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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成25年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:塚本 大 議員
質疑・質問日:12/16/2013
会派名:自民改革会議


○塚本委員
 分割方式でやらせていただきます。
 うちの会派の植田議員が辞職した関係でちょっとメンバーが減りまして、自民改革会議からの質問が2人では余りにも寂しいかなという御意見もありまして、お時間をいただきたいと思います。
 まず1つ目、資料1の13ページにも記載されています「子育ては尊い仕事」具現化モデル事業について伺います。本来は、事業の中身を議論させていただくほうが有意義かなと思うんですが、先日、うちの会派のほうに新年度の事業の内容を説明に来てくれたときにも、中身というよりも名称についてかなりいろんな意見があったものですから、ちょっとこの名称についていろいろとお聞きしたいと思います。
 ここに書かれている「子育ては尊い仕事」具現化モデル事業の内容を見ると、あえてこういった名称をつけなくても、例えば一般的に使われている子育て支援事業というような、聞きなれた事業名でも何ら問題はない事業内容のように感じられるものですから、何でわざわざ「子育ては尊い仕事」具現化モデル事業、こういう名称にしたのか、その理由を教えていただきたいということです。
 あとは先ほど言ったように一般的に使われているような、みんなに聞きなれているような名称ではだめだった理由。どういうことがあるのか。
 こういった事業を実現していく上では、県の職員の方々の力だけということはなくて、関係する方々と連携をとりながらやっていくわけですよね。そのときに、聞きなれた名称ならば、子育て支援事業としてこういうものをやりたいもので、県と一緒に連携しながらやりましょうよという話で済むと思うんですけども、この名称をつけたことによって、その内容の話に入る前に「何ですか、この名称は」というやりとりから入っていくというと、余計な時間もかかったり、無駄な作業が今後つきまとってくるんじゃないかなという気もするものですから、そういうことがないと言えるのかどうか。
 あとは、この名称をつけるときに、ふだん使っている名称だったら皆さんの中で議論することもないかと思うんですけども、わざわざこれにしたということは、皆さんの中で議論した結果、よく使われているような事業名じゃなくて、この名称にしたほうがこういう効果もあっていいねというのがあるんだったら紹介いただきたいと思います。
 そうではなくて、例えば知事がどこかでぽんと言った名称を使わざるを得ないもので使っただけなんだということなのか、その辺のいきさつもお聞きしたいなと思います。
 まずは今、幾つか言いましたけれども、教えていただけたらと思います。

○堀内健康福祉部理事(少子化対策担当)
 それでは、「子育ては尊い仕事」具現化モデル事業は、何でこんな名称をつけたのかということについてお答えしたいと思います。
 この事業名の仕事というのは、通常言う、生計を立てるための行動というか手だてというか、そういう意味ではなくて、何か重要なことをなし遂げるための行動という意味で、仕事という言葉を使っております。言うまでもなく、子育てというのは、何もできない赤ん坊を一人前の大人として育て上げるという、大人にとって重要な責務であると考えております。
 しかしながら、子育てしているお父さん、お母さんが、あなたがやっていることは大変重要な責務ですよとか、とうとい仕事をやっていらっしゃいますねと言われても、なかなかこれは実感できないところであると思います。やはり家族だとか、地域だとか、社会の皆様から、あなたは将来の日本を支えるための大変重要な仕事をしているんだというような言葉かけだとか、それを態度で示してもらえるとか、そういうことがない限り、なかなか自分がやっている仕事が重要な役割を果たしているという認識は持てないと思っております。
 ですので、この事業は育児中の方々に、将来の日本を支えるための子供を産み育ててくださってありがとうという、こういう感謝の気持ちだとか、そういうメッセージをお伝えしたいということでそもそも始めたものでございます。
 そして、それをお伝えして、そのことを子育て中のお父さん、お母さん自身が実感していただくことに目的がございます。とは言いましても、ポスターをつくるとか、チラシをつくるとか、こうしたやり方ではその辺のことを認識していただくことは不十分だと思います。
 また、子育て家庭に、例えばお金を配るとか、物を配るとかすればいいじゃないかという考え方もございますが、それだけでは、もらった人はうれしいかもしれませんけれども、その子育てをしている価値を実感する、それから社会全体があなたを応援しているというメッセージをわかっていただくことにはつながらないのではないかと思っております。
 そこで、何をやっているかと言いますと、この資料にございますように、例えば先輩のお母さんが、その子育て経験を生かして新米のお母さんに何か手助けをする。あるいは使いなれた育児用品の使い勝手について意見を述べる。こうした行為をしていただいた場合に、企業から提供されたポイントだとか、それから試供品を、県が仲立ちをしてその該当者の方にお配りするというのがこの事業の組み立てでございます。
 そういうことで、お父さん、お母さんが自分の子育て経験が社会の役に立って、その行為のお礼として、何かありがとうという言葉をもらう。それから、ささやかな品物を受け取るということで、その感謝しているという気持ちを受け取る。そのことで社会から感謝されている、応援されている、将来を支える重要な役割を自分が果たしているんだということを実感していただければいいなと考えております。
 こういう考えに基づいて始めておりますので、我々としましては、この「子育ては尊い仕事」という言葉に、この事業の目指すところを込めていると認識しております。ただ、委員がおっしゃいましたとおり、この言葉が非常にわかりにくい、耳なれない言葉だと多くの方が受け取られているとしましたら、それは我々が今申し述べたことの説明が不十分であったと思っておりますので、年度後半に向けまして、県民の皆様に丁寧に御説明をしていきたいと考えております。以上でございます。

○塚本委員
 自分が聞いたところの全て、例えば知事の発言からきたのかどうかとかの部分は答弁がなかったように思いますが、ありがとうございます。
 名称のことですから、それじゃあわかりにくい、わかるでしょうと議論してもしようがないことだと思います。今、県民の方に理解してもらえるようにという話もあったんですけども、何せその前段で、議員の人たちがわかっていないという意見も多かったものですから――ほかの会派の人たちがわかったかどうかは、自分はわからないですけども、うちのときにはそういう意見もあったので――まずは少なくともうちの会派の人たちにわかってもらえるような努力をしていただくということも大事かなと思います。あれだけわかりにくい、この名称でなくてもというようなことが出たものですから、今後、会派内でまた協議した結果、いろんな対応が出てくるかもしれないですけども、そこは柔軟に対応していただけたらと思います。

 2個目の項目にいきます。
 資料1の17ページにもありますけども、旅プラン「エンゼルパワー街道」ガイドブックについてです。こういう話題になると、私はいい年をこいてまだ独身なものですから、皆さんにこれについて議論する立場でもないのかなという気もするんですけども、あえて質問させていただきます。
 こういうものをつくっていただいて、感謝の気持ちを持ちながら、これを活用させていただきたいなという気持ちがあるんですが、1人で行ってもしようがないものですから、大前提の相手方がまだいないものですから、ぜひそこら辺も御紹介いただいて「あんた、現場を見てきなさい」と、こう言ってくれると助かります。ぜひ、いい方向で活用したいなという気持ちもあります。
 ただ、質問の内容は、その中身じゃなくて大変申しわけありません。今回のガイドブックは第2弾と書いてあるんですが、第1弾について、今までいろいろお話を聞いていたときに、ちょっと気になったことがあったものですから、その辺の確認をしながらちょっと質問したいと思います。
 確か第1弾のときの話で、初めに2万部発行したんだと。好評だったもので、その後さらに2万部増刷をして、その後またさらに2万部増刷して、さらに2万部増刷して、合計で8万部出ましたというような説明を、自分は聞いた記憶があったものですから、これは記憶間違いでないかどうか、まず初めに確認させてください。

○望月こども未来課長
 第1弾が「ふじのくにエンゼルパワースポット」という冊子でございます。合計で8万部なんですが、この増刷の内訳について、私どもも2万部ずつと言ったような気もあるんですが、正確には、初めの計画のときには1万部でした。それから第2回のときに2万部、第3回のときに1万部、第4回のときに4万部で、計で8万部は合っています。

○塚本委員
 ありがとうございます。
 県が印刷屋さんとどういう契約を結んでいるかによっていろいろ変わるんだと思うので、自分が言うのは一般論になりますが、1回で8万部の発行を頼んで印刷してもらうお金と、何回かに小分けにして印刷を頼むのとでは、小分けにしたほうがかなり経費がかさんじゃうという印象を持っています。
 何が言いたいかというと、仮に初めから8万部くらいを目標として設定していたなら、きちんと8万部というふうに初めからやったほうが無駄じゃないんじゃないかなと。
 確認なんですが、1回で8万部の印刷を頼むのと、小分けにして何回かやるのとでは、自分の感覚だと後者はかなり損をしちゃっている気がするものですから、そこら辺の契約の内容的なものと、実際はどうなのか教えてください。

○望月こども未来課長
 この冊子は新規事業で、正直に言いますと、どこまでこれがみんなにとってもらえるかというのがわからない中でこの計画を立てて、先ほど申し上げました1万部となったんですが、この事業は制作から取材まで全部含めて、緊急雇用創出事業で一括して業者にお願いしました。計画ではとにかく在庫が残ると困る等いろんなことがある中で、1万部でやろうということでやって、それから予想以上に反響が大きく、もっとくれ、もっとくれというような話が出てきて、結果として、さっき言った8万部まで配りました。
 内容は表紙と裏面合わせて32ページの冊子で、今回お配りしたのと同じような冊子なんですが、2版目以降、うちのほうで直接契約しているものですから、額がわかっています。そのときには1部当たり12.8円でした。4万部刷ったときには1部当たり12.5円となって、1万部刷ったときと、4万部刷ったときの差が0.3円でございます。そういう意味で言えば、御指摘のとおり多く刷ったほうが単価は安くなるというのは当然そうなんですが、最初どのくらいいけるかわからなかったというところの状況と、冊子を増刷していったという差が0.3円ということを思いますと、最初から8万部をぼんと発注するというのは現実的にちょっとなかなかそのときに思っていなかったというのが状況でございます。以上です。

○塚本委員
 ありがとうございます。
 思ったほど、小分けにしてもそんなに差がないんだよというお話だったと思います。

 今回の話のほうに行きますけども、前回好評で8万部いったところ、今回3万部ということです。小出しでいって経費がかさんじゃうというなら、もう少し多く注文するとか、そういうこともあったのかなと思うんですけども、今回のこの3万部について、増刷でやっていけばいいやというぐらいの軽い気持ちで3万部とりあえず頼んでおこうということなのか。それとも第2弾なので、何か議論された結果、3万部でいいだろうという目標設定の数字が出てきたのか。そこのところをちょっと教えてください。

○望月こども未来課長
 今回の冊子の発行部数については、今おっしゃったように3万部なんですが、ページ数が今度は48ページになっておりまして、内容的にもちょっと紙を厚くしたり、いろいろあります。
 作成するに当たっては、全体の取材、制作費等々を含めまして、先ほど言いました緊急雇用創出事業の基金をまた同じように活用させていただいております。そのときに8万部の実績というのは当然、私どもも意識しております。第2弾なものですから、前の1万部はないだろうということで、それで3万部と見積もりました。それ以上ふやすというところは、ちょっと申しわけないですが、全体の制作費の額というか、契約額の中で見た結果、3万部で積算したという状況でございます。以上です。

○塚本委員
 ありがとうございます。
 金額的に少しであっても、増刷を繰り返すよりも一括のほうが安いと思いますので、「エンゼルパワー街道」のガイドブックに限らない話なんですけども、初めに頼むときの目標設定的なものはもう少しきちんと議論して、増刷とならないで一括で済むように。
 ただ、ここでそういうやりとりがあったので、人気があって好評なのに、あいつがあんなことを言ったもので増刷しにくくなっちゃったということはないようにしてはもらいたいんですけども。できるだけ、その目標設定的なものをきちんとしていただけたらと要望しておきます。

 次の項目になります。
 総合計画後期アクションプラン(仮称)の190ページのところになります。
 190ページの一番上に「放課後児童対策の充実、放課後等に子どもが安心して活動できる場を確保するため、市町の需要予測を踏まえた余裕教室の活用等」と続くところがあるんですけども、私がいろんな保護者の方に聞く限りでは、この余裕教室の活用というところが、一番望まれている放課後児童クラブの場所だと私は思っています。
 ですから、これはぜひ実現していただきたいなと思うんですが、ただ一方では、余裕教室を借りるに当たっては、学校側の了解をもらわなきゃならないですね。自分も学校の余裕教室に放課後児童クラブをということで、過去に何回もやった経緯があるのですが、学校側の了解を得るというのはすごく大変なんです。表向きの話はそうは言わないんだけれども、話を聞いていてわかるのが、要は学校の校舎内で何かあったら俺らの責任になりかねない。あるいは敷地内であっても、自分らの責任としてとばっちりが来ちゃったら嫌だよというのが見え隠れするような話し合いになっちゃうんです。
 ですから、あの人たちからすると、校舎内はもう極力だめ。敷地を1画貸すのだってなかなか難しいというような態度で来る教育委員会ですから、ここをぜひ自分は活用してほしいなと期待を込めています。ただし、次期基本計画案にこう書いたからには教育委員会側の了解というんですか、協力するよという話がついているもので書いてくれたのかどうか、その辺の状況を教えてください。

○萩原こども未来局長
 放課後児童クラブにおけます余裕教室の活用についてお答えいたしたいと思います。
 平成25年5月1日現在の放課後児童クラブ数は、前年に比べ8カ所増の559カ所となっております。そのうち、学校の余裕教室で実施しているクラブは203カ所、そして学校敷地内の施設で実施しているクラブは189カ所、合わせて392カ所が学校内で実施している状況でございます。また、学校内で実施しているクラブは全国平均の52.2%を上回る約70%となっている状況でございます。
 また放課後児童クラブと放課後こども教室との連携は、平成25年5月1日現在で92クラブが連携し、前年と比べまして7クラブの増。そして校庭の利用など何らかの形で学校の施設を利用しているクラブが485クラブありまして、こちらも前年と比べまして3クラブ増加している状況でございます。
 先ほど、塚本委員からお話がありましたように、教育委員会とは、行政、学校等や学識経験者から構成されます静岡県学校家庭地域連携推進委員会におきまして、こちらは事務局が教育委員会の社会教育課となっておりますけども、こども未来課長も委員として参加し、学校とクラブとの連携等について協議を行っているところでございます。
 また、健康福祉部と教育委員会との意見交換の場を年2回ほど設けておりまして、こちらにおきましても、放課後児童クラブの現状などもお伝えしながら情報の共有化を行っているところであります。
 今後ともさらなる連携をしながら、教育委員会と連携をつなげて、放課後児童クラブにおけます余裕教室の活用についても議論してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○塚本委員
 ありがとうございます。
 自分は先ほど焼津市の状況で言いましたけど、今の数字を聞くと、ほかのと言っては悪いですけど、どうも県内全域では結構、教育委員会、市町とそれぞれ協力してくれている感じですよね。そうすると焼津市の教育委員会は何でそんなに協力しないのかなと思ったんですけど、ぜひ県の教育委員会と連携をとってもらって、その後の話は今度、県の教育委員会のほうに、ちゃんと市町の教育委員会のほうに言ってくれよという話になると思いますので、皆さんのほうで、まず県の教育委員会と連携をとりながら、それぞれの市町のほうにも言ってくださいよというところまで言ってくれれば助かるなと要望しておきます。

 次の項目にいきます。
 後期アクションプラン(仮称)の197ページに載っているんですけども、一番最後のところに、医科大学等の設置について書かれているかと思います。
 これについては皆さんも当然御承知だと思いますけども、県の医師会は反対をされていますよね。そのときの決議文のコピーを持ってきています。反対理由として、「静岡県が国家戦略特区として提案している医学部(医科大学)の設置が行われた場合、医療現場から医師並びに看護職員を初めとする医療従事者の引き抜きが行われ、さらに地域医療が崩壊することが明白であるため、断固反対する」ということで、県の医師会の方々は反対をされていると。
 これについて、知事は11月15日の定例記者会見で、新聞の記事によりますと、崩壊させない方法でやると。県の内外から集めればクリアできる。こういうふうに言われて、県医師会の心配は当たらないということを言われているようでございます。
 まず1点目にお伺いしたいのが、県内外から集められるという根拠は何なのか。かなり自信を持って、医師会の反対の決議文に対して反論しているわけですから、何らかの根拠があって、皆さんも確かにそうだというようなものを聞いているんじゃないかなと思いますけども、その辺を教えてください。

○渡瀬管理局長
 知事の先日の発言における、地域医療を崩壊させないように、県の内外から医師を集めるというようなことに対する根拠といいますか、考え方ということでございます。それについてお答えいたします。
 我々は、もともと地域医療のためにこの医科大学をつくるということを考えておりますので、そのために崩壊するようなことになっては当然まずいということがあります。
 そういう中で、私立大学の誘致をまず想定をしております。私立大学、特に既存の私立大学の誘致ということになりますと、既に教員といったものがその大学等に配置されていると。そういうような中で、県内ではなくて、県の外から持ってくるというようなことも想定しております。
 また、先日の知事の発言の中に、県公立大学法人の本庶理事長のような立派な方が核となってというようなこともあるかと、そういうような発言もあったかと思います。これは例えば高度な医療機器、医療研究といったものを医科大学、あるいは大学院の設置の中で実施していきたいということで、いわゆるマグネット効果といいますか、そういった優秀な方が集まってくるというような効果もあるということです。
 必ずしも今、何人ぐらいこういった方法で集まってくるかというようなところまで積算をしているという段階ではございませんけども、そういうことを総合的に進めていく中で、県内外から集めていくと考えております。以上でございます。

○塚本委員
 ありがとうございます。
 明確な根拠はないような感じでした。ここはそういうことなんだろうと察しておりました。
 あと、この定例記者会見のときには、医師会との連携について既に信頼関係があるともコメントされているそうですが、知事が医科大学を設置するよと言ったことに対して、相手方が決起集会までやって反対して、それに対して知事が反論するというやりとりを見ると、とても信頼関係があるなんて思えません。知事はそう言ったけども、自分ら現場のところでこういう信頼関係を築いているんだよ、こういう一連の流れがあっても全然問題ないんだよと言えるのかどうか、その辺を教えてください。

○渡瀬管理局長
 今回、政府の国家戦略特区にグローバル人材育成のための医科系大学・大学院の設置を提案したところでございます。その提案に当たりまして、県医師会のほうにはこの提案内容等を説明をしているところでございます。その際のやりとりの中でも、やはりこの前の決起集会のときにお話がありましたように、医師が地域で引き抜きされることによる医療崩壊があってはならないと懸念を示されたということも事実としてございます。
 そういう中で、当然、私も先ほどの答弁にありましたように、地域での引き抜きがあって地域医療が崩壊しては元も子もないということもありますので、先ほどの知事の答弁ではございませんけども、外から集めるようないろいろな工夫もしていきたいと話させていただいております。
 これにつきましては、またこれから国家戦略特区の地域指定等が進み、もう少し具体的なものになっていく中で、しっかりとお話、御意見も頂戴しながら信頼感を持った形で進めていきたいと思っております。以上でございます。

○塚本委員
 ありがとうございます。
 今、御答弁いただいた中で、もともとこれは地域医療を守るために設置するんだということがありましたよね。よく病病連携とか、病診連携とか言われているように、医療に携わる全ての方々と協力関係を築いて、地域医療を守っていくということになるんだと思います。しかし、こういう県医師会の態度表明的なものをされて、本当に地域医療を守る上で県医師会との関係は大丈夫なのかどうか、確認ですけども教えてください。

○渡瀬管理局長
 このたび、県医師会が決起集会を開いてというようなお話もありましたけども、もともと国レベルとして、やはりいろんな御意見がありました。数年前に文部科学省、厚生労働省で有識者によります検討会を開いた中でもいろいろな御意見があって、結果的には医科大学の新設が必要かどうかということについて、必要な場合もあるし必要でない場合もあるというような両論併記という形になっております。国のレベルでもそういった意見集約というのは、なかなかいろいろな考え方があって難しいところがあります。
 今回、我々が行った行為というのは、県民の期待が大きい医科大学の設置ということに対しまして、まずは国において、その設置が可能となるような環境を整えるための規制緩和を求めるということでございます。それをきちんとやっていく中で、各地域の実情を見ながら、そのあたりの地域医療を崩壊させないという気持ちについては同じ考え方でいると思いますので、これからきちっと調整を図っていきたいと思っております。以上でございます。

○塚本委員
 ありがとうございます。
 最後に要望になりますけども、今の御答弁で、県民の期待が高いものだから医科大学の設置を目指すというようなコメントがありましたけども、その大前提の医科大学の設置であったって、例えば浜松医大の定員増であったって、どんな手段であったって県民はいいんだと思うんです。最終的に自分たちが受けたい医療が自分たちの地域できちんと受けられるということができれば。
 地域医療を守るためのいろんな手段の1つに医科大学の設置があると思います。なので、その最終目的達成のために必要な医療に携わる関係者の方々との関係が崩れれば、これはもう本末転倒ということになっちゃうわけですよね。だから、これをやればいい結果が出ると思っていても、その前段階の事前のすり合わせ、話し合い、こういったものをもう少し密にやっていただくということが重要かなと思います。
 あと、知事がこれをやりますよということに対して、それに関係するだろうと思われる医師会が反対を表明する。こういうやりとりを見ていて、県民の方々が安心感を得るということはないわけです、普通に考えて。
 ですから、知事が公の場で発言する前には、関係する方から反対を表明されることのないような対応をお願いします。これは医科大学の設置だけじゃないですよね。わかりやすく言えば新駅設置についても、県民の人たちがいいことを知事が言ったなと思ったところにJR東海の反対があったら、これは本当にできるんだろうかとか、知事のやろうとしていること、県がやろうとしていることというのは大丈夫なんだろうかと不安になるだけです。結果的にいいことをやろうと思っているにしても、公の場で発言する前に、もう少しうまくすり合わせをしてもらいたいと思いますし、その役割をやっていただくのが恐らく職員の皆さんだと思います。
 皆さんのところに相談がある前に知事が先に言っちゃうものだから困るんだよと皆さんは思っていると思うんですけども、もう少しその辺、県民の方々に不安を与えないような形で話を進めていっていただきたい。
 もう1つ要望は、できるだけ早い段階で県医師会の方々と話し合いをしていただいて、良好な関係になるように。今、なっているんだよと思っている方があるかもしれないですけども、はたから見ているとそういうふうには見えないものですから、良好な関係にしていただいて、地域医療をみんなで力を合わせて守っていっていただきたいなと思います。以上、要望で終わらせていただきます。

○櫻町委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時15分といたします。

( 休 憩 )

○櫻町委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開いたします。
 質疑等を継続いたします。
 では、発言をお願いいたします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

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