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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:02/21/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 一問一答方式で1問だけですが質問させていただきます。
 総合計画後期アクションプラン案57ページに、科学捜査を強化するためDNA資料をはじめとする現場の遺留物についての各種鑑定とか検査の研究を推進すると記載があります。清水区にある科学捜査研究所、今回ここを視察予定でしたが視察そのものが中止になってしまいました。私はできた当時委員会の視察で訪ねた記憶があって、こういうことまでやっているのかと感動したことがございます。
 それから随分時間がたっており、テレビなどでもそうした場面がよく取り上げられ、それぞれ高度な研究がされていると知っていますけれども、現実にはもっともっと細かなことの研究が進んでいて、資料を基に捜査員がそれぞれの事件の究明のために努力されていると思います。
 逆に言うと、そうした基本的な研究、調査の結果がうまく出てこないと、事件解決に時間がかかったり、解決までいかないことにもなり得るおそれもある。陰の力ではありますけど、貴重な戦力なんだよということで、現状研究はどの程度まで来ているのか。そしてこんな例もありますよと私どもに説明できることがありましたら、教えていただければと思います。

○平井刑事部参事官
 各種鑑定の高度化及び各種研究の推進による最近の成果と今後の取組についてお答えいたします。
 警察はこれまで犯罪捜査において科学技術を活用して客観証拠による的確な立証に努めてまいりました。そのため科学捜査研究所においては、DNA型や薬毒物などの鑑定を行っており、各種鑑定のさらなる高度化と各種研究を推進するために警察庁と連携した各種鑑定機器の計画的な導入・整備、鑑定技術職員の知識・技能の高度化のための各種研修の受講及び科学捜査研究所研究発表会などの開催、科学捜査に対応する現場捜査員育成のための科学捜査アカデミーの開催、事件立証上の問題点の研究などを行っています。
 最近の成果としては、令和3年中にDNA型鑑定や薬毒物鑑定に係る最新の分析機器が更新、導入されたほか、鑑定技術職員が自己の鑑定を通じて研究を重ねた結果を発表する科学捜査研究所研究発表会をコロナ禍の中リモートで開催して、研究成果を部内向けに発信しております。
 派遣型教養として、現場警察官の科学捜査力向上のための鑑定技術職員を警察署などへ派遣し、科学捜査アカデミーを9回開催しております。また令和2年度の科学捜査研究所研究発表会で発表された児童虐待における児童の外傷に関する研究について、令和3年中に鑑定機器を導入して実際の児童虐待事件において児童の頭部外傷に関する鑑定を行うなど成果を上げています。
 このような取組によって、令和3年中は科学捜査研究所における鑑定総数が前年に比べ約2,000件増加の約1万件となっております。各種事件捜査における客観証拠による的確な証拠、的確な立証に資することができたと考えております。
 今後も、DNA型鑑定や薬毒物鑑定に係る最新の分析機器への習熟、科学捜査研究所研究発表会を通じての鑑定技術職員の知識・技能の向上、科学捜査アカデミーの開催による現場捜査員の科学的視点の育成など、さらなる各種鑑定の高度化と各種研究を推進してまいります。

○中澤(通)委員
 ありがとうございました。
 きちっとした答えを出してくれる件数もかなり多い、しかもそれによって捜査が行われていると今のお話で理解させていただきました。
 逆に言うと、それだけ科学捜査研究所にいる人たちの仕事がハードになっていて、それこそ働き方改革の兼ね合いで対応していくことも必要です。また研究成果の評価に対してもしっかりと表彰制度をつくっていく必要があるんじゃないかと思います。
 とかく現場の逮捕のために実行されたところだけがメインに出てくるんですが、そうじゃなくて地味な捜査が本当に大きな力なんだよと理解できました。
 前に当委員会で質問させていただいた表彰制度があり、実態を聞くと寂しい表彰制度じゃないのかなと言いましたけれども、もう少しきちっとしていくことも大切なことじゃないかと思います。
 予算取りがなかなか難しいことも分からなくはないですが、よくよく考えて皆さん方の士気が高まるようにしていただくとありがたいと思います。そんなことは十分やっていらっしゃる、こういう人たちも同じような表彰対象にもなっていると理解していいですか。

○平井刑事部参事官
 9番委員御質問のような科学捜査研究所の鑑定技術職員に対して地道な捜査の結果を反映して表彰をやっていることは事実ですけれども、現時点でどのぐらいの数かまでは把握がございません。ただ職員個々に士気が上がるように、事件ごとあるいは年間で評価して積極的にやらせていただいておりますので、御理解頂ければと思います。

○中澤(通)委員
 それぞれ現場の方々が御努力されていると理解させていただきます。静岡県警もそれらを含めて、しっかりと地域の人たちの安全に対する環境づくりのために御尽力頂いていることが広く評価されるよう、私どもも努力させていただき、皆さん方もどうぞ御奮闘頂きたいと思います。ありがとうございました。

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