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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年9月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:10/08/2021
会派名:公明党静岡県議団


○四本委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 なお、当局側に一言申し上げます。答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。
 それでは、発言願います。

○蓮池委員
 分割質問方式でお願いします。
 先ほど5番委員からリニアの水問題の議論がありました。確認なんですが、この水問題の後の生物多様性の議論も国の有識者会議が立ち上がるんでしょうか。立ち上がるとしたら、今の有識者の皆さんとはまた違う方、委員が出てこられるのか伺います。

○渡邉くらし・環境部参事(南アルプス担当)
 国の有識者会議については、水問題の後に生物多様性の問題についても取り上げると中間報告案の中に既に書いてあります。
 委員につきましては、現在の委員の方を見ますと基本的には水文学とかが専門の方ばかりでありますので、生物多様性については別の専門の先生が新たに選ばれるのではないかと考えております。ただ、正式には国から何も聞いておりませんので、あくまでも今のところは推定になります。

○蓮池委員
 4月23日に難波副知事が国交省の鉄道局長にこの中間報告案についての申出というか要望を出されています。中間報告を取りまとめるに当たり慎重な検討をお願いしますと要望を出しているんですが、今私どもの手元にある中間報告案はこの要望を出した後に何か変更があったのか、その要望に応じた対応はされた案なのか、それとも変わっていないのか。これに対する県の認識、評価はどうなのか。

○織部くらし・環境部理事(南アルプス環境保全担当)
 23日に意見を出して今回JR東海からそれに対応した具体的な説明はなかったですけれども、今回は中間報告案についてだけ議論したものですから、中間報告案の中には23日以前にも何回か意見を出していましてそれらを含めて反映していただいたところもあります。けれども全部が全部疑問点がなくなったわけではないので、先ほど5番委員にもお答えしましたけれども、やはりまだ疑問とか懸念が残っていますのでそういった点は地元の皆様と協議して改めて事務局の鉄道局に見解としてお伝えしたいと考えております。

○蓮池委員
 そうすると、この中間報告案についてもまだ県としては十分納得がいく報告案にはなっていないという評価でよろしいですかね。
 この前の有識者会議を私は見させていただきましたが、この中間報告案の最後はJR東海においては下記のとおり対応すべきであるとまとまっているんですが、私の記憶が曖昧で委員の発言だったかどうか分かりませんが、この中間報告案についてはJR東海と静岡県に対しても答申をと。県に対してもこの中間報告案の中で何か触れられる予定なんでしょうか。

○織部くらし・環境部理事(南アルプス環境保全担当)
 基本的にこの有識者会議は、JR東海を指導する目的で科学的、工学的な議論をする場で、一義的にはJR東海に対してこういう形で説明しなさいよと指導するものでありますので、県に出されるものではないです。

○蓮池委員
 この有識者会議の中で、そこにも書いてありますが、委員の方から想定できるリスクと想定できないリスクという発言が最後にございましたけれども、つまりいろんなリスクを今想定しているけれどもそれでもなおかつ我々の知見に及ばないリスクもあるかもしれないと。最終的には説明する納得感、信頼が何よりも重要だという発言を聞いたらそれはもちろんそのとおりなんですが、今後の進め方として最終的に各関係市町の首長さんにJR東海がいろいろと説明する。それから、恐らく今後住民の皆さんにも説明される機会を持たれるんじゃないかと私個人は思っています。
 そういう中で説明されていって、例えば住民の皆さんがおおむね納得したとしても、昨日の知事の発言なんかを見るとリニアに対するかなり厳しい、かなりというよりも相当厳しい発言が続いているわけですが、最終的には知事が納得しなければ工事着手できないのか。それとも住民の皆さん、流域の市町もしくはそこで生計を立てている皆さんが納得して、おおむねその住民として何かの形で合意形成が図れてもなおかつ知事がうんと言わないとだめなのか。最終的な権限はどこが持っているのか。そこら辺はどういう判断ですかね。

○織部くらし・環境部理事(南アルプス環境保全担当)
 最終的には、納得すれば協定という形になるかと思います。それが結ばれるには、やはり水資源の問題だけではなくて今までもいろいろ出ている残土や生態系の問題についても全て納得した上で事業者と地元の方と県も入って正式に協定ができれば地元として納得した形になりますので、それについては県だけではなくて地元の方も含めた協定が結ばれる形になるかと思います。

○蓮池委員
 有識者会議の最初の議論は、私が聞いててもかなりちんぷんかんぷんで相当専門的な言葉が飛び交うのでなかなか一般の人が聞いてても理解できない。その中でも1つの理解は、ここに書いてありますように、例えば山体貯留水の状況は基本的に今ある地下水や貯水は工事して減ったらもうそれは戻らないんだと。で、新しい形でそういう地下水の状況が生まれる。それを理解できるかどうかなんですが、説明されても一般の方が理解するのは相当難しい話なのかなという気がしています。
 この質問はあえて答弁は求めませんけれども、先ほど5番委員からもお話がありましたもう少し分かりやすい言葉で、今いろいろとホームページでも書いていただいてはいるんですが、新しい地下水の状況ができることがと言われても、これはなかなか理解できないんじゃないかと思うんです。それを了とするか、否とするかは個々の方によって大分ギャップがあるのかなと思いますので、ぜひそういう意味では多くの皆さんが納得できるような説明をお願いしたいと要望して、この問題については一応終わりたいと思います。
 
 それで、別の質問に行きます。
 移住・定住について、危機管理くらし環境委員会説明資料4ページには相談件数は増えましたと、移住者も増えていると思うんですね。
 ただ、この静岡県の新ビジョンの中にある成果指標については、移住相談窓口を利用した県外からの移住者数として1,450人の目標を掲げていて、2019年から2020年、2021年それぞれ――2019年評価は1,291人でAになっていますが――B評価。
 私いつも成果指標のときにどの委員会でも言うんだけど、課題が出てきてそれをなぜ、なぜ、なぜと突き詰めていくと真の問題点が出てくるんだけど、非常に甘い。逆に言うと、県としては移住・定住で言うと1,450人の目標に行かなかった理由は何だと考えているんでしょうか。

○千葉企画政策課長
 この目標は2018年度の数値から3%ずつ積み上げて設定しております。
 県といたしましては、各地域での移住に対する取組、それから目標値に対してプラスマイナスの期待値に対して30%以上行かなかったのでAではなくてB評価になりました。

○蓮池委員
 年代別とか年齢別の分析はあるけれども、この移住してきた人たちが、例えば仕事は今までどおり首都圏にあって住居だけ移ってきたのか、仕事もこっちで求めるようになったのか分析はできているんですか。

○千葉企画政策課長
 申し訳ありません、今数字がすぐ出せませんけれども、当然のことながら仕事をこちらで探す方もいらっしゃいますし、特にコロナ禍でテレワーク移住が盛んになっていますので、仕事はそのままでテレワークでこちらに来る方ももちろんいらっしゃいます。

○蓮池委員
 だから、そこの課題が明確にならないと的外れな施策になるんじゃないかな。例えばもし雇用とか職がなければやっぱり移住したくても移住できないわけですよね。本来はそういう問題が課題としてここに出てこないといけないけれども、それはあまり触れられていなくて市町の対応とかが出ている。百人いれば百様の人生模様がそれぞれあっていろんな環境があるでしょうけれども、根本的な本当の問題点が目標を達成できないと。本来だったらこれだけ相談件数があればもっと上がってもいい。
 そういう想定から問題点を深掘りしていくことが必要なのに、どこの部もそうだけどすぐ対策が出てきちゃうんですよ。皆さんの経験値からすぐに対策に結びつくだろうと思うけど、PDCAを回すんだったら、チェックのところをもっと時間をかけてやらないと次のプランに本来は行けないはずなの。ところが、どこを見てもほとんどの部がここの深掘りが少ない。皆さんが今までやってきた経験とかいろんな情報で次の対策が出てくるんだけれども、本当はこのチェックのところをもっと時間をかけて深掘りしていけば違う成果が出ると私は思っているので、この評価書もきちっとそこの課題の深掘りをくらし・環境部についてもぜひお願いしておきたいと思います。

 次に、説明資料7ページのニホンジカ対策の推進ですが、伊豆地域と富士地域のそれぞれ目標値に対して実績は1,500頭ぐらい違うんですよね。だけど上にはおおむね計画どおりに進捗していると書いてある。それぞれの8月までの実績がこれだけ違う理由って何ですか。

○深野鳥獣捕獲管理室長
 説明資料7ページのニホンジカ対策の推進で、8月末の進捗状況についてお答えいたします。
 全体の8月末の進捗としましては、計画1年間の目標に対して進捗状況は36%となっております。
 伊豆地域につきましては、4月から8月の累計で進捗は43%となってございますので、ほぼ計画どおり捕獲ができていると考えております。
 富士地域につきましては、残念ながら捕獲従事者の数が少ない状況でございますので、少し計画までには至っておらず進捗は落ちていると考えております。

○蓮池委員
 本当は、もし捕獲従事者が少ないのだったら捕獲強化のための取組のところに捕獲従事者の確保が出てこないとおかしいのよ。

○深野鳥獣捕獲管理室長
 担い手の確保につきましては非常に問題があると考えておりまして、説明資料7ページ(2)にもございますように従事者の育成に向けて研修等は実施してございます。
 昨年度、(2)の表下段にございますスペシャリストの養成育成研修として、山奥で非常に条件の悪いところは認定事業者の方々に捕獲を進めていただいている取組をしておりますけれども、そういう方を増やすための研修として上級者の研修を開始いたしました。
 また、若年の従事者が少ないことは非常に課題でございますので、今年度は表の一番上にございますように大学生、高校生の若い方々をぜひ担い手としても引き込んでいきたいので、学生向けの講習会を7月11日に初めて開催したところでございます。

○蓮池委員
 要は、この施策のところで本来は伊豆地域と富士地域とまず分けてそれぞれ具体的に何をやっているか今後ぴしっと書いていただく。これだけの差が出ているので、伊豆地域は例えば順調に推移しているのであればこのままで行くけれども、富士地域に対しては遅れている理由はこういう状況でこうしますときちっと明記していただくようにお願いしておきたいと思います。
 
 あと、説明資料11ページ、伊豆市における土砂流出事案の対応で9月29日に廃棄物処理法第19条の5に基づく措置命令を発出しましたとありますが、従わない場合の対応はどう考えているのか。

○村松廃棄物リサイクル課長
 廃棄物処理法上、措置命令に従わない場合には5年以下の懲役または1000万円以下の罰金になっています。

○蓮池委員
 これ期間はいつまでですか。いつまでにやらないとそういう罰則がありますか。

○村松廃棄物リサイクル課長
 罰則の適用につきましては警察マターになりますけれども、この措置命令の実施については計画書の提出が今月末まで、措置の実行が来年3月末までになっていますので命令が履行されないことが分かった時点で次のステップに向かいます。行政としては行政代執行の検討に入ることになります。

○蓮池委員
 今のところ、計画書はこの10月末までに出てきそうですか。

○村松廃棄物リサイクル課長
 ここで出てこないとも言いにくいところはありますけれども、多分出てこないと思います。

○蓮池委員
 結局期限があるからしようがないけれども、遅くなれば遅くなるほどどんどん処理が難しくなるわけね。急に代執行、税金取りしなくちゃいけない方向になりそうだともう今から分かる感じです。法律があるからなかなか早めの手だては難しいかもしれないけれども、しかしこれはやった者勝ちみたいにさせないようにぜひお願いしたいと思います。

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