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委員会会議録

質問文書

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平成21年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:03/03/2009
会派名:自由民主党県議団


○遠藤委員
 恐らくこれが最後の質問になろうかと思いますので、若干、自分の考えていることを申し上げたいと思います。私も県会議員になってちょうど26年目でありまして、恐らく文教警察委員会には5回ぐらい来ていると思います。その間一貫して、警察官というのはどういうものであるかということを非常に思い知らされました。やり過ぎてもいかんし、やらなくてもいかん、そういうことが我々、政治家と全く同じような感じであると思います。
 これはちょっと語弊があるかもしれませんが、私、お巡りさんという言葉がうんと好きであります。やはり警察官というよりは、お巡りさんと言うほうが我々にとっては非常に親しみがありまして、特に駐在所におられるお巡りさんというのが、やはり我々の生活を守ってくれている。そして、駐在所さんが自転車に乗って回ってくると、みんなあいさつをする。そういうものが、私は本来の警察官の仕事であったと思います。
 私は、富士市の田子の浦という村――田子の浦港の近くにある村なんですが、そこに内田さんという駐在のお巡りさんがいました。恐らくこの人は、一生駐在所勤務で終わりました。そして、息子さんが今、現職の警察官であるわけでありますが、そういう中でその人にいろいろなことを相談し、そして退職されてもう10年以上たつわけでありますが、今でも地域の行事があるときには、その人を呼んでいるんです。やはり内田さんというよりもお巡りさんという、駐在所さんという名前で呼ばれ、いまだにそういうつき合いをしている。
 私は、こういうものが警察官の本当の姿かなと、そういうことを感じております。その反面――これは後でおしかりを受けるかも知れませんが――県警自体に対して申し上げたいのは、地方の時代だと言われながら、警察庁の御指導をいただきながら物事を進めているということが特に多いと思うんです。
 その中で、ここにおられる方は、ほとんど昇級試験も無事通りまして、今日ここにおられると思うんです。昇級試験のあり方については、私はとやかく言うつもりはありませんが、本当に一生懸命に泥棒をつかまえたり、地域の人たちと接する人も大切だと思います。また、一生懸命に試験の勉強をされることもいいと思いますが、やはり私はそういう中において、警察官の本来のあり方というものをもう少し酌んでもらいたい。これは単なる私自体の願望であるわけでございます。
 警察行政、それはこれからの大きな国の流れの中でやっていくことであろうかと思いますが、やはり地方の時代でありますので、静岡県警が独自に物事を進めていく、そしてそのための体制をつくっていただきたいなということを感じております。

 時間的な制限もありますので、1つだけ教えてください。
 8番委員がきのう話をされていたんですが、暴力追放運動推進センターの関係について教えてください。8番委員もかなり詳しく知っておりまして、資金的な問題も質問されていましたが、今、金融がこういう状態でありますので、暴力追放運動推進センターの資金運用についても大変苦労をされていると思います。それで、公安委員会から委託料という形で130万円余の金額が出ていると思うんですが、これだけでいいのかどうか。
 それから、暴力追放運動推進センターの会長は連合町内会長がされていて、副会長は静岡のたしか小嶋市長だったと思うんですが、そして各理事もそうそうたる面々、浜松市長から始まって、私たちの富士市の市長もそうでありますが、そういう方々。そして、あらゆる団体の長の人たちがなられておりまして、たしか理事が24名、評議員が30名という、県下でもまれに見る非常に大きな組織になっていると思います。
 暴力団追放等々の問題については、今、特に強盗が鎮静化されたということもありますが、まだまだ根深い、そして根強い問題があるわけでございまして、暴力追放運動推進センターの活動につきましては評価すべき、そして外からの応援というのはいかに大切かということをやはり認識をしていただく必要があるのではなかろうかと思います。
 この暴力追放運動推進センターに対する考え方について、もし答弁していただけるならば、とりあえず答弁をしていただきたいと思います。

○田宮刑事部組織犯罪対策局長
 委員のまさにおっしゃるとおりでありまして、暴力追放運動推進センターの運営そのものが、今、非常に危機的な状況を迎えておりまして、その運営上の関係で暴力追放運動推進センターの友の会の会員、法人会員、あるいは個人会員と言いますが、たくさん勧誘をして、県警はしませんけれども、暴力追放運動推進センターがやっておるんですけれども、県警としても、それでどうにかして守り立てていこうというようなことで一生懸命やっております。
 そして、現在、静岡駅南に静岡銀行、中京銀行のビルがありまして、その一室を借りておるんですけれども、実はここを借りるに当たっても、以前は20万円の家賃で入っておったんですけれども、それでは高いというようなことで、平成12年に現在のとこへ来まして、企業防衛連絡協議会というものがありまして、ここの事務局と一緒に2つで1室を借りております。
 それで、家賃が25万円なものですから、そのうちの半分ずつということで12万5000円でやるなど、とにかく切り詰めてやっておるんですけれども、きのうのお話にあったように今世界的に経済状況があんまりよくないものですから、こういう悪い状態になってしまったんだと思われます。
 とにかく県警としては暴力追放運動推進センターを指導しながら、目的というものは絶対間違ってはいけないもんですから、やはり暴力排除という、そういう究極の目的のために指導をし、あるいは連携をとってやっていきたいというふうに考えております。以上でございます。

○遠藤委員
 暴力追放運動推進センターの個人会員ですか、会費はたしか5,000円か何ぼだったんですね。ぜひ、県議会議員の仲間の皆さんも入っていただきたいと思います。

 暴力追放運動推進センターにつきましては以上でありますが、私がここに立たせていただいた、もう1つの仕事があります。
 今回、この委員会を最後として退官される方が4人いらっしゃいます。小林総務部長、それから大石刑事部長、それから鈴木交通部長、それから郡生活安全企画課長、それぞれ4人の方々が大変長い間、静岡県の、いわば安全・安心を守ってくださり退官をされていくわけであります。
 これらの方々はちょうど昭和23年生まれでありまして、昭和42年に県警に入られたということですが、昭和42年といいますと、藤枝東高校がサッカーで三冠王をとった年であります。藤枝の皆さんもおられますから御紹介しておきます。それと、国ではちょうど人口が1億人を超えた年でもあるわけでございます。そして、美濃部さんが革新都知事として誕生した。それから、女性警察官の制服もミニスカートになったということで、非常に時代の流れが大きく変わったときであったと思います。
 小林部長の場合には、御殿場署とか、浜松中央署とか、交通部長をやられて今回、総務部長ということで、大変お世話になりまして、本当にありがとうございました。
 それから、大石刑事部長におきましては、たしか平成11年に富士署へ来たことがありまして、大変お世話になりました。選挙の年だったと思うんですが。いろいろな面でお世話になりまして、ありがとうございました。地域部長をやられて、そして今日、刑事部長ということであります。
 鈴木交通部長は、青森県の出身だということで、本当に遠いところからきていただいて、磐田の署長、清水の署長、そして生活安全部長をやられて交通部長ということで、交通安全のために大変御尽力をいただきましてありがとうございました。
 それから、郡生活安全企画課長でありますが、宮崎の出身ということで、本当に御苦労さんでございます。警ら隊長並びに島田の署長等々をされて、今日に至っているわけであります。
 4人の方々には、長年、我々の生命と財産を守るために本当に頑張っていただきましたことを、県民に成りかわりましてとは言いませんが、本当にお世話になったことを心から感謝申し上げ、もしよろしかったら一言ずつ感想やら、また我々に残していく言葉ありましたら、よろしくお願い申し上げたいと思います。
 小林さんから御紹介させていただいた順序でお願い申し上げたいと思います。ありがとうございました。

○小林総務部長
 高度経済成長、まさにその時代の昭和42年ですね、郷土の治安維持のために警察組織に入りました。以来この道一筋勤務してまいりました。
 この42年間、警察を取り巻く環境は大きく変化しまして、事件は年を重ねるごとに悪質化、あるいは凶悪化したということで。当初、我々の調書はカーボン紙を使って調書をとっていました。コピーといえば青焼きコピーだったんです。そうした中で、携帯電話あるいはインターネット等の普及もありまして、事件が非常に変化したということで、そうした変遷の中で、必ずしもそういう事件に対応するについて、平たんな道ばかりではなかったなというふうに考えています。こうした間に、さまざまな事件を取り扱いまして、多くの困難を乗り越えまして無事退職を迎えることができたということでありますけれども、これは一重に上司、先輩、さらに多くの皆様方の長い間の御支援、御指導の賜物であり、ここに改めて御礼申し上げるものです。
 治安情勢としては、今なお厳しい状況にありますけれども、後輩の皆さんが「正・強・仁」、これであらわせる基本姿勢、これを堅持していだきまして、ひたむきに使命感を持って、全力で邁進して県民の安全・安心、信頼にこたえていただきたいということを心から祈念いたします。
 今後、どこにおりましても、先人の築き上げた伝統ある静岡県警察、これを応援してまいる所存でありますし、また、これまで培ってきた経験、これをもとに少しでも地域、社会のために貢献できる、活動ができるということを考えています。今後とも温かい御支援をいただきたいと思います。
 結びにお世話になりました常任委員会の議員の皆様、それから、御家族の皆様の御健勝と御多幸をお祈りいたしまして、簡単ではございますけれども、御礼のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)

○大石刑事部長
 刑事部長でございますが、3年間、この委員会に説明員として出席をさせていただきました。先生方を通じて、県民の皆さん方の警察に対する要望だとか見方だとか、きょうもいろいろ言っていただきましたけれども、大変参考になりまして、仕事に生かしてまいりました。
 また、逆にこの場を、警察活動を理解していただく絶好の機会というようなとらえ方もしておりまして、一生懸命その気持ちを込めて、答弁をさせていただいたということでございます。本当にありがとうございました。
 振り返ってみますと、我々が拝命したころと今と比べますと、私、刑事部長ですので捜査のことで申し上げますけれども、捜査環境ですとか、犯罪情勢がもう大きくさま変わりをしてまいりました。例を挙げますと、当時は外国人犯罪なんていうのはほとんどなかったわけですけれども、もう既に、今日では日常的になってきていると。先月も一夜にして、沼津市内では路上強盗殺人、富士ではコンビニ強盗、清水では激しい抵抗の公務執行妨害に対して警察官が発砲するというのが、ほとんど同時刻で起きたわけでありますけれども、後で捜査をして捕まえてみると、それぞれフィリピン人、ブラジル人、トルコ人、その夜、県下騒然となったわけですけれども、すべて外国人のしわざだったというくらいであります。
 それから、振り込め詐欺ですね。新しい犯罪では振り込め詐欺、コンピュータ犯罪、当時はですね、こうしたことも全く考えられないものでございました。
 一口に言うと、今、総務部長も申し上げましたけれども、こういったスピード化、悪質巧妙化といったことを言われておりましたけれども、さらに国際化、組織化、匿名化、こうしたものも一層顕著になってきたなという感じでございます。
 一方、捜査のほうでは個人情報、これを盾に、あるいは人間関係の希薄化、きょう原委員がおっしゃったようなことも、もしかしたら一部にあるかもしれませんけれども、情報とか協力が非常に得にくくなってきている。従来型の捜査ではなかなか難しくなっているというのが実態でございます。さらに昨日、質問にもございましたけれども、取り調べ監督制度とか、一部録音録画というふうなこともございまして、捜査のあり方も大きく変わろうとしているときであります。
 しかしながら、我が静岡県警は、柔軟性、対応力に非常に富んでいる県警でございまして、時代に適応する新たな捜査手法や、あるいはそのノウハウというものもだんだん蓄積をされてきております。足らざるところは、DNA鑑定というふうな科学力、あるいは各種の捜査支援システムなどを駆使して、これをカバーしていこというところでございまして、実績も上ってきております。
 後輩の警察官、職員は新しい知識や考え方を持った優秀なものが大勢そろっておりますので、ここは我々、安心してバトンタッチをして、職場を去ることができるなというように考えております。
 先生方には、今後とも県警に対する御指導、御理解をよろしくお願いいたしまして、御礼のごあいさつとかえさせていただきます。(拍手)

○鈴木交通部長
 42年間の長きにわたりまして大変お世話になりました。これまで御指導、御協力をいただきました静岡県民の方々を初め県議会議員の皆様、そして組織である同僚等に対しましても、厚く感謝申し上げる次第であります。
 今後とも組織の帰属精神を忘れることなく、一市民として静岡県民の安全・安心のために微力ながら、一役課していただければという覚悟であります。ありがとうございました。(拍手)

○郡生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 私の警察人生の26年間は、主に生活安全部門の捜査に従事しました。駆け出しのころは刑事課におりましたが、掃除、お茶出しは当たり前のこととしてしつけられ、捜査が一段落すると刑事部屋でストーブを囲んで先輩刑事の苦労話や手柄話に話がはずみました。そうした中で刑事としての基本を教えられたように思います。
 生活安全部門で風俗事件も担当しましたが、夜間の捜査が中心のため、勤務は夜働き昼間寝るといった逆転した生活が続きました。それから夜明けの東名高速を走ることがたびたびありました。子供の顔をみることがなくなった時期もありました。
 また、内偵捜査も対象店舗の動きを探るために木に登ったり、それから田んぼの中でダンボールに身を包むなどした日もありました。そうして苦労したことも今では数々の思い出となっております。
 後輩の捜査員に対しましては、捜査のプロとして強い信念と誇りを持って、捜査に当たっては当事者と苦しみ、悲しみをともにして、被疑者の立ち直りや被害者の心の痛みの解消にも手を差し伸べられる捜査員になっていただきたいと思っております。
 最後に、こういう機会で、委員の皆さん方から警察に対する温かい激励の言葉をいただき大変ありがたく感謝を申し上げます。大変ありがとうございました。(拍手)

○遠藤委員
 それでは、ありがとうございました。
 警察の仕事というのは、精神的にも肉体的にも本当に大変であったということがよくわかるわけであります。どうぞ、お体に十二分に留意されまして、今後、それぞれの生活で頑張っていただきたいことと同時に、我々もそうなんですが、家族にかなり迷惑をかけてきている、奥様を初め御家族に本当に心から感謝申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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