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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成19年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小田巻 進 議員
質疑・質問日:11/13/2007
会派名:民主党・無所属クラブ


○小田巻委員
 私の方から、3点お伺いをしたいと思います。
 説明書のまず27ページ、総合交通企画推進費についての話をさせていただきたいと思います。
 DMV等々の事業の研究をされているという内容が書かれているんですけども、静岡や浜松などでも市民団体が研究をしているということは、これはもう新聞等でも報じられており、私も若干携わっているわけですけども、推進の体制は今どのようになっているのかお伺いをしたいと思います。
そして、その中で意見交換をされたとありますけども、その内容、そしてどのようにまとまっているのか。それと導入することの効果をどのように考えているのかをお聞きをしたいと思います。

 その次のページに、「新交通システム導入の検討を」ということで、「新しい総合交通計画の」と書いてあるんですけども、また新たな交通計画とは何かということをお知らせいただきたいと思います。

 そして、次が33ページの鉄道交通の維持確保及び利便性の向上という欄のイの部分です。鉄道駅ユニバーサルデザイン施設整備事業費助成の件なんですけども、棚卸表でいきますと3ページになります。14年度から18年度にわたって12駅、17駅と整備が進み、達成率が上がっていくわけです。17年度には3カ所の駅を工事されて7687万円を使われたという資料を見たんですけども、そして、18年度は新たに22駅から26駅ということで4駅に5586万円を使っているということになります。3駅と今回の4駅、金額が2000万円ほど違うんですけども、それはどんな使い方をされているのか伺います。さまざまな人々が利用する駅ということで、ユニバーサルデザインというのは率先してやっていただかなくてはならないと思いますけれども。

 それから、もう1つ業務棚卸表では18年度は4駅になっているわけですけども、説明書の方でいきますと3駅なんですよね。3駅で5500万円の支出ということで、これ4駅と3駅、違う数字が出ているんですけども、そこら辺をちょっとお知らせいただきたいと思います。

 それともう1つ最後に、今16番委員から話があったんですけども、TSL、この件についてちょっと話をさせていただきたいと思います。
 今説明していただいた中で、購入・改造金が22億円、そして運行等のお金が82億円、処分費が5億円ということで、全部110億円ほどかかっているという中で、最後に売ったお金が6200万円ということで。私、まさに去年の今ごろ、街頭で県のむだ遣いということで盛んにあちこちで言ったわけなんです。そのときもまずこの防災船の話もしたんですが、こういう話を聞くと実感してやはりむだな事業だったなと思わざるを得ないんですけども。済みませんが、部長の所見をお聞きしたいと思いますので、ぜひ、よろしくお願いします。以上になります。お願いします。

○坂本企画監(交通政策担当)
 まず、新たな交通システム研究の一環として、昨年度私どもはDMVにつきまして、いろいろと検討いたしました。これは推進体制といいますよりも、富士市さんが非常にそれに対して積極的ということで、あちらを中心に勉強会をつくり、先進地であります北海道、あるいはJR北海道の担当者を招いて、DMVの利点等についていろいろ研修をいたしました。また、実際にDMVを持ってきて実施検証を行ったというのが事業の中身でございます。
 現時点で我々もDMVというのは、ある意味では非常に利便性の高い新交通システムだなというふうには考えております。
 ただ、今現在、例えば輸送力、輸送人員が非常に少ないという欠点をまず1つ抱えております。したがいまして、大勢の人間を運ばなきゃならないときにはなかなか不都合であると。それと、もう1つは安全対策上、普通の鉄道の車両に比べると極めてきゃしゃなものですから、事故があったときに非常に弱いと。したがって、鉄道の普通の鉄道車両が運行している状態では、DMVは同時には運転できないというような課題もございます。こういうものも、これからいろいろ検討していく中で解決されていくと思いますので、また、そこについて今後も検討を続けていきたいなというふうに考えております。

 2点目、「新たな交通計画」についてですが、私どもは交通総合戦略プランというのを県の交通戦略の基本プランとして持っております。これを全体的には見直しをしていくということでございます。策定をしてからやや時間も経過しておりますので、その中では鉄道、バス、あるいはDMV等の新交通システム、そういう全体のものをまた位置づけ、あるいは展開方法を考えながら、新しいプランをつくっていくというものでございます。

 次に、鉄道駅のユニバーサルデザイン化の関係でございます。まず、金額と駅数の差でございますが、これは駅にエレベーターを設置するときに、どれぐらいの構造の変化を伴うか、これによってかなり工事金額が異なってまいります。したがいまして、駅数が金額に比例していかないというのがございます。

 それと、もう1点、ここにあります3駅と4駅の違いでございますが、一応私どもは着工と完成というふうに考えておりますので、ここの監査調書に載っておりますのは、その時点で事業完了した数字という形になります。一方、進捗度につきましては着工時点での数字を計上しておりますので、そこの時点でちょっと差が出てまいります。以上でございます。

○山村企画部長
 TSL事業の評価をというお話であります。今までいろんな御批判もいただいております。それから、TSLを廃止するに当たって今までどういう効果があったのか、ないのかということに対しては、県としての公式コメントをいろんな形で御説明させていただいております。それをあえてまたここで私が繰り返すのもなんですので、それはそれで皆さん既に御案内のとおりでございますので省略させていただいて、今まで公式見解で述べていたことも、この効果としては当然あったというふうに私は確信をしております。
それから、もう1つこれを導入するときに、これは実験船でございました。外洋航路船として、国の公団がこういうものを開発した。そのときに県とすると、何をその裏で望んでいたかと言いますと、これを受け入れることによって、もし外洋航路、高速の外洋航路の路線ができた場合に、ぜひ、静岡県内の港が寄港地の1つになってほしいという思いがありました。そうすると、ちょっと助平心だったかもしれませんけれども、その実験船を県が受け入れて、動かすことによっていろんなデータがとれますので、そんなものをベースにしながら後の交渉ができるというふうに考えていたんです。
しかし、やはり、実は燃料がこれ問題でございまして、御案内のように、小笠原航路が数年前というよりも、そんなに遠くないですね、去年かおととしぐらいですね、やはり、燃料費の高騰で商業化がだめになり断念しました。全く構造は同じです。もともとそのように大きな国家プロジェクトとして出発したものでありますので、県としても、ぜひそこの一翼を担いたいという思いがあったことも事実であります。ですから、そのときの判断というのはかなりチャレンジ精神も持っていました。
ただ、日々どうした使い方をしたらいいんだろうかということで防災船、それからそれ以外のときについてはカーフェリーというような形で、ふだんの使い方を考えた結果、ああいう形になったわけです。
 確かに今振り返ると、かかった経費だけ積み上げますとこれ莫大なものになっています。それはいろいろ御批判があるのは、我々甘受しなきゃいけないと思っています。将来に向かって、このTSLの決定の仕方、それからその後の管理の仕方、そして今までかかって、こういう形で終末を迎えたということは、我々としてはこれからの県の大きな事業をやるときの1つの反省材料にすべきであるということも、また一方で私自身考えておりますし、県も当然そういう気持ちを強く持っているものだというふうに私は理解しております。以上です。

○坂本企画監(交通政策担当)
 ちょっと私の説明で1点食い違っているところがございまして、直させていただきます。
 3駅と4駅の差のところでございます。ここにつきましては、説明書の方は三島駅、片浜駅、富士宮駅になっております。それ以外にユニバーサルデザインの対象施設であります藤枝駅が改修されております。藤枝駅につきましては、橋上化をいわゆるまちづくり全体の事業の中でやっているもんですから、この事業からの予算の支出がないということでございます。

○小田巻委員
 どうもご答弁ありがとうございました。
 総合交通計画の見直しということで、理解をさせていただきます。

 また、TSLの件に関して、山村企画部長より力強い話があったわけですけども、県民の目線でいくとやはりお金という問題なんですよね。今の部長の力強い言葉がちっとも県民に伝わっていない。先ほど来、各委員からも広報の話が出ていましたけども、ぜひそういうことも発信をしていただいて、県民の皆さんにしっかりと県の意見を伝えるということをしていただきたいなと思います。
やはり、失敗というのもチャレンジするに当たっての第一歩ですから、そういうことも含めて、ぜひ県のいろんな事業に対しては力強く進んでいただきたいなと思います。どうもありがとうございました。

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