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委員会会議録

質問文書

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平成21年2月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 康輔 議員
質疑・質問日:03/03/2009
会派名:自由民主党県議団


○佐野(康)委員
 委員会も3日目を迎えますと、さぞお疲れのことと思いますが、恐らく私で最後だと思いますので、いましばらく我慢してください。何でも、ことしは我慢と辛抱が必要なようであります。
 さて、本日の当局の説明員の中で3人の方が退職をされます。渡辺清出納局長、孕石雅信出納局集中化推進室長、寺田守人事委員会・監査委員事務局総務室長の方々が、本年度をもって県を退職されます。退職される方々におかれましては、これまで本県行政の発展に多大な貢献をされ、心から深く敬意を表する次第であります。
 特に渡辺出納局長とのことで思い出されるのは、御本人が企画部総合計画室長だった今から七、八年前ですね、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットを地元の小山町役場の人たちと御一緒に行政視察をしたときのことであります。そこでの経験が現在の富士スピードウェイでのF1開催のノウハウのもととなったわけでありますが、ついきのうのことのように懐かしく思い出しております。
 そこでですね、退職に当たりましてさまざまな分野に携わってこられた経験を踏まえて、県行政に対する御意見や御感想などお話をいただきたいと思います。以上です。

○渡辺出納局長
 長い間、大変お世話になり、かつこのようなはなむけの言葉あるいは晴れがましい場面をちょうだいいたしまして、心から感激しております。
 この一、二年は、さすがに退職という文字が心中を駆けめぐったことがありましたが、振り返りますと36年間、最初の振り出しは浜松の財務事務所、ここから数えて36年間の歳月、これは本当にあっという間だった、瞬時だった、束の間だったというふうに思っております。その間、私は11カ所所属を変わりました。ほとんど全部の部を巡ったと言ってもいいかと思うんですが、その間で遭遇したいろいろな仕事、たくさんの仲間、先輩、上司、それからさまざまな困難な時代環境、そういったもろもろが36年間を圧縮して思わせるのかなというふうに、今つくづく振り返っております。それにつけても、私の出身は他県でございますが、24歳のときにこの静岡県を選び、かつこの県庁を選び、その選択は果たして間違ってもいなかったというふうに、今、胸を張ってそういった満足感に包まれております。
 こうした場所でですね、せっかく機会をいただきましたので、私がかねがね思ってきたことの一端を手短に申し上げてお答えしたいと思っています。
 1つは、職場ですね、組織のことなんですが、目的を持たない職場というのは全くないわけですが、職場が一番力を発揮できる、あるいは過去の経験からして、できたというのはどういうことかといいますと、やっぱり職員――構成員が自分の能力と意欲を最大に発揮させてたと、こういうときにほかなりません。
 じゃあ、それはどうしたら達成できたのか、どういう職場だったらそれができたと思うのかと問われれば、これは私の造語なんですが「ふぞろいの調和」と呼んでおります。個人個人は資格も性格もみんなバラバラだと。バラバラだけども一たん急を知れば、きちっとまとまると、最高の仕事をすると。それじゃあ、バラバラだけれどもまとまりがあると。そういう「ふぞろいの調和」であった職場というのが、やはり一番いい仕事ができたかなと思っています。それでは、どこか「ふぞろいの調和」ということをこれからまた後輩の方々にどこか心の片隅に、念頭に置いていただければというふうに思っております。
 次に、個人の心の持ち方でございますけども、これはめいめいそう変わりはないと思いますけども、常に志を高く、ミッションを持ってとか、その辺はそうなんですが、私の場合には先ほどの話に戻りますけども、どうしてこの仕事を選んだんだという所信をいつも忘れずに、しかもどんな仕事に向かい合おうと、どんな困難な課題に向かい合おうと、やっぱり仕事冥利というか、冥利をいつも感じるという気持ちを備えに置いてもらいたいと。そういうことがあったら、きっと仕事もはかどりますし、その人間も成長していくんじゃないかと。そういう意味でも、先輩面して少し説教がましいことを言いますけども、ぜひ冥利という言葉を大事にしていただければと思っています。
 皆様には重ねてこれまでの御好意に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

○孕石集中化推進室長
 私も本県に採用されて以来、数多くの職場を経験させていただきました。それぞれの職場においては、諸先輩を初めとしまして地域の皆様あるいは関係する機関とか団体の皆様、こういった方の御指導と御協力をいただきながら無事仕事を続けてくることができました。
 振り返ったときに、それぞれ所属した職場すべてに思い出が残っております。ということは、県職員として本当に充実した職員生活を送らせていただいたなというふうに感じております。19年度からの最後の2年間につきましては、集中化推進室におきまして、知事部局の総務事務の集中化の総仕上げということで、出先機関の取り込みを行いました。大きな問題もなく何とか移行できたのではないかなというふうに感じております。
 昨今、大変厳しい経済状況等の中で、県行政はいろいろな課題に取り組んでいかなければならないわけですが、私の受け持った内部事務であります総務事務、こういったものはできるだけ少ない人数で、できるだけ安く、しかも効率的に取り組むことによって諸課題を進める事業を下支えするというような役割かなと感じて、この2年間取り組んでまいりました。職場は同僚、部下とも明るい雰囲気で過ごすことができました。この2年間について考えても、十分充実した2年間であったと感じております。本当に長い間ありがとうございました。(拍手)

○寺田人事委員会・監査委員事務局総務室長
 過分なお言葉をいただきまして恐縮しております。
 私は、昭和47年7月に中途採用で採用されまして育成試験場、今でいう畜産技術研究所を振り出しに16カ所を経験してきました。この間、36年9カ月になりますけども、ここまで大過なくこれましたのも、委員の方々を初め上司あるいは先輩方々の御指導や同僚、後輩の方々の支えがあってのものだと思っております。この場をおかりしまして感謝を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。
 それから、委員から経験を踏まえた所見、感想をということでございますが、1つ、2つ、印象深かった経験を紹介させてかえさせていただきたいと思います。
 まず、採用時、富士宮の辺地にあります育成試験場に行ったわけですけども、そこで一、二年、手動で交換手を呼び出して接続してもらうというような電話を使っておりました。その電話というのは、かける前に電話使用簿に使用者氏名、あるいは公用、私用の別、相手先の電話番号等を書くというような物で通話が終わった後、料金をまた書き込むというような物でございました。当然私用もあるわけですけども、私用電話は個人から現金を徴収して、公金支出の際に現金を添付して支払いをするというような形をとっておりました。公用分、私用分ともにですけれども、電話局の帳簿というのがございまして、それとチェックをするわけですけれども、それはなかなか厄介なものでございますけども、その仕事が新採の私の仕事でして県というところは厄介なことをするところだなというふうに思ったことがございます。今思うと、まさに公私の区別を明確にというのが原点だったような気がします。
 それから、もう1つでございますけども、平成7年ごろからだったと思います。国庫補助金の目的外使用というようなことから、不適切な会計処理があったということで大きく取り上げられまして、社会問題にもなったわけです。当時、私は経理係にいましてマスコミの取材を受けることもあったりしまして、非常に緊張した日々を過ごしておりました。当然、正月に年賀状も来るわけですけども、その年賀状の中にお正月の年賀状にはそぐわないような内容のものをいただきまして、家族に何か悪いことをしているんじゃないのかというような心配をかけたようなこともございました。それ以降だと思いますけれども、県は職員倫理だとかコンプライアンスという点に非常に力を入れてきまして、現在はそういう不適切な会計処理というのは、ほとんどなくなったわけでございます。
 しかし、愛知県等で最近また問題が生じて報道されておりますけれども、今思うと何で愛知県はそんな古いようなことをやっているのかな、昔風なことをやっているのかなというような印象を持ちます。時間がたつと、どんどんまた気が緩んでくるというようなこともありますので、また退職後も時々思い出して、参考にさせてもらいたいと思っております。
 最後に、県の職員はこれからますますいろいろな面で難しくなるというような気がしますけども、前向きに家庭生活も仕事もバランスを持ちながら仕事に取り組んでいただきたいと思っております。
貴重な時間をありがとうございました。(拍手)

○佐野(康)委員
 ありがとうございました。これからも明るく楽しい人生を過ごしていただきたいというふうに思います。そして、これまで培った豊かな経験やお知恵を十二分に発揮されて、県政発展のために御尽力を賜りますようお願いを申し上げまして終わります。ありがとうございました。

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