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委員会会議録

質問文書

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令和3年9月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山田 誠 議員
質疑・質問日:10/08/2021
会派名:自民改革会議


○山田委員
 私からは分割質問方式で伺いたいと思います。
 まず、危機管理くらし環境委員会説明資料7ページ、ニホンジカ対策の推進です。
 これについては、くらし・環境部と経済産業部も絡んでいる問題であります。農林業被害についてはやはり経済産業部が中心なんですが、被害対策と動物保護・愛護と非常に相反するというか、非常にバランスを取るところが大変なわけです。今回緊急捕獲対策事業の中で担い手育成のため学生向けの狩猟免許試験予備講習会を新規で実施して32名ということで、この実施内容と成果、またこれに期待することのお話を頂きたいと思います。

 それからもう1つは、令和3年度にスマホアプリを用いたメス捕獲情報の活用と人工餌場を用いたと2つあるわけですが、これについての現状での成果がどのようになっているのか伺いたいと思います。

○深野鳥獣捕獲管理室長
 まず、1点目の学生向け狩猟免許試験予備講習会について7月11日に開催したと先ほどお答えいたしました。こちらにつきましては今まで狩猟免許試験予備講習会が県の猟友会主催で別途開かれておりましたけれども、そこに参加するためには電話で申込みをしたりとか、参加者も若い方が少なくなかなか参加しにくいという問題もございました。その点につきましては講習会の申込みもスマホで簡単にできるように、それから費用の負担も少なく済むように工夫して開催いたしました。
 その結果、県内の7つの大学、2つの高校から32名の若い方に御参加頂き、実際に講師の先生方として県の猟友会のベテランをお招きして、実技の講習も含めて実際に狩猟に関わる、どういう現場でことが行われるかについても実質的な講義も聞けて非常に参加した学生さんもためになったとアンケートではお答え頂いております。
 また、実際に県内の大学の先生方でもニホンジカの問題に非常に造詣の深い先生もいらっしゃいまして講義に取り入れてくださったりしておりますので、そういう大学と連携して今回開催にこぎ着けました。違う学校の学生と席を同じくして1日過ごしたことで学生同士の交流があって、実際に実技の研修もしたものですから刺激を受けた点でもさらに前向きに捉えていただけるような結果が出せたと思っております。
 それから、こういう若者が活躍できる場を今後も設けたいと考えておりまして、免許取得後実際に狩猟に携われる場をつくる検討を今後続けてまいりたいと思っております。

 続きまして、2点目の新しくスマホアプリを用いたメス捕獲情報の活用と人工餌場を用いた給餌誘引捕獲技術の導入でございますけれども、令和3年度から指定鳥獣捕獲事業の関係で奥山捕獲という区域を限った捕獲についてはこのスマホアプリを導入して報告していただいております。
 この結果、今まで捕獲従事者の方々が写真を撮って現像して報告のために貼り付けてという手間があったわけですけれども、それがスマホで写真を撮ってそこに入力すれば書類上の報告ができ、それをまとめる事務局もその送信を受けたデータを見て集計ができることで、非常に事務手続の簡略化につながっていると考えております。また今後さらに広げていきたいと考えております。
 それから、人工餌場を用いた誘因方法の技術の導入ですが、自然条件の中で餌がなくなってきたときに使うのが一番効果的と考えておりますので、これは本格的には秋以降に実際に捕獲している現場で使っていただいて効果をさらに検証してまいりたいと思います。

○山田委員
 ありがとうございました。
 特にこの狩猟の免許、2つに分けてから銃を取る人が非常に少ない中でわなのほうが圧倒的に多いと。そういう中で若い人がやっぱりこれに関わってくれることは大事なことなので、ぜひ試験を受けて、受かってからさらに本当に現場での講習をしっかりやっていただいて、1人でも多くの人が担い手となれるように頑張っていただきたいと思います。
 人工餌場はこれから確かに秋以降の話で特に冬の猟の時期になるかと思います。もう1つこのスマホアプリについてやはり重点捕獲を強化する中で、全てにおいてこういうデータがあることによって皆さんがじゃあどこに実際仕掛けていくのが一番いいかとか様々なことが分かると思うので、できるだけ早くさらに強化していただきたいと思います。これについては要望としておきます。
 
 次に、南アルプスの環境保全の推進について伺いたいと思います。
 これは本会議等でも話が出ておりますけれども、1つは南アルプスを未来につなぐ会。これはユネスコエコパークに登録されてリニアとの絡みも非常にあるわけですが、この南アルプスの自然をしっかりと保全していくことは様々な生態系とか絶滅危惧種があるのでしっかりとやっていただきたい中で、未来につなぐ会があるということですね。そしてもう1つが南アルプス学術フォーラムの立ち上げという形になっているわけですが、形としては違うけれども両方ともやはり南アルプスについての将来的な展望をしていくことになるかと思います。2つの活動について今後の予定をお話頂きたいと思います。
 それともう1つ、南アルプスの環境保全基金の状況で、これは県が1億5000万円出して残りを個人とか企業から寄附を集めて基金を積立てるということなんですが、この目標があればどのぐらいを考えているのか教えていただきたいと思います。

○上家富士山・南アルプス保全室長
 まず、南アルプスを未来につなぐ会について御説明します。
 南アルプスの自然環境をよりよい形で将来につなぐことに貢献することを目的に、7月に南アルプスを未来につなぐ会を設立しました。今後は会員の皆様と共に南アルプスの魅力発信、保全、利活用に取り組んでいくために、各会員による南アルプスの持つ魅力をSNSなどで発信する取組や自然環境の保全活動や利活用などをテーマにしたシンポジウムの開催を行って、県民の方に南アルプスについてまずは知っていただくことを行っていきたいと思っております。
 もう1つ、仮称なんですけれども南アルプス学術フォーラムについてお答えいたします。
 南アルプスについては、どうしても奥深いこともあったり急峻ということもありまして、近年実際に調査する方が減っております。その中で南アルプスの現状把握が困難になっている状態もありまして若手研究者の育成や支援を行っていく必要があると考えておりますので、南アルプスの調査研究活動の活性化や体系化を図るために南アルプス学術フォーラムを年内に立ち上げたいと思っております。
 もう1つ、基金につきましては、今年3月に設置して県で1億5000万円積立てておりまして、現在こちらに書いてありますとおり、企業とか個人の方から約400万円の寄附を頂いております。目標としましてはこれから3年間で5000万円、単純にいきますと毎年1500万円ぐらいずつ皆さんから協力頂きたいと考えております。ですので、今後企業とかを回って皆さんに御理解頂いて基金に協力していただける取組をしていきたいと思っております。

○山田委員
 南アルプスは先ほど答弁でもありましたが、非常に奥深い山ということもあってそれ以外にも滑落事故あるいは遭難救助といったものが時々新聞にも出るかと思います。そういった意味では簡単に入れない中で学術研究がなかなか大変だというところもこの基金も活用しながらやはりしっかりとやっていくことが私は必要だと思いますので、ぜひこれは1つの大きなユネスコエコパークの中で環境保全と学術研究をしっかりとやってもらいたいなと思います。
 それにはどういう形でやっているか、私も詳しくまたSNSを見たいなと思うんですけれども、今非常にドローンが様々なところで活用されている中でぜひともそういった新しい機材をうまく活用しながら進めていただきたいと思います。以上要望といたします。

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