと、全体予算の中でも厳しいかなと思うんで、そういう予算制度をぜひ組み立てたいと思いますので、ぜひ今後とも御指導いただければと思います。

○鈴木(利)委員長
 ほかにありますか。

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