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委員会会議録

質問文書

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令和2年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:03/10/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○小長井委員
 一問一答方式でお願いします。
 まず、危機管理くらし環境委員会説明資料15ページの「森は海の恋人」水の循環研究会についてお伺いいたします。
 今回、富士川・大井川の水系と駿河湾沿岸部までをケーススタディーとして、陸や海の環境変化が海の生態系に与える影響の検証ということで、これまでとかくいろんな環境問題を取り上げてきたと思います。人間が生活していく中で有害な物が出るとそれは問題としていろいろ話題になるし、取り上げて対処していくわけですけれど、今回の「森は海の恋人」水の循環研究会での研究のようなケースはこれまで余りなかったと認識しているわけです。
 これからの時代、生物の多様性と保全、豊かな恵みの持続的可能な利活用などは非常に重要になってくると思うので、この事業については評価するところでございます。
 令和2年度の取り組みとして1から5までございまして、それぞれ推定と書いてありますが具体的にどういうことでしょうか。

○蜷企画政策課長
 「森は海の恋人」水の循環研究会で行います推定でございますけれども、国や県等の調査研究機関、専門家等が研究し集積いたしました降水量や河川流量、地質等の既存の情報をもとに数式によるモデルを構築し森、川、海の水循環と生態系との関係性を定量的に把握することによりまして、陸や海の環境変化が起こった場合に生態系に与える環境の予測を行おうとするものでございます。

○小長井委員
 確かにこの5つはそれぞれ別個で初めからやっていると膨大な時間、予算もかかるでしょうから、おっしゃるようにこれまで蓄積されたものを利用して推定していくのもいいと思いますが、その推定したものをこの研究会の中の委員が議論、検証して、例えば推定と違っていた場合も出てくると思います。そのときは原因が何かということも議論して、その結果として水の持続可能な利活用が進められる施策を展開していくという理解でよろしいでしょうか。

○蜷企画政策課長
 8番委員御指摘のとおり、その推定、研究で導き出されたものをそれぞれの分野で活用していただき、さらにこの研究成果は県だけではなくいろいろな研究機関等にも活用していただきながら生物生産であるとか、陸域での施策展開などに活用していただければと考えております。

○小長井委員
 今、私も1つ触れるのを忘れたんですけれど、推定されたものを経済産業部で現地調査、これは実地でやるわけですよね。経済産業部でやったものを今お答えいただいた形でこれから進めていくと理解をさせていただきます。
 確かに、富士川の場合はサクラエビ等の問題が実際出ていますし、大井川に関してはもしかしたらこれから水のことがリニアの関係で出てくる可能性があるというと、この2つの河川については非常に意義のある研究になろうかと思いますので、ぜひ力をもって推進していただきたいと思います。

 次の質問に移らせていただきます。
 説明資料の19ページになりますが、心のUDプラスの推進でございます。
 声をかけ助ける行動ということでわかりやすいことの推進でございますが、それほど難しくないようにみえてなかなかできていないのが現状かと思います。これが静岡の文化になるような取り組みを進めていただければありがたいなと思います。
 昨年出前講座を9回やって248名。ことしはこれが10回となっており企業や団体を対象とするようですけれど、具体的にどういうところを対象に出前講座をやるのか決まっていれば教えていただきたいと思います。

○ 若月県民生活課長
 実践講座は今年度オリンピック・パラリンピックのボランティアと東部の観光事業者を対象に9回実施いたしました。来年度は予定として10回考えておりますけれども、県内全域の企業・団体に対して希望を募って実施していきたいと。これから募集を行いますので今の時点では具体的にどこの企業に対して行うのか決まっておりません。想定として、おもてなしの機会が多い観光事業者やタクシー、バス、鉄道などの交通事業者、金融機関、飲食業、小売店などが考えらます。今は企業でも相当SDGsの機運が高まっておりますので、これら以外の業界からも要望があるのではないかと考えております。

○小長井委員
 ありがとうございます。
 受講者数は決して多いとは言えないと思いますが、ぜひ実践講座等を踏まえて、受講された方がクラスターを形成するような講座にしていただきたいと思います。

 次に説明資料の28ページ、空き家等対策の推進でございます。
 空き家対策といいましても、本会議でも伺いましたけれど分譲マンションについてです。
 分譲マンションについて県としても既に調査を実施していると。築40年以上で142棟、そのうち108棟から回答があった、76%の回答率になると思いますが、築40年以上の142棟全てに調査をかけたということでよろしいでしょうか。

○平松住まいづくり課長
 今回調査をかけた142棟ですけれども、静岡市と浜松市を除いた部分で築40年以上の高経年マンションです。

○小長井委員
 静岡市と浜松市が特に多いと思いますので、その2つを合わせると大体どのくらいになるかわかりますでしょうか、教えてください。

○平松住まいづくり課長
 申しわけございません。今手持ちがないので後で報告させていただきます。

○小長井委員
 また後ほど教えていただきたいと思います。

 このうち回答がなかったのは34棟ということでございますが、いろんな事情があろうかと思います。推測するに回答する組織を持っていないとか、あるいは同じように管理組合が存在していない、機能していないなどの問題のあるマンションではないかなと思いますが、どのように推定されますか。

○平松住まいづくり課長
 今回の調査方法は、まずは郵送によるアンケートを行って回答が得られなかったマンションにつきましては直接訪問して聞き取りしております。そういった中で、協力をいただけなかった場所が34棟ございます。

○小長井委員
 この34棟については全く管理ができていないと思わざるを得ないですよね。直接訪問までされて伺ったということで、それだけこの問題は大きな問題だし、将来深刻な事態になる認識のもとに丁寧に調査が行われたと思います。
 本会議でのお答えの中で、長期修繕計画が策定されていないのが約4割。修繕積立金が国のガイドラインを満たしていないものが5割。程度の差はあるかもしれませんけれど、積立金も国のガイドラインに達していないという報告がございました。これは築40年以上の調査でございますが、築40年以内、例えば30年などの調査までいっていますでしょうか。

○平松住まいづくり課長
 築40年以下のマンションにつきましては、これから市町、関係団体と連携して調査を実施していきたいと思っております。

○小長井委員
 非常に重要な問題だと思います。10年たつと築40年で改築の問題も出てくると思います。そうなりますとそのまま同じような率でいくと、4割、5割が管理不足のマンションになると。それが40年から50年、60年になってそのまま行ってしまうと改築できない。つまりマンションのスラム化と言われていますが、そういうことが進行する。どうなるかというと犯罪の温床になるなどいろんな問題が出てきます。それを行政代執行により壊していくとなると行政の負担は非常に大きなものになりますので、この問題についてはぜひしっかりと細かい調査を進めていただきたいと思います。
 それから、結構今あちらこちらにマンションブームというのか何て言うのか立っておりますけれど、マンションの空き家もかなりふえていると。移住率が70%以上、これはリゾートマンションも含んでございますが、70%以上が50%もあるということで非常に大きな問題だと思うんですね。新築マンションをつくるよりもこういった3割もあいているところをリニューアルして住んでもらう体制ができたら、将来的にその問題が多少は縮小できると思うので、そういった対応もしっかりしていただきたい。それについても本会議のときにお答えいただきましたけれど、評価制度などをやって古いマンションについても価値を高めるというお答えだったと思います。こういったことが非常に重要になってくると思いますので、ぜひ進めていただきたいと。
 特に、これまでの規定だったら許可されるということではなくて、将来的に人口減少という問題もありますので建設を抑制していくことも考えていかなければならない時代になってきていると思います。その辺についての検討もぜひお願いしたいと思います。

 マンションの問題もう1つ。
 例えば行政代執行で解体したもの、実際そういう例が佐賀県だったかな、何カ所か出ているようでございますけれど、解体費用に関する調査はありますか。

○平松住まいづくり課長
 滋賀県の鉄骨3階建てマンションの行政代執行につきましては、アスベストがあるので1億円余の工事費がかかると聞いておりますけれども、私どもで解体費の積算はまだしておりません。

○小長井委員
 戸建住宅を、木造を解体することに比べたら膨大な費用がかかりますので、管理不足で将来スラム化して税金を使って解体することがない方向で行政としても取り組んでいただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 次に、説明資料33ページの芝生文化創造プロジェクトについて、先ほどお話を聞いておりまして2、3お伺いします。
 2番概要の現状と課題の中で現在67カ所、5万2506平米の芝生があるとございますが、この管理は今どうなっているんですか。

○河合環境ふれあい課長
 先ほども申し上げましたけれども、学校とか幼稚園の場合は先生方が主にやってくださっており、専門的なサポートを必要としているということです。

○小長井委員
 私の近所にも芝生のグラウンドを持っている学校がありますけど、今おっしゃったように学校の先生、あるいは前向きな用務員さんが一生懸命取り組んでいると。また父兄の皆さんも組織をつくって芝生の管理に年何回と出てやっています。
 一番現実的なのは、学校あるいはそういった施設で言えば、用務員さんのような方に研修を受けていただいて芝生の管理も業務の1つとして取り組んでいただくと。これは教育委員会との関係になろうかと思いますが、そういったことを話す必要があると思います。その辺はいかがでしょうか。

○河合環境ふれあい課長
 8番委員御指摘のとおり、今従事している方々にスキルアップしてもらうことが必要でございます。資料の下のほうにも書いてございますけれども、グリーンバンク事業で芝生の管理講座を2種類行っております。こちらにも先ほど御紹介ございました用務員さんであるとか、実際今管理されている方に研修を受けに来ていただいております。今は県立高校にも幾つか導入されています。市立の小中学校にも導入されております。今後教育委員会との連携をとございますけれども、実は県の校長会とは2年前からお話をさせていただいておりまして、こういった形で導入できますよ、こういったサポートがありますよと紹介しております。今幾つか引き合いも来ておりますので、今後広がっていくんじゃないかと思っています。

○小長井委員
 私も小学生のころは石ころがあるようなグラウンドでサッカーをやって、スライディングするともう体中血だらけになったりしました。そういう経験からすると今の芝生のグラウンドは本当にすばらしくて、はだしでも遊び回れる状況でございます。芝生文化の創造を広げていただくような取り組みをぜひお願いしたいと思います。

 それから次に、説明資料34ページ、定番になりますけれどニホンジカ対策の推進でございます。
 まず2概要の推定生息頭数ですけれど、令和元年度が伊豆・富士地域でそれぞれ2万3000頭、2万1000頭。これを来年度には5,000頭にする目標になっております。これだけ下げるのは至難のわざのように思いますが、取り組みはどのようになるんでしょうか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 概要に書いてあります令和3年度の目標は、現在の第二種鳥獣特定管理計画での令和3年度末の目標頭数を掲げております。シカの捕獲に関しましては、毎年度生息実態調査を踏まえながら保護管理検討会で捕獲頭数などを検討していただき捕獲を進めております。こうした中で調査や捕獲実績などに基づきながら、しっかりそれを捕獲に反映することで令和3年度の目標に向けて取り組んでいきたいと考えております。

○小長井委員
 令和2年度、3年度と2年間あるけれど、現状の取り組みではなかなか難しいと思いますので、もう少し広く取り組みについて検討していただければと思います。

 それからメスジカの重点捕獲の概要でございますが、生息実態調査は以前お伺いしたときにはふんを探してそれによって推測するというお話だったと思います。何年かそういう調査をされてきたと思うんだけれど、この調査の精度についてどんな評価をしていらっしゃいますか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 ふん粒法という調査手法ですけれど、これはニホンジカの生息頭数などを推定する上で、一応確立した手法になっております。ただ8番委員から御指摘がありましたように、これはあくまでも1月、2月にシカがいてうんこをしていたという証しをもとに、地域のシカの頭数を推定していくものですので、全体としての傾向がつかめる調査だと認識しております。

○小長井委員
 ふん以外にどんな推定方法があるんでしょうか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 例えば、環境省などでは階層ベイズ法で、現在起こっている事象から統計学的に現状今どれぐらいのシカがいるか調べる手法もありますが、いずれにしても推定していくやり方になります。

○小長井委員
 推定法を今2つ紹介していただきましたけれど、そういう方法で見ると伊豆・富士地域の管理捕獲計画ではなくて、伊豆・富士あるいは中部、天竜と範囲が当然広がってくるんではないかなと思います。それほどシカの被害は広い問題がありますので、その辺もよく検討していただきたいと思いますのでお願いします。

 それで、夜間にライトを照らすのがありますよね。照らすと確かに目が光るんですよね遠くまでかなり。うちの庭先でも毎晩のように来るんだけれど時間もありますよね。シカがあらわれる時間もあるし、天候や昼間の状況などいろいろあるので、車で移動しながらのライト照射というと割合大変なんだよね。時間が7時のときもあれば9時のときもあると。非常にこれは精度が低い気がして、しかも1週間に1回程度の頻度ですが、この辺についてはどのように評価されていますか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 来年度から実施したいと考えています夜間の調査については、時間帯的には大体日没後くらいからを想定しております。今年度11月に伊豆市で猟師の方にお願いして試行的にやってみました。その結果としましては、捕獲頭数はシカがいる場所をしっかり確認した上でわなをかけていくので、捕獲頭数は2割ぐらい多く取れました。またメスジカについてもメスジカがいることを確認しながらわなをかけたことによって、捕獲率は60%を超えていました。
 メスジカ重点捕獲におきましては、先ほどの生息実態調査などでシカが多くいる場所、あるいは市町や猟友会からシカがいる場所を聞き取りしながら、おおむねこういう範囲にシカがいっぱいいるだろうという場所で、さらに夜間調査をやっていることを確認しながらわなをかけることでしっかり捕獲頭数を伸ばしていけると考えております。

○小長井委員
 日没ではまだなかなか出てこないですね。8時半から12時台が結構多いんですよ。それは経験からに申し上げておきます。

 それから、里山捕獲の廃止となっております。これは奥山だけじゃなく里山でも幾らでもいるんで続けたほうがいいと思うんですよ。これは研修を兼ねた捕獲だったと思うんですけれど、里山でも結構取れたんじゃないかと思うんですがいかがでしょうか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 里山の集中捕獲ですけれど、基本的には奥山などの捕獲が難しいところは認定事業者が現在捕獲をやっております。純粋に里の地域では有害捕獲という形で農業の公金などを使いながらやっています。ただシカは当然移動するもんですから奥山から里へ出ていくシカ、あるいは里から奥山に帰るシカを途中でやっていくのが里山集中捕獲事業として取り組んできたところでございます。
 こちらの実績としましては、担い手育成事業ですからまずは県でやっている担い手育成研修の受講者、その新人が入っていただくことを条件にやっていましたので、新人がいないとなかなか班がつくれなかったということがございます。
 そうした中でもたまたまうまくシカがいる場所でやった場合には、1班当たり100頭以上取れた実績もありますし、いなかったときには30頭ぐらいで終わってしまうこともございました。
 今回この里山集中捕獲事業を一旦やめて、メスジカ重点捕獲事業という形でこれまで里山集中捕獲でやっていたような場所でメスジカ重点捕獲をやっていきます。里山集中捕獲で欠点となっていた班を自由に、要するに研修事業ですから先ほども言いましたけれど、新人がいないと班ができないという制約を取り払い班をたくさんつくれるようにするとか、あるいは新人のいる場所でやるんじゃなくてシカのいる場所で班体制での集中的な捕獲事業をやることでしっかり捕獲につなげるということで、今回里山集中捕獲事業をやめてメスジカの重点捕獲を進めていくと考えております。

○小長井委員
 幸いここ半年ぐらいはイノシシの被害がもうほとんどなくなりました。イノシシを見ることがこの半年ぐらい全くないんですよね。その反面シカはかなり頭数もふえていると思います。
 伊豆・富士地域に限らず、県内全域にかなりの数が生息しているんではないかなと思います。報告されていない被害も含めてかなりの被害があると思いますので、ニホンジカ対策をしっかり推進していただきたいと要望しておきます。

○平松住まいづくり課長
 先ほどのマンションの棟数についてわかりましたのでお答えさせていただきます。県内全域で政令市も含めて築40年を超える高経年マンションは285棟です。

○東堂委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は14時55分とします。

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